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贅沢な一品

Rated 5.0 out of 5
2023年8月22日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

Z工房さんの最新作ウッドホーン+大口径ウーファー

このタイプのスピーカーを作っている有名メーカーはJBLぐらいでしょうか? JBLはこのタイプの老舗ですから やめるわけにはいかないでしょう。ポルシェの911シリーズみたいなものですから。今のJBLは一般的には高性能な?Bluetoothスピーカーメーカーのイメージですが、

1900年代の後半は高級スピーカーの王様ブランドでした。私がオーディオの虜になったのも45年前にヤマギワ電機のオーディオルームで聞いたJBLです。

今回2種類のスピーカーが用意されていて38㎝のJBLウーファー+JBLホーンドライバーとデエトンオーディオの30㎝ウーファー+SBオーディエンスのホーンドライバーです。両方のスピーカーを聞いた第一印象は今まで聞いたZ工房のスピーカーには無い、ゆったりとした音と深い余韻、これはなんだ? 多分部屋かも?正面の壁に取付けてある音響パネルBやスピーカーを取り巻く音響パネルAのの効果が聞いているのでしょうか、この位の大きいサイズのスピーカーになるとやはり部屋の影響が大きいのでしょう。部屋を選ぶタイプのスピーかもしれません、このスピーカーが良さを発揮するのは8畳以上の部屋でルームチューニングが行き届いた部屋が条件だと思いました。そんなところも中級向きなスピーカーかもしれません。2機種の違いは明白で38㎝JBLコンビはゆったりとした大きな音でホーンドライバーは切れのある音です。でも全体的には中低音の明瞭感が乏しくぼやけた感じで、他の方が聞きやすいので喫茶店で聞くには最高だとおしゃっていました。30㎝デイトンとSBオーディエンスのコンビはよく締まった大きい明瞭な低音、解像力が高いけれど聞き疲れしない高音の現代的な音で幅広いジャンルの曲をカバーできるスピーカーでしょう。次にZ800ーFW168HRと聴き比べてみました。いつもバランスの良い高音質なZ800ですが今回はハイ上がりな音に感じました。たぶん他の2機種が低音よりな音だからハイ上がりに聞こえたのかな?やっぱりスーパーツイーターがあった方がバランスが取れた音になると感じました。このような大きいラグジュアリーなスピーカーをキットで販売するとは感動です。

ぐっさん

憧れのウッドホーン!

Rated 5.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

今回の試聴は30cmキット製品版 70L と 38cm試作品150Lの聴き比べで、音工房zでも初チャレンジのウッドホーンの2WAYシステムとのこと、期待いっぱいで試聴に伺いました。60代から上の方なら昔、ウッドホーンのブーム?があり憧れたことがあると思います。私もMJを読みながら夢想した覚えがあります。ただ、コストやノウハウなどハードルは高く、一般人がおいそれと立ち入ることはできない超ハイエンドな世界と思っていました。

突然、現実的な価格でウッドホーンのキット販売が告知されビックリしました。そしてやっと試聴会の案内、暑い中頑張って聴いて来ました。何時ものレビューは普通のレビューですが、今回は書きたいことが多いため、ブログの抜粋&私の試聴感想という形式で箇条書き風に纏めました。抜粋部分は基本的に原文のままで、開発経緯と使いこなしの中からあらすじ的にまとめたつもりです。12コマのブログを読むのは大変ですので(書くのはもっと大変ですね)、以下をお読みいただければ大体の概要が分かると思います。なお、スピーカーの写真がメルマガより見れますので先にご覧になってください。

スピーカー以外の試聴機器はいつもと同じです。

試聴曲は

マイルスデイビス Walkin (JAZZ トランペット)、

STEVIE B Because I Love You (男性ボーカル)、

パイレーツ・オブ・カリビアン(サントラ)、

image2(オーケストラ、バイオリン物など弦楽曲)

など11分堪能しました。

試聴の後、大山さんからどちらが良いか尋ねられました。大人の返事としてはどちらも良いが30cmの製品版が素晴らしいと答えるべきなのでしょうが、嘘をつくことはできないので「38cmの方が好きな音です」とお答えしました。どちらが良い音かは判断しずらいレベルでしたが、好きな音は38cmの方でした。その理由は以下をお読みいただければ納得いただけると思います。なお、製品版の試作品の図面や仕様がメルマガからダウンロードできますので参考にして下さい。

・オーディオ初心者の方にとって38センチの大型ウーファーはさぞかし凄い低域がでるのだろうと期待するかもしれません。しかし、ローエンドの伸びだけでいったら、20センチ2発のパッシブサブウーファーをデジタルデバイダーで上をカットして下だけアンプで持ち上げてやったほうがよほどローエンドを伸ばすことができます。

10センチのフルレンジでもBHBS箱で40Hzまではでますので、40Hz以下を含まない音源でブラインド比較をしたらどちらが鳴っているかわからない人が多いでしょう。

(私の試聴した感想)

Z1-Livorno + Z506-Livornosub の試聴時の方がはるかに低音は下の方まで量的にも出ていました。10cmフルレンジBHBSのBergamoなどの方が低音の迫力は遥かに上に感じます。38センチの大型ウーファー(JBL 2231A)は意外とソフトで優しい低音で包み込んでくれるような鳴り方で、大きな空気の塊に包まれたような心地よい感じがしました。半面、ボーカルなどの定位は音場型とまでではないですがぼやけ気味で、ピンポイントの定位が求められるようなソースには向かないと感じました。中古でアルニコの減磁があるかもとのことで本来の音とは違っている可能性はあるかもしれませんが、このおおらかさが38センチの大型ウーファーの美点かと思いました。

・大型ウーファーは、振動板が重いために切れの良い低域というよりかは少し「とろ~ん」とした低域になりがちというデメリットもあります。昔、10センチのバックロードホーンから20センチのバックロードホーンにいったときにさぞかしローエンドが伸びるだろうと思ったのがそれほどでもなかった経験があります。

(私の試聴した感想)

「とろ~ん」とした低域は私も感じました。意外と38センチのJBLの方が 「とろ~ん」は少なめで、メーカーによる音の違いなのか、明るめのアメリカンサウンドのJBLのキャラなのかもしれません。シングルバスレフと重い振動系のため、BHBSの様な締まった低域とは違う低音ですが、今でもPAなどではホーンとの組み合わせが主流なのはこういう音も支持されているからではないでしょうか。昔からALTECのA7などを家庭で使われている方もけっこういらっしゃいますし。

・JBL 2231A

中古品をオークションで購入しました。エッジの張替えをされているので、オリジナルとはだいぶ違うと思います。ローエンドが過剰にでている反面、ミッドバスは少なめ。少しダブルバスレフのような低域の出方をしています。全体のバランス的にはもう少しミッドの力感があるほうが良い印象がありました。高域とのつながりは良好でした。

JBL 2231A は前オーナーがエッジを貼り変えているからか、アルニコの減磁かわかりませんがローエンドだけは良くでますがミッドバス少なく切れが弱く感じました。年代ものになるとどうしても個体差の影響が大きくて正しい評価が難しくなってきますので、ここで書いた評価がJBL2420の新品評価とは違うことを繰り返し書いておきたいと思います。アルニコマグネットを再着磁等すれば変わるかもしれませんが、ローエンドはよくでるのですが制動感が弱めな感じです。3つのユニットの中では最も下まで伸びていますが若干尾を引くようなローエンドです。ただ、高域はさほどうるさくなくホーンとつながってくれます。

(私の試聴した感想)

オリジナル(新品)とは違うかもしれませんが私はこの音は好きです。大山さんの評価とは逆の感想ですが、ヘタった性かミッドバスが少な目がかえってホーンとの繋がりが良くなり、自然な音に感じました。先にも書きましたがスケールが大きな音像で、30cmから切り替えると2~3割違うと感じます。低音の量的にはどちらも差は感じませんでしたが、音質はかなり違うと感じました。なお、左右の特定の音域が右の方が強く(多く)聞こえました。最初、私の耳の性か、録音がそのようになっているのかと思いましたが、30cmに切り替えると左右均等に鳴っているし、曲を替えてもアンバランスは感じられましたので、やはり古いスピーカはヘタレを覚悟する必要があるようです。

・低域の出方(キレ、スピード感、しまり)

概していえば口径が小さい30センチのほうが良いです。締まり感や切れ感はどうしても口径が大きい38センチは、すこし制動感が弱くワンテンポ遅れた感じになりがちです。しかし、ここはスピーカーユニットの価格やクオリティーによっても左右される部分もあります。

(私の試聴した感想)

38センチは、すこし制動感が弱くワンテンポ遅れた感じは私も感じましたが、ウッドホーンは意外とやさしいソフトな鳴り方で、金属ホーンや長岡式バックロードホーンの様な突き刺さる感じはないのでスピード感&生音感命の方でなければ許容範囲と思いました。

・音像のサイズ

1インチホーンの2wayはクロスが1KHz近辺より下げにくいため、結構高域がウーファーから聞こえてきます。そのために、ウーファー口径が如実に音像のサイズに影響してきます。

38センチの口径のほうが大きな音像、30センチ口径のほうが小さな音像になりますが、どちらも大口径なのでそこまで大きく変わるわけではありません。

女性ボーカルなどを聞くと38センチは巨大な口になってしまいがちですが、ピアノやパイプオルガンのように躯体が大きな楽器の音像表現や音が面で迫ってくる感じは38センチ凄いです。

(私の試聴した感想)

ここも大山さんとは意見が分かれますが、38センチと30センチの音像の差はかなりあると感じました。好みの差かもしれませんが、私は広く包み込まれるような音像が好きなのでこの差が気になりました。スピーカーは個々に得手不得手がありますので、長所を生かしたソースを選べばよい訳で、ボーカルは小型のフルレンジで聴けばノープロブレム!

ただ、音像のサイズより私が気になったのは「結構高域がウーファーから聞こえてきます。」の部分で、30cmの方は38cmより高域が多く(高くまで)出ているのではと思えました。そうするとホーンの音域と重なり2つのユニットから音が出ている感じがして繋がりが悪く感じられます。重なった帯域が持ち上げられた感じで煩く感じてしまいます。昔、カーオーディオでサブウーファーが流行ったとき、スペースの関係でBOXは小さめのバスレフにせざる負えず無理やり25cmを2発押し込んだ時の音とちょっと似ているなと感じました。

(追伸)

持ち時間の後スーパーツイーターを付けて試聴させて頂きました。30cmのシステムは見違えるように良くなりました。煩さは無くなり全域がフラットで癖なく伸び延びと鳴りました。こちらは初めから3WAYで組んだ方が近道かもしれません。問題はスーパーツイーターのお値段ですね。ウファ―とドライバーで5,6万なのにスーパーツイーターが10万はきついですね。せめて5万ぐらいでお勧めがあればいいのですが。なお、38cmは2WAYのままでもOKですが、スーパーツイーターがあるとなおいいです。ハイレゾ音源をお聴きの方は一考の余地ありです。

・40Hz以下のローエンド

これは38センチ&150Lの箱の圧勝です。40Hz以下の音圧がかなり違います。ローエンドまで伸びているのはユニットの口径が大きいのもありますが、やはり箱の容積が大きいのが効いているようです。

一方の30センチウーファーですが40Hzあたりまでは十分にでます。実用的な部分の低域に関してはどちらも問題ないけど20~40Hzというマニアが求める超低域だけは38センチ&150Lの箱が勝っているということになります。

(私の試聴した感想)

今回の試聴は30cmキット製品版 70L と 38cm試作品150Lの聴き比べでしたが、ウッドホーン以外はユニット、エンクロージャーなど違う箇所が多く何が音の違いを生んでいるのかを特定するのは困難に思いました。販売予定品と老舗JBLの比較を聴いてもらうという主旨は理解できますが、あまりにも変数が多く純粋な聴き比べてしては無理があると思います。ドライバーだけ入れ替えて試聴すればよかったと今思えば残念に思われます。そうすれば 70L と 150Lの違いやドライバーによる音の違いも感じられたかなと。

・ウーファーというと普通は低域の良し悪しかと思われるかもしれませんが、1KHzあたりでクロスをとる2WAYのウーファーは「高域」が全体の音を判断するうえで大変重要になってきます。あるウーファーだと高域が綺麗にホーンとつながってくれるのに、別のウーファーだと刺々しいということが普通におこります。低域の切れ感と伸び、高域のつながりを元に評価しています。

 1インチホーンの2wayはクロスが高いのでウーファーから高域が多くでてしまう問題はネットワークを急スロープにしたり、デジタルデバイダーを使うことで改善する可能性は大きいです。ネットワーク部分でウーファーの高域部分の評価はひっくり返ることもあると思います。

(私の試聴した感想)

この件は今後の課題として研究頂けると嬉しいです。

・スペック表をみてわかったのですが、DSA315-8は1~2KHzは落ち込んでいて、4KHzにピークがある感じです。他の2つのユニットは逆に1~2KHzが盛り上がっています。ご自身でウーファーを選択される場合は1~2KHzに山が大きくなく可能なら凹んでる周波数特性のウーファーが使いやすくなるかと思います。

 1インチウッドホーンはどのホーンを使ってもここの1~2KHz帯域がもりあがるので、ホーン設計時に盛り上がりを大きくならないように工夫したのがZ503-woodhorn1になります。

 しかし、ここはウーファーユニット、コンプレッションドライバー、ネットワーク、吸音材などすべて良質なものをチョイスして組み合わせでバランスをとる必要があると思いました。

(私の試聴した感想)

「DSA315-8は1~2KHzは落ち込んでいて、4KHzにピークがある感じです。」とのことですが、1~2KHzは落ち込んでいるユニットでウーファークロスが 1000Hz 12dB/oct でも高域が出てしまうとすると、もう少し高域が出ない工夫が必要に感じます。「すべて良質なものをチョイスして組み合わせでバランスをとる必要があると思いました。」には私も同感です。大山さんなら更に高みを目指して解決策を見つけてくれるとことと期待しています。

・JBL 2420 は音的にはフラット系で超高域まで良く伸びていて、高域は解像度が高く、長く聞いていても疲れません。耳につく高域帯域が全くないわけではないですが、他のドライバーと相対比較したときに癖が最も少ないドライバーに思いました。

 ホーンでありながら透明感の高い音で、かつ癖が少なく聞きやすいという絶妙なバランス感の上に成り立っている感じがします。ヌケのよい晴れやかな音です。

(私の試聴した感想)

JBL 2420 の音は明るく大変聴きやすい音と私も思います。と言っても私もウッドホーンどころかホーンスピーカーの経験はあまりありません。今回のドライバー2点が実質初ドライバーです。偉そうにいえる立場ではありませんが、音工房zに通い始めて4年目です。専門的な評価などは到底無理ですが、好きか嫌いかという分かり易い基準なら誰でも自分への評価は可能だと思います。食べ物と同じで音(音楽)の好き嫌いは個人基準の評価で、他人の評価は関係ありません。迷える子羊を導いてくれるパイロットして大山さんにはずっと先を歩いてほしいと思います。

・ブラインドテスト2 SB-AUDIENCE BIANCO-44CD-PK VS PRV AUDIO D290Py-B

 こちらは前回紹介した新しい安価な新興ブランドの上位2機種の対決です。JBLやTADのような金属系の振動板ではなくどちらも樹脂系の振動板をドライバーに利用しています。先程のJBLやTAD等の金属系に比べるとトゲがなく聞き疲れしない音です。

(私の試聴した感想)

残念ながら私の好みは、30cmキット製品版 70L ではなく 38cm試作品150L と大山さんには答えました。好き嫌いは頭で考えたのではなく感じたままです。忖度して「30cmキット製品版 70L ブラボー」と言ってみても意味がないと思い正直にお伝えしました。青木さんも2420に似た特性のSB-AUDIENCE BIANCO-44CD-PK はかなり自信があったようでした。試聴時は今回のブログは飛ばし読みした程度でぶっつけ本番の試聴でしたので、開発の苦労や経緯は知らずに思ったままを申し上げてしまい恥じ入ります。ただ、ここまで書いてきて私の感じた多くのことは音工房zでも承知していることがよく分かりました。ウッドホーンは自作派の憧れ是非更なる展開を期待しています。

kochan

これが今のオーディオの音なんだなぁ。

Rated 5.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

Z503とJBLの比較楽しく拝聴させて頂きました。

私は今年古希を迎える年齢で、左耳はほとんど聞こえませんし、右耳も高音が聞き取りにくくなっております。今年の3月に思いがけない所から、段ボール箱一箱の半世紀前のレコードが出てきました。これを昔通ったジャズ喫茶の音で聞いてみたい欲求にかられ、ヤフオクでJBLL220を入手して聞いています。今回Z503聞かせていただいて、低音の艶、ウーハー

ツイッターの切れの良さに感動し、これが現在のオーディオなんだなぁと感心した次第です。

カシワのオスカン

Z503-Woodhornの聴き比べ非常に参考になりました。ありがとうございます。

Rated 5.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

JBLのコンプレッションドライバーとウーファーの組み合わせが良すぎ。30cmウーファーで作るのが現実的ですが心揺らぎます。ちなみに、パイプオルガンはφ30cmの勝ちです。ただ、私の聴くポップスやジャズはφ38cmの勝ちです。φ30cmはスピーカーの周りに楽器、ボーカルが見えましたが、φ38cmは部屋全体で楽器が鳴っているようでした。

タイエンドウ

中級者向けとのこと

Rated 4.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

Z503-Woodhorn1/30センチウーファーの視聴会に参加させていただきました。

隣にJBLの2インチホーンと38センチウーファー(共に中古品)の組み合わせのセットも並べられていて、現行品のDayton Audioの30センチとの聴き比べになります。

38センチウーファーボックスは容積150リットルを超えるそうで、我が家にはとても置けない迫力でした。30センチのほうは高さは90センチほどあるものの奥行きがあまりないので意外にコンパクトな印象を受けました。とはいえ部屋の隅にあるZ505 Trentoと見比べても一回り大きいのですが。

個人的にはホーン以外のBergamoとかZ800とも合わせられるサイズ(高さ)のサブウーファーが欲しいところで、悩ましいです。

デモ音源を聞いた印象は、30センチのほうは現代的なスピード感のあるエッジの利いた音。さすがに口径が倍以上違うのでZ506-Livornosubより余裕のある重低音が出ていますが、傾向は似ていると思います。ただユニットが新品のせいかちょっと音の硬さが気になりました。

38センチユニットのほうはマグネットほかの性能低下があるかもと事前に説明をいただいていましたが、ちゃんと記憶にある昔のJBLの音に聞こえました。スピード感はないが、深みがあって聞きやすい。後でスーパーツイーターを追加してもらうと低音の輪郭が少しはっきりして、更に良い感じになりました。とはいえキレキレからは遠いですが。

もう一方の主役であるホーンスピーカーにもカンカンパーンと響くイメージがあったのですが、そこまで乾いた感じではなく大きな違和感はなかったです。

またほかの方がリクエストされたZ800のほうが纏まった音に感じたので、一体型に比べるとセッティングが難しそうに思いました。そういうところも中級者向けなのでしょうね。

カレーの王子さま

30cmウーファーとウッドホーンによる元気な音

Rated 4.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

8月19日の試聴会に参加させていただきました。

まず一聴して感じられたのは、中低域に力のある元気な印象の音ということでした。

ウッドベースやティンパニーの音がスピード感とともに威勢よく張り出してくるようでした。ソースによってはベースやパイプオルガンの音が前に出すぎる印象がありました。

むやみにローエンドを欲張らずに、音楽の基礎となる大事な音域をカバーしていて安心感のある音でした。

ただ、女性ボーカルの口が大きく感じられる音像は帯域とのトレードオフになるように感じました。

喜多川 清

ジャズなら最高!

Rated 3.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

Z503-woodhorn1+30㎝&38㎝ウーファー視聴会(2023年8月19日)

30㎝ウーファーとの組み合わせは、歯切れよく低音もよく伸びて、定位も明確、ジャズでは十分満足できる音でした。クラシック、特に弦楽器では時に粗も感じましたが、スーパーツイーターを付加すると粗さが緩和されマイルドな音になりました。当方、高齢(75歳)につき高音域の感度は大分低下しているのですが、違いが判るのは意外でした。

次に38㎝ウーファーとの組み合わせですが、全体的に音場が広がり定位が不明確に聴こえました。聴きやすい音ではありますが、私には解像度も低いように聴こえました。

どちらを選ぶかといえば迷わず30センチウーファーとの組み合わせを選びます。

30センチウーファーはDAYTONAUDIO製が最もフィットしていることと思いますが、趣味として手持ちのウーファーと組み合わせてみたい気持ちもあります。将来、製品化(組み立てキット)なさる場合には、希望者には穴の開いていないバッフルを有償で別に頒布することもご検討いただければ幸いです。

最後に御社の試聴室について。ライブな空間とお見受けしましたが、響きがよく整えられて、非常に豊かな音空間ができていました。改めて部屋の重要性を痛感した次第です。

竹林芳久

音工房さん是非ロックも聴けるエンクロージャー開発してください

Rated 1.0 out of 5
2023年8月21日

【Z503-Woodhorn1/30センチウーファー】

試聴会に参加したのは本日で5回目になります。これまで参加し視聴したのは小径のスピーカー(10〜16cm)です。この試聴会に持参した音源は、ロックのライブ名盤である、フリーライブと今年亡くなったJeff Beck 若き時代のBBAの日本公演です。またこれらの音源とは別に音工房さん仕様に持参したボーカル主体の山口百恵さんの楽曲をカバーしたTEN さんの「さよならの向こう側」での感想です。

では初めにロック音源に関しての視聴ですが、普通に出てきて当たり前の各楽器の音がまともに出てこないので聞いていてストレスが溜まってきます。こういう事言うと申し訳ありませんが量販店に置いてある3万円クラスのナンチャッテオーディオの方が軍配が上がります、本当に音質は悪いが出て来る音はまともに聴けます。では本題に戻って音工房さんの音に関してですが、具体的にはベースラインでは音が前に出てこないし聞こえない。これは部屋のガラスの向こう側で引いているような感じなので今何処のフレットでどういうふうに弾いている感が全く伝わってきませんね、これでよく低域が物凄く再現できるというキャッキフレーズて何の事を言っているのかのが意味不明です。そしてドラムスに関しては細かく説明をします、まずエイトピートでのハイハットは、「チックタック・チックタック」と叩いていてこれでリズムの抑揚を奏でています。が何故かこのリズムが遠くから聞こえてくる(聞こえない)のでリズムの抑揚が楽しめなかったので、スタッフさんからそうであればスーパーツイーターを追加可能と提案されましたが問題はそこのあるのではありませんので、これは後で説明いたします。スネアーに関してはどんなプロでも叩く時には必ず音を溜めて叩いています、これで全体的にサウンドが締まって聞こえてくるのはこの様に叩いているからです。ですが音工房さんのスピーカーからはこの締まったサウンドが聞こえてきません。ですからこれらのスピーカーではサウンドの向上に関与できていないことが分かります。バスドラムに関しては最悪で、バスドラムの音が軽く大きく聞こえる事からドラムの音が激しく聞こえると音工房様の書き込みが多くありますが、私はそうではないと断言します。本来のバスドラムは「ドシッ」とした重低音ですねこれをはき違えるとバスドラをキックしている音とバスタムを叩いている音が同音と再現されています、これではドラムが何をやって楽曲に提供しているというメッセージが楽しめなくなります。これでは本来伝えたい楽曲の楽しさが伝わってきませんね。

ベースとドラムの現代における意味について書いておきます。

昔ビートルズが4人編成でギターが2人いるのは、高低のアンサンブルが2台のギターでできたため。リズムギターがリズムを担当していましたからそれに応じてベースはバスドラの音を消すように弾いていればよかったので単純に演奏できた時代です

そしてスイングジャズにおいてもギターは単にリズム楽器でした

後にジミーヘンドリックス等がギター1本でリズムギターの存在がなくても楽曲ができるという時代になると、リズムを司っていたベースギターとドラムは単なるリズム楽器としての存在を超えて楽曲の要となりました。

特に、LED ZEPPELIN の楽曲はドラムとベースのかけ合いが素晴らしいのでリズムギターなどが必要なくJimmy Pageがメロディを存分に弾きまくっている様は聞き応え十分です

近代ではベースとドラムのみを聴くとどの様な曲かを分かる様になってきて単なるリズム楽器の範囲を超えています。またそれは演奏者側にも同じ事で、そのバンドの実力が分かると同時に楽曲の意味の土台が示されていると言うことになると感じます。

ここは、音の建設現場に例えて言えば、鶴橋を持って一生懸命働いて泥まみれになった職人さんの横を綺麗な格好をしたお上品なお嬢さんが職人さんを見た時必ず汚いと思いその場を逃げるでしょう。

これは、いくらメロディーが美しく華麗な良き楽曲でも下支えしている土台があって始めて再現できることなんではないでしょうか

先ほど、ドラムハイハットの音量が出ていない件について、スタッフさんからスーパーツイータ追加の提案がありましたが、下支えしている出音がまともに出ていない状況で、鶴橋を持って作業していない現場にどうして良い音が提供できるのでしょうかと申しあけたい。

ロック音源の結論です、申し訳ないですがロックを初め現代音楽を聴くのでしたら音工房さん以外の製品をお勧めします。

次にポーカル主体の音源について、とても素晴らしいと言って過言ではありません。試聴会では数人が同じ音源を試聴しますが、「さよならの向こう側」を視聴しますと参加者とスタッフの方々真剣に聞いて頂いた様に感じます。こういう無言の心地よい空気感に満たされた様に感じました。

前置きが長くなりましたが、今回5回目は大型スピーカーの試聴会と言うことで参加しました

特に私は、ロック音源に対するストレスが解消できるのではないかと期待を持って参加しました

大型JBL等 スピーカーを所有している人たちの理由は、ライブ音源は自宅で試聴している音の方が現場で聴いているよりも音が良く

演奏者の前で聞いている感がすごいと言うことをよく聞きます。それはそうでしょう何故かというと各楽器の一番美味しい音を拾って録音しているから当然ですね。

また、LED ZEPPLIN 2枚目のアルバム HEARTBREAKER の Jimmy Page のギターが自分の目の前で弾いてくれる臨場感もあるということも当然なことだと思います

さて、当日の持参試聴音源は、世界最高のハードロック バンドGrand Funk Railroad 3枚目のアルバム Closer to home です

バンド三名の平均年齢19歳の作成ですのでご機嫌なサウンドを堪能できます。

このバンド1971 年に来日し後楽園球場にて伝説のライブを行った事で有名です。また日本のライブ公演に始めて大音量を持ち込んだ超本人でもあります。彼らのアルバムは大音量で聴くと本来のサウンドを再現できるので、これを大口径のウファーで再生できる期待はとても大きく楽しみでした。

ではその試聴です、楽しみにしていた感じとは真逆の結果でした。全体的に力のないスカスカの出音でとてもロックのサウンドを堪能するにはとても聴く気にはなりません。実に音の線が細いんです。メルサッチャーのあの図太く唸るベースが何処にもない、ドンのドラムの切れ味が全くない、マークのギターの重さは何処に行ったって感じですね。これでやっと分った事は、音工房さんが作る音質の方向性はこちら側を向いていないという事でした。

この後、ボーカル主体のダニエル・クラークのライブを聴いたのですがこの時きづいた事は、ボーカル音源が得意としても下支えしているバンドの演奏を再現できていないということにきがつきました。

音工房さん、ロック等の音源を嫌っていても出てくる出音は誤魔化しはできないということです。しっかりした出音を再現できれば

いま以上にどの音源でも再現できると思います。是非ともロックも再現できるエンクロージャーの開発に挑戦して欲しいものです。

きよちゃん

立体的であり、優雅でありながら元気のある音場になります

Rated 5.0 out of 5
2023年8月3日

私は、オーディオに関して好きなのですが、勉強しないので全く詳しくありません。ただ昔から所有していたものに最近スピーカーキットを自作して適当に楽しんでいる程度ですので専門的なことは書けませんが、それなりに感想を述べてみましょう。

アンプはマランツのPM5003、CDはソニーの337ESD(古いが現役)、レコードプレイヤはDENON DP300Fというエントリー的なままの構成です。

今回、Z702 -Modena(V6)を作製しました。

まず作成過程ですが、エンクロージャの精度が良いので、音道も説明書通りの寸法でほとんど苦労することなく組むことができました。とても親切で創りやすい設計だと思います。ケーブルにハンダ施行済のファストン端子も付いていて、至れり尽くせりです。完成まで1か月はかかったのですが、エンクロージャの内側、外側ともに水性ですが木の劣化予防も考慮してサンディングシーラを3回、そしてその上に水性ウレタンニス(内側にクリア1回、外側はエボニーカラーで3回)で仕上げたので下地処理に自分で勝手に時間をかけただけでした。その割には仕上がりは・・・いい感じの艶は出ました。(笑・・自己満足しているので良しとしましょう)

そして、音は素晴らしいの一言です。中低音の広がり、響きが奥行を出してそれでいてキレが良いので非常に元気のある鳴り方をします。でも重厚感を持ち、優雅な立体的な音を聞かせてくれます。

特にジャズが良いですね。弦楽器やピアノ、ボーカルも前に出てくるリアルな音の再現が楽しめます。その他、クラシックのオーケストラも広がりを感じます。

他の方のレビューを見て期待して購入したのですが、大正解でした。

低音はもちろんですが、とてもクリアに伸びる高音も気に入っています。今まで気付かなかった音に気付かされます。

しばらく聴いてみてから是非、スーパーツイーターを追加して音の変化を楽しみたいと思います。

80年代からのオーディオ素人

ひじょうに良い音をしてますし

Rated 5.0 out of 5
2023年8月1日

何よりコスパが良いと思います。

メインのスピーカーに

負けじと劣らずで、高音も少しエージングでおとなしくなり、低音も良く出ていて

これから、ますます使い込んで、楽しみなスピーカーとなると思います。

ハル

SP、音響パネル、トータルのセッティングとバランスを取るのが難しいような‥

Rated 4.0 out of 5
2023年8月1日

Z103B 反射音響パネル パイン集成材を使用。

Z103Cも購入してますが組んでません‥

音響パネルを使ってみようと思ったのは‥

段々システムをアップしてくると良くする方法が多岐にわたる事です

トータルで色んな事をしないとバランスが悪くなり

好みの音作りや

システムの本来の性能が出てきません‥

※個人的な見解

スピーカーのセッティングもまだまだで悩みます。

最近大分良くなってきた感じですが‥

好みかと言われると‥

例えば昔聞いたフォステクスのコーン紙‥薄茶色(ダンボール紙)自然な音が出るかと

FE203とか‥

ユニットと箱で音が決まるから‥

今は音工房さんの音が出てるのかと

それを踏まえて

音響パネルは

奥行きや広がり、

中高域の自然な感じが増えるのかと‥

そして部屋の状況が問題

家は住むための作りなので

音作りをしないといけない‥

これに役立つのが音響パネルですね‥

スピーカーとの距離や

何処に置くのかで大分音が変わる

現在は写真の様な感じで

後ろに一枚、45cm位話してます(音工房さんの説明と参考にして聞いて確認)

角に音響ポールがないので半分のサイズを斜めに置いてます。

これでオーディオらしい音が出てきてます。

音響パネルでスピーカーの性能をプラスα出ます‥

※スピーカーですがユニットの後ろの吸音材は殆入れてません、

ユニットの後ろに重石も貼り付けてます、

だいぶパンチのある音が出てるのかな、スピード感もある。

内部も楽器をイメージで油性ウレタンで塗ってます、(ホーンですね‥)

アンプ デンオン PMA-2000AE ヤフオク

DAC  S.M.S.L D400EX

GUSTARD U18 DDC

外部クロック ヤフオク安いの

ノートPC

スピーカー  音工房Z  Z702-Bergamo ユニットの後ろにおもり装着してます。

           キット内部音道‥ウレタン塗装済み

SPスタンド   

※NFJ 特注仕様 Φ20×10mm アルミ削り出しインシュレーター 各部に‥

ひで

Z700-FE108Sol / Z1000-FE108Sol

Rated 4.0 out of 5
2023年7月28日

7月22日の試聴会に参加させていただきました。貴重な機会、ありがとうございました!

最初の発売時に続き2度目の試聴になりました。

小口径フルレンジ1発の音場に魅力を感じており、音工房Zさんの箱に入った108Solで、お気に入りの音楽がどんなふうに鳴るか?確認するために参加しました。

耳に自信は有りませんが、Z1000とZ700 高い方の音はエージング時間の差?中低域は(やはり)箱の差かな?と感じた次第。Z1000の方に余裕を感じました。Z700には中低域のパンチ メリハリを感じました。

デモ音源の試聴で、108Solの音の素性の良さが十分に確認出来、10cm1発とは思えない低域の量感も確認出来ました。

参加者の皆さんの試聴ソースも参考になりました。ロック J-POP Big-band combo fusion …素直に良さが出ていたと思います。

持参した試聴ソースは「リトル フィートのスタジオライブ」と「松田聖子のユートピアsacd」でした。前者は49年前の録音ながらRHINOからの発売が2021年のもの。ワイドレンジでは無いものの、スタジオの空気を感じられる好録音。後者も初発売から40年を経た音源ながら、時代の空気が閉じ込められた良い録音と感じてます。

108Solから出る再生音は、スピード感があり、スタジオの空気?を感じられ、素直なもの。であることを確認出来ました。

限られた時間の試聴会で、もう少し「108Solに不得手」と思われるソースも確認出来れば…とも考えますが…

貴重な機会、ありがとうございました。

tendaberry

当たり前だが、価格の差が音にも現れていた!

Rated 2.0 out of 5
2023年7月28日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

7/21の試聴会に参加させてもらいました。

レビューが遅れてしまいごめんなさい。

前回と違い今回は購入を前提にしてないので若干冷めた試聴になっております。

それでは私なりの勝手な試聴感想を書いてみます。

当日は先にキット版のZ700を聴いて、後から完成版のZ1000を聴くプログラムでした。

デモ曲の最初に鳴らしたバッハのオルガン曲を聴いて、このシステムの高音域の拡がりと透明感それに充分に低く伸びた低音域に魅了され、ただ者ではないシステムだと驚きました。そして1回目を聴き終え2回目を聴き終えた時に明らかにシステムの音の聴こえ方の違いを感じました。

これは曲によって自分の好みに合う合わないが有るので、どちらが一番かという事ではありませんが、一つ気になった点が両システム共、デモ曲のオーケストラ曲の低音域の鳴り方が実際のコンサートで聴く音と違い混濁して分離が悪く音程が聞き取りにくいと思った事です。(録音のせいなのか?)

その他についてはパーカッション系や女性ボーカル等はとても自然でキレイな音に聴こえました。

ただZ700の方がより明るく活発で勢いの有る鳴り方でしたが、曲によってはヤヤキツイと感じるところも有りました。

私の日頃の愛機はZ1-Livornoなので、どうしてもその音との比較になってしまいがちですが、

長年に渡り趣味のスピーカー制作をしているので、特に近年はフルレンジ一発が多いため今回の新型FE-108Solの音工房さんのシステムを是非とも試聴したかったのです。 総合評価★★★★

なお当日私の持参したCDの試聴時間がオーバーしてご迷惑をお掛けしました事をお詫びします。

楽しい時間をどうも有難うございました。

もんた

特に女性ボーカルが素晴らしいZ700

Rated 5.0 out of 5
2023年7月26日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

7月21日のZ700-FE108Sol/Z1000-FE108solの比較試聴会に参加させていただきありがとうございました。

試聴ソースは2月のZ506試聴会で使用されたソースと同一のものでしたが、まず最初の出音で音数が2月より増えた様に感じました。空気感や演奏の微妙なニュアンスが、より繊細に聴き取れる様です。高低音ともよく伸びており、定位や空気感の再現、音のスピード感に於いてフルレンジの良さを感じます。これならマルチシステムでなくとも十分と思いました。

キット版Z700と完成版Z1000の音の違いは確かにあり、Z1000の方がより繊細で耳に馴染む様ですが、Z700のヴィヴィットでパワフルな鳴りっぷりも魅力的です。

肌感覚に例えると、Z700は糊の効いた木綿のワイシャツ、Z1000は上質の絹のワイシャツを纏った様な感覚です。小生はZ700の方が好ましく思えました。特に女性ボーカルが素晴らしい。感動しました。

今回はSPの背面の壁一面に新開発の音響パネルが設置されていた事、Z700は再生産版sol、Z1000はエージングが進んだオリジナルsolという試聴環境の違いがあり、これらの相違は一切考慮していない感じ取ったままの感想である事をお断りしておきます。

IT

これはすばらしいです

Rated 5.0 out of 5
2023年7月26日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

108solの評判があまりに高いのでぜひ聴いてみたいと思い、試聴会に参加させていただきました。今回、視聴室で一聴して、これは素晴らしい、従来持っていたFEシリーズの印象とは別次元の音と感じました。

まず、音工房Zさんの試聴用音源での感想をまとめると

ソース         キット 完成版 コメント

1トッカータとフーガ    △   ◎

2ホテルカリフォルニア    ◎   〇 完成版、観客のライブ感は◎

3チャント          ◎   ◎ 特に太鼓の皮の音が◎

4ジュピター        〇   〇 完成版、ブレスの音が生々しい

5デュークスララバイ    ◎   ◎ ドラム・シンバルの音◎

6アフロ・バンブー・バヒア ◎   ◎ ガムランっぽい雰囲気◎

7歌よ           △   △

8火の鳥          〇   ◎ 10㎝とは思えない深みのある低音

9ユーライクH        ◎   ◎ 打楽器◎、完成品Voややうるさい

◎:すばらしい、〇:良、△:普通

一聴して、キットより完成版の方が、低域がしっかり出るのと、安定感が上と感じた。

エンクロージャの奥行きが違っていて、中の音道の構造が違うとの説明を受けました。

キットも完成版も音的にはいいシステムに仕上がっていると感じた。

上表の◎、〇、△は、(音的には良くても)音楽として楽しめるか、もう一度聴きたいと思うか、という視点で感想を評価したものです。

私の準備した音源と試聴のポイントについて

自分の持っているオーディオでテストし、どこをポイントに視聴するかを検討して、準備してお伺いしました。

1.井筒香奈枝/時のまにまにⅣ④想い出のスクリーン/Gumbo/2014

 井筒香奈枝は、インテリアデザイナーとして出発したが、プロのシンガーへと転身を図る。

1970年代のアコースティックサウンドを好み、心を揺り動かす楽曲をハートフルに歌うことを身上とする。

(最近、英語の歌が多いですが、私は日本語のカバー曲が好きです)

彼女のCD・LPは、優秀録音盤として人気が高く、“ハイレゾの女王”と呼ばれている。

今回かけたのは、4曲目。最初の“el-b”が低くしっかりと出て、しかし膨らみすぎない、崩れない、さらにVoが電気で加工された感じではなく、普通に話しかけているかのように聴こえるか、がポイント。

2.Jheena Lodwick/①You Raise Me Up/(JVC XRCD)/2013

 音源はアナログ・マスター・テープ、JVCのK2-24bitADコンバータ、デジタルK2を使用して製作した高音質CD【XRCD24】

今回のような試聴会や友人のシステムを聴きに行くとき、私としては外せないCD。

 ポイントにしているのは、

①前奏0:20~バックのbが、メロディーの後ろでキチンと鳴っていること

  しかも締まっていて膨らみすぎないこと(きちんとフォーカスしているイメージ)

②口が見えるような、舌の動きがわかるようなボーカル

➂ ボーカルとバックのバランスがいいこと

  Voのバックのインストは、インストとしての主張はしながらもVoを邪魔しない。

特に、上記①がスピーカーやシステムにより、大きく鳴り方が違うところがチェック要素

3.KENNY DREW TRIO/CLEOPATRA’S DREAM/①Moonlit Desert/Alfa/1992

KENNY DREWの遺作。

ペデルセンの格調高いベースの音が、アンプのボリュームを上げたくなる録音になっているのだが、小音量でもその音をきちんととらえられているか、私はそこを聴いている。

4.DIANA KRALL/LOVE SCINES①All or Nothing at All⑪My Love Is/IMPULSE!

①出だしのbとそれにかぶさってくるVo

このイントロの”b”とそのあとのg、ダイアナのスローな語りかけるように唄うVoのバランスをチェックするトラック

⑪jazzライブに行くと、時々聴くことのある“フィンガースナップ”

このトラックの“フィンガースナップ”、オーディオシステムごとにそれぞれ大きく違った音に聞こえるところが面白い。

(どれが正解か、は、わからないが・・・)

レコーディングとミキシングが、人気のアル・シュミット、とても音が生なましいところが魅力のCD

5.TRAN MANH TUAN/BODY & SOUL①BODY & SOUL /Made in Vietnam

サックスとピアノのデュオ、このMade in Vietnam のCD、サックスがすごい音で入っている。ラジカセやミニコンポでも感動する音だが、

オーディオシステムで聴くと、キーをたたく指の動き、音と音の間のブレスの音が聴こえ、生々しい。

デュオは、聴くにはつまらない音楽になることも多いが、この盤は例外。

6.Bei Xu/①So Far Away/UNIVERSAL/2005

本国中国では、「彼女はおそらく、ニューヨークでジャズを歌った最初の中国人女性である」と言われている中国人Jazzシンガー、ベイシューのデビュー盤。

So Far Awayは、キャロルキングのスタンダードポップス。

イントロは、違和感があるくらい極端に右寄りのギターから始まる。そのあと、艶やかで張りのあるVoがセンターに定位し、1:31からb・dsが入ってくる。

このVoと楽器の位置関係に違和感の無い様、鳴らしたい。

そういう思いで、チェックしている。

私の音源での印象

ソース        コメント

1井筒香奈枝       バックのb◎、Vo〇

2J・ロドウィック    0:20のb、よく出た

3ケニー・ドリュー   キットの方が◎、完成版は〇

4D・クラール     ①b崩れずに鳴る、Voくっきり◎

            ⑪Voのエコー分がきれいに出る

5TRAN MANH TUAN  サックスが眼前に立ち上がる

6ベイシュー      キットも悪くないが、完成版の方がバランス良

エンクロージャにBHBSを採用、出口を絞る、完成版では一般の人では組立て困難な複雑な音道構造とのこと、小型10㎝のフルレンジでいかに質の良い低域を出すか、という開発方針で、、中高音の評価が高い108sol+音工房さんのエンクロージャーによる低域のコントロールがうまくマッチしたすばらしいシステムに仕上がっている、と感じた。

イケさん

7/22 FE108Sol視聴会

Rated 5.0 out of 5
2023年7月26日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

今回2回目の視聴会参加です。

音工房Zさんの商品はZ800-FW168HRとZ1000-FE103Aを持っていますが、

最近は、お気に入りのZ1000-FE103Aを中心に聴いているため、同じ10cmのFE108Solが

聴きたくて参加しました。

感想としては、Z700/Z1000-FE108Solは中音から低音にかけて10cmとは思えなほどの大迫力で

かつ繊細な部分も再現できており、大口径スピーカーは不用だと思わせる完成度でした。

まさにBHBSを活かしきった設計ということでしょうか。

FE103Aとの比較ですが、自宅の環境と違うので単純比較はできませんが、中音から低音の

迫力は圧倒的にFE108Solに軍配が上がりますが、中高音から高音にかけてはFE103Aの方が

綺麗に聴こえるような気がします。好みの問題かもしれませんが・・・

いずれにしろこれらの素晴らしい商品開発力は聴く人を満足させるものと思います。

現在、FE108Solを自宅でも聴きたいし、この機会を逃したら2度と買えないかもしれない

と考えるようになり、購入しようか非常に悩んでいるところです。

杉山

7/22 Z700-FE108Sol/Z1000-FE108Sol 試聴会感想

Rated 4.0 out of 5
2023年7月25日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

前回サブウーハー試聴会が手応えあったので、今回2回目ですが参加させて頂きました。

ありがとうございました。

実はホーン+ウーハーの試聴会が近々あるのでは?と期待しつつ、案内が来たのは「FE108Sol」。。。自分的には本命ではありませんでしたが冷やかしで参加させて頂きました。

同じユニットで製品版/キット版を聴かせていただき良い経験になりました。

キット版はそれ単体で聴けば十分満足出来そうでしたが、製品版を聴いた後では「格が違う」という感想になりました。

正直キット版と完成版は価格差ほどの音質差はなく、つき板仕上げの外装等中心に微妙な差があるのかな?と想像していましたが、想像は裏切られました。

買うなら製品版ですね。

製品の話とはちょっと外れますが、試聴会を通じて自分がどんどん「音工房Zファン」になっていくのを感じます。従来のオーディオ業界の試聴会は「秘密結社的」「常連限定」的閉鎖的イメージがあったかと思います。大山様の営業スタイルはフラットに情報発信し、誰でも仲間に入っていけるような親近感/解放感があります。今後も応援させて頂きたいと思います。

今回2回目参加の川越

他では出会ない驚愕の音、音工房Zさんの代表作ではないでしょうか

Rated 5.0 out of 5
2023年7月25日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

7月21日の試聴会に参加させていただきました。

このZ1000-FE108Solはユニット再販のおかげで7年ぶりに復活したものです。

2016年8月6日、FE108Solという限定版のユニットで30Hzまで出せるBHBS式スピーカーを開発され、試聴会が催されて参加しています。

当時の記録(私のブログ)では30Hzの音がどういう質のものかを疑いながら参加し、以下の記述をしていました。

——————————————

「一応、30Hzは出てますよ」的なものではないかと、少々疑いながら参加したのだが、見事に部屋の空気を床を揺らして、肌や尻で感じる低音が試聴室に鳴り響いた。

大太鼓は目の前で連打される緊張感を伝え、ホルンもブラスらしく響いた。

……これがたった10cmの小さなユニットだけで出している音なのか、市販のスピーカーしか聴いたことのない人なら誰しも疑うだろう。

——————————————

「驚愕の音」と題していました。

小さなフルレンジユニットの利点、点音源に近いため音像定位が優れていることやFEシリーズの軽い振動系で微細な音も漏らさず再生してリアリティの優れた音場を作り出してくれること。

加えてこのZ1000-FE108Solでは大型のスピーカーシステムでもなかなか出せない30Hzもの極低音をしっかり出せているので以来ずっと私の中で忘れることのできないスピーカーでした。

7年の月日を経て、またこの音に接することができるという期待とキット版ではどう違いがあるのか、興味深々で参加しました。

まずはデモ音源、低音の再生能力がよくわかるソースや中高音の質がわかりやすいボーカルなどが使われ、完成品版とキット版を聴かせていただきました。

低音の伸びや締り、バスドラムの爆裂的な腹に響く音は圧巻でした。

Z1000-FE108SolとZ700-FE108Sol、どちらも十分に低域が伸びていて遜色ないのですがZ700-FE108Solの方が迫力を感じます。

これは中低域がZ700の方が若干多めに出ているためのようです。

中高音は7年前には気になった若干の煩さを感じませんでした。

Z1000はZ700よりよく言えば繊細、少し線が細い音に感じます。

Z700の方がボーカルに力強さを感じます。

中高域でのZ1000とZ700の差は、ユニットのエージングが異なるためと説明されていましたが、FEシリーズはコーン紙が薄いためユニット背面の空気室の影響を強く受けます。

Z1000とZ700では空気室のサイズや奥行きが異なるため、或いは背面からの音の反射の影響ではないかと勘繰っています。

持参したソース、鬼太鼓座の「三国幻想曲」の大太鼓の迫力、や玉置浩二のChocolate cosmos の「マスカット」のボーカルの生々しさ、私にはZ700の方が魅力的に感じます。

低域から高域までのバランス、リアリティ、すべてにおいて私の好みはZ700でした。

同席された方の多くもZ700を高く評価されていて、この製品が一回限りの限定であることが残念でたまりません。

FOSTEXさんがこのユニットの継続販売をしていただければ音工房Zさんが定番商品としてくださるだろうと思いますが、叶わぬ夢でしょうか。

勝手ながら、このZ1000-FE108SolとZ700-FE108Solは音工房Zさんの代表作だと思っています。

他では出会えない傑作だと……。

さとう

癖が無く扱いやすいですね

Rated 4.0 out of 5
2023年7月25日

主に、軽音楽・映画・アニメを 自作パソコン→TEAC UD-301→Accuphase E-260 でドライブしております。SPは座卓の上に置くというニアフィールド状態なので皆様とは全然違うかもしれません。

(良い点)

・精密加工されていて全く修正加工の必要がありませんでした。

・価格は安すぎると思います。自分で買い集めたら材料代金だけで軽く超える。

・サイズが手ごろ。小さすぎず大きすぎず。

・今のところ音にノイズが無く、SPの位置が分からない程です。

・音に変な癖が無いので聞き疲れたりしません。

・サブウーファー(古いですが Pioneer S-W7)との繋がりが良く自然な感じです。

 今までは KEF XQ-10 だったのでサブウーファーが頑張りすぎて音源が3カ所になっていました。

(今一つな点)

・合板そのままなので、うっかり上に濡れたものを置くと大変。気長に塗装できる人向け。

・部品だけなので、自作の経験がある人向け。特に電気回路を弄った経験が無いと難しい。

・回路図等が無いので、SPユニットの説明書やサイトの写真を参考にする必要があります。

・単体では低域不足。16cm と言っても低域に特化した代物では無いので期待しない方が良い。

 我が家のメインシステム(JBL S4700)は殆ど奥方がテレビを観るのに独占しており、不満に

なっていた所です。当システムはサブウーファーと組み合わせれば扱いやすいので満足できる

製品です。

syuriken

キット版は完成版の下位バージョンではない

Rated 5.0 out of 5
2023年7月25日

【Z1000-FE108Sol/Z700-FE108Sol】

7月22日 Z700-FE108Sol/Z1000-FE108Solの試聴会に参加しました。試聴会はFe168SS-HP以来2回目の参加です。

歳のせいか左耳が悪くなり、オーディオを楽しめるのもあと十年しかないと思ったので欲しいものは買ってしまうことにし、アンプはフォステクスAP25ですが、CDプレーヤーをデノンDCD-2500NEからラックスマンD-07Xに替えたところ、CDの音もなかなか良いと思った次第。アンプも早い内に相応の物を買いたいところです。

件のFE108SolユニットはベアホーンのバックロードホーンキットASB1081(浅生昉氏の監修、現在はASB1081 –Mになったらしい)に取り付け、手を入れるためダボ仕様を利用して片方の側板を接着せず2㎜ほど開けて聴いていました。箱を完成したのはごく最近で、キット付属の吸音材と内部配線は貧弱なので入れ替えたところ音が全く別物になり、10㎝ユニットとは思えない力強い打撃音や優れた定位感などに驚きました。そこで、このユニットを音工房Zさんの箱でも聴いてみたいと思い試聴会に参加しました。

Z700-FE108Sol(以下キット版という)とZ1000-FE108Sol(以下完成版という)の違いは専ら低音だけとのことでしたので、持参するCDは半世紀前のオーディオショーの定番デモ曲「ツァラトゥストラはかく語りき」にしました。この曲はパイプオルガンの最低音で始まるから低音テストにはもってこいです。今聴いているのはベーム指揮のSACD(タワーレコード限定PROC-2044)ですが、ベアホーンの箱で聴くとデノンDCD-2500NEでは雑音に埋もれて何の音かわからないがD-07Xではかろうじてパイプオルガンらしく聞こえ、デノンとラックスマンの違いが一番わかったソースです。

試聴会は22日4時の部、私を含め3人の参加で、1時間の前半が音工房Zさんのデモ、後半に各人が持ち寄ったCDを聴きましたが私はクラシック、他の人がポップスとジャズだったので好都合でした。

前半のデモではキット版の方が低音の力を感じました。完成版の方が下まで伸びていそうですが、キット版はやや高い聞こえやすい周波数の音圧が完成版より強いのでしょうか。バッハのトッカータとフーガのパイプオルガンがキット版では低音がうなって聞こえました。この様な音のうなりは生の音にはないと思いますが電気楽器では聴いたことがあり、迫力感にもなりますから善し悪しは好みの問題でしょう。完成版は素直な低音が少し物足りない気もしました。

後半の参加者のCDでは、完成版の音は余裕感や艶のある感じでは優れているが歌声が伴奏から上手く分離しない、個々の楽器の音についても同様の傾向でした。キット版はややドライでやせた感じの音ですが声などの分離は優れていました。どちらが良いかはソースと好みの問題だと思いますが、私はキット版の方が好みでした。キット版に付けたFE108Solの使用時間が完成版より短いそうで、これが完成版よりドライでやせた感じがする原因だったのかもしれません。とにかくキット版は完成版の単なる劣化バージョンではないと思いました。どちらの箱もベアホーンより良さそうな気がしましたが、試聴環境が違いすぎるので比較するのは無理です。

さて、「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭のパイプオルガン最低音ですが、どちらの箱もまともな音が出ませんでした。使用したアンプの値段は我が家のAP25とは一桁以上違いましたから、原因はCDプレーヤーがデノン2500より格下の1650だったからだと思います。

TAKEDA