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またまた凄いリトルジャイアントが誕生しました

Rated 5.0 out of 5
2024年11月28日

【Z701-Siena】

11月24日のZ701-Sienaの試聴会に参加しました。

会場には4種類のスピーカーがございましたが…文書起こしはせずで、写真をご確認下さいませ。

最近実家に戻る事が多くなり…12畳で気兼ねなく鳴らす為のスピーカーを探しておりまして…2番のバーチ版スーパーツイーター付)を既に申込致しました。その同じ条件の2番と、都内に有るZ701-OMMF4に今後付けたいサブウーハーに興味があり4番、の2つに集中して試聴致しました。

大山様の準備された音源でも、先に持参音源を披露された先輩方のクラッシック、男性ボーカル(角松敏生)、女性ボーカル(ダイアナクラール?クラーク?)とても素晴らしい再現をしていました。

自分の嗜好するビッグバンド物の音源は果たしてどうなることかと…。

今回のスピーカーはフラットな特性との事で、いつもの意地悪的なバリトンサックスの発音を特に意識する音源は外しまして、楽器の分離再現を確認しましたが、分離はしっかり出来ておりました。実家で聴く音量に近づけましたが、あと少しボリュームを上げようとしましたが大山様の視線を感じて無理は致しませんでした。中低音の再現も予想以上にしっかり出来ておりそこはこのサイズでと驚いてしまいました。当方の目的にまさに合うスピーカーでございました(買って良かったと強く思いました)。

(今回テスト用の音源は吉田治さんのビッグバンドBATTLEJAZZBIGBAND,ボブミンツァービッグバンドのSPECTRUM,村田陽一ソリッドブラスのDOUBLE EDGE)

こちらはサブウーハーを併用しなくともかなり満足出来る中低音と感じました。

最近当方の所有するZ701-OMMF4の中低音が満足出来なくなり卒業させて、4番のスピーカーセットの昇格を期待致しましたが、今回のセッティングはサブウーハー仕様なので、その周波数帯域が音源になければ特にボリュームをあげたとて何ら変化も感じられない訳でございますが…当方の音源にも該当周波数がある物もあったようで面白いと言えば面白い体験をする事も出来ました。

このZ506-Livornosub2かなりのポテンシャルで可能性が期待出来そうです。

Z701-OMMF4は卒業させずにLivornosub2をマルチウェイでの利用目的で次回の購入候補に検討したいものと強く感じました。

Z701-Siena完成おめでとうございます。

ミックス犬マロンの耳

キットは未完の大器と思います。

Rated 5.0 out of 5
2024年11月27日

【Z701-Siena】(2回目)

今回はZ701-Siena試聴会2回目に参加してきました。Sienaシリーズはついに4回目となります。前回はキットエンクロージャーにおけるフルレンジ(スーパーツイーター無し)Sienaの素の実力を味わいましたが、今回はスーパーツィーターの有無の音の違いをメインに試聴してまいりました。また、前回はパスしたZ600-Cannonball100+Z-Sienaも他の方の試聴時に確認させて頂きました。なお、今回のレビューはかなり主観が入っていますので、あくまで一個人の感想とお考え下さい。

前回はキットのユニットが「まだエージングが十分でないのか完成品に比べ低域から中域にかけて癖が感じられ、良く云えば元気な音ですが余分な音が乗っているような感じがして、完成品の様なクリアーさが今一出ていないと思いました。なんか余分な音が付加されたように感じてしまいます。」と書きましたが今回はエージングが進んだようで癖はほぼ感じられないレベルになっていました。これで完成品との違いもより明確になりました。やはり違いは結構ありました。

音質的には中低域の鳴り方の違いは前回感じたように、キットの方が多く出ているように感じたため元気な印象ですが、完成品のフラットな鳴り方の方がスッキリしていて私の好みです。

この原因が構造の違い、容積の差、板厚の差、ポート形状の違いの何れなのか、それとも総合的になのかは分かりませんが、25日のメルマガの「Z701-Sienaキット版 グレードアップ」に記載の「第2ダクト調整」で書かれているように、ダクトを延長すると低域が伸び中低域がスッキリするならばはやってみる価値は高いと思います。

もう1点の違う点は音場で、完成品の方がスケールが大きく音離れが良く、Cannonball程ではありませんが点音源の立体感が良く出ていてスーパースワン的な鳴り方に感じられました。キットの方はZ1-Livornoキットに似た感じで奥行き感は今一足りない感じがしました。オプションで完成品の様な集成材バッフルを用意していただけたら立体感のある音が期待できるのですが、バスレフポートは樹脂で構いませんので大山さんいかがですか?

さて、スーパーツィーターの有無での音の違いですが前回までのレビューでは私にはあまり分からないといった感想で避けてきましたが、今回は個人試聴時間はこの点に集中して試聴しました。時間が短めのためソースはEAGLESのアルバムhell freezes overからhotel california (ライブ版)、音工房Z定番の試聴曲です。スーパーツイーター有から外してもらうと奥行き感の差があることが分かります。今回は標準コンデンサーは0.68μFとなり最初の頃の0.47μFよりクロスが下がってスーパーツイーターの被る帯域が広がったことが効いているのだと思います。前回は確か0.56μFでしたがあまり分かりませんでしたので、0.68μFより大きなコンデンサーの方が効果は分かり易いと思います。

このシステムを聴く以前はスーパーツイーターを追加すると音(音質)に変化があるものと期待していたのかもしれません。確かに今まで聴いてきたシステムでは変化ははっきりと感じられました。今回は音(音質)の変化は極めて少なかったのですが、奥行き感や音の繊細さが増すことが分かります。音(音質)が非常に似ているため付加しても変化に気付き難いのだと思います。市販のスーパーツイーターは1. 0μFぐらいが多いかと思いますが、あまりスーパーツイーターの音が聴こえるのも如何なものかと思ってしまいました。ま、コンデンサーの銘柄でも音が変わりますので買われた方はお試しあれですね。

以上で4回にわたるSiena試聴会は制覇しました。最後に私の纏めを書きたいと思います。

20万円の予算があるなら迷わず完成品をお勧めします。メルマガにもう1回生産予定の旨記載がされていますが、ユニットの7割ぐらいが売れてしまったとのこと次がもしかすると最後のチャンスかもしれません。

キットは未完の大器と思います。完成品とは音の傾向が多少違います。しかし、曲によってはキットの方が合う場合もありますし、工夫次第で完成品に肉薄させることも可能と思います。バーチとMDFの比較は私ならバーチを選びます。理由は完成品に近い音と外観です。MDFは完成品とは違う路線で行く方が賢明と思います。MDFを選ぶ理由を見つけるとしたらコスパに尽きると思います。色々言ってきましたが高いレベルでの比較で、MDFキットのSienaの音が悪いと云うわけではありませんのでご安心ください。(因みに世の中のエンクロージャーキットの大半はMDFですから!)

スーパーツイーターは予算があれば買った方が楽しめますが、迷われているなら後からでもいいと思います。ハイレゾやオーケストラなどは効果が大きいですが、ニアフィールドでの使用、古い音源やボーカル中心、小編成JAZZなどは無くても不足は感じないと思います。

オマケ的になりましたがCannonballについて書きます。

Cannonballについてはあまり触れてきませんでしたが、決してCannonballとSienaユニットの相性が良くないと感じたからではありません。Cannonball+SienaはZ-Sienaとは全く違う魅力的な音を出します。澄み切ったクリアーな音はハイエンドスピーカーとも戦える能力があると思います。高域だけならこれが1番かもしれません。しかし、低域が不足しているため量感が表現しきれていないように感じてしまいます。低音を諦めたフルレンジスピーカーとして聴くならこのままでもいいかと思いますが、音工房Zのスピーカーにはやはり低音を期待してしまいます。

Cannonballは容積が4Lしかないシングルバスレフの上、点音源のためバッフル効果は得難い構造です。対してZ701-Sienaが7.7L、Z1000-Sienaが9.6Lと2~2.5倍の容積の違いがあり、更にBHBS(ダブルバスレフ)のため低域の量&質が全く違います。Cannonballの容積がせめて今の倍ぐらいあればサブウーファー無しでも低音に不満は出なかったかもしれません。

以上の理由でCannonballにはサブウーファーは必須ですが、低域があまり出ないためクロスポイントが高目となります。そうすると本来フルレンジスピーカーがカバーすべき低域の一部をサブウーファーが受け持たなければならなくなります。その場合フルレンジとサブウーファーの音質が似かよっていないと繋がりが気になります。また、今回の組み合わせシステムはデジタルチャンネルデバイダーではないため低域をシーャプに切ることができず、サブウーファーがフルレンジの帯域に大目に被ってきます。残念ながら今回のZ506-Livornosub2との組み合わせは相性が必ずしも良好とは思えなかったのです。Z1-LivornoとZ506-Livornosub2の試聴会の時はサブウーファーを追加した違和感は皆無でしたので相性の問題と思われます。Cannonball+Sienaの音に合うサブウーファーを探す、Cannonballの容積を大きくする、デジタルチャンネルデバイダーを使うなどやれることは多々ありますので、Cannonball200?に期待します。

大山さん2回(計4回)にわたる試聴会お疲れさまでした。同じユニットでエンクロージャーの違いによる聴き比べはなかなか無い機会大変ありがとうございました。来年はどんなスピーカーが出てくるか楽しみにしております。

kochan

唯一無二の心奪われる音色のスピーカー

Rated 5.0 out of 5
2024年11月26日

【Z701-Siena】

11月24日(日)14:00~の試聴会に参加いたしました。

Z1000-Siena (完成品)とZ701-Siena (キット)の音の印象の違いはZ1000-Siena(完成品)は中高音の繊細な音の解像力や透明感が優れている。クラッシク音源の弱音部再現性等が高いと感じました。キットのZ701-Siena(MDF版)はBHBFらしい、勢いよく飛び出しれ来る音色で元気の良い印象でした裏を返せばエンクロージャーの共振が強いとも言えます。Z701-Siena(バーチべニア版)はその中間的な感じでした。

Z1000-Siena (完成品)は音工房Zの技術の全てを投入した最高の音と最高のデザインを兼ね備えた商品で尚かつ大山さんがチューニングをして仕上げたスピーカーであり、他のメーカーのコンパクトスピーカーには無い個性的な音色が魅力的なスピーカーだと思います。既存有名メーカーのスピーカーに満足できない、又は飽きた人向けのマニアックな商品だと私は思います。 片やZ701-Siena (キット)の方は、音も見た目も完成品には及びませんが、リーズブルな価格で購入でき自分で工夫しながらデザインや音作りを育て苦労して完成させる楽しみがあります。又、Siena 以外のスピーカーを取付けて音の違いを楽しむことも可能です。大人のホビーとして夢のある楽しさ満載の商品だと思います。私もキット派のホビー好きの一人です。

私が今回の試聴会に参加した目的はZ600-CannonbollのユーザーとしてZ-Sienaを取付けたZ600-Cannonbollがどんな音色を奏でるのかを確認するためでした。現在私はZ600-Cannonbollに10㎝のマークオーディオMAOP7を取付けています。又自作のサブウーファーも一緒に使って鳴らして楽しんでいます。MAOP7は柔らかい音色で決して悪いユニットではありませんが少し中高音のキレや明瞭感が物足りない気がします。甘い音色が良くもありますが曲によってはノリの悪い印象です。無いものねだりなのは十分わかっているのですが、もう少し改善できればと、あがいているわけです。中高音のキレだけならむしろZ-601v2に取付けて使用している8㎝のMAOP5の方が上だと私は感じます。今回試聴したZ600-Cannonboll+Z-Siena+スーパーツイーター+Z506-Livornosub2の印象は、余裕を感じる重低音に透明感がある中高音が上手くブレンドされたリラックスして聴けるラグジュアリーな音色が印象的でした。 サブウーファーと上手くマッチしたペアリングだと感じました。

ぐっさん

透明感のあるリアルな音色でした

Rated 5.0 out of 5
2024年11月25日

【Z701-Siena】

11月24日音工房Z様の試聴会に参加いたしました。

試聴室に入るとZ1000-SienaとZ701(ホワイトバーチとMDF)Z600-Cannonball100 4種類のボックスに限定ユニットZ-Sienaが納まってました。

初めて見るそのユニットはまず見た目が良くそそられました。

試聴が始まった瞬間見た目以上にその音色の透明感と音像のリアルさにびっくりしました。

重低音を求める曲には合わないのかもしれませんが試聴で掛けられた曲や他の参加者が持ってこられた曲を聴く限りそんなの関係ないくらい音楽に没頭出来ました。

自分の番になったときにスーパーツイーターを外してZ-Siena単体での音色を確認したのですが高音に関してはフルレンジ1本で充分に思いましたがスーパーツイーターが入ったほうが余韻と中低音のふくらみが出て全体がスケールアップするように感じました。

ボックスに関してはやはりZ1000がダントツに完成度が高く、Z701シリーズとの聴き比べは一聴で判別できましたがホワイトバーチとMDFの違いは瞬時に切れ換えるとわかりますがブラインドテストでは判別できない程度の差でした。

見た目はZ600-Cannonballが好みでしたが単体ではやはり私の聴くジャンルでは厳しくサブウーハーを付けると位相のズレが気になりなかなかセッティングが難しそうに感じました。

それにしてもこの限定品のユニットは定番商品にしないともったいないくらいにずっと聴いていたい音色でした。

ヤマモト

終のスピーカーに出会ったかも。。

Rated 5.0 out of 5
2024年11月25日

【Z701-Siena】

2度目の試聴です。スピーカーユニットはもちろんですが、箱そのものもかなり繊細な表現力を持っているのでしょう。材質の違う同じ箱2種を聴き比べても明らかに違いがわかる。どちらが良いではなく、どちらも良いんだけど音源によってどちらの方がいい!がかなりはっきりしているんです。試聴会への参加をお勧めします。今回はついで?に聞かせていただいたキャノンボールにも感服しました。ホームシアター用に購入する事を決定しました!今後も期待しております。

中野

贅沢な楽しさ

Rated 5.0 out of 5
2024年11月24日

【Z701-Siena】

11月24日、視聴会に参加してきました。同じユニットを四つのエンクロージャーで比較視聴するという、マニアックなものでした。完成品、キットのホワイトバーチ版、MDF版、キャノンボールにスーパーウーファーの4種類。個人的には、ホワイトバーチ版を発注済みなので、キャノンボール以外の3種類の比較に集中しました。同じユニットでありながら3種類微妙に異なるのです。完成品は全体に上品な響き。バーチ版は落ち着いた響き。MDF版は元気な響きに聴きとりました。持参したCDは、マーラーの交響曲第1番。ワルター指揮、コロンビア交響楽団による演奏です。待ち時間は7分。第一楽章の冒頭から、主題の提示くらいまでの時間でした。序奏の弱音に耳を傾けました。完成品で描く世界は素晴らしい。オーケストラの奥行きを感じさせます。バーチ版も大健闘。もしかしてブラインドだと切り替えを気付かないかもしれません。MDF版は、高域の勢いは一番。ポップス系には強そうです。なお、他の方がキャノンボールを試聴されてるとき気づいたのですが、響きの広がり方がフルレンジ一発とは音場感がかなり違いました。スーパーウーファーの威力かと思います。しかし、スペースに恵まれない私は設置は不可能。入荷待ちのバーチ版、聴き応えありで、飼い慣らせば、完成品に大きく当たるものではないことを確信した次第です。

あばらかべっそん

キットの成長に期待します。

Rated 5.0 out of 5
2024年11月24日

【Z701-Siena】(1回目)

今回はZ701-Siena試聴会1回目に参加してきました。Z1000-Sienaに2回伺っていますので、Siena系としては3回目となります。Z1-Livrono系、Bergamo系に次いで多い回数です。Z1-Livronoは他の機種の試聴会でも比較用に登場することが多く一番多く聴いた機種です。最初の頃この機種は音が平面的(奥行き感が希薄)でBHBSの機種と比べ音に色気が感じられず、原音忠実再生を目指していない私には向かないと思っていました。しかし、聴く度にドンドン音が良くなりました(特にキットの方)。エージングが効いたのでしょうか音の繋がりが良くなりBHBSほどではありませんが奥行き感が出てきました。Z1-LivornoS(V2)は完成の域に達していると思います。キット派の私は迷いましたがBergamoの方を購入したため、残念ながらZ1-Livornoは持っていません。

今回も前置きが長くなりましたのでそろそろ本題に入ります。多くの方がメールマガジンもお読みになられていると思いますので、時短のため重複する内容は以下を参照ください。

メールマガジン

【Z】スピーカーと楽器の板厚の違いによる音への影響

2024/11/16 土曜日 02:36

【Z】Z701-SienaとZ601-Modenaの違いについて

2024/11/13 水曜日 19:10

【Z】試聴会&Z600-Cannonball100+Z-Sienaについて

2024/11/09 土曜日 19:13

※但し、大山さんと意見の異なる部分は都度記載させて頂きます。

Z701-Sienaも2回視聴会があるので、今回は素のSienaの比較に専念するため、個人試聴時は早々にスーパーツィーターは外してもらいました。次回2回目で再度スーパーツィーターの有無の音の差は確認予定です。因みに、大山さんはスーパーツィーターの効果は大とのことで、オプションを1つ選ぶならバーチよりスーパーツィーターの方が音には効果的との見解ですが、高域があまり聞こえない駄耳の私は見た目重視でバーチがお勧めです。オーディオは部屋の一部、やはり外観は重要だと思います。美しいスピーカーはいい音がしそうなオーラが漂います、多分。迷われたら両方ポチッた方が後悔がないかも、ユニットの半分は捌けたそうで限定品ですので売り切れたらお終いですよ。

試聴機の並びは左から

(1)Z1000-Siena (完成品)

(2)Z701-Siena (ホワイトバーチキット)

(3)Z701-Siena (MDFキット)

(4)Z600-Cannonball100 +Z-Siena

 

と案内とは逆順でした。まずはスーパーツィーター有でデモと試聴曲(EAGLESのアルバムhell freezes overからhotel california (ライブ版)と image 2 からオーケストラものシンドラーのリスト)を聴いた後は、(1)~(3)をスーパーツィーター無しで繰り返し試聴しました。(4)は確かに点音源のクリアーな音は魅力的ですが今回の意図から外れることと、サブウーファーとの繋がりが気になるため除外させて頂きました。

完成品とキットは外観もさることながら、内容的にも結構違います。購入ページに比較表が有ります。同形式のエンクロージャーとはいえサイズ、内部構造、板厚が違いますので別物と云った方がいいのではと思います。実際、音ははっきり違いが感じられます。キットの方のユニットはまだエージングが十分でないのか完成品に比べ低域から中域にかけて癖が感じられ、良く云えば元気な音ですが余分な音が乗っているような感じがして、完成品の様なクリアーさが今一出ていないと思いました。エージングが進めば差は縮まると思いますが、第2ダクトも違いますので好みにチューニングをする価値はありそうです。キットの第2ダクトはカットすることで、バスレフダクトの共振周波数を変化させられます。ブログの「ダブルバスレフの動作を容積可変式BOX&可変ポートで検証」を参照されることをお勧めします。こちらを読めばわかりますが、第2ダクトの方が変化量が大きいそうですし完成後でも、接着するまではいじれます。また、詰め物をするのもアリとのことでした。

さて、比較試聴の感想ですが、完成品の音はおとなしく聴こえますが、クリア-で余分な音がしないためそう聴こえるようです。40Hz以上はきちんと出ておりピーク、ディップが少なく各楽器が埋もれずに綺麗に聴こえます。ボーカルは勿論オーケストラも十分楽しめます。これはBHBSと点音源を考慮したバッフル形状が、奥行き感と音離れの良さ、音の広がりを醸し出しているためと思われます。唯一の注意点は対入力は高くないので、調子に乗ってオーケストラをかけるとユニットの限界を超えてしまうことです。ガンガン鳴らすのではなく、適度な音量で聴くには疲れず飽きの来ない心地よい音色です。口径からは意外なほどの十分な低域をベースに、充実した中域が音に厚みを加え、伸びやかで美しい高域がスッキリとした音に雰囲気をプラスしてくれています。変な言い方ですが音工房ZのBHBSスピーカーとしては今まで聴いた中で一番癖のないスピーカーです。

次にキットの2機種の方ですが、MDFとバーチの素材の違い以外は同じです。今回瞬時切り替えでしたので違いが分かりましたが、ブラインドテストでしたら何問当てられるか自信は有りません。強いて云えば、MDFの方が柔らかい音がします。対してバーチは締まった音がします。しかし、差は少なく好みや曲によっても評価は変わるレベルです。予算と外観で選ばれてもかまわないと思います。(両方買われる方はあまりいらっしゃらないと思いますので、個人では比較する機会はないと思います。)

完成品との比較ですが、高域の音質はほとんど差は無く、違いは中低域にあると感じました。先に書きました通りなんか余分な音が付加されたように感じてしまいました。大山さんも完成品の音とキットの音はある程度変えるとおっしゃられていましたので差があって当然なのですが、もし自分がキットを買ったら完成品に近づけたいと思うはずです。(Z601-OMMF5バーチ版を持っているので、1月にSienaのユニットが来たらスリットダクトを塞いでパイプダクトに改造しようかななどと計画しています。)私はこのユニットの肝はバランスだと思います。完成品がベストのバランスとすると、キットの方はベターの状態なのではないかと考えています。

もう1点大きな違いは音離れが完成品に比べて弱めに感じました。このためかスケール感が一回り小さく感じられ、奥行き感も浅めになります。これはフロントバッフルの形状の違いが原因と睨んでいます。Z601-Modena のスリットダクトと違い Z701-Siena はパイプダクトですので、大山さんには怒られそうですが思い切ってフロントバッフルを立体形状に改造するのも面白いと思います。

以上がSienaの素の感想ですが言葉で伝えきれたかが心配です。今まで聴いてきた音工房ZのBHBSは良くも悪くも低音のド迫力が特徴ですが、Sienaは超低音は欲張らない代わりに40Hz以上で最高のパフォーマンスを目指したスピーカーだと思います。一言で云うと全ての帯域でバランスが良く癖は皆無なのですがモニター的な音では無く、艶のある魅力的な音でリラックスして聴ける最高のリスニングスピーカーです。この大きさで40Hz迄低音は出て、充実した中域、スーパーツイーター無しでも不満のない高音と隙が見当たりません。決して飛び抜けた部分は有りませんが何時までも聴いていたい音です。

最後にキットの応援を書きます。今まで読ん頂いた方は完成品に比べキットは今一かなと感じてしまうかもしれませんが、価格が3倍違うことを考えるとキットの存在意義は大いに有ります。私は全てをカバーできるスピーカーには出会ったことがありません。どんなスピーカーでも必ず得手不得手は有ると考えています。同じ金額で特徴の違うスピーカーが3個買えるとしたら楽しくないですか。安価?な自作でハイエンドスピーカーを手に入れると云う音工房Zの初心を応援します。

kochan

Z701Siena 8cmの小型箱とは思えない音でした

Rated 4.0 out of 5
2024年11月20日

【Z701-Siena】

キットの音は鳴りが元気で低音も出ていて、好ましい音でした。8㎝とは思えぬ低音に驚きました。完成品の音はバランスが良く、キット品に比べると上品で穏やかな感じ。しかし低音はむしろ完成品方が出ていたと思います。完成品とキット品では全面バッフルの厚さや全体の剛性感の違いが見てとれるので、音が違うように思えるのですが、ご指摘のようにブラインドテストしないと素人にはわからない気がします。8㎝でも低音がここまで出れば、あえて10㎝/13㎝を採用する必要は無いと思いました。BHBSよりはむしろダブルバスレフに近い構造とお聞きしましたが、BHの抜けの良さが感じられました。バスレフは低音は出ているが、何か音が詰まったような閉塞感があるように感じられます。個人的にはBHの開放的な音が好みですが、時としてボンボン鳴る荒っぽさもあります。そこがBHBSの良いとこどりだと理解してました。

寺田勇紀

一聴して静寂感と透明感が別格

Rated 5.0 out of 5
2024年11月18日

【Z1000-Siena/Z701-Siena】

10月19日と11月13日の試聴会に参加させていただきありがとうございました。

初回はスーパーTWの容量を0.47μFでクラシックをメインに試聴しました。

一聴して静寂感と透明感が別格でした。フルレンジSPでここまでのパフォーマンスを

示すのに出会うのは初めてでした。特にペールギュント組曲の「山の魔王の宮殿」で

はクライマックスでも混濁せずオケの各パートが目に見えるかの如くくっきりと描き分

けられているのが印象的でした。

2日目はスーパーTWの容量を0.68μFに増量されていました。小生にはZ1000の静寂感が

減じた様に感じました。

Z1000とZ701キットの差は僅かですが、自分で瞬時切り換えしながら聴くと、Z701キット

はZ1000に比べ低域が元気で豊かに聴こえ、人によってはこちらの方が好みとなるかもし

れません。しかし、僅かに中高域に響きが乗りZ1000の静寂感と透明感を味わった後では

、それがTWと相まって煩わらしく聴こえました。

パーチとMDFの差は更に小さいのですが、MDFの方が響きの帯域がより広がっている様で

した。

Z600-Cannonball100版+Z506は、Z506のみハイカットでSienaはスルーで接続されていま

したが、超低域再生の試聴ソースの大音量再生ではさすがにSienaには無理で、ローカッ

トしたくなります。しかし、Z600-Cannonball100に入ったSienaの静寂感と透明感は一層

顕著で、定位、空間の再現性に圧倒されました。特に音が消え入る消え際の生命力と美

しさが格別で、それが演奏表現に生々しさを与えていました。

Z600-Cannonball100を購入した人には是非Sienaスピーカー単体を販売して欲しいと思

います。

IT

粒立ったバスドラの連打音が変わった

Rated 5.0 out of 5
2024年11月18日

ウーファーアンプはDayton Audioの BSA-200、そしてウーファーはDayton Audioの RSS210HO-8(20㎝×2)で密閉箱としています。

今まで帯域の広いフルオーケストラではDS-5000(DIATONE)を中心に使い、Z800はボーカルなどの中音域の定位の安定さを重視して使っていました。今回Z800に重低音の充実を図ってZ507を入れたところ、狙い通りの歯切れのよい重低音の充実が実現できました。DS-5000の40cmウーファーは量感はあるものの、バスドラの連打が「ドロドロ・・」と締まりのない、いかにもバスレフ臭いものでした。今回Z507では、バスドラのアタックの瞬間の音が粒だって聞こえるようになり、とても満足しています。今回の低音域の充実により今度はスーパートゥイーターが必要になったように感じています。今後は音像がやや小さく聞こえるグランドピアノのスケール間を再現できるように調整をしていきたいと考えます。

喜多川 清

8cmスピーカーの魔術師

Rated 5.0 out of 5
2024年11月18日

【Z701-Siena】

前回のZ1000-Sienaの試聴会に続き今回のZ701-Sienaのキットと製品版の聴き比べに参加させて頂きました。Z1000の製品版の仕上げの美しさと出てくる音の素晴らしさは8cm級のシステムでは他の追従を退ける存在だと思います。音ではなく音楽を聴かせてくれる製品に仕上がっていると感じました。音の評価としてはさすがに大音量のオーケストラは音が歪んで聞こえましたがそうゆう音楽は大型のシステムにお任せですね。程よい音量で有れば十分に力を発揮してくれました。デモで聞きましたホテルカリフォルニアではギター、ベース、ドラムス、パーカッション、そしてボーカルに至るまで各楽器の輪郭がはっきりと伝わり音離れの良さが伝わります。対して女性ボーカルなどは艶やかさが有り聞き入ってしまいます。製品版とキットの聴き比べですが製品版Z1000-Sienaはユニットのエージングが済んで聴きやすく感じました。キット版のZ701-SienaのホワイトバーチキットとMDF版のキットは両者ともよくできており製品版に引けを取らない存在でした。ホワイトバーチ版の方がしっとりと落ち着いた感じがしてMDF版の方が明るい感じがしました。両者ともエージングが進めば製品版に近づくだろうと思います。

CV1040林修

思っていたよりも音の違いを感じました

Rated 4.0 out of 5
2024年11月15日

【Z701-Siena】

同じZ-SienaユニットをZ1000、Z701ホワイトバーチ版、同MDF版、Z600-Cannonballと4つの箱で聞き比べるという贅沢な試聴会に参加してきました。

現在自宅ではZ-Bergamoを入れたZ600を密閉にし、サブウーファーと合わせて音楽を楽しんでいます。クリアで奥行きのある3D的な音場がお気に入りで、Z-Sienaだと更に気持ち良い音になるのではと期待して、この組み合わせで聴けるのを一番楽しみして伺いました。

Z701-SienaはZ1-Livornoの幅を2/3にしたくらい(Z1000はもう少し大きい)のサイズのはずですが、現物を見るとずっと小さく見えます。デモではいずれもサイズに見合わない朗々とした鳴りっぷりでした。低音もキレが良く量も8センチクラスとは思えないくらい出ていますが、沈み込むような深さまではありません。Chantのバスドラが軽いです。個人的にはサブウーファー必須ですね。またデモでは少しボリュームを上げすぎだったのかオーケストラの音が団子に聞こえることがありました。

デモの後は4種類のスピーカーをじっくり試聴しました。同じユニットにもかかわらずそれぞれにだいぶ違って聞こえます。Z1000はさすがに製品版らしくきりっとまとまっていて、銀コートケーブルの華やかな高音と奥行き感が印象的でした。Z701ホワイトバーチ版に切り替えると透明感が少し薄れ大人しい音になったので、内部配線と面取りされたバッフル(と重さ)の違いが出ているものと思われます。ただ個人的にはZ1000の高音はシャリシャリしすぎで、Z701のほうが落ち着いて聞けました。MDF版はホワイトバーチ版より更に暖かい音で始めはこれが一番聞きやすいと感じましたが、よく聞き比べるとキレキレ感が減っているようにも感じました。ホワイトバーチ版とMDF版は材質以外全く同じとのことで、少し箱が鳴っているのですかね?

ホワイトバーチ版(予約注文済み)にバッフル加工やケーブル交換等を施せば(見た目以外は)Z1000にかなり迫れそうに感じられました。改造計画を練りながらキットの到着を待ちたいと思います。

私的本命のZ600-Cannonballだけは容積の関係で低音が十分に出ないためサブウーファーとセットでの試聴でした。よって単純に比較はできませんが、Z1000以上に奥行きの感じられる音が出ており、改めて点音源化の効果が確認できました。自宅で聴くのが待ち遠しいです。

カレーの王子様

音楽が楽しくなる「音」だったと私は感じました

Rated 5.0 out of 5
2024年11月14日

【Z701-Siena】

私は初期のころのFW168HR のキットを2つ購入させて頂き、ネットワークを変えて楽しんでいました

それからは先日アマゾンでサブウーファーを購入し作成しました。

今も、FW168HRはメインのスピーカーとして使わせて頂いています。

本当に素晴らしいスピーカーだと思います。

そして、今日の視聴会の感想を書いてみたいと思います。

今回はFW168HRを持っている私ですが、フルレンジでのスピーカーの音の表現にも興味があり、高級機種のスピーカーのキットであるという事で興味があり、試聴会に参加して、直接その音を聞いてみたいと思いました。

音工房Zさんではもう少し、安いスピーカーのキットもとても手ごろで、きっとコスパの良い音に違いないと思いつつも、家に置けるスピーカーには数に限りがあるため、今回はフルレンジとしてはハイエンドという事もあり、興味を持ちました。

今回の試聴では、Z1000とZ700の違いを知ることが出来て、試聴会に参加して良かったと思います。

個人的な意見ですが、面取り加工による音場の広がり方がこんなに違うものかと感じました。試聴会では、キャノンボールに入れたSienaも聞かせてもらいましたが、やはり点音源に近いという事は音楽の表現に差が出来るという事が実感できました。その音が好きか嫌いかは本当に個人の好みの問題だと思いますが、音工房さんのスピーカーの購入を迷っている方は是非試聴してみると良いと思いました。

Z1000の仕上がりは、大山様が仰っているようにいつまでも聞いていたくなる「音」であり、音楽が楽しくなる「音」だったと私は感じました。

I

伸びやかな音になりました

Rated 5.0 out of 5
2024年11月14日

趣味の演奏のために追加でもう一組をかいました。柔らかい伸びのある音が生まれてとても有難いです。

西たまき

素晴らしい音でした!解像度がハンパなく良いです。

Rated 5.0 out of 5
2024年11月14日

【Z701-Siena】

本日は、Z701-Siena視聴会に参加させていただきましてありがとうございました。

結論から申し上げますと、素晴らしい音に感動いたしました。

解像度がハンパなく良く、特に女性ボーカルの定位や浮き上がり立体感がすばらしく感じました。

早速、購入しようと思います。

視聴中、①完成品 ②ホワイトパーチ ③MDFの3種類を聴き比べさせていただきました。

私の中では①の完成品が一番解像度が良く、エッジの効いたとてもクリアな音に聞こえました。

いっぽう、②ホワイトパーチと③はほど近く、ややまろやかな優しい音に聞こえました。

いずれにしても、良い、悪いと言う比較ではなく、どれも素晴らしい音の中での好みの違いのような気がいたしました。

私はZ1-LivornoSを所有しておりまして、普段から満足しながら音楽を聴いております。

今回、ご厚意にて、Z1-LivornoSでの視聴もさせていただきましたが、やはりZ701-Sienaの解像度がひときわすばらしいことを確認することが出来ました。

早く製品が届いて、自宅の環境で、Z701-Serinaの解像度を感じるのがとても楽しみです。

本日は、貴重な体験をありがとうございました。

Pathfinder

文句ないすげらしい音

Rated 5.0 out of 5
2024年11月14日

【Z701-Siena】

ツァラトゥストラはかく語りきの序奏を聴いたが低音部も何も楽符どおりに鳴っていたと思う。箱林バーチ材とMDFの違いはないようなあるような面取有無や外観の差かープロ製作の完成品はやはり一寸キャパが音の深みがあるように感じたが。

TAKA

音響が良くコンパクトで良い!

Rated 5.0 out of 5
2024年11月10日

私は趣味でサックス演奏をします。Z103Bパネルをテーブルの下に設置しパネルに向かって演奏。すると低音域が響きさらにピアニッシモが鮮明な音になりました。演奏をされる方にお勧めします。

西たまき

くせのない良いエンクロージャだった

Rated 5.0 out of 5
2024年11月5日

無限大のバッフル板が理想と昔言われていた筈、この形はなんだと思っていたが案内見て¥もリーズナブルで購入。圧掛けるタイミングを大体製作動画通りで進行、ただターミナルの小円板の接着しびれ切らして少し早かったら圧でズレ生じ30分以内なのでズレ修正しようと横に力かけるとパクッと外れたのでやりなおせたが冷や汗。気温が秋でも高めだったので写真のように余ったねじ部で(手持ち巾広MDF板は棚にしてしまったので)時間後の加圧に利用。手持ちあきSPユニットはP800K、エントリーモデルなので期待しなかったがこれが以前のエンクロージャでより遙かにいい音で鳴り低音も結構出て驚く。ターミナルへは半田スピーカーへは新みのむしクリップにしていろいろのSPユニットを試せるようにした。差込式は直ぐ劣化するので。場所をとらないしいずれにしても結果に満足している。

追伸

いまは取付けスピーカーユニットを手持ちの他に取付けていたDayton AudioのDS115-8(以前Amazonnで購入)に取替、これも大変良い音が出ております。Bergamoの上に乗せておりますが、切り換えても遜色ない位です。

TAKA

約150時間エージング後のZ702-Bergamoを聴いてみて

Rated 5.0 out of 5
2024年10月28日

【その1】製作編

これからZ702-Bergamoを作ってみようと思っている方におせっかいなアドバイスです。

①まずBergamo は”でかい”です。Z1-Livornoと比べても高さで15cm、奥行で12cm、重さで4kgも違います。内容積で24Lと10Lと2倍以上。設置場所のスペースをよく検討しましょう。

②製作するには接着剤(Titebond)とクランプがあれば作れますが音工房Zのオリジナルクランプ(45cm)では長さが足りません。フロントバッフルが28mm厚もあるので前後を圧着するには最低50cm以上のボルトが必要になります。事前に用意しておかないと慌てますよ。ついでに写真のように蝶ナットも用意すると作業が楽です。その他クランプも300mm以上のものを数本用意した方が無難です。

タイトボンドは硬化速度の遅いTitebond3 ULTIMATE(緑ラベル)をお勧めします。クランプの取付けに手間取ると硬化速度の速いTitebond ORIGINAL(赤ラベル)では固まってしまいます。

③組み立ての順番は私も先輩方のレビューを参考にしましたが、パーツ毎に少しずつ接着していきますが毎回必ず全てのタボをはめて全体を組み立てて歪みが出ないように進めていくのがポイントです。

④慎重に組み立ててもどうしても若干の段差が出来ますが、その時はタボの先端をカッターで削り板が少し動くようにしてから接着するときれいに仕上がります。

⑤特別な工具は不要と書きましたが仕上げをきれいにするにはサンダーの使用をお勧めします。BergamoやLivornoの大きさであれば一番小型のサイズが使いやすいです。私はAmazonのセールで4000円程の物を購入しましたがこれで十分です。接着面の段差をサンダーで仕上げると格段にきれいになります。塗装や突板仕上げを考えている人には必須です。

⑥付属のスピーカーターミナルは私には小さすぎました。視力が衰え、指先の勘が鈍った老人には狭すぎるボルトはうまく回せません。太めのスピーカーコードもつけにくいです。大山様には申し訳けありませんが少し大きめの角形ターミナルに交換しました。

異常な猛暑もおさまり過ごしやすい季節になってきましたのでそろそろ「突板」の選択を始めて完成させようかと思っています。前回Z1-Livornoには「ハードメープル」を貼りましたが音の性格が違うBergamoにはどの突板が似合うかじっくり検討したいと思います。

音質については現在150時間ほどエージングしてきましたがまだまだ本領発揮とはいかないようです。ごく初期の耳障りなピーキーな高音は収まってきましたが低音はまだまだなような気がします。Z1-Livornoと切り替え試聴するとかなり性格が異り面白いです。「突板」を貼り完成させ400〜500時間ほどエージング後に両者の比較試聴をしてみたいと思います。

浜の白山羊さん

ドジョウ(8cm)を釣りに行ったら、ウナギが釣れました。

Rated 5.0 out of 5
2024年10月23日

【Z1000-Siena(2回目)】

10月10日の試聴会に続き、10月17日のZ1000-Siena試聴会2回目に参加してきました。13時からの一番早い回で30分ぐらい早く着きました。始まるまで個人試聴OKとのことで前回の宿題を復習させて頂きました。さらに13時台は参加者は2人でしたので時間内の試聴も通常の倍時間を頂けましたので十分確認できたと思います。音の感想を文字でお伝えするのは難しいですが、前回のレビューと併せてお読み頂ければ更にイメージし易いと思います。前回の内容と異なる部分は今回の方を訂正版とお考え頂ければ幸いです。

宿題に入る前に長くなるのでZ1000-Sienaの私の結論を書きたいと思います。Z601-Modena系で私の持っているのは、2018年マークオーディオOMMF5用バーチキットにOMMF519を入れたZ601-OMMF519(Z701-OMMF519ではありません)です。板厚は12mmですがバーチ材ですのでカンカンと硬い音で強度不足は感じません。このユニットは現在でもCHN519としてレギュラー品で売れているそうです。FS : 106.25HzとSiena(W3-1878)の 75Hzと比べあまり低域を狙ったユニットではありません。それでもダブルマグネットの採用などで低域を増強、前モデルのOMMF5より10Hzぐらい下がったはずです。元々マークオーディオのユニットはシングルバスレフ推奨でBHBS/ダブルバスレフと必ずしも相性が良いとは言えないためか、あるいはOMMF519専用でないためか、このセットは中低域に盛り上がりを感じボヤケ気味の音でバランス的にはチョイ難あり?です。Z1000-Sienaは全く別物で音工房Z大山マジックでグッドバランス、低域は40Hz以下は厳しいですがそれさええ気にならなければスーパーツイーター無しのリアルフルレンジでクリアーで自然、且つ明るく艶やかな音が聴ける最高のブックシェルフスピーカーと思います。但し8cm(MAX25W)大音量には向きませんので、マークオーディオが好きで明るい音が欲しい方にうってつけです。(マークオーディオのウェットな音も捨てがたいですが)

宿題は以下の3点です。

1)スーパーツイーターは必要か?

2)中低域の違和感(バックロードホーン/BHBSのネガな部分)はあるのか?

3)他に欠点はあるのか?

この課題は大山さんが一番気にされていた点でした。前回の私の感想は「無くていいんじゃないと思いました。」でした。正直なところ私には有無が分からなかった(感じられなかった)ということです。私は現在65歳で、けして耳のよい方ではありません。完全音感どころか和音の聞き分けも怪しい老駄耳です。15kHz以上は聞こえないと思います。しかし、過去5年間に参加したした試聴会でスーパーツイーターの有無は分かりました。今回のスーパーツイーターはZ501(V2)ですが、過去はほぼZ502だった気がします。この差が影響している可能性は否定できませんが、再試聴しても今まで程の違いは感じられませんでした。

試聴位置をスピーカーの前ニアフィールドに移動すると違いは分かり易くなりました。また試聴機のコンデンサーは0.56μFでしたが、隣に1.5μFを付けた同じZ501(ウォールナットの限定品)を置いて頂き比べると一聴1.5μFの方はスーパーツイーターの有無は分かりましたが、ここまでやるとやり過ぎで煩いと感じました。音質もZ1000-Sienaのバランスを崩してしまう感じでした。最後の方に大山さんがこれなら分かるでしょうとマライヤキャリーの曲をかけてくれ、さすがにこれは分かりました。

大山さんは付属を1.0μFに変更しようかと迷われていましたが、市販のスーパーツイーターも1.0μFが多いと思います。この場合クロスは20kHzとなりますが、効果は分かるはずと云うことで採用されているようです。但し、高能率のホーンツイーターなどは0.22μF等のずっと小さなコンデンサーが使われますので、個々のツイーターとベースのスピーカーにより最適値は変わってくるので、最終的には好みで選ぶしかないようです。また、部屋の影響も大きいので推奨値を参考に前後を確認してみるのが近道だと思います。

スーパーツイーターを空気感のアップに使う場合などでは、今回の設定がハイレゾ音源などでは効果的だと思います。逆に古い音源やソロボーカルや小編成のjazzなどでは効果は感じ難いと思います。

私個人の感想ですがSiena(W3-1878)とZ501は音色がとても似ていると思います。またZ501の能率が88dB(ショートホーンで+2dB=90dB)であまり高くなくSiena(W3-1878)も88dBとほぼ同じためか、いかにもZ501が鳴っていますという感覚は皆無です。大体、スーパーツイーターを付けると音像が上に引っ張られる感じがしますが、このシステムでは音像の変化は全く感じません。

Z501の開発ストーリー(https://otokoubouz.com/z500/501.html)に「私が目指したスーパーツィーターは20KHz以上の人間の耳に聞こえるか聞こえないか分からない帯域を問題にするのではなく、 8KHz~20KHzあたりのいわゆるうるさい音と言われる帯域より上の高域をホーンで持ち上げることを第1に考え、、4KHz以下の耳につくツィ-ター帯域の音は極力でないようにする。これに尽きます。 」とありますが、Sienaとの組み合わせではこのような変化はあまり大きくありません。

また、④低音のキレがよくなる「超高域が増すと中域から低域の質感が改善することは普通に起こります。これは8KHzから15KHzあたりの可聴域の増加が音全体のバランスを変化させるためで、低音自体は一切変化していなくてもその効果は全帯域に及びます。超高域というたった一つのスパイスがスピーカー全体を引き立たせてくれます。」との部分ですが、経験されたことのない方には分かり難いですが、スーパーツイーターを追加すると超高域だけでなく低域も伸びた(厚みが出た)ように感じます。これはスーパーウーファーなどの様な迫力が増すといった類ではなく、質感が上がった感じで、音工房Zとは別の試聴会でも体感しています。今回はこちらの変化も感じませんでした。Z1000-Sienaは高さがH297mmと低いのに対し、変化のあったスピーカーは高さが2~3倍あるトールボーイタイプのバックロードホーン/BHBS系のシステムだったのが原因かもしれません。

以上、思い付いたことをつらつら書きましたが私の結論は、1000-Sienaはそれ自体非常にバランスが良くフラットで纏ったスピーカーで、スーパーツイーターを付けなくとも私には十分満足できるシステムです。スーパーツイーターの効果はありますが今回の条件の場合、大山さんには申し訳ありませんが是非にとお勧めはしません。試されたい方はAmazonで販売しているスーパーツィーターキットがユニット自体は同じはずで価格も1/3程度、コンデンサーも1.0μFが付属しますのでお勧めです。こちらで試されて納得されてからZ501を購入されても遅くはないと思います。Z501はタモ材(オスモカラーによるオイル塗装)とウォールナット(ウレタン塗装の限定モデル)が選べますので1000-Sienaと色を合わせられ見た目も魅力的です。余ったスーパーツィーターキットは予備部品や他のスピーカーと組み合わせるなど使い道はあります。

2)中低域の違和感(バックロードホーン/BHBSのネガな部分)はあるのか?

1)が長くなりましたが、2)を検証します。私の空耳ではなかったようで、音源を色々変えて聴いてみるとやはり曲によってBHBSの癖は感じられました。具体的に表現できるまで追えませんでしたが確かにアレと感じることが有りました。ただ、瞬間的な部分で曲全体に感じるようなものではなかったので、ある特定の周波数の音(楽器)にそのようなネガを感じるのだと思います。Z701-Modena(V5)を5年前に初めて聴いたときはずっとこのネガが付いて回りました。Z701-Modena(V6)になり大分緩和されましたが、Z701-Modena系に違和感を感じる人や密閉型好みの方は気になる部分と思います。

低域を伸ばすとその影響で中低域に盛り上がるなどの癖が出易いとのことですが、今回は超低域は欲張らなかったことで中低域の癖は極力抑えられているのだと思います。バックロードホーン/BHBSは今では特殊な形式です。長岡先生が亡くなられてからバックロードホーンは勢力が衰えたとの声を聞きます。この方式は科学的?に理論説明が難しく、理論の完成したバスレフなどと比較して傍流となりましたが、好きな方にはたまらない音であることは確かだと思います。(私も最初は違和感がありましたが慣れました。)

3)他に欠点はあるのか?

前回、『大山さんはメルマガで「フラットで重厚。どんどん音を上げてゆきたくなるような音でした。」と書かれていますが、音量を大小何度も変えてみましたが音量に関わらずバランスが揃っており音量をどんどん上げていっても煩くなく、下げても低域が痩せたりすることもなく同じバランスで鳴っていると感じました。』と書きました。今回は意地悪く更に音量を上げてみました。さすがあるレベルを超えると音が崩れてきて、大山さんからダメ出しが入りました。入力は RMS 12W MAX 25W ですので調子に乗って上げると限界を超えてしまいます。しかし、そこまで上げられる(上げたくなる)ユニットはそうそうないと思います。家で聴いているときの5~10倍ぐらいの音量で普通煩くて聴いていられないようなレベルです。逆に音量を下げていったときに真価を発揮します。解像度の低いユニットは音量を下げていくと、低音高音は勿論中音域も聞き取りずらくなり聴こえない音が出てきます。特に人の声などは誰でも分かります。自分の家で何時ものテスト用の肉声(私の大好きな映画の中のセリフ)を聴いてみたいです。

今回フルオーケストラを続けてかけてみましたが、スケール感はやはりマルチウェイや大口径にはかないません。しかし、音量によるスケール感はあまり変わりませんので、口径の大きなスピーカーで音量を絞って聴いたときより生き生きとしていながら聴き疲れしない音と思います。以上、なかなか欠点を見つけられませんでした。このサイズでは今まで聴いた中でトップクラスです。

欠点というより要望ですが、Siena(W3-1878)のユニット価格は42、800円でキット価格がMDF 54,800円、バーチ 64,600円ですが、ユニットをW3-2141に変更するとユニット価格が20、000円と仮定で、キット価格がMDF 32,000円、バーチ 41,800円ととても魅力的なプライスとなります。純粋に音だけで比べればSiena(W3-1878)がいいのは確かですが、入門機としてコストパフォーマンスを考えるとW3-2141のレギュラー品と云うのも捨てがたいものを感じます。MDFキット 29,800円の戦略価格を展開すればバカ売れの可能性もあるかもです。

最後にYAMAHAの9㎝フルレンジコンテストの続報です。以下のYAMAHAのホームページに入賞の10作品の他多数の作品が公開されています。

https://member.jp.yamaha.com/topics/3300?utm_source=ymmembers&utm_medium=email&utm_term=20241018&utm_content=link02&mkt_tok=MzU0LVRKQi05NDgAAAGWPctRPee4jxXvW1-XcjZh1bqyjGedNlBOPjRP-SyxWiemF1hUcHE8HwdhYMCBQdDOeZolh1uhDNyEtZ-We9G01su9Gcsf-LmtQKyYxx-B

kochan