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最高のオーディオ
Z503-Woodhorn1を長年のスピーカー製作の技を駆使して慎重に組み立て、JBL-2420ドライバーを取り付けました。ウーハーはZ507にDAYTON社の30㎝SP-DSA315-8を配し、ネットワークは推奨の回路を線材に拘り自作しました。視聴すると、金属楽器の生々しい音がリアルで、しかも臨場感は今までの装置とは別物で虜になりました。最早これ以上の装置は無いと信じるに至りました。
個々の音源の解像度がとても良く定位も良い。
加齢と共に高域の聴覚が低下してきているのでスーパーツイーターを追加して自分なりに耳に合ったチューニングを施して聴いている。
安価なスピーカーシステムだが音の抜けが良いのでイライラ感は解消されハイグレードの音質を楽しむことが出来る。
基本的に裸特性の良いスピーカーユニットを上手にチューニングされたスピーカーシステムだと思います。
使用機材の管球式メインアンプ
①300B(p_p)/ ②2A3(p_p)/ ③6CA7(p_p)/ ④KT88(p_p)
CD音源 / CD-RW901MKⅡ / 楽曲 BLОW UP
良い音で鳴っています
TVのサラウンド用プロジェクター(YBP-4100 ヤマハ)を利用して、CD、レコード、PCストリーミングを聞いていました。流石に、音の質が良くないため、専用のオーディオ機器を約1年前に購入しました。
アンプ:FX-AUDIOの真空管アンプ(安いが、いい音を出すと思います)
スピーカー:DALIのOBERON5
プレーヤー:オーディオテクニカ
CDプレーヤー:ECmini(PCからのDACとしても使用している)
レコード:ジャズが多い(150枚程度)
CD:クラッシック、ジャズ他(200枚程度)
部屋:約12畳の洋室(色々なものが入っているため、残響はほとんどないはず):一軒家
OBERON5は、バランスが取れた良い音を出してくれていますが、ジャズ等での高音の伸びが欲しいと思い、御社のZ702+ツイーターを購入しました。
エージングも終わりました。
一軒家で近所に音害も与えませんので、十分音を大きく出来ます。
FX-AUDIOの真空管アンプは、2W+2Wと出力が大きくないが、部屋で聞くには十分な音量を出してくれます。
Z702の音は、フルレンジでもあり、音源がしっかりと出てくれます。
期待通り、高音まできれいに再生してくれます。
中低音部については、OBERON5の方が量感があると感じています。
ジャズ、クラシックは、Z702で、ボーカルがメインの音楽は、OBERON5で再生するのが今のスピーカーの使い分けです。
漸く目標とした音の出るスピーカーに出会えた
商品の詳細:口径10㎝シングルコーンで40~35000Hzまで再生?できるスピーカーに巡り合えた。
商品の完成品もあったが、キットに挑戦したい願望が優先し臨んだ。仕上げ塗装はウレタンで行い、家具調の色とした。勤務もしながらで完成まで約2週間要した。音出しのエージング中は何かおとが今一つ纏まりが無かった、最近になって落ち着いて聞けるようになりうれしい限りで音工房さんに感謝申し上げます。
仕様機器:CDプレイヤー marantz CD6005,AMP marantz PM6006 SP 以前はJBL L40
ソース:CDのほかテレビ音声を光ケーブルで繋ぎ聞いている。少し前にはEテレ(清塚信也)の番組でNHKホールのパイプオルガンが流れ、醸し出される重低音に感動した。
このスピーカーの特徴は気張らずに自然に近い素直な音がでる印象です。
機会があれば、再度キットにで挑戦したい。小生80歳。
軽量級のハイエンドスピーカー
Z600-Cannonballのスピーカーユニットを今年4月にZ-Sienaに交換しました。
交換してすぐの音出しは中広域が分離の良く透明感があり明瞭な音色で歪感が少なく聴き疲れしない印象でした、低音は厚みとパンチが効いていて8センチの常識を超える迫力を感じる。ただ新品なのでやや高音が固く低音に伸びが無い、これはエージングが必要なタイプと見たので、しばらくこのままで鳴らすことにした。
7月になり3か月が経過したのでじっくり聞いて調整を試みることにした。エージングの効果は歴然で中高音域はフルレンジとは思えないほど、滑らかに美しく伸びて、中低音域は厚みがありタイトに締まる、これは前に取り付けてあった10センチのMAOP7より重みを感じる。このままでもモニタータイプの音のきれいなスピーカーなので十分満足ですが、よりレベルアップを目指して下記の調整を行いました。
①スーパーツイーターZ-501(V2.1)追加
②サブウーファー(自作)の再調整
③吸音材の調整
① スーパーツイーターを追加した結果は、まず高音域の広がりが増しました。それとピアノやバイオリンの高音部、特に弱音部分の繊細な余韻の減衰や揺らぎが感じられるようになり心地よい、
その分若干明瞭感は落ちる
② サブウーファーの調整はいつも悩ましいのですが今回は周波数カットと音量はやや高めで決めました。これは個人の好みもあるので正解はありません
③ 吸音材の調整は今までマニュアル通りミクロンウールを内部に一巻きでしたが、ウッドベースの最低域の胴鳴りを感じる部分の音がZ-Sienaの低音パワーに耐え切れずかなり膨らみぎみでぼやけるようになったのでエンクロージャーをデッド寄りに調整することにしました。最初に内側に鉛のテープを貼り付けてから次にフェルトを貼り付けました。その結果低音の膨らみが無くなり、タイトな音に変わりました。同時に少し中音域の明瞭感が増しました。
【試聴したCDの感想】
① ダイアナクラールのCD【Turn Up Quiet】からLike Someone In Loveこの曲は低音の膨らみチェックにも使った曲です。リズミカルなベースプレイに合わせたノリの良いピアノとダイアナクラールのハスキーボイスが、超カッコイイ
② ファジルサイのCD【悲しい鳥たち】これはクープラン、ドビッシー、ラヴェルのピアノ曲集です。その中からドビッシーの月の光の感想です。ピアノの音がまるで微細な粒子になって空中に浮遊するような感じが最高です。これは点音源ならではの透明感とスーパーツイーターによる高音の広がりと長い余韻の賜物だと思います。とても癒されます。
③ 【映画タイタニックのサウンドトラック】CDからネバーアンドアブソリューションです、まずイントロのバグパイプの透き通るような美しい音色が印象的で、その後に響く女性のスキャットの透明感と、はかなさが美しく、海鳴りを思わせるズドーンと響き広がる効果音が迫力満点で海の広さと底知れぬ深さを感じさせて泣ける、これはサブウーファーが良い仕事をしている
【総評】
良いことばかり書きましたが弱点はあります。大音量再生は無理です。音が潰れない程度の中音量で聞くのがこのスピーカーの良さを最大限に発揮するコツです。やはりフルレンジ8センチの限界はあるようです。でも音はハイエンドに負けないと私は思っています。軽量級のハイエンドの完成です。
これはいいですね!(追加レビューです)
このほどやっと仕上げました。仕上げておかないと長持ちしないので...
6/8cm用アダプターの段差をエポキシパテで埋めて、6/8cm専用とし、水性サンディングシーラー•水性シリコン多用途(ハピオセレクト)で仕上げました。ユニットはTanngband W3-1878になりました。ソースはほとんどQobuzになってます。
主な機材:Soundgenic plus→AIT研究所ES9038PRO DAC(バランス電流出力)→Z600-Cannonball100自作PX4シングルアンプ出力3wくらい+Z506-Livornosub2はBehringer CX2310 (80Hz -24db/oct)→ BakoonProducts 現行品ではAMP-5521MK4相当品(15年位前にキットで購入、出力段の電源はチョークインプット、抵抗は可能な場所はVishey VSRにするなど相当改変してます。電源電圧±20vなので16Ω負荷だと出力は10Wくらい。)この組み合わせで音量的には不満ないです。最近topwingのOptIsoBox,DataIsoBox導入しました。
もう少し待ってV3にしても…
よく行くレコードバーで音工房zさんのことを教えてもらいました。ブログなどを読んで音工房zさんのスピーカーを買うことを決めていました。
新しくTRIODEのアンプに買い換えるのと同時期にこのスピーカー(V2.2)が再販されたのですぐに購入しました。仕事がら値段の高いスピーカーで音を聞きますが、家で聞くこのスピーカーの音が1番好きです。最初は低音が出過ぎている感じでしたが、プレーヤー、フォノイコを買い替えた影響もあるのか随分と音がしまりました。少ししまりすぎた感があるのでどうやって低音を出そうか思案中です。
早く欲しかったのV2.2を購入しましたがこれだけ良い音がするのならもう少し待ってV3にしてもよかったかもと、少しだけ後悔しましたがおおむね満足してます。
プリメインアンプ TRIODE TRV-88SER ターンテーブル Pro-Ject Xtension 9 TA フォノイコライザー AurorasoundVIDA prima カセットデッキ TASCAM 302
今まで作った自作スピーカーの中で最高です
今までスピーカーを長年自作してきましたが、何を思ったのか音工房さんのブログで、無性に本格的なスピーカーを一度作ってみたくなって購入しました。何か月か経って送られてきたのは、重量感のある荷物で、丁寧に何重にも梱包されたスピーカーキット一式でした。部品はどれも不良な物は皆無で素晴らしい状態でした。音工房さんの自社製品にかける情熱がひしひしと伝わって来るようで感動しました。説明書は手作り感のある好感の持てるもので分かりやすい手順で書かれており、さらに間違いやすい箇所なども敢えて載せてあり完成度の高い内容でした。
作成にかかる前にスピーカーのエイジングのため、とりあえずユニットを取り出してアンプに繋いでおきました。実際の組み上げは、部品それぞれが正確な寸法取りで加工されており、ユニット等の取り付けねじ穴までも正確にプリセットされていて配慮の行き届いたキット内容になっています。工作素人の私でも完成度を高く仕上げることができました。塗装は、レビューを上げておられる先輩諸氏のような塗装力はありませんので、表面全体の研磨と白のアンティークワックスだけですが、木材の材質がとても良いので十分綺麗に仕上がったと思っております。
ユニットを本体に固定し、一番最初は佐渡裕指揮のベルリン・ドイツ交響楽団ドヴォルザーク交響曲
第9番「新世界より」の第4楽章を聞いてみました。アンプはヤマハの古いAVX-1000DSPです。5.1chではなくステレオ再生で聞いてみました。
「・・・・凄い」これが最初の感想です。一番感じたのが解像度です。それぞれの楽器が一つずつ聞こえてくるかのような音です。次いで、ピークやディップの無い本当に効きやすいセッティングになっていると感じました。空気感や余韻、柔らかくどこ迄も伸びるような高音域と締まった感じの低音域、音響的数値以上の完成度の高いスピーカーだと感じました。
時々訪れる小さな孫の手からスピーカーを保護するため、サランネットをありあわせの材料で自作し、今、クラシックとジャズ三昧です。
音工房さん、良い製品を本当に有難うございます。これからもいい製品を世に送り出してください。
オーディオファンのひとりとして応援しております。
丁寧に作れて音も正確、育てがいのある大人のスピーカー
中学生の頃からスピーカーを自作してきましたが、ここ最近は市販エンクロージャーにユニットを入れて楽しむスタイルがメインになっていました。ただ、現在のオーディオ環境に少し物足りなさを感じるようになり、以前からメルマガで気になっていた音工房Zさんのスピーカー作りにチャレンジすることにしました。
久しぶりの本格的な箱作り、しかも2ウェイ+ネットワークということで手こずるかと思いきや、付属の説明書が非常に丁寧で、スムーズに組み上げることができました。
現在はテレビの左右に配置して音出し中。第一印象としては、非常に正確でタイトな音。低音も引き締まっていて、解像度の高い音がきちんと定位してくれます。色塗りはこれからですが、すでに完成度の高さに驚いています。
最初はやや硬質な印象もありましたが、エージングが進んだのか、あるいは耳が慣れてきたのか、次第にふんわりと自然な音に変化してきました。今後さらに聴き込んで、このスピーカーのポテンシャルをじっくり楽しみたいと思います。
壁の音から開放され音の解れが良い。
ある方から4枚お借りして置いたら・・・
それで4枚自分で購入したのです。
なるべくSpeakerから離して製品効果が薄らぐ距離でマイルドに使ってます。
要はSpeaker後方のスペースをとって
その壁に添わせてます。
Speakerの後ろは天使の遊び場空間なので
なるべく広くしてあげてます。
曲はCLASSICとPOPS
交流点火の真空管を2つにCDに電研N-cutトランス
Speakerは10年前のKensington·SE
この部屋からAnalogにしてもと・・・・
ただいまZ1-Livornエージング中
今年3月に会社勤めを終え、趣味のオーディオに時間を掛けることが出来たことから、以前より気になっていたZ1-Livornキットを購入しました。
キットが届いてから、製作セミナーのビデオ講座試聴や製作レポートの確認をし、必要となる工具・資材の購入をしているうち、組立に入るまで1カ月ほど掛かりました。(資料が丁寧な説明で助かりました。)
クロージャーの組立は資材の加工精度が良く、ボンド接着以外余りストレスを感じることなく行えましたが、出来たクロージャーの塗装を含めた仕上げをどうするかに迷い、ほぼ1カ月にわたり木工塗装の動画セミナー(基礎・中級・上級・突板貼り)を幾度か見て、難易度や作業場所、作業工程に掛る時間等を考慮し、ベニヤ板の断面が気にならないよう突板[ウォールナット(板目)]貼り+クリア塗装で仕上げることにしました。併せトリマビットのセットも購入していたことから正面左右の角はRを取ってみました。
スピーカー作成では「オーディオというよりも木工だね」と妻から騒音や塗装臭の小言を受けつつも、天候に左右されましたが約2週間でクロージャーへの突板貼りと塗装を終え、5月末には仕上がりには細かな点で不満が残るものの、遠目にはそれなりに見栄えするものが出来上がり、早速、吸音材・ネットワーク・スピーカーユニットを取付けて音出しをしました。(吸音材の量はノーマル、スピーカーユニットには付属パッキン使用)
音楽はクラシックを中心にボーカルなども聴いています。
低音が思いのほか出るようで、ソースによっては他の作成者のレビューにもあるボン付きが気になるときもありますが、音そのものは色付けの無いモニター調のように感じられます。現時点では大編成のオーケストラ曲だと表現に余裕がないように感じるものの、これからエージングでどう変わっていくか楽しみにしたいと思います。
蛇足ですが、工具を買い揃えたこともあり、フルレンジのキットも気になったことからZ702-Modena(V6)+スーパーツィーターのキットを購入しました。これから作成に取り掛かるところです。
使用機材
Analog PL Micro BL-91(AT-677+外周イナーシャ)+MA-505Ⅲ
SACD アキュフェーズ DP-560
SONY SCD-XA9000ES
HDD PL SONY HAP-Z1ES
AMP アキュフェーズ E-470
SP インフィニティ Renaissance 80他
SPケーブル QED Performance Ruby Anniversary Evolution他
簡単に組立できました。
廉価な38cm×2個(片ch)+廉価な1インチコンプレッションドライバーの組合せで、バーチカルツインを自作しました。
約800hz~10khzでホーンを使用しておりますが、情報量が極めて高く、超高性能なモニタースピーカーの様な鳴り方をします。
これ程変わるとは思っていませんでした
40年程使用している大型のコンポ(スピーカーは山水のエンクロージャーにJBLの35センチウーファーとホーンスピーカーの2ウェイ、アンプはラックスマンのA級アンプ)に追加しましたが、音全般に透明感が増して引き締まりました。
部屋は10畳程の広さですが、絨毯にソファーとデッドな環境だった事もあると思いますが、これ程変わるとは思っていませんでした。良い製品を有難うございました。
動画が参考になります
学生の頃、スピーカーBOXを自作していましたが、組んだ時直角が出ていない、隙間が空く、接着がうまく行かない など、大変でした。なかなか文章では分かりにくい所がありますが、動画を見ると大変良く分かります。またスピーカーBOXの製作をやってみたい気分になりました。
季節の変化を待つ必要がありました
Z701-Sienaは二式購入し、一ヶ月のエージング後に一式は知人の元へ、残りは自宅で鳴らしてきました。知人からは「素晴らしいスピーカーを作っていただいて感謝!」と聞いていたのですが、自宅のセットの音を聞いても「信じられん..」と思う日々を過ごしておりました。ここで★★のレビューをつけたことも気になっていたのですが、5月の連休後に再びZ701-Sienaに火を入れると素晴らしい音に変わっているのにビックリ!。
ここで高評価をつけた皆さんが聞いた音はこれだったのですね。A-S2000ほどのドライブ能力がないアンプでも十分綺麗に鳴ります。
自分はとても暑がりでして、外で雪や雹が降っているような気候でも一度も暖房を使ったことがありません。これが多くの皆さんと自分の環境の違いで、Z701-Sienaのランニング・エージングには20℃が必要だったのです。
リファレンススピーカー
どちらかと言うと木工趣味から入った購入者です。以前自作したスピーカー(小型のスピーカーが市販品には無かったため何の知識も経験もないのにDCU-F071Wを購入して自作に挑戦)が自分としては好印象だったのですが、本当に適正な音なのかを評価できる耳を持っていないため自信がなく、本製品の発売案内を見てきっとこれなら自分用の音の基準点として十分な物だろう、という思惑でZ701-Sienaを購入しました。そんな訳で音の評価に関しては素人目線です。
組み立て手順に特に難所のような所は無いのですが、前回の自作で目違い多発させた苦い経験から、今回は敢えて手順通りではなく複数の板を一遍には接着せず一度に1枚づつを気長に接着してなんとか許容範囲内の精度に仕上げました。
最後に側板を接着したら完成と言う所で板幅に0.3㎜くらの僅かな誤差があって、このため合わせた側板が若干カタカタする感じがありました。荒目のサンドペーパーを板ガラスに貼った物でゴシゴシこすって行くと数十ストロークで全ての板幅が揃い、最後の側板もピタリと接着できました。
音を出してみると表現が適切か分かりませんが時間解像度、空間解像度が高い印象でこれまで聞いたことの無い音に感じました。ただし高い方の音だけがどうも物足りない。スピーカーユニットのエージングと言うのは知識として知ってはいましたが前作ではそんな必要も無かったので半信半疑でした。でも次の週末までは試行錯誤の時間も取れないし、気休めかもと思いつつ邪魔にならないクラシック曲を邪魔にならない音量で鳴らしっ放しにして放置しておきました。1W後に再び確認すると、あれ?音が良くなってる? 高音の物足りなさはいつの間にか払拭されて低音から高音までのバランスが凄くよくなっていました。私にとっての基準の音として十分過ぎるものが手に入ったと思います。当面はサブウーファー等はつながずに素のSienaを私の基準として耳に定着させて行きます。
箱としての仕上げはサンドペーパーで目違い修正と平面出し、突板の貼合、サンディングシーラーで下地処理、水性ウレタンニス塗装、です。当初はもっとマットな仕上げにする予定でしたが、思ったよりもニスの刷毛目も目立たないので当面は塗りっぱなしのままでいいや、となりました。
フルレンジのまとまりと中高音の輝き
中高音の美しさだけで無く、8cmフルレンジでこの低音再生能力はすごいと思います。主としてクラシックのバロックからベートーベンまでを聴いていますが、室内楽でのまとまり、定位には不満がありません。アンプはYAMAHA A-2000です。
音工房のスピーカーキットを初めて作りましたが、精度良く加工されているので作成が思ったよりずっと容易でした。とはいえ、もう少し安価な市販のキットを3つほど作って腕慣らしをしていなければ、接合部のずれがもっと大きくなっていたと思います。音工房Zさんのクランプをまねて自作した木製のクランプの他に、市販のF型クランプやベルトクランプなどを駆使しましたが、どうしても少しずれが出るのでもしやと直角クランプの精度を確かめたらきちんと90度が出ていませんでした。できれば良い道具を使うべきです。また、クランプは多めに用意するのが良いと思います。接着剤にはセメダインの木製ボンド速乾型を使いました。はみでた接着剤の処理が甘かったので、塗装後に影響が出てくるかもしれません。
音には満足しています。とりわけバイオリンの高音部が綺麗に響きます。ピンキリのフルレンジユニットの中でZ-sienaは最も高価な部類だと思いますが、とりあえず価格だけの価値はあるでしょう。Z701-sienaを、10cmフルレンジとしてはかなり高めの他社スピーカーとも比べて聴いていますが、中高音の輝きはsienaが上です。ただし大編成の交響曲では、他社フルレンジスピーカーはともかく、Multi Wayの大きめのスピーカーにそれなりの良さを感じます。見た目のサイズがあまりに違うので、印象で判断しているかもしれません。
時間ができたら、エンクロージャーの面取りをして塗装し、スピーカー取付には鬼目ナットを活用して10cmユニットではどう聞こえるか確かめてみるつもりです。
スピーカー作成の醍醐味
コンパクトで重量感のあるスピーカーを、楽しみながら作ることができました。初心者なのでエンクロージャーキットの5作目です。制度の良い音工房Zさんのキットといえども、直方体の躯体の組立とは勝手が異なり、ずれが生じないように接着するのがそれなりに苦労しました。最小限のずれで完成したと思います。推奨のマジックナットは高価なわりにもう一つ使いにくかったので、手元の貫通ノブナットを使いました。接着剤も推奨品で無く、手元のセメダインの木工用ボンド速乾タイプです。とくに問題はなかったと思います。Webサイトでの作成の仕方の説明は、とても役立ちました。
当初10cmのMark Audioを付けていましたが、今は同梱されたサブバッフルを利用してFostex FE83NV2を付けています。今後もひんぱんに付け替える可能性があると思い、バッフルもサブバッフルも鬼目ナットの4M用を埋め込みました。
2種類のスピーカーユニットを同時に比較できないのですが、どちらもNS-1000Mやタンノイアーデン(もどき)と傾向が異なるとは言え、遜色ない輝きで鳴っているように感じました。オプションで追加したスーパーツィーターとOnkyoのサブウーファ(左右)で再生レンジが広がり、一弾と豊かな音場を体験しています。アンプはYAMAHA A-2000です。
いずれ塗装もするつもりで、さらに面取りをした厚めのサブバッフルを作成し10cmのスピーカーを付けて鳴らしてみたいと考えています。
臭みのないバックロードホーン
【Z703-FF125WK】
Z703-FF125WK 試聴会2回目に伺いました。当日は生憎の雨模様、5年間で初めての雨?かもしれません。越谷の家を出たときには霧雨程度だったのですが、途中から本降りになりずぶ濡れで到着しました。
最初に前回同様、Z703-FF125WK VS B&W805D3 のブラインドテストです。交互にどちらが鳴っているか分からない状態で聴き、好きな方にチェックを入れるという簡単?なものです。前回Z703-FF125WK を8曲選んだので今回もいい線行くかなと気楽に臨んだのですが、1曲目のホテルカリフォルニアから迷う始末(結果はハズレでした)でグダグダになりかけたのですが、途中から何とか持ち直して5勝5敗の五分に持ち込みました。(2択ですので50%なら分かっていないという声は正しいです)
どちらか分からない曲が半数以上で、前回は2曲でしたので焦りました。本人の体調が今一で集中力が散漫になっていたことと、前回の結果で差はハッキリ分かるはずと高を括っていたのが原因の半分ですが、もう半分が Z703-FF125WK と B&W805D3 の(音の)差が詰まったのではないかと考えています。
メルマガの試聴会案内にも「前回の試聴会ではビスで仮組状態の試作版でのブラインドテストでしたが、今回はボンドを入れて接着した本製作のホワイトバーチ版で行います。もちろん内部やダクト調整等も済ませた最終調整後のものになります。MDF とバーチ版の比較試聴もできます。」とのことで Z703-FF125WK の音が B&W805D3 に近づいたのではないかと思います。
B&W805D3 は同じ個体ですので音が変わるはずは有りません。そうすると Z703-FF125WK が B&W805D3 の音に近づいたと考えるしかないという結論になります。前回試作のZ703-FF125WK はビス仮組の試作品で粗削りのところが有りましたが、B&W805D3 とは全く違う音でした。今回、ボンドを入れて接着した本製作のホワイトバーチ版で内部やダクト調整等も済ませたことで、粗さが取れ帯域の広いフラットな特性に仕上がったと感じますが、反面以前の音工房Zらしさが薄れたようにも感じられました。オプションのオーバーダンピングマグネット(1個)+サブバフルの影響もあったかもしれせん。
個人試聴の時間にこの点を検証してみました。まず Z703-FF125WK MDFとバーチ版の比較ですが、内部構造板構成などは同じですので純粋に板材の違いのみです。基本的な音は同じで低域高域とも十分に出ています。今回もスーパーツイーターがセットされていますので高域は明らかに B&W805D3 より伸びています。ただ、前回スーパーツイーター無しでも不満はなかったので、どちらかというと FF125WK の高域の癖(キツさ)を和らげる効果が大きいかもしれません。MDFはバックロードホーンの音により近い元気な鳴り方で音が前に迫って来る感じで広がり感があります。対してバーチは箱の共振が抑えられた分引き締まったコントロールされた感じですが、音場が狭くなったようにも感じられます。MDF と B&W805D3 の中間ぐらいといった感じでしょうか。
今まで聴いたMDF と バーチ の場合(音工房Z以外も含めて)ほぼほぼバーチの方がいい音に感じますが今回音質の差はほとんど感じませんでした。今回のMDFが高品質なので悪い面が目立たないのかな、などと謎は深まるばかりです?
ひとつ気になったのは中低域の物足りなさです。Z702-Modena の印象が強かったせいかもっとグイグイと中低域が鳴る方が音工房Zらしい音のイメージがあります。今回のコンセプトは「基本は長岡先生のスワンやD10バッキーのような鳴りっぷりの良い低域。それにスーパーツィーターをあわせてハイエンド並の高域を目指します。中域のパイプ共鳴音や膨らみを抑えながらローエンドを伸ばすBHBS方式にします。スワンスピーカやD10バッキーの現代版をローコストで実現するというイメージです。高域はトゲがなく綺麗な高域ですが、普通のマルチウエイに比べたら少しだけハイあがりという形が理想です。」とのことですのでその点では十分目的は達成されていると思います。
しかし、私の嗜好が変わってきたのか粗は有ってもそのモデルでしか聴けない音のするスピーカーに魅力を感じるようになりました。私は原音忠実再生指向ではありませんので、自分が聴いて自然で気持ちいい音ならウエルカムです。実際の生の音より低音が多かろうが、高域が綺麗過ぎようが気に入ればOKです。中域のパイプ共鳴音や膨らみのサジ加減は個人差もあり難しい部分ですが、最終ダクトの調整(付属の板2枚その他)、吸音材、オプションのオーバーダンピングマグネット+サブバフルなどキットですのでイジル余地は満載ですので安心です。
ではMDF と バーチのどちらがお勧めでしょうか?
私の音の好みは、
Z703-FF125WK 試作>Z703-FF125WK MDF>Z703-FF125WK バーチ>B&W805D3
の順です。
試作版は買えないので、一押しは Z703-FF125WK MDF です。価格が 47,800円(税込)と魅力的で、オプション■オーバーダンピングマグネット+サブバフル(+4,800円)■専用コンデンサー付きスーパーツィーター(+9,800円)を足しても 62,400円と、Z703-FF125WK バーチ 64,800円よりお安く購入できます。音も上記のように元気が良くフルオケやハードロックもかなりの音量で楽しめると思います。バーチは外観はMDFよりずっと美しいのでそのままでも綺麗ですし、艶や消しの塗料などでお好きな色に塗ればマッドタイプからスケルトン迄楽しめます。バックロードホーンとしては大人しいほうですのでJAZZやボーカル系などシットリ聴きたい方に向くと思います。
1点大きさにはご注意ください。試聴会 1回目の写真は違うモデルが4台並んでいるので意外と分かりませんが、試聴会 2回目の写真ではZ703-FF125WK が2台並んでいるので B&W805D3 との大きさの差が良く分かると思います。サイズはW200mm×H500mm×D395mm で写真ではそれほど大きく見えませんが、実際は結構大きく Z702-Modena などは寝室使用などのレビューも見ますが、それなりに場所を取りますので失敗のないよう事前の確認はした方がいいかもです。内緒の情報ですが Z702-Modena の後継機も出るかもしれないようですので、ラブコールをすれば Z702-Modena(V7) も作ってくれるかもしれません。(オフレコ情報ですので出なかったらごめんなさい)
何で B&W805D3 のことを書かないのかと言われそうなので最後に少し書きます。1回目のレビューで B&W805D3 のことを結構悪く?書いていますので嫌いだから書かないのではないかと思われそうですが、実は今回改めて試聴してみてB&Wの好まれる理由が分かったような気がしました。今でもB&Wの音が好きかと問われるとハイとは即答できません。しかし、このスピーカーをしばらく聴いているとB&Wの音に慣れ魅力的に聴こえてきます。低域はあまり下までは出ないし、高域は若干詰まり気味、音場は狭く感じられますが中域にギュッと凝縮されたような厚みのある音で、安達さんの言われるようにボーカルなどはとても艶やか聞こえます。Z703-FF125WK から切り替えると詰まった感じがして気になるのですが、暫く聴いていると気にならなくなります。そして、Z703-FF125WK に切り替えると中低域が物足りなく感じます。
言葉でお伝えするのは難しいのでお分かり頂けたか自信はありませんが、5万円と100万円のスピーカーの対決、実際に聴いてみないと違いはなかなか分からないと思います。少しでも伝えられたら幸いです。たまたま私は音工房Zさんの近くに住んでいるため、毎回お邪魔できる環境です。毎回、長々と駄文を書いているのは来られないオーディオファンの方に少しでも情報を伝えられたらと考えているからで、私にとってはこのレビューを書くことが毎回勉強です。なるべく感じたままを書くよう努めていますが言いづらいことも行間に込めているつもりです。暖かく(暑い?)なってきてまた自転車で伺えるようになりました。次は何の試聴会か楽しみです。青木さん超主観的なメルマガ楽しみにしています。
防振ゴムを敷いたら、突然鳴り出しました!
フリマサイトにデッドストックが出展されていましたので、思わずポチりました。小型でシンプルな構造ということもあり大変スムーズに完成しました。初の音出しではこれ迄とあまり違いが分からず(むしろ直近まで使っていたP802-Sの方がよく感じられ)、こんなものかな?という少し残念な印象でした。設置場所の関係か、少し音が籠る感じがしたので、10mmの防振ゴムを敷いて”Paul Desmond & Gerry Mulligan/Two Of A Mind”を聴いたところ、これがバカ当たり!特にGerry Mulliganの臨場感がググッと増しました。また、Stacey KentやCorinne Baileyなど好きな女性ボーカルは、音圧を少し上げると良くなる印象です。
デスコトップで使用している機材:(音源)Mac mini4 またはSound Genig→(DAC)HP-A4→(アンプ)AP20d、(サブウーハー)SUBmini2