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毎日送られてくるメールに心を動かされました。

Rated 5.0 out of 5
2020年6月2日

こんにちは、大山様

5月の連休に何気にメール配信を申し込み、連日連夜、楽しく読ませてもらっています。きっかけはPAを(趣味で)やっている友人に、普通のオーディオスピーカーの音を聴かなきゃ耳が肥えないよ!と、アドバイスをしたことから、まぁ、作る喜びと、コンポなんかよりはいい音で鳴ることを前提にバックロードホーンを薦めました。連休中の二日間で完成し、倉庫で鳴らした時の本人の驚きは予想通りでした。古いソースですがオスカーピーターソンのプリーズリクエストです。バックロードホーンの図面は貴方よりのPDFをそのまま拝借しました。ユニットは本人が小泉無線で買ったFOSTEXの107NVでした。このPDFのお礼は後日Z-Modena Mk2 を自分が買わせていただこうと思っています。

実は自分は大昔のラジオ少年でオーディオも化石のようなヤツです(笑)

小学校の頃から真空管の電蓄を分解してはその部品で新たな電蓄を作ってみたり、御多分に漏れず真空管でステレオアンプを作っては改造、壊しては再度作り直し、改造・・・で、古臭いナス管の300Bなんかは避けて、いつの日かトランジスター、ICパックのアンプに至り、今はヤマハのPAメインアンプにCDダイレクトで小さなJBLのモニターで収まっています。ありとあらゆることをやってきました。最初のSPは励磁のPE20(型番はたぶん違いますが福音電気・パイオニア)でした。その後はFE103に始まり、フルレンジは片っ端から使ってみました。当然、その混変調歪が気になり、ネットワークも自分で巻いて、2ウェイ、~5ウェイまで行きつき、38ダブルでの5ウェイのマルチまで行きつきました。アンプもチャンデバも自作、メーカー品も試しました。(この間、何十年と最初のFE103の指定バスレフのはっきりとした音を忘れたことはありません)

趣味で?音楽祭をやっている関係でPA 機材はかなりの量があり、自作の大型スピーカーも多数あります。ですから何がいい音?ってのは未だに未解決のままです。

何しろ、ホールでガンガンに鳴らすロックの音量と、部屋で聴くCDの音は別物です。ここからすごく長くなりますが、大山さんの記事へのお礼になればという気持ちで自分の考え方をお伝えしておくべきかな?と。

部屋でコンプレッサーを効かせて録音されたソースはレコード、CDともに、オーディオマニアと呼ばれる人たちの嗜好品です。もちろん、自分も普通にそれで満足していると思います。その部屋の特性に合わせて好みに、アンプ、スピーカー、その他ケーブルから何からチューニングしていく楽しみと、それを語り合う友人。そこにシフトしたメーカー製品の数々。もちろん、世界的にもオーディオってのはそうだと思います。悪いことではありませんし、非難するつもりももちろんありません。自分もそうやって何十年やってきました。

オーディオメーカーの新製品発表会なんかも数知れず足を運び、開発者と議論を交わした恥ずかしい思い出もいっぱい・・・。

生のコンサートでの、特にオーケストラのあのダイナミックレンジがなぜラジカセでも鳴るのか?疑問に思ったことがきっかけになり、かなり考えが変わりました。レコードのEQの曲線を知ったのがそのヒントでしたが。生音=ダイナミックレンジ。エクスパンダーもいろいろ回路的に試した時期もありました。ノイズこそありますが、2トラ・38にこだわり、生録をずっとやっておられる諸兄には、ですから頭が下がります。ノイズさえなければ一般人が手に入れることのできる圧縮なしの音です。ハイレゾでなくても20000Hz以上入っていますから。CDだけを聴いていれば感じることがないのに、何故か同じソースのレコードを聴いた後にCDを聴くと5分で気分が悪くなる・・・これはアルファ波の出る出ないらしいですが。これも経験しました。

人は思い込みと勘違いの動物だそうで、オーディオってのは特にそれが著しいと思っています。高ければいい?のか? そんなことから大山さんのレポートにもありましたがある読者から「そのスピーカーはそのアンプでは鳴らないでしょう?!」とおっしゃる方が、まぁ、たくさんいますよね。これぞオーディオマニア!って感じの・・・。私に言わせれば(大変失礼ですが)そんなことあらせんわ!です。スピーカーユニットを分解してボイスコイルを見てごらんなさいよ!です。コーン紙はずして、ボイスコイルとマグネットの状態で9Vの乾電池繋いでみたらどうですか?ボイスコイル、飛び出しますよ!それに100Wのアンプ?30V近くがこの細いボイスコイルに流れるんですよ!、ツィーターのボイスコイルなんか、髪の毛より細いのもありますよ、え?ここに29V!え!・・・です。ボイスコイルの焼けたユニットは唸るほど見てきましたし、リコーン、あるいはボイスコイルの巻き直しまでやってきました(ツィーターを除く)。アンプのドライブ能力は内部抵抗で決まりますよね。ただ、一概にそうとも言えない現象は確かにたくさん経験してきました。でも、「そのアンプじゃ鳴らないでしょ!」ってのは思い込みの極致です。PA屋さんもかなりこのパターンが多いです。38・2ウェイに500Wのアンプとか・・・。で、スピーカーを飛ばす。やたらとこのパターンは多いです。私はJBLの38ダブルでも100Wのアンプしか使いません。音量を稼ぎたいときは更にスピーカーの数を増やし、アンプも同様です。アンプの出力で音量を稼ぐ方法はダメ!と、最初に述べた友人にもそのように伝えてあります。ですから自分の音楽祭で(オールジャンルです)スピーカーを飛ばしたことはありません。

ただ、PA用のアンプはホームオーディオの比ではないほど、音質がそれぞれ違います。これはかなり極端で、RAMSAとYAMAHAでは誰が聞いてもすぐにわかります。

私の音楽祭ではミキサーからGEQを通すだけでコンプレッサーは入れていません。普通、入れます。スピーカーやアンプが飛ぶからです。確かにコンプレッサーをかけた方が音は「飛びます」が、それは中域がどんどん上がっていくからリアルに音が「飛んできた」と感じる錯覚です。ギターアンプはその究極ですね(ユニット自体がコンプレッサーの役目をする)。

フルオーケストラで主席バイオリン奏者のソロ、それもピアニッシモから、一気に全員でドワーっとフォルテッシモで演奏しても、うるさくない、それでいて圧倒される音量、5絃コントラバスの地を這うような低域、バイオリンの倍音・・・超高域。コンプレッサーはもちろん生演奏ならかかっていません。これは自分の経験として大いに参考になりました。つまり、生のダイナミックレンジで、低域から超高域までバランスよく鳴っていると、大音量でも「うるさく」感じないのだと。

さて、それでもCDラジカセでもこのフルオーケストラが聴けてしまう不思議さ・・・。

これがホームオーディオの正体?かなとも思います。一生懸命チューニングをしていく楽しさ。私は音響機器には詳しいことは自負していますが(笑)結局、オーディオマニアではないみたいです。でも実にたくさんの機器の音は聴いてきました。

スピーカーで最も印象に残っているのはフィーストレックスです。理論値が半端なく、気絶するぐらいびっくりしました。あるオーディオマニアのお宅で聴かせてもらったのですが・・・。現存する「マグネットの磁界の中をボイスコイルが動く」形式のスピーカーでは私の知る限りでは究極(現時点の製品群のなかで)だと思いました。その方の部屋には名だたるスピーカーの名器と言われるものがたくさんありましたが、その方がこれを聴いてみてください!と言われ、よくあるピアノジャズトリオをCDで、デカいナス管の特注アンプ(出力は20W)で。もちろん、アキフューズ、マッキン、他、ウン百万のアンプもずらりとありましたが。そのナス管とフィーストレックスのフルレンジのバスレフの音はまさか!でした。私は感動のあまり「もう、他に何もいらないですね!」と思わず行ってしまいましたが、その方もそう、次元が違う音でしょ!と満足しておられる様子でした。あれ以来、もう10年以上前ですが、超リアルなあのユニットの音に毒されたままここまで来ています。あの音はないなぁ~ちょっと買えないなぁ~(それ相応の値段です、当たり前、あのユニットならその値段はかかる)。自分はそのころ、JBLの4343もどき(オールアルニコ、自分で制作、マルチアンプ駆動)で普段CDやレコードを聴いていましたが・・・次元がちがいました。たった一発のフルレンジに負けたどころか、音楽信号をここまで忠実に再現するユニットが存在するなんて知らなかったからです。

サラウンドについてですが、長岡先生のマトリックスはそれ以前からアマチュアの間では普通にありました(結線方法)。特許の関係でメーカーでは出来ないのですが(当時)、ドクター・ポーク・マシューのポークオーディオの初期の製品が完成形です。自分でも実験しました。通常のステレオスピーカーの配置に(内向きにしない)マトリックスのユニットをユニット中心を16.5㎝で外側に配置して製品化したものです。SDAといっていました。もちろん、アンプの負荷を考えて16センチユニットはすべて16Ωです。この方式の最高級器が当時のホワイトハウスに納入されたことで有名になりましたが。低域を補うために30センチ?のパッシブラジエターがついていました。自分もやってみました。これでレコード聴いた後に普通の2チャンネルには戻れませんでした。まるでヘッドホンで聴いているかのような音の広がりがあり、さらに、実験で普通の2チャンネルスピーカーの間に3×6合板を立てていたの端で顔をくっつけて聴いてみました。つまり、空間のクロストークを疑似的に板で遮断したのです。これもかなりリアルに広がりを感じました。録音はマイク1本で各楽器をモノラル録りで、それをマルチトラックで各楽器を同期させ、音楽ソフトになっていますよね。本来、各楽器、バイノラール録音でマルチトラックに録音してくれれば、楽器の奥行き感は出るはずなのですが、単に左右、中間にPANで位置決めをして「ステレオ」にしているだけですから、本来の空気感なんて嘘です。*クラッシックの一発録どりを除く。

だから空気感を出すためにビミョーにディレイや、リバーブが録音の際にかけられています。それがSDAで聴くと、もう、その録音状態がわかってしまいます。

ただし、SDA方式はスピーカー正面中央で聴かないと効果がうすれます。

パッシブラジエターについてはパイオニアのPE16を38ダブルのダクトに取り付けて38ダブルをパッシブラジエターにしてして鳴らしたことがありますが、低域が信じられないくらい伸びます。(遊んだだけですが)

フィーストレックスではないけれど、MFB《モーショナルフィードバック》もやってみました。これはのちにソニーやアイワがミニコンポで回路を精査して製品化していました。もとはオンキョーかナショナルです。ボイスコイル正面にもう一組巻き数の多いボイスコイルとマグネットを配してその発電をアンプにフィードバックさせるもので、16センチのフルレンジでも低域限界が1オクターブ下に伸びました。もちろん歪もグッと減ります。聴感上、ウーファーにしか効果がないため、いつの日か消え去りましたが、濁りのない重低域が得られました。ラックスで確か瞬間的でしたが真空管アンプで普通のウーファーにMFBをかけるアンプが出ていました。ナイショですが当時のこの回路図を数十年後にソニーのコンポの開発担当の一人にコピーをあげたら・・・2年ぐらいしてミニコンに採用したと思われる製品が出ました・・・。余談でした(全部か!(笑))

バックロードホーンについてはスピーカーユニットの穴に口をつけて叫んでみたら、中で声がワンワンと響きます。この時点でウ~ン?・・・です。でも音楽を鳴らせば豊かな鳴りっぷりですから、これはこれで人は満足できるのですね!もちろん、何本か作りましたが、当時は口をつけて叫んだことはなかったので解っていませんでした。あるときに試しにやってみたら、リバーブがかかったように中で響くので、これではどんなに制動力のあるユニット、アンプを使ってもなぁ・・・。でした。最初に書きましたが普通の友人はこれでも連休に作った物で大満足でしたから(りっぱにいい音でした)それでいいのです。

送っていただいたアンプの技術のPDFはもう、自分にはかなり難解なレベルでした。特にD級アンプの原理は知りたかったのでものすごくありがたいものです。

理に適っていると思います。

ただ・・・一度壊した正弦波(アナログ生音)は決して元の波形ではないので基本的にデジタルアンプは好きではない、でもCD聴いているし・・・これが嗜好品の趣味なんだと自分では理解しているつもりです。

自分では不可能ですが、決してアナログのノスタルジーではないのですが、ルボックスかアンペックスの78㎝アナログテープでマイク2本・バイノラール配置でトリオでもクワルテッドでもいいので生演奏を記録し、管球A級シングルアンプで(せいぜい3段増幅まで、自分はシンプルな回路しか信用していません、つまり、安いアンプ)フィーストレックスで聴いてみたいと、無理だからそれを想像して音作りをするかな~ってところです。でも、38、46、56、80cmのデカいウーファーも数持っているので倉庫でこいつらで遊んでみたいとも思っています(PA機材倉庫)。

それとは別に、Z-Modena Mk2で何がしてみたいかと言うと、何十年も昔のFMファンに掲載されていた長岡先生のテーブルタイプの(ステレオ)バックロードホーンでリヴィングのテーブルを作り、カミさんが映画を観るのに使ってもらおうかと!ユニットは若干上向きに取り付ければいいかな!初代FE83も数もっていますがたぶんモデナのほうが性能は良いのは記事から充分に伝わってきていますので。大山さんの原点?の音を聴いてみたいと思ったからです。きっと誠実な再生音だと想像しています。

まだまだ語りつくせないのですが、毎日送られてくるメールに心を動かされました。

またお話をする時があるやもしれません。(ホームオーディオに関しては化石のようなオジサンです!)ありがとうございます!

IH

オーディオの奥深い世界まで分かりやすく解説されており、大変勉強になりました。

Rated 5.0 out of 5
2020年6月1日

スピーカの自作はほぼ50年前、未だ学生時代にP610を平面バッフルにつけて部屋の両隅に天井から吊るして以来やっていません。その頃からのJazzファンですが、自作は初心者です。普段は小音量でJazzを聴いています。あまり音そのものへのこだわりはないのでオーディオファンではありませんが、最近ふと思い立って、小音量でも気持ちの良い低音が聴きたいと思い、ネットで調べているうちに、バックロードホーン に興味を持ち、その流れで御社のHPに辿り着き大変惹かれました。レポートは自作初心者に必要な基本的なことから、オーディオの奥深い世界まで分かりやすく解説されており、大変勉強になりました。今、最も関心があるのはZ701-Modenaですが、レポートを読むうちに是非作りたいという思いがますます強くなりました。近いうちに始めたいと思っています。その折にはよろしくお願いします。

Naoki

大変興味深く読みました。

Rated 5.0 out of 5
2020年5月31日

大変興味深く読みました。本当は20万のものを買うつもりですが、取り敢えず練習用に1万円のものをAmazonn を通して買いました。。色々、細かな作業が必要そうなので、最高のパフォーマンスが出せるようになるまでご指導をお願いしたいと思っています。

NUKU

これまでいかにいい加減な製作だったと反省しきりです。

Rated 5.0 out of 5
2020年5月29日

音工房Z 大山様

この度はスピーカー自作のためになる有用な情報をたくさんいただき,まことにありがとうございます。

私じしん,これまで長岡さんの影響を受けて,D3-Mark II,MX-1,スワン等4台自作してきました。それなりに満足いく音出しができ,不満はありませんでしたが,いただきました情報を拝見して,これまでいかにいい加減な製作だったと反省しきりです。これからぼちぼちD55を製作しようとしていますので,集大成としてごまかしのない作成に心がけていきたいと思っています。機会があれば御社のスピーカーも体験したいと願っています。

重ねて,ありがとうございました。

mandril

一番好きな所は高域の美しさです

Rated 5.0 out of 5
2020年5月27日

Z1000-FE103Aファーストインプレッション

凛々しい、透き通った空気を感じる。柔らかい、自然な音、とにかく美しい。

フルオーケストラ、器楽曲、ピアノソロ、ジャス、J-pop、ハードロック、ボーカルなど、全て質感、量感バランス、雰囲気とも素晴らしいです。もっとも、所謂高級SPとは無縁でしたので、今まで聞いていた音のレベルが低すぎたのかも知れません。

直近のSPはFF105wk(バスレフ自作)とDALI MENUETですが、10秒ほど聞いただけで勝負有りでした。

一番好きな所は高域の美しさです。上と同じ言葉になりますが、透き通った空気感、自然感、凛々しく且つ柔らかい。ピアノの繊細感、シンバルの抜け感、最高です。こんな感動体験は初めてです。エイジングによって音が丸くならないで欲しいと思います

その高域を支えるのが、中域の充実感。ぎっしり詰まった強靭さを感じます。これが有るから高域が映えるのでしょうね。

低域は出過ぎず、WELLバランスです。音域はかなり下まで出ており、音楽に余裕感が有ります。

半日ほど聴いて、家内にうるさいと言われないのに気が付きました。普段より大き目の音で聞いていたにも関わらずです。これには嬉しかった!あと、音量が少なくてもバランスが良く音楽が崩れません。これも重宝します。

このZ1000-FE103Aは一生のお付き合いになると思います。買って良かった。

ありがとうございました。

KN

音出しの感想ですが、正直に申し上げれば「まさか!」(笑)と思うほど強烈な印象でした

Rated 4.0 out of 5
2020年5月17日

先日Z701-Modenaを購入しました八木沼です。現在TannoyのTurnberryとST-200をメインスピーカーとしていますが、これまで3-wayばかりでしたので、一度噂に聞くフルレンジ一本でドライブする良質なスピーカーを自分の部屋で聴いてみたいと思っていましたが、良質な完成品の販売はないようで、ネットで御社を知って、昨年仕事を引退して時間もありますので自分でやってみようと思い立ちました。

初めてのスピーカー組み立てでしたが、御社の製作解説PDFを見ながら慎重に作業を行い、一週間ほどで完成することができました。丁寧なご説明、有難うございます。お蔭様で結構巧くできたと(自分では)思っております。

て、当家のリスニングルームは先のタンノイや様々な機器などがひしめき合い、スピーカーを設置する場所が限られていますので、専用スタンドを置くことができません。古いブラウン管型重量級テレビの台の上に乗せました。しかしこの台は長年重量物を乗せていたため上板の中央部が僅かに反っていましたので、近くのホームセンターで一番硬いアカシア集成材の板を購入し上板の上に乗せました。反っている部分は一応ゴム板を噛ませてあります。

まずはこの板の上に直置きして音を出してみました。因みに私はオーディオマニアでは決してなく、音楽マニアです^^; ピアノは今でも時々弾いていますが、そのほかにはオーボエとチェロを主にアマチュアオーケストラで弾いていました。従いまして聴く音楽のジャンルは99%クラシックです。それもモーツアルトとバッハを中心に室内楽と古楽、そしてオルガン(パイプオルガン)を聴きます。

そこで音出しの感想ですが、正直に申し上げれば「まさか!」(笑)と思うほど強烈な印象でした。中音域は美しいですし、高域も低域もこれほど見事に出てくるとは思いもよりませんでした。フルレンジですので、中音域が美しいだろうとは想像ができ、正にそれが導入の主目的であったわけですが。しかし高域がよく伸び、低域もこれほど豊かで迫力があるとは・・・。驚きました。

最初はよく聴くモーツアルトの弦楽四重奏を、そしてエージングを兼ねてバッハのオルガンと普段はあまり聴かない大オーケストラの演奏をいくつか大音量で次々に聴いていきました。フルオーケストラも大迫力で大満足でした。そして昨夜はリストやショパンのピアノ曲をいくつか。ピアノは素晴らしい。

まだエージング途中ですので、安定するのはまだまだこれからだと思いますが、アカシア集成材の上に直置きでは高域が硬く低域が少し鈍い感じがしました。これは予想していましたので、御社の木製インシュレーターを予めアマゾンで買って用意していました。まずは一枚ずつ四隅に置いてみると、高域の鋭さはある程度緩和され、低域も締まってきました。低域はこれでいいのですが、まだどうしても高域の硬さが気になり、もう一枚ずつインシュレーターを追加しました。そうすると高域は柔らかい音色となり満足しましたが、今度は低域の豊かさが多少減衰してしまいました。また一枚ずつに戻そうかとも思いましたが、高音域の美しさを殺すのは惜しいので、そのまま二枚ずつで固定しました。

それから、これはあくまで個人的な印象に過ぎませんが、このスピーカーは打楽器に強いと思います。オーケストラの打楽器(ティンパニや大太鼓)が強打すると、大オーケストラの中でも突出して聞こえてきます。弦楽器のピチカート(弦をはじく)音も強調されるようです。そしてピアノが素晴らしいということは、このスピーカーは叩いたりはじいたりが得意なのではないかなと思います。ギターなどの撥弦楽器も良さそうです。(今のところ)

ご参考までに、ドライブしたアンプはLuxmanのL-505uXIIでした。

長々と素人の戯言を述べ申し訳ございません。大山様のメルマガは内容が濃く、とても参考になります。今後共ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。

八木沼 信二

70の手習いになりますが、チャレンジ意欲がメラメラと沸いております。

Rated 5.0 out of 5
2020年5月15日

20~40年以上前のオールドオーディオファンですが、最近(ここ20年)は古いシステムが劣化し、AmazonPrimeMusicとウォ―久マンを簡単なブルートゥ―スSP接続しお茶を濁していました。

たまたま拝見した広告を拝見し、自作ハイエンドスピーカー大百科辞典のレポートを拝見させていただきましたが、一々納得することばかりで興味津々でした。特に本音が節々に現れるレポートは感銘ものでした。

70の手習いになりますが、チャレンジ意欲がメラメラと沸いております。ただ、長岡式の手作りSPこそ知ってはいましたが、木工経験がゼロなので試しにAmazonで、御社のZ601とZ-ModenaMk2を注文し、本日届いたばかり(未開封)です。

美味く組み立てられれば、更に上位SPにチャレンジしていきたいと思っております。

尚、お願いしたいことがあります。川上のアンプもリーズナブルなものを御社ホームページ等で紹介していただければ幸いだと思っております。

明日は、木工ボンドやクランプ・ハタガネ等をホームセンターに買いに行く予定で、いよいよ作業に取り掛かろうと思います。

FH

pdfを参考にして、自作にチャレンジしてみたいと思います。

Rated 5.0 out of 5
2020年5月14日

音工房Z 大山さま

御社の完成品には強い関心を持っています。現在、サブウーファボックス作成に挑戦したいと思います。

「25cmサブウーファボックスと、Z600との組み合わせの試聴。デジタルマルチチャネルデバイダ(ベリンジャー)」を参考とします。

百科事典3は特にR間で記載されているには驚きましたが、Rの効果をもう少し記載してほしかったと思います。

是非、御社のpdfを参考にして、自作にチャレンジしてみたいと思います。

Air

Z502に繋ぎかえて鳴らした途端、音の質そのものだけでなく音像も奥行きも空間表現も変わり驚きました。

Rated 5.0 out of 5
2020年5月9日

オーディオ歴は中学校から始めて半世紀のなります。最初に買ったスピーカーは当時の人気オーディオ評論家長岡さんがバックロードホーンを推薦していたことことからコーラルのBLー20Dでした。その後自作アンプに挑戦し金田式アンプにはまり、スピーカーもアルティック系のメイドインジャパン マクソニックのドライバーにホーン、38cmウーハーで長い間聴いていました、特に励磁型ドライバーに大型ホーンの音はトランジエントが良く米製のような癖が少なく気にいりました。残念なことに日航機事故で社長でエンジニアの方が亡くなりメンテナンスに不安がありましたが、大事に最近まで使用していました。

年齢も上がり孫も自宅にくるようになり大型ホーンSPに不安を覚えるようになったため小型のSPを探しましたが気に入った物に出会えず困惑していたところ貴社の存在を知り元々オーディオはアマチュアイズムが大切と思っていましたので試聴もせずZ800-FW168HR(完成品は木目の仕上がりが品良く部屋に馴染みます。)を購入しました。購入後大型SPを処分しセッテイングして視聴するまでに1年近くかかりました。音が出た瞬間に求めていた音がそこから紡ぎ出されてきたので大型ホーンSPの未練は消えました。

その後、Z1000-FE168NS、Z501とラインナップを揃えました。Z502の試聴した感想です。現行システムは、上記のスピーカーにフォステクス スーパーウーハーCW 250Aを追加したりしています。PL ヤマハGT-5000、カートリッジはデンオン、オルトフォン、オーディオテクニカ、SACD PLはエソテリック K-05x、アンプはエソテリックのプリメインアンプ F-03a、その他真空管アンプです。Z800-FW168HRにZ501を乗せて聞いていてホーン効果なのか音像が前に出るチューニングで満足していました。

次に、Z502に繋ぎかえて鳴らした途端、音の質そのものだけでなく音像も奥行きも空間表現も変わり驚きました。また、それまでは低音は少し硬く感じエージング不足かな思っていましたが、高域、超高域の質が向上したことにより低域の伸び質とも大きく改善し中低域の量感もアップしました、特筆すべきは、全域に渡って歪感が大幅に減少し見通しが良くなったことです。今までカチッとした歯切れの良い音に好感を持っていましたが、追加したことでエソテリック アンプのA級アンプが持つ角をほんの少し丸めた高解像像度なのにマイルドな音作りが生きてきました。最初のインプレッションはこんな感じです。

Z1000-FE168NS(長いので愛称を考えています。)の方は、フォステクスの指定のホーンツイーター を繋いで専ら真空管アンプで駆動してJAZZや邦楽を楽しんでいます。今般は、コロナウィルス対策でゴールデンウィークも家で自粛でしたが502スーパーツイーターのおかげで楽しめました。これからもアマチュイアズムのある素敵な作品を期待しています。

SK

自分でも体感したいと深く感じました。

Rated 5.0 out of 5
2020年4月23日

ブラインドテストは今まで自分が感じていた通りの結果であり、説得力がありました。一方、あまりに思っていたのに近いので自分でも体感したいと深く感じました。ありがとうございます。

SR

スーパーツィーターを追加してみたいです。

Rated 5.0 out of 5
2020年4月22日

スーパーツィーターを追加してみたいです。

たくりー

自作の世界の深さを垣間見る思いがしました。

Rated 5.0 out of 5
2020年4月21日

三度メールをいただき恐縮です。興味本位で申し訳ないなと思いつつもまことに面白く読ませていただきました。ありがとうございました。自作の世界の深さを垣間見る思いがしました。また、起業し、ご苦労の上に得られた貴重なデータや情報、ノウハウを惜しげもなくオープンにされる姿勢は素晴らしいです。今後もますます発展されることと思います。とりあえずお礼まで。

TF

スピーカーにもチャレンジしてみたくなってきました。

Rated 5.0 out of 5
2020年4月12日

若い頃から現在の還暦に至るまで、紆余曲折はあったものの趣味としてオーディオを続けてきました。オーディオが当時のような活気を失せ、寂しい思いをしておりましたが、貴社のような存在が嬉しく楽しくレポートを拝見させて頂きました。私は(も?)アンチ既製品派でホーンスピーカーを中心としてシステムを組んでおりほぼ満足しているのですが、ルームアコースティックにはまだまだ改良の余地ありと思っております。貴社の音響パネルはリーズナブルで興味があります。巷のそれは、その材料からしても高価であり購入するのにはいつも二の足を踏んでおりました。(高級オーディオの名のもとに凄く高い値段を付けて販売しているということもオーディオを衰退させた一つの理由かと思います。)貴社のレポートを読み、久々にオーディオ熱が高まってきてセッティングを変更しようかと思っています。その際には貴社の音響パネルのお世話になろうかと思っています。また貴社の勧めるスピーカーにもチャレンジしてみたくなってきました。「軽小淡白」な現代、若い方達(いや、40代の方もか?)はイヤホンやヘッドホンでしか音楽を聴いたことがなく、本格的な、体で感じる音楽を聴いた経験がない人も多いかと思います。貴社がその機会を与える存在になってくれることを祈念しております。

TK

スピード感ある低音は聴いて納得!流石の設計ですね。

Rated 4.0 out of 5
2020年4月11日

お世話になっております。

昨年のZ601 V2の続いて、先日Z701-Modena V5を購入し、素晴らしい体験をさせていただいております。そのことに対して、感謝の気持ちを伝えたく、メール差し上げる次第です。

私も、長岡式自作スピーカーに一時期夢中になった口です。一番最初に作ったのはFE83を使った小さなバスレフで、初めて出た音に感動し、それからはまって20cmバックロードから柱のようなスーパーウーファーまで…。ずいぶん昔の話です。

最近ひょんなことから御社のことを知り、久しぶりに作ってみたいと思いました。

まずはZ601。部材の精度が高くて組みやすかったです。たまたまZ-Modenaが品切れだったので代わりにCHN50を使いました。音出しでいきなり驚きました。凄くパワフルな音が出てくるじゃないですか!大きさは8cmとFE83の時と同じですけど、迫力が全然違いますね。隔世の感ありです。中高音に少々癖を感じましたので、吸音スポンジを中に入れて調整しました。グリルはFostex K312Pがぴったりでした。

お次はZ701-Modena V5。「完熟の域」(御社HPより)と言われる音をどうしても聞きたくなりました。Z601の経験から、メインのBose 505WBを置き換える存在になるのでは、と予感がありました。万全を期して、オプションの木工クランプとスーパーツイーターキットも迷わず一緒に購入です。4日間かけじっくり作りました。こちらの材料も丁寧に作られていて、不安は全くありません。音を想像しながら徐々に出来上がっていく工程自体が楽しいものです。さて、音出し…おぉ、これまた凄い迫力!思わず顔がにやけます。…でも、あれ?低音は物凄いけど、中高音はどうしたの?バスドラムとコントラバスは目の前で、バイオリンも金管も何か厚いカーテンの向こうにいるような感じです。…慣らし3日目位から少しずつ前に出るようになってきました。うちの環境では少々低音が響きすぎるようなので、背後のポートで調整すると全体バランスが良

くなったようです。スピード感ある低音は聴いて納得!流石の設計ですね。慣らしが済めばまだ音が良くなっていく気配があって、実に楽しみです。音が成熟するプロセスも自作の醍醐味ですね。以来、Boseにはお休みいただいてます。

いいものを作っていただいて、ありがとうございます。

三浦 訓志

第一印象は高品位スピーカーシステムにありそうな拡がりと安心感です。

Rated 5.0 out of 5
2020年3月21日

Z502順調に動作しています。第一印象は高品位スピーカーシステムにありそうな拡がりと安心感です。

調整つまみは800は6~8、502は同じく6~8、ぐらいです。

2ウエイに低域と広域に拡大したことにより4スピ-カ-ですが、それぞれの位相反転のポ-トが後面から出ているので、私は6スピ-カ-と考えております(低域も800も 何もしないでポートから出しっぱなしです)

従来から先輩諸氏は高音域を変化させると中低音まで変わるといわれておりましたが実感しています。

思うに情報量が多いことによるステレオ感や安らぎを感じると自分が気になっている点を処理する脳の働きが低下し総合的によく感じるのだろうと考えるに至りました。いずれにしてももっと他のCDを聴きたくなっています。

1年前タンノイ(AV用ト-ルボ-イプラスチックコ-ンS-10)から800を導入そして低音を増強しても、演歌の丁寧さがネックになっていました。今回の導入でスピ-ド感、軽やかさ、丁寧さ、柔らかさ、すべて1段上になりました。98点です。2点は女性ボーカルの高音域のある部分で時々気になる点があることです。Z800のツイ-タ-の癖の気がします。でも楽器の良さとかと、相反するのかもしれません。でも総合的に相当満足しております 有難うございました。

ST

思い通りの音楽が部屋に流れています

Rated 5.0 out of 5
2020年3月9日

こんにちは.Z800-FW168HR,スーパーツィーターキット,Z601(V2),Z-Modenaを購入して楽しんでいます.

現在の音源と機器設定です.パイオニアのBDR-XS07のCDドライブでマスターモードでWAVリッピングをExact Audio Copyで行い.PCはMacbook Pro2019です.機器はAccuphaseのC2150をプリとしてThomann75mk2の二台体制,一台をどちらかのパワーアンプとして,DAC50を内蔵して,Z800-FW168HR,スーパーツィーターにつないでいます.ケーブル関連はプロケーブル仕様,電源もギタリススト,タップも同様にプロケーブル仕様です.試行錯誤できましたが,まずは電源のクリア化,アイソレーター化,ケーブルの信頼されたもの,がすべての機器の設定に重要と感じた次第でした.PCはMac,ソフトはMacに はなくてはならないAudirvanaで,ピュアな中高域の鮮明な解像度を得ています.WinではTunebrowserがAudirvanaよりも中高域が鮮明です.

Z800-FW168HR,Z501の感想です.背景に徹底したノイズの低減を求め,フラットなラインで固めていますので,流れ出てくる音楽は小川のせせらぎがよせる甘美な煌めいた音,ウッドベースのつま弾く木の香りがただよい,口元がマイクに触れるかの臨場感があります.思い通りの音楽が部屋に流れています.マンション住まいですので爆音は流せませんが,小さくてもきらきらとした音楽に身を寄せられます.

オーディオの楽しみは,プライスタックに惑わされず,まず電源,ケーブル,ライン,を勉強することと思いました.

金川 泰一朗

自分で塗装したためか、満足感と高級感あふれるスピーカーに仕上がりました。

Rated 4.0 out of 5
2020年3月6日

【Z601(V2)+Z-modena(mk2)】

自作のスピーカは、今回で5作目になります。Z601(V2)+Z-modena(mk2)の組み合わせで作りました。箱の容量は今回最大でダブルバスレフ、低音の音がよく出るのでびっくりしました。長時間聞いてても疲れないし、当分はこれでいいかなって感じです。工作精度も素晴らしく、 サンドペーパーをかける時間が少なくて、自作感が一番少なかったかもしれません。

過去、市販のスピーカーボックスも買って見たこともあるのですが、なんかしっくりきませんでした。自分で塗装したためか、満足感と高級感あふれるスピーカーに仕上がりました。御社からのメールマガジンの「JBLS9800 VS Z601(V2)ブラインドテスト」がちょうどエージングが終わった頃に届いたのでタイムリーに楽しめました。300万クラスのスピーカーと同等! 作った甲斐ががあるというものです。これからも価 格はローエンド、性能はハイエンドで提供をお願いします。

YK

スピーカーの図面を拝見してとてもワクワクしています。

Rated 5.0 out of 5
2020年2月29日

非常に興味深い内容でした。

特にブラインドテストでは御社の製品がハイエンド機と互角に渡り合えるとは。

一度私も参加してみたいと思います。

私がオーディオに興味を持ったのは40年前。

新入社員の私が給料をはたいて購入したのが

DENONのレコードプレーヤーとCDプレーヤー

サンスイのアンプ

パイオニアのスピーカー。

子育てと仕事に追われて20年ほどオーディオから遠ざかっていましたが、

還暦も過ぎて時間に余裕ができたことから最近またオーディオに回帰し、

40年物の機械をいじって奇跡の銘録音10枚の中からまず1枚、

パッヘルベルのカノン・バロック名曲集を聴いてます。

(さすがにCDプレーヤーは最近買い換えました)

ところで、今一番興味を持っているのはスピーカーの自作です。

父が大工だったこともあって、木工細工はやってみたいことの筆頭。

スピーカーの図面を拝見してとてもワクワクしています。

もう少ししたら御社のキットを購入させていただいて、

スピーカーを組み立ててみたいと思います。

そのときはよろしくお願いします。

ぴぴぷー

全体がフラットで1音1音をはっきり聴かせるFE88Solキットといった印象を受けました

Rated 4.0 out of 5
2020年2月20日

【Z700-FE88Sol】

音工房Z様の試聴会に参加するのはこれで通算5回目、Z1000-Fe108Solが初めて、その後Z700-108Sol、Z601-FE83Sol、Z800-FW168HRSと新しい商品の試聴会が案内されるたびに伺って場違いな音楽をかけさせていただいております。

今回は特に新製品の案内のない中、先日の試聴会で聴いたZ800-FW168HRSが自分が音工房Z様と出会うきっかけになったZ800-FW168HRのキットとの出音の違いを先確認するために伺いました。他の方が聴かれる音楽がどのようなものかも楽しみの一つなのでそれを期待しながら試聴会場に入るとZ1000-108Sol、Z800-FW168HRS、Z600-Modenaの横に見たことのないスピーカーにいかにも試作です、といった感じの箱のスピーカーがありました。

形状はZ1000-Fe108Solを一回り小さくしたような感じで開発中のバックロードなのかな、思いました。

大山様のあいさつから始まった試聴会でそれがフォステクスの限定モデルFE88Solを使ったキットの試作と知り一気に興味が湧いてきました。早速そのキットの試聴が始まりました。

自分の中で勝手に同じブランド、ラインナップのユニットであれば小さいほど高音寄り、大きいほど低音よりの音が出ると思っていたので自分の愛用機であるZ1000-Fe108Solがハイあがりなのできっとそれよりもさらに高音がきついのではと思っていたのですが実際の音は全くその反対でZ1000-Fe108Solのたまに気になる高音のきつさが全くなくフラットな感じの音にしっかりとした中低音が感じられ、その中にバックロードならではのフルレンジ一発のギターやボーカルのリアル感があり、気が付くとこれはいつ発売されるのだろう、Fe88Solは限定品だったのでユニットはまだあるのだろうか、という方向に思考が及んでしまっておりました。

その質問はもちろん大山様に伺い当日は発売するかどうかははっきりとお答えいただかなかったのですがユニットはまだ売り切れてなく在庫があるとのことでした。その時にFe208-Solがかなりのハイ上がりでバランスを取るために箱作りにかなり苦労をされているというお話も聞き、そのスピーカーが制作されたらぜひ聴いてみたいと思ったのですが、きっとうちの狭いリスニングルームには収まりきらないサイズになるのではと思い、それ以上深くは伺いませんでした。

他の方が順次試聴をされていく中でもFE88Solを使ったスピーカーはしっかりとした個性を出していて、ボーカルやドラムのハイハットのキレがしっかりとして高音まできっちり聴かせるZ1000-Fe108Sol、厚みのある中低音に上品な高音がのるZ800-FW168HRS、全体がフラットで1音1音をはっきり聴かせるFE88Solキットといった印象を受けました。

そのうち自分の普段聴いているCDをかけられる順番が来ました。

早速何度となく聴き尽くした音楽を聴くとそれまでなんとなく感じでいた印象はかなり確信に変わりました。

3機のスピーカーを順次切り替えながら試聴しましたがFE88Solはボーカルの声、ギターやベースの弦の音、ドラムのアタック音など一つ一つの音がとてもリアルで3台の中で一番生演奏の音に近いのではないかと思いました。低音の迫力も充分にあり、バックロードを知り尽くした大山様の箱作りが生きているのではと思いました。

また重低音に関してはZ1000-Fe108Solにも付属していた淺をキットに含まれるようでそれを縦、横、外すと3段階で出口の開口部を調整できるようになっていて視聴室では横にして取り付けた時の音がバランスよく感じました。

また調整淺は聴く環境、音楽のジャンル、音の大きさでバランスが全く変わってきますのでワンタッチで調整できるのはユーザー側の立場からするとありがたいシステムだと思いました。

音全体のイメージとしてはZ700-Fe108Solを最初に聴いた時の印象に一番近いように思いました。

しいて言えばフォステクスのFE系に耳が慣れている方には高音の物足りなさを感じる可能性もありますがそこはZ501スーパーツイーターを載せて解決できるのではと思いました。

実は試聴会の場にもZ501スーパーツイーターは置いてあり、すぐにセットしていただける環境にあったのですが自分の順番が来た時にそのことをすっかり忘れていたのが今となっては心残りです。

Z501スーパーツイーターはリボンツイーターにウッドホーンなので市販のホーンツイーターのような金属特有の鳴りもなくZ800-FW168HRにもとても相性が良いのですがFe88Solのキットにも合うのではないかと思いました。

ただスーパーツイーターはコンデンサーをいくつにするか、同相にするか、逆相にするか、置く位置、角度などによっても付加される音、キャンセリングされて減衰する音の周波数が変わってくるのでやりだすときりがなくなりますので購入後、自宅で腰を据えてやることにして楽しみを取っておいたことにしておきましょう。

まだ試作のパーティクルボードで作成された物であるためか、タイトボンドでなくねじ止めされた状態の箱であることによるためか、音全体は他のスピーカーに比べると少し硬い印象を受けましたが大山様のことですのできっと発売されるまでの間に木材の種類、厚み、音道の微調整、フェルトやミクロンウールなど様々の知識でチューニングされてキット化されることかと思います。

また、もしかするとFe88Solのユニットそのものが新しいためにそういった印象を受けたのかもしれません。

販売価格がわからないので即決できませんが発売されれば案内当日にカートに入れてしまいそうです。笑

YH

昔失われた大切なものを思い起こします。

Rated 5.0 out of 5
2020年2月7日

70歳半ばになると身体のいろいろな所が衰えてきます。耳の衰えもあるとは思いますが怖いのであまり気にしないようにしています。このAudio(昔はHiFiと言っていました)趣味の元は10代の後半クラシック音楽にはまってしまい如何に生の演奏会の様な音を再生するか工夫しながら楽しんできました。誰もが経験する失敗や挫折そして小さな満足の繰り返しでした。私のモットーは出来るものはアマチユアイズムに徹し自分で作るということを第一にしてきました。

今はAudioという趣味が世の中でマイナーな扱いになり優れたメーカーが消えてゆき、必然的にAudioマニアも少なくなってきました。なぜかと考えると最大の要因の一つとしてAudioを食い物にした無責任な評論家が多すぎたと言えると思います。

各分野の評論家は色々いますが、その中でもAudio評論家は最低でクズだと思います。メーカーの太鼓持ち、提灯担ぎをして、“音”をボキャブラリー言葉で巧みに表現し多くの善良?なAudioファンを迷わせ、悩ませ、お金を使わせて・・・結果、まっとうなAudioファンは失望し、果てはAudioを衰退させてしまったと思います。2年ほど前に亡くなったSO氏はAudio装置を自分では買わずメーカー/shopに持ってこさせ、自分では作らず、長岡氏などの自作家を小バカにし“ハイエンドにあらずんばAudioにあらず”を言わんばかり・・・心が貧しくなりますのでこの位にします。

音工房Z様のAudioに対する取り組みはアマチュアイズムに溢れており、昔失われた大切なものを思い起こします。今の時代、大変貴重な存在と思います。

贈って頂いた“自作ハイエンドスピーカー大百科事典”に書かれている

オーディオの世界はこの主観的な情報だけをベースにした非科学的な言論がメーカーや雑誌社を含め幅を利かせ過ぎていると思いませんか? オーディオ製品の製作で最も重要なのは、科学的な測定やデータ収集を重視し、ブラインドテストによって聴感における効果を検証すること。

全くその通りと思います。

今まで音工房Z様から送って頂いたメールマガジンなどが起爆剤になり、もう一度Audioにはまり込みました。とりわけ“自作ハイエンドスピーカー大百科事典”の内容が大変濃く、これからじっくり自分なりに解釈し楽しみたいと思っております。

半世紀以上に渡りAudioを趣味として継続できたことは単に音の良し悪し云々より音楽を聴くことが好きだったからと思っています。

コンサート(国内外)にも以前に増して通い、家ではAudioによる音楽鑑賞に夜遅くまで浸っています。

音工房Z様には今後も大きな期待をして見守って行きたく思います。また、機会を見てメールを送らせていただきます。

有難うございました。

まとまりのない長文になりましたが取り急ぎ送らせていただきました。。

KM