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試聴会 お客様投稿レビュー
滑らかでありながらもくっきりとエッジが立ったクリアーな音
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
8月19日の試聴会に参加させていただきありがとうございました。
今回の試聴会は音工房Zの1インチ木製Woodhorn1によるJBL4320系と音工房のローコスト
組合せの聴き比べでした。
まず音工房セットは、音出しした瞬間から、滑らかでありながらもくっきりとエッジが
立ったクリアーな音が印象的でした。ウーハーとコンプレッションドライバーとの繋が
りも自然です。いつもの音工房試聴ソースを通しで聴きくと、Z800-FW168HRの延長線上
で強度とスケールをUPしていた様な音に聴こえます。全帯域に亘って余裕、安心感が
感じられました。微小音での繊細感や静寂性も引け目を取りません。大型SPでまま感
じられる重さや鈍さは感じられず、軽快な低音がコンプレッションドライバーをしっか
りと下支えしていました。
一方のJBL4320系は、重低音の延びとスケール感、コンプレッションドライバーの質感で
音工房セットを上回っていましたが、低域の重さと鈍さに時代を感じました。更に中低
域が薄く弱くいのですが、それでコンプレッションドライバーとの繋がりで破綻する事は
無く、むしろ中低域の存在感を敢えて薄め、コンプレッションドライバーに全ての音楽表
現を託してしまったかの様です。嫌な音は一切聴こえませんが出ない音も多々ありデフォ
ルメして聴かせているのかもしれません。音場も後に引っこんでいました。瞬時切り換え
ブラインドテストでは音工房セットに負けてしまうかもしれませんが、自宅で寛いでノス
タルジーに浸って聴く分には、このJBL4320系も悪くないです。
小生にはコンプレッションドライバーを使うつもりは全く無くて、音工房がJBLビンテージ
をどの様にまとめ上げたか?に興味あり参加しました。
しかし、いざ試聴会に参加してみると、1インチ木製Woodhorn1のおかげなのか、ホーン臭さ
は全く感じられず、改めてコンプレッションドライバーの威力に魅了されてしまいました。
フルレンジコーンやドームスコーカーを一般車でハイウェイを走る様に例えるなら、コンプ
レッションライバーは、レーシングカーでサーキットを飛ばす様なものに感じます。まるで
別世界です。
こうなると、JBL375/2440に憧れた2インチでの音が楽しみです。今ならデジタルチャンネル
デバイダーとデジタルアンプで低価格で楽しめるので、心を動かされつつあります。
Woodhorn1と30cmウーファーがベストマッチ
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
2023年8月21日視聴会
お忙しいなか貴重な時間を有難うございました。音工房Z様のことを知りZ1000 Bergamoを作成して素晴らしいスピーカーだと実感しました。大山様が実験を何度も繰り返しながらスピーカー設計されているからこその製品だと思いました。普段はジャズとクラシックをよく聞いていますが、交響曲の楽曲にはやや物足りなさを感じていました。今回はWoodhorn1と30(38)cmウーファーの組み合わせにより視聴ができるとのことで申し込みさせていただきました。
Z1000は張りのある華やかな中高音域と低音域ともに素晴らしいですが、箱が鳴る低音と30cmクラスのユニットから直接出てくる低音の違いは歴然で耳で感じるというよりも体で感じる音と言った方がよい違いがありました。
Woodhornは、中・高音域の伸びと張りが素晴らしいです。コンプレッションドライバーの違いによる音の違いはそれほど感じられませんでした。どちらも素晴らしいです。
30cm・38cmウーファーは共に、低音域がよく伸びて余裕が感じられる出方です。しかし、スピーカーユニットによる音色の違いが歴然でした。
音色については好みが分かれるところだと思います。
30cmは切れのある華やかなレスポンスがよい低音に聞こえました。
38cmは深みのあるしっとりとした低音ですがややレスポンスが遅く感じられました。この違いはスピーカーユニットが金属かコーン紙か、新品か中古品かによる違いと思います。できることならば同じ素材のユニットで30cmと38cmの違いを比較してみたかったです。
1インチWoodhornとの組み合わせとしては、私の好みは30cmウーファーだと思いました。
低音域とスケール感は大型ユニットスピーカーが一番だと思っていますが、リスニングルームの広さやご近所への音漏れ、コストパフォーマンスを顧慮すれば今回の30cm70Lがベストな組み合わせだと思いました。
貴重な聞き比べの機会を頂き有難うございました。
音楽のジャンルによって違ったように聞こえました
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
30cmのウーフアーと38cmのウーフアーの聞き比べに伺いました。
私のいつも聴くジャンルはクロスオーバーが主体で、30cmの方が音圧、バランスが良く感じました。それに比べて38cmは容量も大きいし、口径も大きいので期待をしていましたが、低音の響きがいまいちでした。
同席していた方がお持ちしたコルトレーンのCDを聴いているとその逆で、38cmの方がバランス、低域が出ているように思え、30cmは低域不足感、音がこもった感じに聞えました。
30cmのウーファーのメーカーを教えて頂けたら嬉しいです。
贅沢な一品
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
Z工房さんの最新作ウッドホーン+大口径ウーファー
このタイプのスピーカーを作っている有名メーカーはJBLぐらいでしょうか? JBLはこのタイプの老舗ですから やめるわけにはいかないでしょう。ポルシェの911シリーズみたいなものですから。今のJBLは一般的には高性能な?Bluetoothスピーカーメーカーのイメージですが、
1900年代の後半は高級スピーカーの王様ブランドでした。私がオーディオの虜になったのも45年前にヤマギワ電機のオーディオルームで聞いたJBLです。
今回2種類のスピーカーが用意されていて38㎝のJBLウーファー+JBLホーンドライバーとデエトンオーディオの30㎝ウーファー+SBオーディエンスのホーンドライバーです。両方のスピーカーを聞いた第一印象は今まで聞いたZ工房のスピーカーには無い、ゆったりとした音と深い余韻、これはなんだ? 多分部屋かも?正面の壁に取付けてある音響パネルBやスピーカーを取り巻く音響パネルAのの効果が聞いているのでしょうか、この位の大きいサイズのスピーカーになるとやはり部屋の影響が大きいのでしょう。部屋を選ぶタイプのスピーかもしれません、このスピーカーが良さを発揮するのは8畳以上の部屋でルームチューニングが行き届いた部屋が条件だと思いました。そんなところも中級向きなスピーカーかもしれません。2機種の違いは明白で38㎝JBLコンビはゆったりとした大きな音でホーンドライバーは切れのある音です。でも全体的には中低音の明瞭感が乏しくぼやけた感じで、他の方が聞きやすいので喫茶店で聞くには最高だとおしゃっていました。30㎝デイトンとSBオーディエンスのコンビはよく締まった大きい明瞭な低音、解像力が高いけれど聞き疲れしない高音の現代的な音で幅広いジャンルの曲をカバーできるスピーカーでしょう。次にZ800ーFW168HRと聴き比べてみました。いつもバランスの良い高音質なZ800ですが今回はハイ上がりな音に感じました。たぶん他の2機種が低音よりな音だからハイ上がりに聞こえたのかな?やっぱりスーパーツイーターがあった方がバランスが取れた音になると感じました。このような大きいラグジュアリーなスピーカーをキットで販売するとは感動です。
憧れのウッドホーン!
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
今回の試聴は30cmキット製品版 70L と 38cm試作品150Lの聴き比べで、音工房zでも初チャレンジのウッドホーンの2WAYシステムとのこと、期待いっぱいで試聴に伺いました。60代から上の方なら昔、ウッドホーンのブーム?があり憧れたことがあると思います。私もMJを読みながら夢想した覚えがあります。ただ、コストやノウハウなどハードルは高く、一般人がおいそれと立ち入ることはできない超ハイエンドな世界と思っていました。
突然、現実的な価格でウッドホーンのキット販売が告知されビックリしました。そしてやっと試聴会の案内、暑い中頑張って聴いて来ました。何時ものレビューは普通のレビューですが、今回は書きたいことが多いため、ブログの抜粋&私の試聴感想という形式で箇条書き風に纏めました。抜粋部分は基本的に原文のままで、開発経緯と使いこなしの中からあらすじ的にまとめたつもりです。12コマのブログを読むのは大変ですので(書くのはもっと大変ですね)、以下をお読みいただければ大体の概要が分かると思います。なお、スピーカーの写真がメルマガより見れますので先にご覧になってください。
スピーカー以外の試聴機器はいつもと同じです。
試聴曲は
マイルスデイビス Walkin (JAZZ トランペット)、
STEVIE B Because I Love You (男性ボーカル)、
パイレーツ・オブ・カリビアン(サントラ)、
image2(オーケストラ、バイオリン物など弦楽曲)
など11分堪能しました。
試聴の後、大山さんからどちらが良いか尋ねられました。大人の返事としてはどちらも良いが30cmの製品版が素晴らしいと答えるべきなのでしょうが、嘘をつくことはできないので「38cmの方が好きな音です」とお答えしました。どちらが良い音かは判断しずらいレベルでしたが、好きな音は38cmの方でした。その理由は以下をお読みいただければ納得いただけると思います。なお、製品版の試作品の図面や仕様がメルマガからダウンロードできますので参考にして下さい。
・オーディオ初心者の方にとって38センチの大型ウーファーはさぞかし凄い低域がでるのだろうと期待するかもしれません。しかし、ローエンドの伸びだけでいったら、20センチ2発のパッシブサブウーファーをデジタルデバイダーで上をカットして下だけアンプで持ち上げてやったほうがよほどローエンドを伸ばすことができます。
10センチのフルレンジでもBHBS箱で40Hzまではでますので、40Hz以下を含まない音源でブラインド比較をしたらどちらが鳴っているかわからない人が多いでしょう。
(私の試聴した感想)
Z1-Livorno + Z506-Livornosub の試聴時の方がはるかに低音は下の方まで量的にも出ていました。10cmフルレンジBHBSのBergamoなどの方が低音の迫力は遥かに上に感じます。38センチの大型ウーファー(JBL 2231A)は意外とソフトで優しい低音で包み込んでくれるような鳴り方で、大きな空気の塊に包まれたような心地よい感じがしました。半面、ボーカルなどの定位は音場型とまでではないですがぼやけ気味で、ピンポイントの定位が求められるようなソースには向かないと感じました。中古でアルニコの減磁があるかもとのことで本来の音とは違っている可能性はあるかもしれませんが、このおおらかさが38センチの大型ウーファーの美点かと思いました。
・大型ウーファーは、振動板が重いために切れの良い低域というよりかは少し「とろ~ん」とした低域になりがちというデメリットもあります。昔、10センチのバックロードホーンから20センチのバックロードホーンにいったときにさぞかしローエンドが伸びるだろうと思ったのがそれほどでもなかった経験があります。
(私の試聴した感想)
「とろ~ん」とした低域は私も感じました。意外と38センチのJBLの方が 「とろ~ん」は少なめで、メーカーによる音の違いなのか、明るめのアメリカンサウンドのJBLのキャラなのかもしれません。シングルバスレフと重い振動系のため、BHBSの様な締まった低域とは違う低音ですが、今でもPAなどではホーンとの組み合わせが主流なのはこういう音も支持されているからではないでしょうか。昔からALTECのA7などを家庭で使われている方もけっこういらっしゃいますし。
・JBL 2231A
中古品をオークションで購入しました。エッジの張替えをされているので、オリジナルとはだいぶ違うと思います。ローエンドが過剰にでている反面、ミッドバスは少なめ。少しダブルバスレフのような低域の出方をしています。全体のバランス的にはもう少しミッドの力感があるほうが良い印象がありました。高域とのつながりは良好でした。
JBL 2231A は前オーナーがエッジを貼り変えているからか、アルニコの減磁かわかりませんがローエンドだけは良くでますがミッドバス少なく切れが弱く感じました。年代ものになるとどうしても個体差の影響が大きくて正しい評価が難しくなってきますので、ここで書いた評価がJBL2420の新品評価とは違うことを繰り返し書いておきたいと思います。アルニコマグネットを再着磁等すれば変わるかもしれませんが、ローエンドはよくでるのですが制動感が弱めな感じです。3つのユニットの中では最も下まで伸びていますが若干尾を引くようなローエンドです。ただ、高域はさほどうるさくなくホーンとつながってくれます。
(私の試聴した感想)
オリジナル(新品)とは違うかもしれませんが私はこの音は好きです。大山さんの評価とは逆の感想ですが、ヘタった性かミッドバスが少な目がかえってホーンとの繋がりが良くなり、自然な音に感じました。先にも書きましたがスケールが大きな音像で、30cmから切り替えると2~3割違うと感じます。低音の量的にはどちらも差は感じませんでしたが、音質はかなり違うと感じました。なお、左右の特定の音域が右の方が強く(多く)聞こえました。最初、私の耳の性か、録音がそのようになっているのかと思いましたが、30cmに切り替えると左右均等に鳴っているし、曲を替えてもアンバランスは感じられましたので、やはり古いスピーカはヘタレを覚悟する必要があるようです。
・低域の出方(キレ、スピード感、しまり)
概していえば口径が小さい30センチのほうが良いです。締まり感や切れ感はどうしても口径が大きい38センチは、すこし制動感が弱くワンテンポ遅れた感じになりがちです。しかし、ここはスピーカーユニットの価格やクオリティーによっても左右される部分もあります。
(私の試聴した感想)
38センチは、すこし制動感が弱くワンテンポ遅れた感じは私も感じましたが、ウッドホーンは意外とやさしいソフトな鳴り方で、金属ホーンや長岡式バックロードホーンの様な突き刺さる感じはないのでスピード感&生音感命の方でなければ許容範囲と思いました。
・音像のサイズ
1インチホーンの2wayはクロスが1KHz近辺より下げにくいため、結構高域がウーファーから聞こえてきます。そのために、ウーファー口径が如実に音像のサイズに影響してきます。
38センチの口径のほうが大きな音像、30センチ口径のほうが小さな音像になりますが、どちらも大口径なのでそこまで大きく変わるわけではありません。
女性ボーカルなどを聞くと38センチは巨大な口になってしまいがちですが、ピアノやパイプオルガンのように躯体が大きな楽器の音像表現や音が面で迫ってくる感じは38センチ凄いです。
(私の試聴した感想)
ここも大山さんとは意見が分かれますが、38センチと30センチの音像の差はかなりあると感じました。好みの差かもしれませんが、私は広く包み込まれるような音像が好きなのでこの差が気になりました。スピーカーは個々に得手不得手がありますので、長所を生かしたソースを選べばよい訳で、ボーカルは小型のフルレンジで聴けばノープロブレム!
ただ、音像のサイズより私が気になったのは「結構高域がウーファーから聞こえてきます。」の部分で、30cmの方は38cmより高域が多く(高くまで)出ているのではと思えました。そうするとホーンの音域と重なり2つのユニットから音が出ている感じがして繋がりが悪く感じられます。重なった帯域が持ち上げられた感じで煩く感じてしまいます。昔、カーオーディオでサブウーファーが流行ったとき、スペースの関係でBOXは小さめのバスレフにせざる負えず無理やり25cmを2発押し込んだ時の音とちょっと似ているなと感じました。
(追伸)
持ち時間の後スーパーツイーターを付けて試聴させて頂きました。30cmのシステムは見違えるように良くなりました。煩さは無くなり全域がフラットで癖なく伸び延びと鳴りました。こちらは初めから3WAYで組んだ方が近道かもしれません。問題はスーパーツイーターのお値段ですね。ウファ―とドライバーで5,6万なのにスーパーツイーターが10万はきついですね。せめて5万ぐらいでお勧めがあればいいのですが。なお、38cmは2WAYのままでもOKですが、スーパーツイーターがあるとなおいいです。ハイレゾ音源をお聴きの方は一考の余地ありです。
・40Hz以下のローエンド
これは38センチ&150Lの箱の圧勝です。40Hz以下の音圧がかなり違います。ローエンドまで伸びているのはユニットの口径が大きいのもありますが、やはり箱の容積が大きいのが効いているようです。
一方の30センチウーファーですが40Hzあたりまでは十分にでます。実用的な部分の低域に関してはどちらも問題ないけど20~40Hzというマニアが求める超低域だけは38センチ&150Lの箱が勝っているということになります。
(私の試聴した感想)
今回の試聴は30cmキット製品版 70L と 38cm試作品150Lの聴き比べでしたが、ウッドホーン以外はユニット、エンクロージャーなど違う箇所が多く何が音の違いを生んでいるのかを特定するのは困難に思いました。販売予定品と老舗JBLの比較を聴いてもらうという主旨は理解できますが、あまりにも変数が多く純粋な聴き比べてしては無理があると思います。ドライバーだけ入れ替えて試聴すればよかったと今思えば残念に思われます。そうすれば 70L と 150Lの違いやドライバーによる音の違いも感じられたかなと。
・ウーファーというと普通は低域の良し悪しかと思われるかもしれませんが、1KHzあたりでクロスをとる2WAYのウーファーは「高域」が全体の音を判断するうえで大変重要になってきます。あるウーファーだと高域が綺麗にホーンとつながってくれるのに、別のウーファーだと刺々しいということが普通におこります。低域の切れ感と伸び、高域のつながりを元に評価しています。
1インチホーンの2wayはクロスが高いのでウーファーから高域が多くでてしまう問題はネットワークを急スロープにしたり、デジタルデバイダーを使うことで改善する可能性は大きいです。ネットワーク部分でウーファーの高域部分の評価はひっくり返ることもあると思います。
(私の試聴した感想)
この件は今後の課題として研究頂けると嬉しいです。
・スペック表をみてわかったのですが、DSA315-8は1~2KHzは落ち込んでいて、4KHzにピークがある感じです。他の2つのユニットは逆に1~2KHzが盛り上がっています。ご自身でウーファーを選択される場合は1~2KHzに山が大きくなく可能なら凹んでる周波数特性のウーファーが使いやすくなるかと思います。
1インチウッドホーンはどのホーンを使ってもここの1~2KHz帯域がもりあがるので、ホーン設計時に盛り上がりを大きくならないように工夫したのがZ503-woodhorn1になります。
しかし、ここはウーファーユニット、コンプレッションドライバー、ネットワーク、吸音材などすべて良質なものをチョイスして組み合わせでバランスをとる必要があると思いました。
(私の試聴した感想)
「DSA315-8は1~2KHzは落ち込んでいて、4KHzにピークがある感じです。」とのことですが、1~2KHzは落ち込んでいるユニットでウーファークロスが 1000Hz 12dB/oct でも高域が出てしまうとすると、もう少し高域が出ない工夫が必要に感じます。「すべて良質なものをチョイスして組み合わせでバランスをとる必要があると思いました。」には私も同感です。大山さんなら更に高みを目指して解決策を見つけてくれるとことと期待しています。
・JBL 2420 は音的にはフラット系で超高域まで良く伸びていて、高域は解像度が高く、長く聞いていても疲れません。耳につく高域帯域が全くないわけではないですが、他のドライバーと相対比較したときに癖が最も少ないドライバーに思いました。
ホーンでありながら透明感の高い音で、かつ癖が少なく聞きやすいという絶妙なバランス感の上に成り立っている感じがします。ヌケのよい晴れやかな音です。
(私の試聴した感想)
JBL 2420 の音は明るく大変聴きやすい音と私も思います。と言っても私もウッドホーンどころかホーンスピーカーの経験はあまりありません。今回のドライバー2点が実質初ドライバーです。偉そうにいえる立場ではありませんが、音工房zに通い始めて4年目です。専門的な評価などは到底無理ですが、好きか嫌いかという分かり易い基準なら誰でも自分への評価は可能だと思います。食べ物と同じで音(音楽)の好き嫌いは個人基準の評価で、他人の評価は関係ありません。迷える子羊を導いてくれるパイロットして大山さんにはずっと先を歩いてほしいと思います。
・ブラインドテスト2 SB-AUDIENCE BIANCO-44CD-PK VS PRV AUDIO D290Py-B
こちらは前回紹介した新しい安価な新興ブランドの上位2機種の対決です。JBLやTADのような金属系の振動板ではなくどちらも樹脂系の振動板をドライバーに利用しています。先程のJBLやTAD等の金属系に比べるとトゲがなく聞き疲れしない音です。
(私の試聴した感想)
残念ながら私の好みは、30cmキット製品版 70L ではなく 38cm試作品150L と大山さんには答えました。好き嫌いは頭で考えたのではなく感じたままです。忖度して「30cmキット製品版 70L ブラボー」と言ってみても意味がないと思い正直にお伝えしました。青木さんも2420に似た特性のSB-AUDIENCE BIANCO-44CD-PK はかなり自信があったようでした。試聴時は今回のブログは飛ばし読みした程度でぶっつけ本番の試聴でしたので、開発の苦労や経緯は知らずに思ったままを申し上げてしまい恥じ入ります。ただ、ここまで書いてきて私の感じた多くのことは音工房zでも承知していることがよく分かりました。ウッドホーンは自作派の憧れ是非更なる展開を期待しています。
これが今のオーディオの音なんだなぁ。
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
Z503とJBLの比較楽しく拝聴させて頂きました。
私は今年古希を迎える年齢で、左耳はほとんど聞こえませんし、右耳も高音が聞き取りにくくなっております。今年の3月に思いがけない所から、段ボール箱一箱の半世紀前のレコードが出てきました。これを昔通ったジャズ喫茶の音で聞いてみたい欲求にかられ、ヤフオクでJBLL220を入手して聞いています。今回Z503聞かせていただいて、低音の艶、ウーハー
ツイッターの切れの良さに感動し、これが現在のオーディオなんだなぁと感心した次第です。
Z503-Woodhornの聴き比べ非常に参考になりました。ありがとうございます。
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
JBLのコンプレッションドライバーとウーファーの組み合わせが良すぎ。30cmウーファーで作るのが現実的ですが心揺らぎます。ちなみに、パイプオルガンはφ30cmの勝ちです。ただ、私の聴くポップスやジャズはφ38cmの勝ちです。φ30cmはスピーカーの周りに楽器、ボーカルが見えましたが、φ38cmは部屋全体で楽器が鳴っているようでした。
中級者向けとのこと
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
Z503-Woodhorn1/30センチウーファーの視聴会に参加させていただきました。
隣にJBLの2インチホーンと38センチウーファー(共に中古品)の組み合わせのセットも並べられていて、現行品のDayton Audioの30センチとの聴き比べになります。
38センチウーファーボックスは容積150リットルを超えるそうで、我が家にはとても置けない迫力でした。30センチのほうは高さは90センチほどあるものの奥行きがあまりないので意外にコンパクトな印象を受けました。とはいえ部屋の隅にあるZ505 Trentoと見比べても一回り大きいのですが。
個人的にはホーン以外のBergamoとかZ800とも合わせられるサイズ(高さ)のサブウーファーが欲しいところで、悩ましいです。
デモ音源を聞いた印象は、30センチのほうは現代的なスピード感のあるエッジの利いた音。さすがに口径が倍以上違うのでZ506-Livornosubより余裕のある重低音が出ていますが、傾向は似ていると思います。ただユニットが新品のせいかちょっと音の硬さが気になりました。
38センチユニットのほうはマグネットほかの性能低下があるかもと事前に説明をいただいていましたが、ちゃんと記憶にある昔のJBLの音に聞こえました。スピード感はないが、深みがあって聞きやすい。後でスーパーツイーターを追加してもらうと低音の輪郭が少しはっきりして、更に良い感じになりました。とはいえキレキレからは遠いですが。
もう一方の主役であるホーンスピーカーにもカンカンパーンと響くイメージがあったのですが、そこまで乾いた感じではなく大きな違和感はなかったです。
またほかの方がリクエストされたZ800のほうが纏まった音に感じたので、一体型に比べるとセッティングが難しそうに思いました。そういうところも中級者向けなのでしょうね。
30cmウーファーとウッドホーンによる元気な音
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
8月19日の試聴会に参加させていただきました。
まず一聴して感じられたのは、中低域に力のある元気な印象の音ということでした。
ウッドベースやティンパニーの音がスピード感とともに威勢よく張り出してくるようでした。ソースによってはベースやパイプオルガンの音が前に出すぎる印象がありました。
むやみにローエンドを欲張らずに、音楽の基礎となる大事な音域をカバーしていて安心感のある音でした。
ただ、女性ボーカルの口が大きく感じられる音像は帯域とのトレードオフになるように感じました。
ジャズなら最高!
【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】
Z503-woodhorn1+30㎝&38㎝ウーファー視聴会(2023年8月19日)
30㎝ウーファーとの組み合わせは、歯切れよく低音もよく伸びて、定位も明確、ジャズでは十分満足できる音でした。クラシック、特に弦楽器では時に粗も感じましたが、スーパーツイーターを付加すると粗さが緩和されマイルドな音になりました。当方、高齢(75歳)につき高音域の感度は大分低下しているのですが、違いが判るのは意外でした。
次に38㎝ウーファーとの組み合わせですが、全体的に音場が広がり定位が不明確に聴こえました。聴きやすい音ではありますが、私には解像度も低いように聴こえました。
どちらを選ぶかといえば迷わず30センチウーファーとの組み合わせを選びます。
30センチウーファーはDAYTONAUDIO製が最もフィットしていることと思いますが、趣味として手持ちのウーファーと組み合わせてみたい気持ちもあります。将来、製品化(組み立てキット)なさる場合には、希望者には穴の開いていないバッフルを有償で別に頒布することもご検討いただければ幸いです。
最後に御社の試聴室について。ライブな空間とお見受けしましたが、響きがよく整えられて、非常に豊かな音空間ができていました。改めて部屋の重要性を痛感した次第です。