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臭みのないバックロードホーン
【Z703-FF125WK】
Z703-FF125WK 試聴会2回目に伺いました。当日は生憎の雨模様、5年間で初めての雨?かもしれません。越谷の家を出たときには霧雨程度だったのですが、途中から本降りになりずぶ濡れで到着しました。
最初に前回同様、Z703-FF125WK VS B&W805D3 のブラインドテストです。交互にどちらが鳴っているか分からない状態で聴き、好きな方にチェックを入れるという簡単?なものです。前回Z703-FF125WK を8曲選んだので今回もいい線行くかなと気楽に臨んだのですが、1曲目のホテルカリフォルニアから迷う始末(結果はハズレでした)でグダグダになりかけたのですが、途中から何とか持ち直して5勝5敗の五分に持ち込みました。(2択ですので50%なら分かっていないという声は正しいです)
どちらか分からない曲が半数以上で、前回は2曲でしたので焦りました。本人の体調が今一で集中力が散漫になっていたことと、前回の結果で差はハッキリ分かるはずと高を括っていたのが原因の半分ですが、もう半分が Z703-FF125WK と B&W805D3 の(音の)差が詰まったのではないかと考えています。
メルマガの試聴会案内にも「前回の試聴会ではビスで仮組状態の試作版でのブラインドテストでしたが、今回はボンドを入れて接着した本製作のホワイトバーチ版で行います。もちろん内部やダクト調整等も済ませた最終調整後のものになります。MDF とバーチ版の比較試聴もできます。」とのことで Z703-FF125WK の音が B&W805D3 に近づいたのではないかと思います。
B&W805D3 は同じ個体ですので音が変わるはずは有りません。そうすると Z703-FF125WK が B&W805D3 の音に近づいたと考えるしかないという結論になります。前回試作のZ703-FF125WK はビス仮組の試作品で粗削りのところが有りましたが、B&W805D3 とは全く違う音でした。今回、ボンドを入れて接着した本製作のホワイトバーチ版で内部やダクト調整等も済ませたことで、粗さが取れ帯域の広いフラットな特性に仕上がったと感じますが、反面以前の音工房Zらしさが薄れたようにも感じられました。オプションのオーバーダンピングマグネット(1個)+サブバフルの影響もあったかもしれせん。
個人試聴の時間にこの点を検証してみました。まず Z703-FF125WK MDFとバーチ版の比較ですが、内部構造板構成などは同じですので純粋に板材の違いのみです。基本的な音は同じで低域高域とも十分に出ています。今回もスーパーツイーターがセットされていますので高域は明らかに B&W805D3 より伸びています。ただ、前回スーパーツイーター無しでも不満はなかったので、どちらかというと FF125WK の高域の癖(キツさ)を和らげる効果が大きいかもしれません。MDFはバックロードホーンの音により近い元気な鳴り方で音が前に迫って来る感じで広がり感があります。対してバーチは箱の共振が抑えられた分引き締まったコントロールされた感じですが、音場が狭くなったようにも感じられます。MDF と B&W805D3 の中間ぐらいといった感じでしょうか。
今まで聴いたMDF と バーチ の場合(音工房Z以外も含めて)ほぼほぼバーチの方がいい音に感じますが今回音質の差はほとんど感じませんでした。今回のMDFが高品質なので悪い面が目立たないのかな、などと謎は深まるばかりです?
ひとつ気になったのは中低域の物足りなさです。Z702-Modena の印象が強かったせいかもっとグイグイと中低域が鳴る方が音工房Zらしい音のイメージがあります。今回のコンセプトは「基本は長岡先生のスワンやD10バッキーのような鳴りっぷりの良い低域。それにスーパーツィーターをあわせてハイエンド並の高域を目指します。中域のパイプ共鳴音や膨らみを抑えながらローエンドを伸ばすBHBS方式にします。スワンスピーカやD10バッキーの現代版をローコストで実現するというイメージです。高域はトゲがなく綺麗な高域ですが、普通のマルチウエイに比べたら少しだけハイあがりという形が理想です。」とのことですのでその点では十分目的は達成されていると思います。
しかし、私の嗜好が変わってきたのか粗は有ってもそのモデルでしか聴けない音のするスピーカーに魅力を感じるようになりました。私は原音忠実再生指向ではありませんので、自分が聴いて自然で気持ちいい音ならウエルカムです。実際の生の音より低音が多かろうが、高域が綺麗過ぎようが気に入ればOKです。中域のパイプ共鳴音や膨らみのサジ加減は個人差もあり難しい部分ですが、最終ダクトの調整(付属の板2枚その他)、吸音材、オプションのオーバーダンピングマグネット+サブバフルなどキットですのでイジル余地は満載ですので安心です。
ではMDF と バーチのどちらがお勧めでしょうか?
私の音の好みは、
Z703-FF125WK 試作>Z703-FF125WK MDF>Z703-FF125WK バーチ>B&W805D3
の順です。
試作版は買えないので、一押しは Z703-FF125WK MDF です。価格が 47,800円(税込)と魅力的で、オプション■オーバーダンピングマグネット+サブバフル(+4,800円)■専用コンデンサー付きスーパーツィーター(+9,800円)を足しても 62,400円と、Z703-FF125WK バーチ 64,800円よりお安く購入できます。音も上記のように元気が良くフルオケやハードロックもかなりの音量で楽しめると思います。バーチは外観はMDFよりずっと美しいのでそのままでも綺麗ですし、艶や消しの塗料などでお好きな色に塗ればマッドタイプからスケルトン迄楽しめます。バックロードホーンとしては大人しいほうですのでJAZZやボーカル系などシットリ聴きたい方に向くと思います。
1点大きさにはご注意ください。試聴会 1回目の写真は違うモデルが4台並んでいるので意外と分かりませんが、試聴会 2回目の写真ではZ703-FF125WK が2台並んでいるので B&W805D3 との大きさの差が良く分かると思います。サイズはW200mm×H500mm×D395mm で写真ではそれほど大きく見えませんが、実際は結構大きく Z702-Modena などは寝室使用などのレビューも見ますが、それなりに場所を取りますので失敗のないよう事前の確認はした方がいいかもです。内緒の情報ですが Z702-Modena の後継機も出るかもしれないようですので、ラブコールをすれば Z702-Modena(V7) も作ってくれるかもしれません。(オフレコ情報ですので出なかったらごめんなさい)
何で B&W805D3 のことを書かないのかと言われそうなので最後に少し書きます。1回目のレビューで B&W805D3 のことを結構悪く?書いていますので嫌いだから書かないのではないかと思われそうですが、実は今回改めて試聴してみてB&Wの好まれる理由が分かったような気がしました。今でもB&Wの音が好きかと問われるとハイとは即答できません。しかし、このスピーカーをしばらく聴いているとB&Wの音に慣れ魅力的に聴こえてきます。低域はあまり下までは出ないし、高域は若干詰まり気味、音場は狭く感じられますが中域にギュッと凝縮されたような厚みのある音で、安達さんの言われるようにボーカルなどはとても艶やか聞こえます。Z703-FF125WK から切り替えると詰まった感じがして気になるのですが、暫く聴いていると気にならなくなります。そして、Z703-FF125WK に切り替えると中低域が物足りなく感じます。
言葉でお伝えするのは難しいのでお分かり頂けたか自信はありませんが、5万円と100万円のスピーカーの対決、実際に聴いてみないと違いはなかなか分からないと思います。少しでも伝えられたら幸いです。たまたま私は音工房Zさんの近くに住んでいるため、毎回お邪魔できる環境です。毎回、長々と駄文を書いているのは来られないオーディオファンの方に少しでも情報を伝えられたらと考えているからで、私にとってはこのレビューを書くことが毎回勉強です。なるべく感じたままを書くよう努めていますが言いづらいことも行間に込めているつもりです。暖かく(暑い?)なってきてまた自転車で伺えるようになりました。次は何の試聴会か楽しみです。青木さん超主観的なメルマガ楽しみにしています。
防振ゴムを敷いたら、突然鳴り出しました!
フリマサイトにデッドストックが出展されていましたので、思わずポチりました。小型でシンプルな構造ということもあり大変スムーズに完成しました。初の音出しではこれ迄とあまり違いが分からず(むしろ直近まで使っていたP802-Sの方がよく感じられ)、こんなものかな?という少し残念な印象でした。設置場所の関係か、少し音が籠る感じがしたので、10mmの防振ゴムを敷いて”Paul Desmond & Gerry Mulligan/Two Of A Mind”を聴いたところ、これがバカ当たり!特にGerry Mulliganの臨場感がググッと増しました。また、Stacey KentやCorinne Baileyなど好きな女性ボーカルは、音圧を少し上げると良くなる印象です。
デスコトップで使用している機材:(音源)Mac mini4 またはSound Genig→(DAC)HP-A4→(アンプ)AP20d、(サブウーハー)SUBmini2
鳴らし手を選びます
Z701-Sienaレビュー
こんにちは。Z701-Sienaの音出しから2ケ月を経まして
評価がでましたので報告します。
環境:マンションの洋室で約20畳のリビング
アンプは
YAMAHA A-S2000 ; DENON PMA-1600NE
SMSL A300, AO300
AIYAMA A80
CD PLAYER: DENON DCD-1650
ソースは:
Deutsche Harmonia Mundi 50th Anniversary Edition
長岡鉄男の外盤A級セレクション
Eddie Higgins Trio Dear Old Stockholm
Kenny Barron Super Trio Super Standard
などの超HiFi 録音だけを聴いてまいりましたが、
これまで買い求めさせていただいた Z700FE108Sol; 103Solらを超える、または
代替するものではありませんでした。
近年、その性能と価格でマニアを驚かせているチャイナのD級アンプは音工房Zの
これまでの製品すべてから素晴らしい音を叩きだしておりますが、Siena には
遠く役不足でまともな音が出ません。
DENON PMA-1600NE もトーンコントロールを弄り回してやっと我慢して聴けるレベルで
YAMAHA A-S2000 でやっとほっとした音になります。
御工房の視聴室ではLUXMAN l-5XXX シリーズをお使いだったと記憶しておりますが、
おそらくZ701-Sienaにはそのクラスのアンプが必要なのでしょう。
Z701-Sienaに合わせるアンプは例えばYAMAHAであれば、現行モデルのA-S2200 (37万円)あたりが下限だろうかと思料しております。
いっぽうでこれまで多くの高評価を拝見しておりますので、アンプをアップグレードすると大化けするかと期待してもおります。その昔YAMAHAのバイクで面白い評価があったのを思い出しほくそ笑んでおります。
(6000を境にジキルとハイドだ!:RZ250)
Z703-FF125WK 試聴会
【Z703-FF125WK】
4月13日に行われたZ703-FF125WKの試聴会に参加する機会を頂きました。
先ず比較対象としてB&W805D3を用いたブラインドテストです。
どちらのスピーカーが鳴っているかわからない状態で曲を聴きますが、再生するスピーカーの順番は毎回かわります。
各曲ごとにどちらの音が好みだったかチェックする方式です。
結果は10曲中8曲でZ703-FF125WKを選択していました。
私の好みはZ703-FF125WKのようです。
コスパの良い耳ですね。
B&Wを選んでいたのは、Tears in HeavenとToccata and Fugueでした。
この2曲は奥行き感、音の広がりが良かったように感じ選んだと思います。
全体的には、音量違ってないか?というくらいの差を感じたのですが、音量は合わせてあるでしょうから、この差がどこから来るものか私には分かりませんでした。
後半の自由視聴での感想
B&Wはふくよかでありながらスピード感や煌びやかさを持つスピーカーと感じました。
対してZ703-FF125WKは小口径フルレンジでありながら、押し出しが強くエネルギッシュなスピーカーでローエンドの伸びは驚異的でした。
ホワイトバーチとMDFの違いについては、時間的にあまり比較は出来ませんでした。
開口部の調整やマグネット追加など遊べる要素もあり、長く楽しめそうなスピーカーですね。
お値段以上であることは間違いありません。
Z703-FF125WKで聴くキャンディーズは良かった!
【Z703-FF125WK】
4月13日にZ703-FF125WK VS B&W805 D3のブラインドテストに参加させてもらいました。10曲の音源で2種類のスピーカー聴き比べで私が好みと投票したのはZ703が6票、B&W805が4票でした。これが7対3や8対2であれば明らかにZ703の方が好みと言えるのですが正直この結果ではどちらかと言えばZ703の方が好きというレベルでした。
その後各自が持ち寄ったCDで聴き比べをさせてもらい、私はキャンディーズの『年下の男の子』で比較させてもらいました。
ランちゃんのメインボーカルを聴いた時はZ703はとても素直に聴こえB&W805はチョット曇った声に聴こえました。
この差は歴然でおそらく誰が聴いても同じ印象を持つと思います。その他の楽曲では2種類のスピーカーの差は明確にはなりませんでしたがランちゃんの声の時はなぜこんなにハッキリ差が出るのでしょうか? なんとも不思議な体験をしました。
ランちゃんの声が綺麗に可愛く聴けるスピーカーが良いスピーカーという私の判断基準なのでZ703の勝利を宣言したいです。
迫力満点
【Z703-FF125WK】
4月も半ばにもかかわらず冷たい雨の中、Z703-FF125WKの試聴会に参加させていただきました。
待合室となっている工作室にはブログに載っていたダクトの位置違いの試作箱が置かれていて、近くで見るとその大きさに気圧されます。Z-Bergamoより横幅は少し薄いものの高さと奥行きは一回り大きく、Z-Sienaを4つ分並べたくらいのサイズ感です。Z-Sienaもコンパクトなサイズの割には低音までよく出ていましたが、超低域をきちんと再生しようとするとやはりこのくらいの容積が必要なのだと思います。
試聴会の最初にB&W805D3とのブラインドテストがあり、「好きと思ったほう」を選んだ結果、10曲中6曲でZ703-FF125WKに入れていました。後で持ち込んだCDで聴き比べてみるとZ703-FF125WKとB&W805D3の音の傾向が全然違っていてたので、得意分野で分かれたのだと思います。極論すると、“バランスのB&W”と“迫力のZ703-FF125WK”という感じでしょうか。繊細な表現やまとまりはB&Wに敵わないものの、Z703-FF125WKの鮮烈なキレの良さと重低音が印象に残りました。一緒の組の方が「テレビ横に置いたらサブウーファー要らずでハリウッド映画が楽しめる」と仰っていて、このスピーカーの性格を良く表していると思いました。大きさも音質も前作のZ-Sienaからガラリと変えてきたな、というのが正直な感想です。
Z703-FF125WKはMDF版とホワイトバーチ版が用意されていて、今回B&W805D3を含めた3台での聞き比べでした。元々コスパ重視でMDF版のみのつもりで開発していたが、(私も含めて)Zユーザーのホワイトバーチ信仰が強い(数が出る)ので結局用意したようなことを大山さんも仰っておられましたね。Z-Sienaでは確かにホワイトバーチのほうが良いと感じたのですが、Z703-FF125WKで聞き比べるとMDF版のほうが音がよく纏まっていたと思います。時間をかけて鳴らし込めばいい感じに落ち着くのかもしれませんが、現時点ではホワイトバーチ版は中音域が強く聴き疲れしそうです。材質が堅い分エンクロージャ内での減衰が少ない、もしくは増幅されているのかもしれません。
個人的に購入のネックになるのはサイズの問題です。Z-Bergamoに加えてZ703-FF125WKというのは部屋のサイズ的にかなりきついので悩みます。
Z703-FF125WKは調整出来る箇所が多いのでとことん楽しめそうです
【Z703-FF125WK】
4月13日の16時のコマに参加させて頂きました。
D10を意識した製品という事で鳴りっぷりの良さを兎に角体験したいというのと、バーチ版を購入する前提でチエックをする事に専念致しました。
最初にブラインドテストを致しましたが、当方は6割Z703を選んだ形になりました。
特にクラシック系は聴いた事のあるものは(当時聴いた時の音が頭にしっかりありますので)それに近い方を選んでしまいましたので‥7割と言い直しても良いと思います。
バーチ版とMDF版との比較ではバーチ版の方がその録音時の空気感が出ている様に感じました。
MDF版は硬い感じというか無音に近い感じでは空気感が感じられないと言うか本当に雑味が聴こえてこない感じでした。
ジャズのコンボ演奏などならMDF版が良いと感ずる場合が多そうに感じました。
当方は主にビックバンドを聴くのでバーチ版の方が良いと感じましたがもうちょっとミッドが欲しい感じがしました。
途中で安達さんがMDF版の柵を1つ外して下さったので聴き直ししましたらバーチ版の方に表現が寄ってきましたので中低音域が増えたことがはっきりと理解出来ました。
ということは、バーチ版も柵を外すともっと自分の期待する音になるのではとの期待が出てきました。
当初はバーチ版のユニットの方がエイジング時間が多いのではと仮説を立ててみましたが、帰宅後に両方とも50時間以上のエイジングをしているように開発記録に書かれておりましたので別の理由があるのではないかと…。
D-10形態の場合は材料の比重の他に素材の表面のざらつきとかが大きく影響するのではとも思いました。
ここまでバーチとMDFでの差を感じたのははじめてでございます。
かつてBergamo試聴会時にバリトンサックスがきこえなくなったのですがこの商品は柵1枚でやや弱くても聴こえますので外してローエンドを下げないで聴き直しをしてみたいところです。
試聴会ではかなり低い周波数の入った音源があったので柵1枚のセツティングにしていたようですね。
勿論そこがこの製品の最大の魅力ですから…。
他にもキャンセルマグネットによる調整も出来るとの事で、これはバーチ版にサブバフルとキャンセルマグネットのオプションでとことん楽しんでみようかと強く感じました。
購入のポチッとは時間の問題ですね〜。
今回のZ703-FF125WK完成おめでとうございます。
Z703-FF125WKの能率の高さに驚きました!
【Z703-FF125WK】
新しいバックロードホーンスピーカーの視聴テストがあるというので参加しました。視聴用に持参したのは、毎度同じロンカーターのCD。ウッドベースの響きをテストできるので、音工房Zの視聴会はじめ、その他の視聴会には昔から使用しています。今回視聴して驚いたのは、明らかな能率の高さ。音の大きさはアンプで決まりますが、能率の高いスピーカー(50年前は皆このようなスピーカーでした)の音の出方は、ウッドベースの響きで分かります。JBLがジャズ向きと言われるゆえんかもしれませんが、今回視聴したスピーカーの音色は、JBLを凌いでました。ライブハウスのかぶりつきで聞くベースの音です。これは、能率の高いスピーカーでなければ味わえません。ただ、残念だったのは平原綾香の声が他のスピーカー同様にうまく再生できていなかった。ただ、B&Wのスピーカーより生声に近かったようなーー。
【Z703-FF125WK Vs B&W-805 D3】
【Z703-FF125WK】
4月13日の13時からの試聴会に参加いたしました。
Z703-FF125 Vs B&W-805 D3の比較でしたので非常に興味深い試聴会でした。ブラインドテストの私の結果は6対4でB&Wの勝利でした。あくまで私の私見です。音工房Zのファンから、あなたの耳と脳みそはブランド志向だとかBHBSの良さを理解していないとか批判を受けそうです。しかし6対4の結果はむしろ当然かと思います。相手は100万円越えのハイエンドSPで中古でも60万円以上の高値で取引されるSPです。正直ブラインドテストでも、どちらも甲乙つけがたい曲もありました。ホテルカリフォルニアは出だしのギターソロはB&Wが繊細で綺麗に聞こえ、続いて鳴る低音パーカッションはZ-703の方が張り出し感があり良いと感じました。 各自の持ち寄ったCDの曲の印象ですが、まずは私の曲ですが2001年宇宙の旅で有名なツアストラはかく語りきの序章は冒頭の30hz台の超低音はどちらもはっきり聞こえて遜色なく出ていました。後に続くファンファーレの金管楽器はZ-703の押出感は迫力があり良かった。ただし全体を通じてB&Wの繊細で綺麗な表現力は流石でした。ちなみに私の所有するZ-601、Modenaでは冒頭の超低音は全く聞こえず20秒後にいきなりファンファーレが鳴ります。 後は他の方が持参した、せせらぎの音は印象的でしたZ-703はあたかも目の前に、せせらぎの音が聞こえるようでリアルでした。B&Wはせせらぎの音は少し遠くで鳴っているように感じましたが、小鳥のさえずりがはっきりと綺麗に聞こえ奥行き感を上手く表現していました。
私が思うにZ703-FF125WK-BHBSは12㎝の小口径でも超低音を見事に鳴らしていて脅威的です。但し中高音の表現はやや粗く繊細な楽曲には向かない気がします。 そこで勝手な意見ですが小口径のL-BHBSで小型のサブウーファーを作ってみてはどうでしょうか?みんなが驚くと思います。
Z800-FW168HRの3-way化で音の間口が広がった
Z800-FW168HRを組み立てた当時、専用設計のZ505-Trentoを購入する機会があったのですが、見逃してしまい後悔していたところ、Z507-Woofer700が発売されるとのアナウンスがありましたので、これはチャンスだと思い、思い切って、発売と同時に予約購入しました。
Z507-Woofer700は、ユーザにて20cm 2発構成とするか、25cm 1発構成とするかを選択可能で、エンクロージャーもバスレフ/密閉両方楽しめる設計のため、かなり悩みましたが、Z505-Trentoに近い構成にしようと、25cm 1発構成を選択しました。
到着したZ507-Woofer700のキットは、精度高くカットされた木材パーツが整然と梱包されていました。すぐに組み立てに着手し、3日ほどで、製作(Zクランプを使用)、塗装(ウレタンニス)、スピーカ/ネットワーク/端子組付けまでを終わらせ、メインシステムに接続しました。
Z507-Woofer700+25cm1発(SCANSPEAK 26W/8861T00)をバスレフスピーカモードで使用し、Z800-FW168HRのキットを組合せ、ネットワークは音工房さん推奨構成です。音源は、CDをリッピングしたものとハイレゾのストリーミングをPCからUSBで出力し、自作のシステム(DAC→ラインアンプ→パワーアンプ)を通して、再生しています。
初の音出しから2日間程度経過したころから、音が安定してきました。Z800-FW168HR単独でも2-Wayスピーカとしては十二分に満足していたのですが、今回の3-Way化により、低音のローエンドに近いところまで再生できるようになり、さらにこれまでよりも、音の間口が広がりました。当方の環境での話で恐縮ですが、これまで同様、ジャズシンガーがリスニングポイントの前で歌っているのに変わりはないのですが、音が点から出ているではなく、壁全体から面で攻めてくるような立体的な音の出方に変わり、大満足しています。
当方、集合住宅のため、音量が小さめで音楽を視聴していますが、3-Way化を試してみてよかったと思います。機会があれば、大音量で楽しみたいと思いますが、夢物語になりそうです笑。
Z800-FW168HR/Z507-Woofer700の位置関係で音が変わる(微調整の領域だと思います)ので、試行錯誤をしてみる価値はあると思います。贅沢な話かもしれませんが、使いこなしレポート的な補足情報を提供頂けばありがたいなぁと思います。
なんなん!!この音圧
ボリューム控えめなのに、
低音の塊を打ち込まれてる感がするぞ!
別室の家人からドンドンとうるさい!と苦情が入った(汗)
組立ては、
部材数も少ないのでサクッと終わってしまいました。
音出し時もワクワクですが
製作時が楽しいのでもっと時間掛けたい、
バーチ仕様にウォルナット突板を貼ってクリアラッカー艶消しで仕上げてみました。
ツイッターは
100均で見つけたベースをアレンジして面白いものが出来ました。
ユニットは何方かもコメントされていましたが、磁力がすごいです、近くの金属は吸い寄せてしまい
離すのに一苦労するほどで、取り付けボルト(鬼目に変更)も磁気を帯びた状態です
箱に入っていても近くには磁気に弱いものは避けたほうがよさそうです。
さて、肝心の音です
専門的なことは言えませんので感覚的ですが、
真空管アンプよりもデジタルアンプが相性いいですね
バッフルに榀合板4ミリを増貼りしたので、オリジナルの設計音とは変わってるかもしれませんが、
聴き疲れのない澄んだいい音です、低音は冒頭の通りすごいです
ただ、音の性質が全然違うので比較すること自体無理があるかもですが、
エースの208NSや108Solバックロードの方が音数や広がり感は上と感じています。
音のバランスが良い。
AMP:真空管アンプ PAMP:真空管アンプ CD-P:marantz SA8004
ソース:DEF Junko Ohashi フリオ・イグレシアス
造り手の熱意がつたわってきます
スピーカーに対してある程度の自作経験や知識がある方で、活字が嫌いで無ければ、ほとばしる熱意を感じられると思います。
全ては実践出来ないものの、自作する際に入れる一工夫の選択肢が広がります。
初心者向けサイトや個人の趣味ブログとは別次元の、書籍に近い選択肢として楽しめると思います。
解像感が高い
普段は、ヤフオクで購入した長岡式 D-10の箱にフォステクスFE-108NS(T90A ツイーター有)で音楽を楽しんでいます。
今回、Z701-Sienaを単身赴任先のPCオーディオ用に購入しました。
初めてのスピーカー組み立てだったことから接着の精度が若干甘かった部分はありますが、説明書等のおかげで素人でも簡単に組み立てできました。
塗装後、満を持して、1980年代録音のWAVファイルを再生してみたところ、正直なところ「なにか物足りない」と感じました。
奇麗には聞こえるんです。でも、何かが足りない。
そこで、音楽ソースを最新のものに変えてみたところ、素晴らしいスピーカーへ変わりました。
オーディオマニアではありませんし、耳も良くないので、スピーカーの批評をする資格はありませんが、スピーカーユニットは解像感が非常に高く、スピーカーボックスは音の立ち上がりと収束が早く、全体としては音を正確に出力するスピーカーだと思いました。
それ故に、音楽ソースを選び、録音が良くない音源だとこのスピーカーの良さを引き出せないと感じました。
ちなみに、アンプは Fosi Audio BT30D Pro を使用していますが、トーンコントロールでBASSを持ち上げると、中音が痩せて聞こえます。
TREBLEとBASSは同程度にした方がバランス良く聞こえました。
レビューを書きながら、いろいろな音源を聞いていますが、ボーカルの再生能力は本当に素晴らしいスピーカーだと思いました。
このスピーカーのおかげで、単身赴任先でも音楽を楽しむことができます。
さよならZ800-FW168HR、Z702-Modena。こんにちはZ703-FF125WK。
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
今回で試聴会に伺うのは4回目ですが、ブラインドテストは初めての経験でした。
私はZ800-FW168HRのキット版のユーザーです。今回参加の目的は、日常自宅で聴いているスピーカーの開発者が鳴らす音を聴ける最後の機会に立ち会い、自宅でも同じように鳴らせているかを確認することでした。
その目的がようやく達せられ大変満足致しました。と同時に私の部屋は低音が出にくいということも再確認でき、改めてこれからの課題が浮き彫りになった次第です。
先だって行われた、初めて体験したブラインドテストでは自分の嗜好がはっきりわかり納得しました。
前半のポピュラー系の曲では、鳴りっぷりの良いZ703-FF125WKを選んでおり、後半のクラシック系では805D3の表現を選んでおり、どちらがどちらかと、選ぶ理由も含めてほぼほぼわかって選んでいて、自分の耳が意外とちゃんと聴き分けられていて少し安心しました。
それにしてもZ703-FF125WKはすごいコスパではないでしょうか!? 聴かせていただいた中でも1812年の大砲の音を除けば805D3とがっふり四つの勝負をしていたと思いました。
突発性難聴の耳で聴いたZ800-FW168HR
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
音工房Z様の試聴会
いつか聞いてみたいと思っていたZ800-FW168HRが生産終了というので3月15日の試聴会に参加しました。参加は3度目ですが試聴室のアンプ等もどんどん改善されています。私は2年程前から突発性難聴からのメニエール病の疑いで左耳の聴力が落ち音質も右とは異なり常に耳鳴りがあり、耳の状態を確認したかったのも参加した理由です。この半年ほどは回復傾向ですが、そのような耳で聴いた感想であることをご留意願います。
試聴会はZ703-FF125WK と B&W805 D3のブラインドテストで始まりました。10曲聴いてどちらが良いかです。最初はスピーカーの順番を入れ替えていることがわかったのですが途中からわからなくなり、ほとんど後から聞いた方を良いと回答したら、答え合わせをするとさんざんな結果でした。それでも9曲目のストラビンスキーは片方でしか聞こえない楽器があり、こちらがB&Wかと思ったら当たっていました。
Z703-FF125WK は音が固いもののメリハリがあり、B&Wは癖がなく柔らかく広がる音で聴き疲れはしないだろうがビットレートの低い動画を見ているような薄味で物足りない感じもあり、両者の優劣は付けにくいと思いました。帰宅してネットの情報をみるとB&Wには私と似たような評価もありセパレートアンプで聴きたいスピーカーらしいが、それはFF125WKも同じで、フォステクス製の専用バスレフ箱に入れてアキュフェーズのプリとモノラルアンプ2台で聴いたことがありますが素晴らしい音でした。
その後Z800-FW168HR、Z702-Modenaを加えた4つで普通の試聴会。
Z702-Modenaは小型ながらソースによってはB&Wと張り合える音です。ただし、低域の限界からか時々音程が高く聞こえることがあり、さすがに序曲1812年の大砲の再生は無理でした。
目当てのZ800-FW168HRは、どのソースも無難にこなす感じですが、同席した人が高域に少し癖があると言っていました。確かにB&Wの素直な高域とは違いますが、その人もオーケストラはZ800-FW168HR方が良いという意見で、私もB&Wは音の厚みに欠けるし脳天気に明るいところがあってワーグナーの暗い表現には向かないと思いました。
総じてZ800-FW168HR の方がB&Wに比べると荒さもあるが好みの音です。しかし、ブラインドテストの成績からみると、私の難聴の耳にはこの二つより良いスピーカーでもあまり違いがわからないだろうと思いました。これが試聴会の収穫でした。
皆様も突発性難聴にはお気を付け下さい。耳の詰まり感などがあったら左右の聞こえ方に違いがないか確認し、あったら即耳鼻科へ。2週間以内の治療が必要ですが、それでも完治は3人に一人とか。
さよならZ800-FW168HR、Z702-Modena視聴会での意外?な気付き
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
Z800-FW168HR、Z702-Modena が終売、廃番とのこと聴き納めと思い今年1回目の試聴会に出かけました。2020年の夏からですので6年目になります。当時30年振りにホームオーディオに復帰し家が近かったので試しに伺ったのがきっかけでした。
私はFOSTEXも長岡式バックロードホーンも聴いたことがありませんでしたので、Z701-Modena(V5)のBHBSの音は衝撃的でした。仕事の関係でカーオーディオのサブウーファーは色々聴きましたが、8cmのフルレンジでここまで低音が出るのが信じられませんでした。バックロードホーンは雑誌やネットの情報では賛否両論で、癖があるという悪いイメージが刷り込まれていましたので実際の音にビックリした覚えがあります。ただ、箱鳴りの様な低音を無理に持ち上げているような印象があり、曲を選ぶなーという感想を持ちました。(当時の私はバックロードホーンバージンでしたのでそう感じたのかもしれません)
Z800-FW168HR はその後度々通う中で一番聴いたシステムです。音工房Zのフラッグシップ10年以上君臨したシステムで、1500セットも売れたのですから悪いはずは有りません。唯一の問題はユニットの価格が高いためセット価格もそれなりになってしまう点だけです。価格の上がり過ぎた B&W などよりかずっとお勧めではないでしょうか。夏以降に後継モデルが予定されといるそうなので、懐に余裕のある方は2セット揃えて聴き比べなんて贅沢もアリかもです。
さて、今回はZ703-FF125WK という開発中のスピーカーのお披露目もあり最初にブラインドテストがありましたが、この辺のことは後半に書きます。ブラインドテストのあとは直ぐに個人試聴となりました。Z703-FF125WK、B&W805D3、Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR の順の並びで4台自由に切り替えられ、音量はほぼ同じになるように調整してあるとのことでした。Z703-FF125WK のみスーパーツイーターがセットされています。「さよならZ800-FW168HR,Z702-Modena 視聴会を実施します」との会でしたが、実際に試聴が始まると皆さん Z703-FF125WK 対 他3機種の聴き比べとなりました。
意外?だったのが Z702-Modena(V6)で、以前Z 702-Modena(V6)が改訂販売された試聴会のときは、Z701-Modena(V5)よりずいぶん癖が取れて聴き易くなったなといった感想は持ちましたが、音工房ZのエントリーモデルでZ800-FW168HRや他の音工房Zのモデルには及ばないと勝手に決めつけていました。しかし、今回先入観を持たずに聴くと十分メイン機として使える完成度に達していると感じました。これは、後から記載するブラインドテストの影響が大きかったかもしれません。低域だけなら Z703-FF125WK に勝っていると思います。8cmフルレンジユニット一発の点音源の定位の良さとBHBSによる中低域の強化、前後に音が広がる奥行き感がうまくブレンドされており、音道が長くないためバックロードホーンの癖も抑えられていると思います。長岡氏の最高傑作スーパースワンのエッセンスをうまく再現していると思えます。
Z800-FW168HR はブックシェルフ2wayとしては音離れの良さと癖のないオールマイティーな性格ですが、ツイーターの受け持ちが2K㎐からと広範囲なのが魅力的な音の要因とのことでした。エンクロージャーの形状もこの辺に関係しているそうで、4回に渡り青木さんがメルマガで配信中ですので参考になると思います。
話題のZ703-FF125WK ブラインドテストですが、B&W805D3 と交互にどちらが鳴っているか分からない状態で聴き、好きな方にチェックを入れるというものです。一見簡単そうですが初めてやると迷っているうちに次の楽曲になってしまい途中からグタグタになってしまいます。今回確か3回目(4回かも)で大分慣れました。コツはポイントを絞って好き嫌いをはっきりさせる方法です。今回のシステムでは、1)音の奥行立体感(空気感)、2)中高域の美しさ(艶やかさ)、3)低域の自然な音(低域が出ていても不自然ならペケ)の3点を中心に選びました。最初に結果を云うと10曲中なんと8曲 Z703-FF125WK を選んでいました(証拠写真を添付します)。B&W805D3 を選んだ2曲の内1曲はどちらか決められず最初の方にチェックしましたので、B&W805D3 を選んだのは実質1曲と云ってもいい結果で自分でも驚きました。今までは大体半分以下しか当たらずテストを受ける意味があるのか・・・ と思っていました。慣れればテストの意味は十分あると感じました。(但し、テスト方法が正しい場合に限ります)
私は B&W805D3 は勿論、他のB&Wもまともに聴いたことがありませんし、買えるわけもありません。そんな奴の意見を信じるかどうかはお任せしますが、B&W ファンの方には恐縮ですが今回聴いた B&W805D3 の音は好みではありませんでした。100万円のスピーカーはハイエンドではないとおっしゃる方はもう読まない方がいいと思います。私には B&W805D3 の低域の癖が気になりました。B&W805D3 を特徴づけている要素なのだとは思いますが、広がり感があまりなく自然さが感じられ難く、音工房Zの他の3機種から切り替えると明らかにこのシステムの低域のみ違うと認識できました。高域の音の魅力は認めますが全体としては、これで100万円ならいらないと云うのが私の結論です。(買えたとしても買いません、買えない僻みではありません!)
対して Z703-FF125WK ですが、¥7,700(税込)/1台の平凡?なユニットでバスレフ用でBHBSに向くとは思えない機種です。正直なところブラインドテストが始まるまで「安達さんこんな無謀な挑戦大丈夫ですか?」と腹の中で思っていましたが、結果は先ほど書いた通り杞憂に終わりました。慎重な安達さんが勝てないケンカをする訳はなかったのでした。
まだ、開発中とのことで詳細は不明ですがミドルサイズのBHBSで容量は15L強ぐらいで、丁度 Z702-Modena(V6)の倍ぐらいと考えてよいと思います。他3機種との聴き比べでは、Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR と(帯域によりますが)いい勝負で B&W805D3 のみジャンルが違う感じです。Z703-FF125WK はFOSTEXの明るい音ではありますが、FEシリーズの様な中高域の個性は強くはなく大人し目のユニットだと思います。安達さんに問い合わせたところ「FEシリーズの10センチと12センチも検討したのですが、私の趣向の変化かもしれませんが高域が納得いかずにFF初採用になりました。」との回答でした。5年以上安達さんとお付き合いになりますが、去年あたりから中高域への拘りが強くなったと感じていました。(Z701-Siena の開発時に強く感じるようになりました)
私の知る以前の大山さん時代は、低域命の音工房Zという印象が強くそれが魅力でもありました。私も最初、そこに惹かれて音工房Zにドハマリしました。しかし、去年は迷われていたのか、企業理念にブレが出ているように感じていましました。海外進出へのシフトやキットモデルの縮小計画などとても心配していました。オーディオ業界の衰退は避けられない現実です。私は生き残る術は安達(大山)さんを慕うファンを大切にすること以外にないと思っています。ユーチューバーの方たちは視聴者数を伸ばすため面白おかしくあれこれ書き立てますが、解決策が分かれば当にメーカーは手を打っているはずです。地道に一人一人のユーザーを大切にしている今までの安達さんのやり方が今できる唯一の策ではないでしょうか。
話しが横道にそれたので戻します。安達さんの嗜好に変化が有ったとしても、やはり音工房Zのスピーカーに低音の迫力は欠かせません。その点で Z703-FF125WK は Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR のレベルにはまだ達していないと感じました。Z702-Modena(V6)の方がより低くまで伸びており量感もたっぷりしています。Z800-FW168HR のシングルバスレフブックシェルフとは思えない押し出しの低域には圧倒されます。12cmのBHBSならこれらと同等以上も安達さんなら狙えると確信しています。中高域は元気で明るい音は良いのですが、まだ粗削りな感じがします。もう少し抑えたしっとり感とでもいった音なら最高です。エンクロージャーがコストの関係で最終ダクトの構造がスリット形状のため、バックロードホーンの様な粗さ(元気の良さ)が勝っているのかもしれません。この辺なら未だ調整変更可能ではないでしょうか。
最後に安達さんはスーパーツイーターを付けた方が良い結果とのことですが、老耳の私には無くても十分いい音でした。必要な方のみのオプションで即対応できますのであまり気にされる必要はないと感じました。
毎度ながら好き勝手な感想と要望ご勘弁ください。ただ、私の中では試作段階で B&W805D3 に8勝1敗1引分は既に名器の片鱗を見せていることは確かだと思います。今回の試聴会で最後に言いたいことは、Z800-FW168HR は後継が出るのでいいとして、Z702-Modena(V6)がこれで終売になるのはいかにも惜しいと云うことです。年1回生産とかでいいので存続できないでしょうか!
スゴイの一言!!!
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
Z703-FF125WK VS B&W805 D3 ブラインドテスト
10曲聴いて好きな方という採点では5対5のドローでした。
私の耳では甲乙つけ難い戦いでした。
B&W805 D3というハイエンドスピーカーと比べて
Z703-FF125WKが定価5万円の自作キット(しかもMDFの試作品)が遜色ないほどの音を出せることに驚愕しました。
Z703-FF125WKの完成が待ち遠しい
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
音工房Z様の試聴会
今回はZ800-FW168HRとZ700-Modenaが終売になるとのことで聴き納めという意味合いで参加いたしました。
特にZ800-FW168HRはオーディオから離れていた私をこの世界に引き戻してくれた思い出の商品なので特に思い入れがあるスピーカーです。
といっても私が購入したのは10年以上前の初期モデルですが。
そこから幾度のバージョンアップされても本質は変わらず相変わらず聴き馴染んだ最上の音色でした。
それよりも驚いたのはZ703-FF125WKという全く予備知識のなかったスピーカーが鎮座しておりいきなりB&W 805D3とどちらの音色が好みかというブラインドテストが始まりましたことです。
フルレンジ一発のBHBSタイプのスピーカーと2WAYのバスレスポート型スピーカーでは音色の違いは明らかでした。
805D3は上品にまとまった優雅な音色なのですが細かいニュアンスが聴き分けられない感じ(音工房Z様のZ1-LivornoSが似た雰囲気)でしたがFF125WKはメーカーではバスレフ専用ユニットと謳っているようなのですがポートから発せられる低音は豊かでメリハリがあり中高音はフルレンジならではのはつらつとした音色を奏でとても好印象でした。
試聴会が終わってからFF125WKの音色はとても良かったのですがボックスが振動に負けて鳴っているのが気になってとスタッフの青木様にお伝えしたところなんとボックスがまだ試作段階でMDFの各所がねじで止まっているだけでボンドでの接着が全くされてない状態なんで…と言われ腑に落ちました。
この音色ベースでしっかりとした箱が出来ればスピーカーユニットが7000円/本であることを考えるとかなり楽しみな商品になるのでないかと感じました。
また【Z】スーパーツィーターキットが上部にセットされてましたがFF125WK自体が高音までしっかり表現されていたのであまり必要性は感じませんでした。
この先の楽しみがまた増えたように思います。
Z703-FF125WKが仕上がった頃にまた聴きに伺います。
ありがとうございました。
追伸Z700-Modenaは単体で聴くにはとてもお値打ちなのですが今回の3台のスピーカーと同列で比較するのはちょっとかわいそうな気がしました。
自作は楽し😄
Z701S ienaホワイトバーチ版を制作いたしました。
少し飛び出した箇所を、ヤスリで滑らかにし、塗装をしてスピーカーを装着。およそ、6時間ほどの作業で音出しに至りました。30時間を超えたあたりです。
他に使用しているスピーカーは、Z702Bergamo(2年使用)、Z 1Livorno(10ヶ月使用)。3種類での比較となります。なお、S ienaはS。BergamoはB。LivornoはLとさせて頂きます。
まず、ワルター指揮ウイーンフィルによる、ハイドン交響曲第100番「軍隊」1938年録音のモノーラルです。まず、Bの能率の高さが耳を惹きます。音像はB、S、Lの順で手前から奥に移ります。驚くべきはSと低域です。量感は物足りないものの、十分な響きです。やはりLの低域は量感に優れ、重心が低くて安心できる響きです。Bは全体にハイ上がり気味で、重心が高いものの、元気はつらつの音です。Sのバランスの良さに惹かれます。個人的に所有の3割ほどがモノーラル音源なもので、古い録音をどう聴かせてくれるかも、オーディオ装置として重要な評価要素となってきます。
続いて、バースタイン指揮ウイーンフィルのベートーヴェン交響曲第6番「田園」第一楽章。やはり3機種の特徴は同様です。Bの明るい、ややジャジャ馬的響きは魅力的です。Lの重心の低い落ち着いた響きはオーケストラの再生においては魅力ある響きです。Sは、その小さな筐体からは想像もつかない立派な響きを聴かせてくれます。
次にシューベルトの歌曲。
アーメリングの歌唱、ピアノはボールドウィンです。Sはスピーカー線上にピアノが位置し、歌手はその前に聴こえます。Bも同様にいたします。Lは歌がスピーカー線上、ピアノは奥に位置します。子音の響きはSが一番美しく聴こえます。
続いて室内楽。シューベルトの「死と乙女」。アルバン・ベルク四重奏団の演奏です。Lの重心の低さがこの作品では一番良く聴こえます。Bは重心が高く響きの明るさが仇となった感じです。Sは重心こそやや高く感じますが落ち着いた響きはなかなかのもので、好感の持てる響きです。
以上で、個人的感想を終わります。やはり、自分で組み上げたスピーは愛着が湧いてくるのも事実で、完成品に比較して点が甘いかもしれません。