音工房Zの商品は2009年の開業以来、
商品をご購入いただいたお客様からたくさんの商品レビューをいただいております。
ご購入様はこちらのページから商品レビューをご記入頂けたら幸いです。            

レビュー商品一覧

レビューのご投稿は商品ページごとに設置しあるフォームよりお願いします。
現行販売商品についてはお写真付きのレビューを送っていただいた場合500ポイント贈呈させていただいております。ご投稿いただいたお写真とレビューは弊社の公式Instagramに英訳投稿させていただく場合がございます。(販売終了商品、Amazon商品につきましてはポイント贈呈はいたしておりません。)

初の16センチ同軸2wayユニット採用のBHBSはすごかった!

Rated 5.0 out of 5
2025年11月25日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

Z1000(Z702)-Potenza 試聴会

今回は何時もにも増して長くなってしまいました。最初におことわりさせて頂きます。

「音工房Z初の16センチ同軸2wayユニット採用に加え、初のマルチウエイへのBHBS構造を適用したシステムになります。」とのことで、Z1000(Z702)-Potenza 完成試聴会にお邪魔しました。前回の試作版も伺っていますので、そちらのレビューをお読みいただいてからの方が内容が掴み易いかもしれません。今回は、完成品、キット、前回の試作品(ダブルバスレフに近いBHBS)の3機種で、デモは完成品のみでした。その後各自の個人試聴と云ういつもの流れです。13時からの部は2人のみでしたので、1人20分ほどじっくり試聴できました。

最初に結論を言うと久しぶり?の音工房Zらしい音でした。低域モリモリでサブウーファー無しでも十分な低域+同軸型2ウェイの高域と、上下?に伸びているため非常にワイドレンジな仕上がりでした。うっかり最後まで用意していていただいていたスーパーツイーターを追加してもらうのを忘れてしまったほどです。さすがに16cmウーファー+BHBSは低域の圧がすごかったです。16cmはZ1000(Z701)-FE168SSHP 以来で暫くぶりに聴きましたが、迫力は10cmまでのユニットでは聴くことができないものでした。小型ユニットの繊細な音も捨てがたいものがありますので、曲によって使い分けるのがベターですね。同軸型ユニットの特性と点音源を考慮した面取りバッフル(完成品のみ)などのため大味な音ではなく、解像度の高い定位とTangbandの高級ユニットに共通する艶っぽい音色が楽しめます。フルレンジと比べてもネットワークに時間を割いた効果が現れていて自然な繋がりです。但し、いじれる要素も多いので設定によって好みが分かれそうですが、自分好みの音に仕上げる楽しみと考えればこれはメリットと考えていいのではと思います。

Z1000(Z701)-FE168SSHP と比べるとBHBSの音道が短いこととユニット自体の差もあってか癖のない素直な音で、ハイエンドの音を目指したというだけのことはありました。最近のモデルZ703-FF125WK、Sienaは音工房Zの音としては大人し目に感じましたが、これはB&W805D3 をターゲットに開発された点や繊細な音を想定した点が影響したのだと思いますが、やはり今回のPotenzaを聴くと音工房Zの音はこっちかなと再認識しました。

メルマガでかなり案内が送られてきていますので細かな仕様は書きませんが、容積は約24LでZ1000(Z702)-Bergamo に近く、Z1000(Z701)-Siena 9.6L (7.7L) の2.5~3倍と音工房Zのブックシェルフタイプとしては大き目で、Z800-FW168HR が20L弱ぐらいですので二回りほど大きいです。18mmバーチベニヤ製で完成品とキットの内部構造は基本的には同じとのことです。バッフルの面取り加工の都合で完成品の方が1cm程幅が広いそうです。バッフルは完成品の方は何と3枚重ねの54mm、キットは1枚で18mmですが試聴した感じではキットの方でも特に強度不足は感じませんでした。安達さんにこの点を確認したところ、完成品を3枚重ね54mmにしたのはバッフルの面取りを大きくするためとデザイン的なもので、強度的には18mmでも問題ないとのことでした。

Siena は完成品とキットで違いが結構ありましたが、Potenza は筐体は基本的に同じと云うことです。厳密には4tプレス機使用で熟練職人による組立、塗装は外注の名工職人による艶消しクリアー仕上げなどの違いはありますが、キットでも上手な人が作ればかなり完成品に近づけられるはずです。面取り加工を施した無垢の天然1枚物の板をバッフルに追加して外観の向上と疑似点音源効果を狙うのもいいかも、なんて頭の中に浮かんできます。

初めて尽くしで覚えきれないとの危惧があり、今回は初めてメモを取りました。聴いたままをそのまま書き留めましたのであまり纏まりは無いと思いますが、率直な感想が少しでも伝われば幸いです。

音源は以下の4点です。

1,EAGLES/Hell Freezes Over 「Hotel Carifornia」 音工房Zの定番ですね

2,林英哲/英哲 THE 大盈 「七星 SHICHI-SEI」「太鼓打つ子ら Taiko utsu kora」 低音と今回のBHBSとの相性確認のため新規購入しました

3,IMAGE 2 「アディエマス変奏曲 第1変奏曲」「シンドラーのリスト」他 私の超お気に入りです

4,Julie London/彼女の名はジュリー Vol.1 「CRY ME A RIVER」 1955年録音の古目の音源であまり音は良くありませんがワザと選びました

まず最初に感じたのは何時もより音量が大きく感じられました。安達さんに聞いても88dBと特別能率が高い訳ではないとのことでした。16cmで動かす空気の量が小口径に比べて多い性かもしれません。また、広がり感が良いのもそう感じさせるのかもしれません。ユニットが同じですので音質は同傾向で、特に市販品の2機種はかなり似ていて高域はほぼ一緒で、低域の伸びと音の広がりに違いを感じました。

3機種の違いですが、1番の完成品は広がりや奥行き感が一番あり、部屋全体に音が満たされるような感じを受けました。デモでも使用されたHotel Cariforniaのイントロの美しいギターの音、包み込まれるような会場の観客のどよめき、それに続く低音の響きと完璧に再生してくれます。小口径では味わえない迫力と量感は流石でした。20cm以上の様な反応の微妙な鈍さは感じられず、16cmが古くから人気が有ったのが改めて納得です。しかし、DIATONE P610は指定箱に入れても低音感は希薄でNational EAS-10F10は全く出なかった記憶があります。当時は密閉箱からバスレフへの移行期で全般的に今ほど低音は重視?されていなかったように思います。バックロードホーンの普及やユニットの進歩などもあり低音再生が進んだのかもしれませんが、これだけ出ればサブウーファー無しで不満はありませんし、敢えて38cmクラスを無理して置かなくていいかなと思ってしまいます。38cmが置けない僻みが入っていますのでご勘弁ください。

低域が伸びているので大太鼓も迫力の鳴りっぷりでした。お気に入りのIMAGE 2 のオーケストラ物も大きなスケールで艶っぽく聴けますし、古めのJAZZボーカルも粗探しのような鳴り方ではないので気持ちよく聴けました。

2番のキットは完成品に比べ音の広がり感と低域の伸びでは一歩譲りますが、逆にエリアが狭く?なった分前に出てくるような元気な鳴り方です。バッフルの面取り加工が無い点が影響しているように感じます。林英哲の大太鼓はこちらの方が合うかもと思いました。ボーカルや小編成のJAZZなども合いそうです。完成品に戻すと少し大人しく感じます。ネットワークも部品が違いますのでトータルで差が出るのかもしれません。構造が同じでも仕上げや工作の仕方で差が出るようです。因みに許容入力はななり高く、Siena では底付きする音量より更にボリュームを上げても音が崩れることは無く耳の方がキツク成りそうです。バスレフや小口径ユニットでは感じられない腹に響くような太鼓の音がリアルに体感できます。

3番の試作品は構造や作りが違いますし、板がMDFでネットワークも別物と市販品とはユニットが同じだけの完全な別物と云った方が良いかもしれません。音は1番やんちゃ?で粗削りだけど元気がいい!一番バックロードホーンに近い鳴り方でした。広がり感は一番狭いが前にグイグイ押してくるような鳴り方でした。それに比べ市販品はZ800-FW168HRに近いと感じます。Z800-FW168HRに立体感をプラスした感じと云ったらイメージし易いでしょうか、解像度ではZ800-FW168HRが上ですが、空気感ではPotenzaが勝っていると思います。来年発売予定の後継機がどうなるか楽しみですね。では、この差の原因は上記の違いからのみでしょうか? 実はダクトの長さが市販品は130mmで試作品の100mmとチューニング周波数が違うそうです。これは、安達さんが低域をできるだけ伸ばしたかったことと、高域が若干煩く(レベルが高く)感じられるとのことでバランスをとるために長さを変えたそうです。

今回、ネットワークに一番時間を費やしたとのことで、アッテネーターは最終的に取ってしまうことにしたそうです。無い方が音がリアルに感じられるためですが、そのために安達さんは高域が煩く感じられたそうで固定抵抗を入れる方法を取説には添付しようと考えているとのことでした。

試聴後青木さんと話したのですが、「私は中低域が(下に伸びてると云うよりも)少し出過ぎではないかと感じる」と伝えると、彼ももう少しサッパリした低音の方が私もいいと思いますとのことでした。この辺は好みの範疇でどちらがいいかは一概には言えませんが、私は(老耳のため)高域が煩いとは感じなかったのでダクトの長さ調整だけで好みに合わせられるのではと思いました。また、ネットワークのクロスポイントでも大きくイメージが分かるそうなので、コンデンサーを変えてみるのも効果が期待できます。なお、今回も完成品のコンデンサーはMundorf製ですが、Z800-FW168HRより一クラス下の中間グレードだそうです。理由は差があまり感じられなかったからだそうで、コスト的にもかなり違うので無理に高価な部品を選ばなくてもと納得しました。それより自分の最適な容量を見つけてから、銘柄グレードは試された方が無駄が無いと思います。キットはSolen製だそうです。

何時も(強く)お勧めのスーパーツイーターは今回は(特に)お勧めはしていませんとのことでした。Potenzaは単体でも高域も十分出ているので無くてもあまり差を感じないからとのことでした。付けると空気感は多少変わりますが、音の変化はほとんど感じないし、低域が伸びる感覚も無いので私は無しでOKでした。

最後になりますが、Z800-FW168HRとPotenzaの傾向の違いについて書きます。Z800-FW168HRはツイーターがメインのシステムですが、Potenzaはウーファーがメインだそうです。そのためウーファー側をまず音決めしてからツイーターを合わせるのがいいそうです。同軸型のためツイーターに制約がありウーファー側で音作りをせざる負えない事情があったのかもしれません。同軸型で今回のユニットのようにセンターキャップにツイーターを納める場合はスペースの問題が最大の課題なのかもしれません。ALTEC LANSING 604系のようにユニットのど真ん中に障害物を置くようなデザインは現代では考えられない構造ですね。

完成品とキットどちらがお勧めでしょうか?予算があるならズバリ完成品です。音も仕上げも十分価格以上と思います。キットは何時もより割高に感じるかもしれませんが、ユニットが高い上ネットワーク代が掛かりますので致し方ないのではと思います。ネットワークレスの設定があると嬉しいかもです。

kochan

貴婦人の音色!

Rated 4.0 out of 5
2025年11月25日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

2025年11月16日(日曜日)16:00の試聴会に、いつも一緒に行くZ仲間と参加させて頂きました。

今回のZ1000-Potenza/Z702-Potenzaは共に大きな差は感じなれず、上質な気品ある音でした。

今までの、Fostexシリーズの荒々しい音や、メリハリのあるパンパンと言う音ではなく、滑らかな上品な気品のある音、一言で言うと「貴婦人の音色」とでも表現致しましょうか、上質な音でした。

全体的な纏まりがあり、ズ~っと聞いていても聞き疲れせず、いつまでも慕っていたい感じです。

特にソースとしては、クラッシ系の楽器が多く交わるものが良いと思いました。

少々辛口を言わせて頂くと、ボーカルが霞んでしまう感じが致しました。

これは、完成品、キット共に感じられました。

右側3番のバフレスの長さと音道が少し違うというものは、音が少し安っぽい感じが致しました。

全体として「さすが音工房!」と言うところです。

私は、オーディオの世界は「お金の掛かる物」と思っていました。

ところが音楽之友社 発刊 「stereo」誌 2012年1月号の付録でビックリすることがありました。

それは、ラックスマンとのコラボでLXA-OT1という出力たった5wのデジタルアンプ(添付写真2段積みの上の物)が付録でした。

確か4,000円前後だったと思います。写真添付しました。

本音バカにしてました。

私はJBLのStage A190と言う、定額のスピーカーですが、まがりにも250wのスピーカーに繋いで見ました。

ななな何と!とんでもなく良い音が・・・

すかさずもう一冊購入!

片チャンネルづつシングルにしようと思い思いました。

それから数年後、現在Z仲間の知人にオーディオが好きだと言うので1冊あげました。

ハマリました!

そして音工房Zさんをホームページで知りました。

試しにヤフオクでZ700-EΣバックロードホーン(倉庫内の写真添付)を落札!

ハマリました!

こうして友人と2人は音工房Zオタクになりました。

ほぼ全部の試聴会や数々のZスピーカーを購入し、特に友人の家はZだらけの状況です。

私の家がZだらけでないのは製作をサボっているからです。

音に立ち向かう大山代表の執念と理念と努力は、あの長岡鉄男氏を凌ぐものと言っても過言ではないと確信しております。

その後、いかにお金を掛けないで良い音が出せるかと、あらゆるジャンル(アンプ・スピーカー・プレイヤー等)も模索した結果、我が家には「高級ブランド」なるオーディオ機器はなくなりました。

ちなみにCDプレイヤーは、ヤフオクで落札した昔のPioneerのDV-610AVというDVDプレイヤー10,000円とstereo誌付録の真空管+デジタルのハイブリッドアンプ19,800円と交互に使うthomann S-100mk2の39,800円です。

スピーカーケーブルは通信ケーブル用のAE線で200m巻き12,800円です。

かなり良い音が出てると、私は思っております。

なぜそんな機材かと言うと、興味あり方はネットで調べてみて下さい。

特にパイオニアDV-610AVは140万円もしたGOLDMUND EIDOS 20Aにパイオニアが610AVの基盤を提供していたものです。

皆さんも評論家や価格に騙されず、音工房さんのような紳士に音を追及するスピーカーを是非聞いてみて下さい。

来年中に、今まで購入したZシリーズを並べて、ソースや機材の自由持ち込みOKで音工房Zミュージアムを板橋区小豆沢に開設しようと思っております。

勿論、大山様の承諾を得られてからですが・・・

最後に私は音工房Z様の回し者ではございません(笑)

金田

ソース選びに気が回りませんでした

Rated 5.0 out of 5
2025年11月20日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

いつも通り、Dレンジ、Fレンジの広さにしか気が回らず

「点音源構造が描く定位と3次元的な音の立体感」を再現するソースを

持っていけませんでした。

せっかくのコアキシャルだったのに惜しいことをしました。

次は先に書かれているワキチさんのバイノーラル録音のようなものやワンポイントステレオマイクで収録した音源で聴いてみたいですね。

富樫雅彦の Spiritual Nature など面白いでしょう。

あとは、TUさんがおっしゃっている通りです。

竹井裕二

しっかりと崩れない音

Rated 5.0 out of 5
2025年11月17日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

低音のパワーを重視した音源を聴かせていただきましたが、音量だけでなく、けして崩れずもやつかない明確な音調に感心しました。インバル・フランクフルトのマーラー5番の1・2楽章の冒頭部分素晴らしかったです。スリーブラインドマイスの山本剛のミッドナイトシュガー、ミスティ、鈴木勲のアクアマリーンもベースの音がしっかりと再生されていました。BHBSの効果と存じます。

 完成品、キット、試作品の比較ですが、試作品はやや軽く、抜けの良い音がするように感じました。完成品とキットの違いはよくわかりませんでした。ただ、横に3台並べている状態での試聴で、わたくしは、試作品左右の中央の場所であったので、完成品・キットとはセンターがずれた状態で聴いていたことになるので、正確な評価は難しかったです。

 中・高域に関しては、きつさの目立たない音と感じましたが、バイオリン等の弦楽器主体の音源を再生してみれば、印象は違ったかもしれません。そのような音源を持っていけばよかったと思います。また、ツイーターを付けた状態での試聴が、時間の関係でできなかったのも、残念でした。

 なお、キットに関して、完成品のような面取りをしたバッフル版を有料のオプションで用意していただければ、最高です。

TU

キレの良い重低音を満喫

Rated 4.0 out of 5
2025年11月17日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

2番のキット組み立て品が高低音ともよくまとまっていた。完成品との価格差を考えるとお得感満載。

ヤマちゃん

同軸2WAYユニットの造形が綺麗

Rated 4.0 out of 5
2025年11月17日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

音工房Zさんでご用意された試聴曲、他のご参加者の音源、持参した音源での感想。

・イーグルス/ホテルカリフォルニア イントロのバスドラは十分な低音が出ていました。

・FOURPLAY/チャント イントロのフロアタムの響きに違和感がありました。

・P.I.チャイコフスキー/祝典序曲「1812年」 大砲の部分ですが、これまで試聴したモデルはほぼ割れていましたが、破綻なく再生していました。

・竹内まりや/告白 中低音が出すぎていて、ボーカルにかぶっていてました。

・ダイアナクラーク/カリフォルニアドリーム この楽曲に関しては違和感なく聴くことができました。

総評:BHBSのエンクロージャーの設計に長けているので100Hz以下に関してはなだらかに減衰、十分な量感があります。全帯域中で中低域の200-300Hz付近に山があるので、主旋律のボーカル、メロディ楽器がマスクされる傾向があります。また2-3KHzあたりに、位相の乱れと思われる詰まった様に感じる部分がありました。ここはネットワークの調整で解消できるのではと思いました。

toby

バッフルが厚い1番が良かった

Rated 4.0 out of 5
2025年11月17日

【Z1000-Potenza/Z702-Potenza】

昨日はどうもありがとうございました。

1番のもの(Z1000-Potenza)が音質重厚感を含めて素晴らしかったです。

オイチャン1

【かぶりつきの臨場感】

Rated 5.0 out of 5
2025年10月27日

音工房Z様 先日Z-501(Ver2.1)用のムンドルフコンデンサー(1.5μF)が届いたので早速交換して、既存の0.82μFと音の違いを比較してみました。

我が家のスピーカーのZ-600- Cannonnball100(Z-Siena)+サブウーファー(自作18㎝)と組み合わせて聴いてみました。第一印象は少し高音過多な気がいたしました、やはり0.82μF位の方が控えめでバランスの良さを感じます。そこで少しZ-501向きを約10度位外向きにセットしてみました。良く聴き込むと、これも案外在りかなと感じました、あくまで私の主観ですが高音域が強くなったことで高音域の微細な信号がはっきり聞こえ、以前より演奏者が近くで演奏しているように変化したのです。例を上げると音工房Zの試聴会定番のホテルカリフォルニアのライブ音源だと出だしのアコースティックギターの音が以前より近くで鳴っている感じで指の動きまで見えるようです。つまり以前は50メートル離れた場所で聴いていたのが15メートル位の場所で聴いているように聴こえます。高音の音色が間接音的な音色から直接音的な音色に変化したのかもしれません。この変化に合いそうな曲はバイオリンソロや弦楽四重奏、ピアノソロ,ジャズトリオ、等が考えられるので試してみようと思います。

後付けのスーパーツイーターは色々セッティングが楽しめて面白いと思います。リボンツイーターはホーンツイーターより音が繊細で柔らかいので合わせやすいのでしょう。

ぐっさん

試聴会レビュー(同軸2way・次期Z800)

Rated 5.0 out of 5
2025年10月27日

【同軸2way・次期Z800】

私は神戸在住の“音好き”です。幼いころから機械いじりや模型・電子工作が大好きで、30歳で視覚に障害を負ってからは、なおさら音の世界に惹かれてきました。見えない代わりに、耳で空間や質感を捉える楽しさがあります。

今でもモノづくりは大好きで、音工房さんのキット組み立ても簡単なものは自分で作ります。過去に2機種のキットを購入しましたが、最近は完成品を買っています。やはり完成品の仕上がりは最高です。

フィールドレコーディングも趣味で、今回の試聴会には自分で録ったバイノーラル録音による音源(DPA 4060、192kHz・32bit float)を持参しました。貨物列車の通過音や花火大会の録音は、私にとって“低域の瞬発力”や“空気感”を聴きたいソースです。

まず前提として、音工房さんの「音へのこだわり」に強く共感しています。私も音に関してはうるさい方ですが、その“うるささ”が嬉しくなるくらい、開発途中の試作機でも真剣勝負の音づくりを感じました。以下、感じたことを率直に書きます。

■(1)(2)の音の感想(同軸2way)

二つを聴き比べると、(1)は高域の伸びと輝きがはっきり。私の花火の録音で、火薬が弾けた直後の“シュッ”とした細い成分や、夜気の微かなざわめきが気持ちよく浮かび上がりました。低域は(1)(2)ともに量感・沈み込みとも十分で、貨物列車の車輪が継ぎ目を踏む「ドン」という衝撃の輪郭も崩れません。

一方で、中域の素材感やボーカルの厚みは(2)に軍配。ボーカル主体のソースでは(2)の方が滑らかで、声が前へ出過ぎず楽器と自然に溶け合う印象でした。結論として、ソースにより好みが分かれるタイプ。(1)は“キラッとした煌めき”や空気感を積極的に聴きたい時に良く、(2)は歌や中域の密度を安心して楽しめました。

■(3)(4)の音の感想(次期Z800)

ここは明確に(3)が好みでした。まず低域の瞬発力。貨物列車の車輪が橋梁を通過する瞬間の音や花火の炸裂でも、腹に来る“ドン”の圧と、その後に広がる空気感がバランスよく再現されます。全帯域のまとまりも良く、ナチュラルさを感じる音でした。

(4)は高低ともに良く出ていますが、私には全体の音のまとまりがやや甘く、音像が少し散る印象。迫力はあるのに、音の“芯”を掴みにくい場面がありました。現時点の試聴では(3)の方が好みの音でした。

■試聴会全体の印象

開発中のスピーカーを“今の段階の音”で聴けるのは本当に楽しいです。しかも、自分の音源を持ち込んで多様な耳で共有できるのは貴重な機会。試聴後にスピーカーを触らせていただけたのも大変ありがたく、外観やユニット配置、筐体のエッジ処理まで触覚で理解できて、音との結び付きが深まりました。

一点だけ気になったのは、4台を横並びにして切り替える方式だと、リスニングポジションによって定位が左右いずれかに偏りやすいこと。中央で聴ければ理想ですが、並列比較の運営上むずかしいのも理解しています。もし可能なら、同カテゴリ(同軸/次期Z800)内での“中央位置A-B切り替え”の時間を少し長めに確保していただけると、差の判定がより確かになると思います。デモ用のリファレンス音源に、同じフレーズが短周期で繰り返されるトラックがあると、切り替え判定がさらにしやすいとも感じました。

遠方に住んでいるため頻繁には参加できませんが、機会があればまたぜひ伺いたいです。音工房さんの“こだわり”に、同じ“音へのこだわり”を持つ一人として心から共感しました。素晴らしい試聴機会をありがとうございました。

ワキチ

思った以上の美音にびっくり!!

Rated 4.0 out of 5
2025年10月27日

【同軸2way・次期Z800】

10月18日16:00 試聴会

試聴スピーカー:【(1),(2): 同軸2way、(3),(4):次期Z800】

(1)(2)は同軸2wayのBHBSでネットワークが異なる、(3)(4)はバスレフで2wayのユニットが両方異なるということでした。

今回初参加でした。最初に音工房Zさんの音源、その後それぞれ持ち寄った音源で試聴させて頂きました。

私は木住野佳子を聴かせて頂きましたが、参加者の好みが分かれていてJAZZ, クラシック, 女性ボーカルといろいろなジャンルの音楽を聴くことが出来ました。

試聴会はとても良かったのですが、欠点は視聴時間が1時間と短かったことです。遠路はるばる?

でもないですが、音工房Zさんに伺ったので、最低でも2時間くらいは試聴させて頂きたかったです。

それではそれぞれのスピーカーの感想です。

(1)(2)はとてもキラキラしてきれいな高音でした。BHBSで低音も良く出ており、音域が広い感じを受けました。

(1)は中音域が物足りない感じで、(2)は中音域もしっかり出ており好印象でした。

(3)(4)は通常の2wayバスレフですが、(4)の低音は素晴らしかったです。小さい箱のわりにダンピングの効いた低音がしっかり出ていました。併せて(1)(2)のキラキラ感は無いですが、繊細な高音が出ており、弦楽器がとても艶やかに聞こえました。女性ボーカルはまろやか過ぎて私の好みではありませんでした。

(3)は良くも悪くも普通のバスレフで、音域は狭いですが長時間聞いても聴き疲れしない音でした。

サックス、女性ボーカルは(2)、ピアノは(2)と(4)、弦楽器は(4)が私の好みでした。

打楽器や電子楽器は(4)が良いのでは無いでしょうか。

個人的にはバックロードホーンの音が好きなので(2)がベストでした。

また機会があれば参加させて頂きたいと思います。

ムーミンパパ

今回盛り過ぎです。厳しかったです。しかし音は期待通り。

Rated 5.0 out of 5
2025年10月21日

【同軸2way・次期Z800】

2025年冬の新作同軸2wayスピーカーの試聴会

同軸2wayおよび次期Z800の下記の3項目について、

■(1)(2)の音の感想(同軸2way)

■(3)(4)の音の感想(次期Z800)

■試聴会全体の印象

ご感想をいただけますと幸いです。

とのことで順番に書いていきたいと思います。その前に一言申し上げたいことがあります。今回盛り過ぎです。なるべくたくさんの感想(情報)を集めたいと云う思いは分かりますが、全く初めての得体のしれない、もとい情報のほとんどないスピーカーを4台短時間に評価して下さい、と言われても庶民の耳では差を見極めるまでには程遠いです。せめて(1)(2)の音の感想(同軸2way)のみにして頂きたかったと思います。また、余分な先入観を取り除きたいと云うことだと思いますが、いつも試聴前の安達さんの商品説明は少ないですが、今回はほとんど説明なしで更にデモ試聴も無くいきなりの個人試聴に入りますとのことでした。幸い?我々の回は1名欠席されたので最初にデモ試聴を急遽やって頂けましたので多少は傾向を掴めました。試聴時間は1人6分ですので、割ると1台1分30秒これで評価を下さなければならないと云うのは厳しかったです。

さて、言い訳はこの辺にして私の感想に入ります。

■(1)(2)の音の感想(同軸2way)

メーカー希望で音工房専用のネーミングで出処を明かさないようにして下さいとのことで、発売時はオリジナルのネーミングになるそうですが、分かる人が見ればすぐバレますね「Tangband 16cm同軸ユニット W6-2313」詳細はコイズミ無線サイトや石田師匠のブログ2020/06/27(Sat) http://bhbs480.blog.fc2.com/blog-entry-812.html をご覧になれば詳細は分かります。私はこのユニットは値段もそれなりにするし、16cmと云うことでこれまであまり気に掛けたことはありませんでした。センターの中華風?金色デザインも好き嫌いが分かれるところと思います。私はこのデザインならシルバー系の方が良いと思います。勿論、聴くのは今回が初めてです。Qts:0.4とバスレフ、バックロードホーンのどちらでも行けそうですね。fs:50㎐と低域も期待できます。重低音を望まないのであれば箱次第でサブウーファー無しで楽しめそうです。因みに、このユニットはネットワークレスのためポン付けはできません。安達さんの腕の見せ処(稼ぎ処)ですね。

さて、今回試聴機はMDFの試作品で容積は24L、音工房としては比較的大型のブックシェルフ型BHBSです。(1)(2)で内部構造、ネットワークが違うので音はかなり違います。借り物のCDですが、何時ものイーグルスホテルカリフォルニアライブ版から試聴しました。最初一番右端で聴いていた時は(2)の方が音が前に出ているように感じましたが、中央で試聴すると(1)の方が奥行き感あり躍動感を感じました。(2)の方は広がり感はありますが私は空間表現に勝る(1)の方の音が気に入りました。但し、差はあまりなくソースによっては評価が逆転する可能性があります。低域から高域まで過不足なく、同軸のためか定位は流石に良く2wayの繋がりも全く気になりません。ネットワークも違うとのことなので(3)(4)は無しで、箱の内部構造違いとネットワーク違いの4台で比較できたらもっと深く探れたのにと残念に思います。もし、MDFとバーチの比較試聴会をやられることが有れば、ネットワーク違いの差のみも試聴したく要望しておきます。2曲目は低音を比べるため鬼太鼓座のCDを借りました。太鼓の音は直接音の鋭さを比較するのに一番差が出ると思います。弦楽器などの場合響きが邪魔して差が分かり難くなると思います。太鼓の音をリアルに再現できるスピーカーが生音に近いスピーカーと感じます。特に低音の大太鼓は小型ユニットではなかなか再生が難しいジャンルではないでしょうか。さて結果は、私には低域は差が分かりませんでした。2台とも甲乙つけ難いと云った仕上がりで、どちらの箱が良いかは中高音の好みで賛否が分かれると思いました。一応、挙手は(1)にしましたが別の曲なら(2)の方に挙手していたかもしれません。次の(3)(4)を聴いて思いましたが、こちらの箱もBergamoのようにバッフルに大きな面取り加工を加えると更に良くなるのではと思います。

■(3)(4)の音の感想(次期Z800)

こちらはZ800-FW168HR後継フラッグシップの開発中間段階のものだそうです。来年発売予定とのことでとりあえずと云ったレベルの様です。エンクロージャーは同じに見えますが、ユニット、ネットワークは2台で全く別物です。サイズは前モデル大体同じぐらいとのことでした。ユニットの値段も(3)(4)で全然違うとのこと、安い方は価格が折り合えばZ1-Livornoの後継も視野に入れられてるのかなあなどと推察してしまいました。16cm+コーンツゥイーターの2wayでZ800-FW168HRよりオーソドックスなユニットの外観構成ですが、ウーファーユニットに自作マニアの憧れScan-Speakを採用、ツゥイーターはオリジナルになる予定とのことです。さて、高根の花のScan-Speak海外高級市販スピーカーにも採用実績の多いユニットの音はどうでしょう。いいです!特に(4)の音はこのままでもいいんじゃない!と言ってもいいレベルでした。是非、Z800-FW168HRと聴き比べたいと思いました。インターナショナルオーディオショウで聴いた新製品のJBL Summit Ama 比較としてもかなりいい線行ってると思いました。(3)(4)では圧倒的に(4)が素晴らしく、奥行き感、空間表現が秀逸で2wayブックシェルフとは思えない鳴り方で、音質も私好みでクリアーなのに厚みがあり音楽にのめり込める素敵な音の片鱗が感じられました。(3)は(4)に比べると引っ込んだ感じで平面的に感じられて、丁度Z800-FW168HRとZ1-Livornoの立ち位置に似ていると感じました。低域に関しては(1)(2)(3)(4)どれも十分でBHBSの(1)(2)と比べても(3)(4)も負けておらず、ユニットの性能に因るものかエンクロージャーの出来に因るものかは今回の試聴では判別できませんでした。箱は急造で参考出品と云ったあくまで試作のようですが、CNCルーターを駆使してアッと驚く!?様なデザイン、一目で音工房Zフラッグシップとイメージできるようなものになるといいですね。

■試聴会全体の印象

単純に音を聴かせるだけの試聴会ならば今回の様な(4台並列)も有りかもしれませんが、厳密に甲乙点けるための試聴会ならやはり、(1)(2)と(3)(4)は別々の会に分けるべきだったと思います。私は(1)(2)のみ交互に切り替え試聴と、(3)(4)のみ交互に切り替え試聴とに切り分けて試聴しました。多くの方は(1)(2)(3)(4)と順番に鳴らされている方が多かったように感じます。プロの音楽家でもないと4台の違いを正確に判断するのは無理ではないでしょうか、私の耳では3台でも厳しいです。1対1のガチンコ勝負をすれば余程差が無い場合以外は誰でもどちらが好みかぐらいははっきり分かると思います。

もう1点の要望はユニットの口径など最低限の概要、エンクロージャーのサイズ、形式ぐらいは事前に知らせて欲しいと思いました。皆さんご自分の引き出しをお持ちだと思いますので、記憶の中の音と比べることができます。私は完全音感などと云う能力は皆無ですので、せめて記憶の中の音を思い出しながら判断するほかありません。先入観やプラシーボを排除することは大事だと私も思いますが、短時間の試聴の場合慣れる前に終わってしまっては本末転倒ではと危惧します。

何か文句ばかり書いているようで申し訳ございません。折角の試聴会それも商品開発の大事な試聴会とのことなので少しでも良い商品が完成するように願っています。多少でもご協力になればとの思いで敢えて書かせて頂きました。新作同軸2wayスピーカーは音工房Zとして初めての同軸2way、サイズも16cmと久しぶりに大きな口径、10cm以下の口径でないとあまり売れないと以前おっしゃられていましたので挑戦ですね。しかし、16cmはベテラン自作マニアなら必ず通ってきた道、20cmは諦めても16cmならときっと反応するのではないでしょうか。また、Z800-FW168HRは3000台以上も売れた看板商品、その後継機となれば皆さんの期待も大でしょう。来年はModenaの後継機も出るとのこと楽しみが続きますね。

kochan

セッティングの違いで音がかなり変わるのはびっくりでした。

Rated 5.0 out of 5
2025年10月21日

【同軸2way・次期Z800】

2025年冬の新作同軸2wayスピーカーの試聴会

Hell Freezes Over

Hotel Carifornia

持参した音源がデモ用と同じでした。

Moto

スピーカー、楽曲聴き比べ面白かった!

Rated 4.0 out of 5
2025年10月20日

2025.10.18

[同軸2way①②.次期Z800③④]

田舎に住んでいるのでなかなか試作機の試聴などの機会がなくていい体験をさせて頂きました。

①と③は同じような傾向で音がまとまっていて長く聞いていても疲れない感じがしました。

②と④はクリアーで溌剌としていると感じました、特に②が気に入りました。

またこの様な機会がありました参加したいと思います。

アペンセル

耳には自信無いがとにかく行ってみようだったがやはりそれなりに良い音

Rated 5.0 out of 5
2025年10月20日

【同軸2way・次期Z800】

派手な色彩の同軸2wayが(1)(2),次期Z800が(3)(4)左右に1セットずつ後ろにはZ103パネル手前には数多くのネットワーク部品。私の耳歴?は2021ある通販の追加品探しでFE166NVを買いHCで板切って自作、アンプはF社小型品で再開。2024安達大山氏のブログ読むようになり急進した初心者。

自分の持って行った音源よりむしろ標準のものや他者のもので差が感じられた。(3)より(4)、(1)より(2)が音が広く感じられた。アンプもいいしすべていい音出ているがやはり比較すると(4)がよりよく(3)は少しつまる感じ(1)(2)では(2)がややいい感じだがZ800次期にはおよばない感じ。

でもソースにより(4)はゆるゆるで他の方がしまった良い感じのこともあった。すべて全くかわらないソースもあった。心配なのはそれぞれのお値段かも知れません。

TAKA

10月18日15時の試聴会(1)(2)(同軸)及び(3)(4)の感想

Rated 4.0 out of 5
2025年10月20日

【同軸2way・次期Z800】

(1)(2)同じユニットでツイータの振動板は、ALかチタン製ではないかと推測した次第で

す。1,2共に同じ音調でしたが(1)の方が中域が立っている様で弦楽器等結構きれいに出ている様です(ツイータ依存、分解能が良い)(2)の音調は中域が滑らかでしたクロスオーバー周波数の違いと低域の出し方若干違うようでした。(2)の方が歪が少ない様にも聞こえた。

z800(3)全体に低域~高域まで平坦な音で粒立ち(分解能)も良くまとまった音に聞こえ

ましたクラシックからロック、jazzすべて良くこなす又倍音等も良く出ていて安心して聞いていられる音調です。(4)はユニットが別物であり(3)と比較すると中域が明瞭に出るようで

小編成の弦楽四重奏など小編成を再生すると素晴らしいと思われるが曲によっては少しうるさく感じるかもしれませんね

試聴会、不思議とオーデオは圧倒的に男性が多いようです私のような爺さんでも参考になれば好いですね楽しかったです。

試聴時間を少し長めにほしいです、

追、DECCA、UCCS-50099、サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮:小沢征爾の幻想交響曲第5番の中で鐘の

  音と大太鼓の動き及び大音量時の音のばらけ、小音量時のささやくような楽器の音が聞

  こえるか見えるか(3)で聞いてみたかったです。(第5番は9分57秒です)

京野恒夫

音の良さに驚きました。

Rated 5.0 out of 5
2025年10月19日

【同軸2way・次期Z800】

2025年10月18日実施の同軸2wayおよび次期Z800の試聴会に参加させていただきました。

音工房Z様の試聴会への参加および御社のスピーカーを聴くのは初めてでした。小型スピーカーであることから、どの程度低音を感じることができるのか、御社のスピーカーから一体どのような音が出てくるのか期待と不安の中で参加しました。

以下、とりとめもなく長文となりますことご容赦いただければと思います。

御社からのメッセージやお客様からのポジティブなレビューをずっと読んできてはいたのですが、前日に東京インターナショナルオーディオショウに参加して「何百万円もするスピーカーなのにそんなに良い音とは思えないな・・・」という体験をしていたこともあり、どうしても半信半疑というのが正直ななところでした。しかし、百聞は一見にしかず、というのがまさに本日の体験でした。一聴して感じたのはこんな小さなスピーカーからこんなすごい音が出るのか!?という驚きでした。現有のスピーカー(NS-1000M)よりも情報量が多く、低音の量感も十分感じられ、音楽全体としても楽しく聴くことができるスピーカーだな、と思いました。

以下は、本日試聴したスピーカーに関する少し詳しい感想です。

同軸2wayの2つは、次期Z800と比べて高域がきれいに出ていると感じました。ただ、ソースによっては若干高域がうるさく感じることがありました(スピーカー1の方)。スピーカー2の方が低音から高音までバランスよく出ていて、どのソースでも聴きやすく感じました。

低音は、いずれの同軸もしっかり出ていたと思います。ぼやけることなくこれだけの量感ある低音を感じることができるのは驚きました。

いずれの同軸も音場感というのでしょうか、ライブ音源での会場のざわつきや、クラシックで音がホールに広がっていく様子をリアルに感じることができました。

同軸2wayと比べると次期Z800は、良く言えば落ち着いた音でしたが、ともすると音がこもりがちだと思いました(特にスピーカー3)。ライブ感やホールの様子も同軸の方がよく出ていると感じました。

私はピアノが好きなのですが、次期Z800のピアノの音はぼやけたように聞こえ、特にスピーカー3の方はソースによってはこもったアップライトピアノのように聞こえることがあると思いました。同軸の方は一音一音がはっきりと聞こえていたのでこちらの方が好みでした。

低音はいずれの次期Z800もぼやけることなく出ていたと思いますが、スピーカー4の方が量感が感じられ好みでした。

本日は2つのカテゴリー(同軸2way、次期Z800)で合計4台のスピーカーを試聴することができましたが、キャラクターが結構異なることに驚かされました。概ねスピーカー2が好みだと思ったのですが、ソースによって結構判定が変わることがあるのが面白くもあり、悩ましいところでした。

これまで、経験としては少ないながらも数十万円から数百万円するスピーカーを試聴したことはありました。現有のスピーカーよりも情報量が多いし良い音だな、と思うことはありましたが、自分でそれだけのお金を出して買いますか?と言われると、そこまでの価値を見出すことはできませんでした(中途半端なものを買うよりも今のスピーカーをとことんいじった方が楽しそうですし・・・)。けれども、今回試聴した音工房Zの単純に「欲しい」と思いました。特に自作できるのであれば遊ぶ要素が増えるしお財布にも優しいのですからなおさらです。

短い時間でしたがかけがえのない経験をすることができました。このような機会をいただいたこと、本当に感謝いたします。

なお、今回視聴させていただいた私のソースは以下のとおりです。

1.VIVALDI 協奏曲集「四季」より第4番「冬」

アイオナ・ブラウン(指揮とヴァイオリン)

アカデミー室内管弦楽団

1979年録音、PHILIPS

2.モーツァルト ピアノ協奏曲第13番 第2楽章

内田光子(ピアノ)、ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団

1987年録音、PHILIPS

3.サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲 第3番 第3楽章

Julian Rachlin (violin)

Zubin Mehta指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

1991年録音、SONY classical

たまなる

とても良いです

Rated 5.0 out of 5
2025年10月19日

【同軸2way・次期Z800】

価格に対してパフォーマンスがとても良いと思います。

音の解像度がとてもよくしっかり出ていました。

1と3は音が少しタイト目で、2、4は広がりがあるなと思いましたが。好みかもしれません。1と2は点音源で音が明瞭なので、1の方が合うかな? 3-4は2wayですし迫力と音像が広く感じる4の方が好きかなと思いました。

ジョー

華やかな楽器のような同軸と端正なモニターのような2ウェイ

Rated 4.0 out of 5
2025年10月19日

【同軸2way・次期Z800】

今回は試作中の2種類の視聴をしました。

同軸16㎝のユニットを使った2種類(1と2)と、16㎝ウーファーとツイーター構成の2ウェイ(見た目はZ800-FW168HRのよう)の2種類(3と4)で計4種類を試聴しました。

 まず、同軸の方は2ウェイに比べてとても華やかな印象で、中高音が前に出てくる印象でした。特に弦楽器の倍音が美しく聞こえました。これでモーツァルトを聞いたらきっと気持ちよい音として聞こえるだろうと想像してしまいました。また、女性ボーカルも声が前に出てきて伴奏から浮き上がって聞こえました。低音の違いを比べると1は比較的すっきりした低音が出ていたのですが、2では量感はあるものの切れが悪いように感じました。どちらも中高音と低音とのつながりにやや違和感を感じました。

 次に2ウェイは同軸に比べておとなしい(地味に聞こえる?)音ですが、よく聞いてみるとソースに入っている音を丁寧に再現しているという印象でした。これは長時間聞いていても飽きず,疲れない音と感じました。3は比較的素直な低音に対して4の低音は最低域に力強さはあるものの、急な制動に対して残響音の残り方(音のキレ?)が気になりました。ボーカルも3に比べて4の方が残響の多いホールの遠いところで聞いたように聞こえました。

訂正 2点

(1)(2) 同軸  → 同軸2way

(3)(4) 2ウェイ → 次期Z800

追加 試聴会の印象

 各自持ち寄りのCDの聞き比べはそのままでいいのですが、

 音工房Zさんで用意されるデモ用音源は

 同じようなフレーズを繰り返す曲を準備していただけると

 ありがたいです。

 同じメロディーや楽器を繰り返した中で別スピーカーに切り替えて

 聞き比べないと比較がやや困難になることに気が付きました。

喜多川 清

Z1-Livorno➕Z702-Bergamoの二重奏は小型SPのホームラン王や!!

Rated 5.0 out of 5
2025年10月14日

2021年にZ1-Livornoを作成し10リッターのバスレフとは思えない豊かな低音と爽やかなバランスの取れた音作りに魅せられて主にモーツァルトやバッハには欠かせない存在となっています。

一方Z702-Bergamoは2024年8月に作成し、突き刺さるように前に張り出してくる高音と弾むような明快な低音の魅力で主にジャズピアノトリオを中心に楽しんでいます。

どちらも一生使い続けたくなるスピーカーですが、正直今一つ不満がないわけでもありません。

Z1-Livornoのたっぷりとした低音は魅力的ですが優等生的な鳴り方に今一つ輝く部分が欲しいのです。

またZ702-Bergamoのギラギラした金管と弾むようなベースの弦の唸りは思わず引き込まれるのですが中域の厚みのなさに非力を感じるのです。

そこで両者を同時に鳴らしてみました。もちろん両方の能率が異なり聞き手の好みもありますので音圧のバランスは難しいです。

昨年Z702-Bergamoを作った際に6畳の書斎でZ1-Livornoと並べて聴くためにMarantz M-CR612 CDレシーバーを購入したのですがこれが大正解でした。

みなさんご存知だと思いますがこのアンプは小型レシーバーのくせに2台の独立したパワーアンプを積んでいます。

A,Bそれぞれ別に音量設定ができ、もちろん同時に鳴らすこともできます。

最初はZ1-LivornoとZ702-Bergamoのアンプの音圧レベルを合わせA,B切替え試聴で両者の性格の違いを楽しんでいたのですが、試しにA➕Bで同時に鳴らしたところこれがなかなかいけるのです。

両者は音圧だけでなく音質も異なりますから同時に鳴らすなど言語道断かと思いきやなかなか面白い。

Z1-Livornoのたっぷりした中低音の中にZ702-Bergamoの高音がキラキラ輝いているのです。

デュトワ、モントリオールのサンサーンス3番オルガンの第2楽章の迫力にはぶっ飛びました。

普段リビングではAccuphaseでJBLを鳴らしているのですが負けず劣らずの大迫力です。

ただし6畳の書斎と言っても三方は棚に囲まれ一方には机が置かれ正味三畳くらいの空間での試聴ですが……..

小さなスピーカーだと狭い空間で至近距離で聴く楽しみ方ができます。

アキヨシトシコのLongYellowRoadもリビングでは出せない大音量で楽しむことができ大満足です。

私の好みではZ1-Livornoのパワーレベル30に対してZ702-Bergamoは17位まで落とすとバランスが取れました。

スピーカーの並べ方でもいろいろ試して楽しめます。

写真のように①ABAB ②ABBA ③BAABと並べ替えて試してみました。 ( A=Bergamo, B=LIvorno )

私の好みでは③BAABが一番しっくりきましたがあとは好み次第です。

他にはヘンデルの「水上の音楽」やマーラーの「第5番」など管楽器の頑張っている曲が楽しみです。

ただし選曲は要注意。

フルオーケストラやビックバンドの再生は楽しめますがソロピアノは不可。

スタインウェイやベーゼンドルファーが20メートル級のお化けピアノになってしまいます。

浜の白山羊さん

このサイズでの低音はすごい

Rated 4.0 out of 5
2025年10月2日

製作から完成まで4日(塗装含む)でした。これまでに9台の自作スピーカーを製作しました。毎回完成すると音を出すときに期待と不安が入り混じります。今回のスピーカーはキットでしたのでかなり楽に製作することができました。普段はジャズを聴いて楽しんでいます。音出しした時の第一印象はこれだけの低音が出るのかという期待以上の低音が出ていました。あとから購入したスーパーツイターとの相性も良かったと思っています。音の広がりもよく聞こえて購入して良かったと思っています。レビューなので他の意見も述べますと、スピーカーを下に設置したためかもしれません。(部屋が狭いので)女性ボーカル(ホイットニーヒューストン)の声が濁って聞こえました。

別に製作して同じようなサイズのスピーカー(マークオーディオ)では声がはっきりと聞こえ極端に言うとそこで歌っているかのように聞こえるのですが、少し濁っているように聞こえました。

それでもこの値段でこの大きさでこれだけの音を出すのは大変だったと思います。総合的には90点の出来だと勝手に思いました。

サトウ