Z702-Bergamo レビュー総合
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Z702-Bergamo お客様投稿レビュー
聞こえなかった音が本当に聞こえるようになりました
絶賛のレビューが多いので、気になっていました。初めてのスピーカーの組み立てでしたが、詳しい資料に助けられて、半日で問題なく作れました。
どのような音が出るのか、少し不安を抱きながら鳴らしたところ、切れの良いクリアな音にびっくりしました。今まで使っていたスピーカーでは、他の音の広がりに隠れていた小さな音が分かれて聞こえてきました。エイジングでどのように良くなっていくのか、とても楽しみです。
元気を呼ぶスピーカーシステムだ!
スピーカーシステムのキットはこれが3機種目になります。元々DIYは好きな方ですが、いわゆる工房での仕事っていうか精密を求められる工作は実績がなく、またどっちかと言うとラフに仕上げる中で心持ち丁寧さがあるくらいが自分の性格に合っています。
今回が3回目ではありますが、スピーカーシステムの組み立ては最初から緊張の連続で、特に塗装の世界ははっきり言って難しいものだなあと毎回失敗を繰り返しています。
組み立ては多少慣れも手伝って今回はスムースに進めることができました。ただひとつ、ダボは大変ありがたいのですがダボ穴にボンドを若干多めに入れてしまいますと、ダボが途中で止まってしまい、慌ててダボをペンチで抜こうにもうまく抜けず苦労させられました。
塗装は本当に難しいものです。
今回はキレイに仕上げようという欲を捨てて、最初から失敗せずに仕上げようと次のように致しました。
本来の木の色を損なわないために、下地処理はワトコオイルのクリアを一回塗って数日乾燥させてから蜜蝋を使用してみました。蜜蝋は固形物ですから、塗るというよりウエスに適量を取り、それを木目に沿って塗り込むという作業を3回繰り返しました。手触りがツルっとしていい感じに仕上がりました。
前置きが長くなりました。
さてZ702-Bergamoですが、4月12日に塗装も完成し、すぐに音出しに移りました。
初めて出した音は60点でしょうか、低音が出ない点と中高音のトゲのある点ですが、何故かこのスピーカーシステムはエージング後の音の完成に凄く期待させる魔力みたいな暗示を感じましたね。
1ヶ月経ってエージング約150時間な音は未だ未熟でした。少し低音が出かけてきましたし中高音のトゲはかなり取れてマイルドに近づきました。でも未だ、うっとりレベルではありません。
エージングを継続し更に100時間で80点まで向上しました。
そして更に100時間程度鳴らし込んだ今、エージングスタートから350時間で90点です。
低音がうんと厚みを増し中高音はサラッとした北風のような優しい音に生まれ変わりました。
皆さんに申し上げたいことは、音出しから350時間たった今の音で90点です。
つまり後10点は未だ音が熟していない分良くなるってことです。
初めて音を出した4月12日に、このスピーカーシステムはとてつもなく完熟し聴く者をとりこにしてしまう、との確信が得られたのです。
このスピーカーユニットはModenaの8センチに比べ2センチ大きく、その僅か2センチ大きくなったことでエージングにも十分な時間が必要と思います。
確かModenaというユニットではエージング200時間で完熟な音だと思っていたら、その1週間後には突然豊かな低音が出るようになったのです。
ですからZ702-BergamoはModenaより2センチ大きい分もう少し鳴らし込んでやれば間違いなくビックリするすばらしい豊潤な音になることは必定です。
今月の下旬あたりがとても楽しみです。
ユニットが2センチ大きいだけに音に余裕と厚みが出てきました。驚異の成長が間もなくです。
毎日が期待感で身体が震えます。
低音はFW168HRと互角、高音はT250Dが一枚上
制作
Z800-168HR組み立ての教訓から、Z702-Bergamoの組み立てでは添付資料の組み立て手順とは異なる方式に変更しました。
部材の貼り付け、クランプはすべてのダボを打ち込んで全6面組み込んで行いました。クランプは直交2方向で締め付けました。
この結果、出来上がりの部材間の段差・ギャップはほぼゼロでした。
1 すべてのダボを打ち込んで全6面組み込んで、まずコ形3面を貼り付け、クランプしました。
2 側板1にコ形3面を貼り付け、側面2を組み込んでクランプしました。
3 音道板を貼り付け、側板2を組み込んでクランプしました。
4 吸音材を貼り付け、側板2を貼り付けてクランプしました。
5 ダクト、ターミナル、スピーカーを取り付けて完成。
高い加工精度とダボのおかげで、接着剤の養生2時間を確保しながら、丸2日で苦も無く出来上がりました。
音出し
エージング1週間後、Z800-168HR、Fostex GX100と聴き比べました。
CDプレーヤーはSONYの557ESD、アンプは300Bシングル無帰還アンプ。
まず低音。
EaglesやEuropean Jazz Trioなど、バスドラ、ベースギター、コントラバスが際立つ曲で聴き比べました。
例のHotel California。大音量ではZ800-168HRはドンと突き上げます。Z702-Bergamoはドォンと轟きますが、バスドラの迫力は互角です。コントラバス・ベースギターについては、Z800-168HRは爪弾く様子が認識できますが、Z702-Bergamoはボォンと残響音が柔らかく響きます。
しかし、低音の少ない音源や夜間小音量で聴く時は、むしろその残響音が心地良く感じられます。
要約すると、Z702-Bergamo、Z800-168HRの低音は、両者とも甲乙つけ難くほぼ互角です。言い換えると違いはあるが大差ないということです。10cmフルレンジが16cmウーファーと互角の勝負をするとは衝撃です。驚きました。Fostex GX100は1ランク落ちます。
次に、高音~低音。
オーケストラ、ボーカルや、バイオリン、ピアノ、ギタ―のソロなど聴き比べました。
Z702-Bergamoの高音よりもT250Dの方が心地良く感じる割合が多いという結果でした。
総括すると、一番心地良かったのがZ800-168HR、次いで、Z702-Bergamo、Fostex GX100の順でした。
次に、我が家のZ800-168HRのネットワークが外付けであるのを利用して、T250Dのツイーター代わりにZ702-Bergamoを繋いで聴いてみると、T250Dの高音とは異なります。ツイーターZ702-Bergamo はT250Dよりマイルドな高音です。T250Dの方が心地良く感じました。
あわせて、FW168HRのウーファー代わりにZ702-Bergamoを繋いで聴いてみると、FW168HRの低音とは異なります。ところが、このT250Dと Z702-Bergamoの組み合わせは感激するほどの心地良さです。低音の残響音が柔らかく響くのが原因です。素晴らしい発見をしました。Z702-Bergamoに T250Dを取り付けたいと思うほどでした。
まとめ
1 soundもmusicもcomfortable(心地良い)が第一、との視点から感想を記しました。
2 低域から高域まで総合すると、ナンバー1は結局Z800-168HR、次いでZ702-Bergamo、Fostex GX100の順でした。
Z702-Bergamo の高音よりもT250Dの方が心地良く感じました。締まった高音のT250Dの方が心地良く感じたのだと思います。低音の少ない音源や小音量では、Z702-Bergamo の柔らかい低音の方が心地良く感じました。
3 Z702-Bergamoは高音から低音まで柔らかく響くのが特徴です。低音から高音まで共鳴という名のベールを1枚被っている印象です。BHBSはユニットの能力を100%引き出すために音道の形状や長さなど木工技術によりで色付けして加工された音と考えます。低音では心地良く感じますが、高音ではかえって無い方が心地良く感じます。
Z800-168HRはユニット本来の音と推察しますが、音作りのコンセプトに隔たりのある2つのスピーカーシステムの今後の進化に期待します。
バランスが良く音場が広い
同じ部屋にこのスピーカーとZ703-FE108SSHPを置いており、それぞれに良さがありますが、
このスピーカーはバランスが良く音場が広いのと中高域がうるさくならないのが良い。
また、低域の伸びもgood!
使用機材
USBブリッジ: RMB-UB1、DAC: NEO iDSD
プリアンプ: C-2120、パワ-アンプ: B-2103MOS,FX-1001×2
立ち上がりが鋭く、柔らかい
だいぶ遅い評価となりました。
Z702-Bergamoを組み立てた時にL側は音道板が傾いてしまいました。側板を接着する際に力を加えて何とか修正し、接着で変形をおさえ込みました。
R側の組み立てではダボを入れて仮組を行った後で、説明書通りの接着順に接着剤で貼り付けますが、その際にも側板、天板、地板も一緒に仮組して、クランプします。次の接着は側板、天板、地板を外して、次の部品を接着します。この方法にしたので音道板が傾かないで組みあがりました。
しかし、塗装の際に1mの高さからコンクリートに落下させてしまい。角に大きな凹みを作ってしまいました。パテを埋めて修繕です。
エージングは十分に終了しておりません。Z501に1μFを入れて接続しています。
第一印象はフルレンジらしくない音ということでした。Z1000-FE168SSHPと比較するとおとなしい感じがします。フルレンジの良いところの立ち上がりが悪いというのではなく、立ち上がりは十分に鋭いのですが、角がとがっていないという感じです。フルレンジの定位感や立ち上がりの良いところをそのままに聞きやすい音に仕上がったと思います。長く聞いても聞き疲れはしません。ながら聞きにも最適なのではないのでしょうか(失礼)。音源を選ばない傾向です。いろいろなジャンルの音楽を聴く方にはお勧めです。
ピンクノイズでZ702-BergamoとZ1000-FE168SSHPの波形をとってみました。iPhoneのアプリKRKでの測定です。正確さには欠けますが、比較にはなるのではないでしょうか。
Z702-Bergamoの方が2-3kHzに落ちこみがありますが、フラットの印象です。Z1000-FE168SSHPの方に出入りがあり、このあたりで印象が変わるのでしょうか。勝手な推測です。的外れかもしれませんが。MarkAudio とFostexとのスピーカーの違いもあるのでしょう。
Z506-Livornosubが最近発売されました。手持ちのZ505-Trentoをサブウーファーとして同じような使い方をしてみようかと考えています。これからが楽しみです。
機器 Marantz SACD30n、LUXMAN L550AXⅡ
でかい。サイズも音場も。
アンプ:300Bキット
写真で見るだけでは分からなかったのですが、クランプネジの追加注文のお誘いが来たため、大きいことを覚悟していました。
実際、Z-1の倍くらいでしょうか。
使い込んでいると、フルレンジ1発の効果でしょうか、音の広がりが気に入っています。
またバフルの厚みの効果か、音の締まりもいいですね。
アンプの力にも対応して低音が伸びています。
お気に入りになりました。
満足しています
アンプはRCD-M41を使用中。ニアフィールドで主にNHK FMを終日聞いています。最近入手したCD,”So In Love”(John Di Martino’s Romantic Jazz Trio)を視聴しました。ブーミーな低音に多少違和感を覚えました。アンプの低音を2dB下げて使用しています。素人の感想でいうならベースのある音程だけ強調される感じで、悪い言葉で言うなら耳障りです。添付した写真はリビングの壁面にある、床から高さ約1m、奥行き30cmの棚状のスペースに置いた状態のものです。
ボリューム感あるが、締まった低音
Z702-Bergamo
ツィーター:FOSTEX T96A コンデンサー solen 0.8uF
AMP:FOSTEX AP20d
CD MARANTZ CM6200
DAC FX-AUDIO FX04J
塗装:漆風仕上げ:紫
聴き初めは低音の締まりが足りなかったと感じました。 エージングしていくうちに徐々に締まった低音。 それにくわえて、ボリューム感ある響きが残る低音の残響音が心地いい。 ライブ感のある音になりました。
今回は、内部に制振対策をあまりしないで木の響きを活かす方向にしたのが良かったようです。 高音域もハイハットのチャキチャキ音も好きな音になりました。 しばらくはこのセッティングで楽しみたいと思います。
以 上
ブックシェルフサイズのフラッグシップ機
これまで、音工房Zさんの商品はZ1-Livorno、Z701-modena、Z700-FE108Solなどキット品を中心に入手してきました。自宅では生涯のアガリスピーカーとして30cmの3ウェイ機をメインで使っておりますが、音工房Zさんの試聴会に参加させて頂き、フルレンジならではのシャープな音像など、良さを十分に理解しておりましたが、あくまでサブ機として使用しておりました。今回、自宅とは別に試聴ルームを設けることになり、そこで使用するスピーカーは別に決まっていたのです。これまで同様、Z702-Bergamoの試聴会でいつも持ち込む音源を聴いたときに「コレだ」と思ったのです。音工房Zさんのこれまでのフラッグシップはフロア型というかトールボーイ型というか、音的には十分満足していましたが、スペースファクター的に導入できずにいましたので、ブックシェルフサイズでフラッグシップモデルの音が得られるモデルが出れば良いのにと考えていました。Z702-Bergamoの試聴会で出音とサイズが理想通りだった訳です。前述の新設する試聴ルームは広さ的に狭いのですが、このブックシェルフサイズでこの出音ならメインスピーカーとして使えると。ただし、白を基調として部屋でしたので、組み立て後の塗装もDIYで白く塗ったのですが、思い描く仕上がりにならず、プロの家具職人に杢目を生かした白で半艶クリア仕上げにしてもらいました。10cmとは思えない十分な低域と過剰過ぎない高域、クセの無いボーカル再生の中域で聴き疲れせず、長時間も試聴可能な理想的スピーカーで、メインスピーカーとして必要十分なモデルだと思います。セッティング的には高さ70cmのスピーカースタンドに真鍮製のアンカーピンを使用しています。使用機材はナカミチのシステム70をベースにDRAGONシリーズで運用しています。