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Z800-FW168HRSを友にして音楽ライフ
Z800-FW168HRSを購入してからほぼ1年が経過しました。
最近、S・T (Z502)を追加し、さらに音場の環境を向上させるためアンプ等に付属のラックスマンの電源ケーブル(JPA-10000)をメーカーお勧めのバージョンアップしたもの(JPA-15000)に変更しました。
ただ、いわゆる「デンセンビョウ」にかからないように留意しました。何故なら、オーディオを聴く目的はお気に入りの楽曲を楽しむためだからです。ケーブルで音が変わるかどうかよく話題になりますが、流れてくる音が弾んで今まで聴こえなかった楽器の音色が耳に入ってくるというか心地よくなることは確かです。
久しぶりにポールモーリアのCDを聴いてみたら、いままで聴いていた音楽が別バージョンになった気がしました。
音楽はその字句があらわすように音を楽しむためにあると思います。音楽を楽しむためにスピーカー、アンプ等の能力が限りなく発揮できるように設定するのはリスナーの楽しみの一つである思っています。さて、Z800-FW168HRSのすばらしさについてコメントさせていただくと、先ずスピーカーの形態がカッコ良いのはもとより、ウォールナットの材質が温もりを感じさせてくれます。毎月購読しているステレオ誌の商品紹介を読むのが好きで、こんなのが欲しいなと読んでいます。見るだけで買わないのですが、商品と値段を見ているだけで満足している次第です。
我がZ800-FW168HRSとステレオ誌で紹介されている高額なスピーカーを比較しても決して遜色がなく、例えばスピーカーの重量を比較すると高額なものほど重いのが分かります。このZ800-FW168HRSも約14キログラムの重さ(重いということはユニットの強力な磁石、スピーカーボックスが強固な材質で作られている証拠)があり、音が安定していることが分かります。値段と重さは比例しているようです。安価でありながら高級スピーカーと比較しても見劣りしません。ちなみに、アンプ等を置くラックも専門の職人さんに作ってもらいました。
テレワークとステイホームの時代、これからもZ800-FW168HRSを友にして音楽ライフを満喫していこうと思います。
使っているオーディオについて
ラックスマンプリメインアンプL507U
ラックスマンSACDプレイヤーD-06
トライオードプリメインアンプ。プリアンプ、CDプレイヤー
興味深い内容でますますチャレンジしてみたくなっております。
率直に、非常に楽しく読ませていただきました。
ボリュームもかなりあり、まだ消化不良なところもありますが、かなり濃い内容でかつ、面白い内容でした。
実はカーオーディオ歴のが長く、ユニットそのものより部屋とか環境が重要なのはそこそこ分かっていたつもりでした。そのため、オーディオ専用の部屋にできなければと、半ば諦めていた部分もあったのですが、第3部の「部屋とスピーカーのセッティング」の章を読んでいるうちに、色々試したくなってきました。また、バスレフの章も圧巻で、自作するとしたら一発勝負的な感覚でいたのですが、具体的に調整の仕方など、これまた興味深い内容でますますチャレンジしてみたくなっております。
きっかけは、オーディオ機器とは別に、テレビ用のちょっとしたスピーカーを
と思い、フォステクスP800Kを手持ちの材料でサウンドバーみたいなものを作ってみたのですが、ユニットの素性が予想より良かったようで、これはちゃんとした箱にしてみたいと、色々調べていたら、このページを発見したという次第です。
これから、何を目指すかは未定ですが、シンプルなバスレフを作ってみたいと考えています。貴社製品のBH (Z601) も気になりますが。
この度は、貴重なレポートを公開、閲覧させて頂き、ありがとうございました。次回以降のメルマガも楽しみにしております。
長文かつ駄文ですが、これにて失礼します。
キレの良い音がスッと出てきます
なかなかまとまった時間が取れず、11月になってようやく組み上げることができました。
ダボ穴のおかげで組み立て自体は昨年作ったマークオーディオ専用箱よりはるかに楽でしたが、準備の時間がありすぎて突板貼りを思い立ち、下地のサンドペーパー掛けで肩が上がらなくなったのは大誤算でした。慣れないことをするものではないですね。筋肉痛で手が震えるので塗装は諦め蜜蝋仕上げになりましたが、遠目にはきれいに仕上がったと自画自賛です。
アンプに繋いでみるといきなり間の抜けた音で正直えっと思いましたが、NordostのCDでチェックすると片方の配線でLRを間違えていたことがわかり慌てて繋ぎ直しました。配線材を勝手に太めのスピーカーケーブルに変えた自分のせいも多分にあるのですが、ターミナルへのねじ止めは手探りなので結構手間がかかります。
ようやくちゃんと組みあがって音出しすると、低音過多でバランスは崩れていますがしっかりした音が出てきました。そのまま2時間ほど慣らしているうちにだんだんと落ち着いてきて、20時間ほど鳴らした現時点でもかなり良い音になっていると思います。19年のマークオーディオ専用箱は低音が遅れて響いて音場が広がるイメージでしたが、Z1-Livornoは音の立ち上がりが早く、小さい音も漏らさず鳴らして奥行のある音場を作っています。透明感が高いのにキレがあってプレゼンスもある、とても良質な音のスピーカーだと思います。
試しに森の音の環境音では背景音の中で鳥のさえずりの遠近感が自然に聞き取れます。BABYMETALのライブでは、スタッカートの効いたバスドラが小気味良く響きました。
ほかの方のレポートでは慣らしに1か月かかったとのことでしたので、これからの変化が楽しみです。
いつもながら良質な製品を安価で提供いただきありがとうございます。
磁力強化補助マグネット追加で☆5つ!Z800と相まって高品質の音が得られる!!
Z800だけでは3wayに比べて低音が物足りないので我が自由になる部屋に入るかどうか懸念があったが、どうしても欲しくなり購入。組み立ててみてやはり大きさと重さに圧倒された。当初の音出しではZ800に合わせるとのうたい文句だけあり、低音域も広がり好ましい印象であったが、どうも明らかに低音がダレている。
私の機器は骨董的で、過去に一声を風靡した機器をメーカー調整しながら使用している。
Victor: P-L10, P-M10, DENON: PRA-2000, POA-3000Z, CDプレーヤー:CDP555ESD, DCD1650SE
のほか、LPプレーヤー:GT-2000, DP80+AT1503IV, カートリッジ DL-103,V15III,IVなど。
低音のダレはNS1000Mでは出ていないが、装置の影響かもしれないと思い、音工房Zさんに連絡を取ったところ、磁力強化補助マグネットを販売するということでそれを購入。本来ならば、欠陥ウーファーと言えそうだがゴネず素直に購入した。
本来は広い部屋でもっと大音量で聞くのだろうが、ご覧の通り狭い部屋で聞いている。バロック器楽曲や声楽曲、女性ジャズボーカルを中心に聞いている。NS1000とは音の重心が異なるように思うが遜色のない心地良い澄んだ音色で気に入っている。
サイズ的に奥行があるので狭い部屋では置き方に苦労したが、長岡先生の書物にあったウーファーの横向き事例にならって置いている。何しろ狭いので、スピーカーむき出しではいつ破損させるか時間の問題なので、保護メッシュ板を見つけて取り付けている。
このサイズならば、Z505で3wayが可能ではないかと思ったりして、その実現を期待している。
たったの6センチ口径とは信じられない! (11/5 試聴会)
【Z701-OMMF4】
比較試聴会は初めての経験で、各スピーカーの詳しい仕様を
メモしなかったので、付番された1から3の番号で記述することにいたします。
3は、外形がごくふつうのデスクトップスピーカーという印象ですが、
大音量でもビビらず、再生音はクリアで、聴き疲れしない音でした。
机上で仕事をしながら聞いたり、休憩時に気安く聴くにはこれで十分です。
エンクロージャー容積が低音再生に貢献すると言われているのを
体現しているように、3と比べて1は一気に再生の音域と音場が広がり、
BGMではなく、楽曲を鑑賞するにはこの位の容積が必要と思わせるものでした。
しかし、1から2〔Z701-OMMF4 〕に切り替えたとき、低音だけでなく、
女性ボーカルや大編成シンフォニーの高域の伸びと艶やかさが感じられたともに、
楽器の位置がより鮮明になり、音場の奥行きまで広がる思いがしました。
とりわけ、持参したメロディ・ガルドーの声が艶かしく、目の前で囁いている錯覚に陥りました。
このキットが届いたら、組み立てるのが楽しみになってきました。
定年退職後の断捨離で処分するつもりで箱詰めした千枚ほどのCDも、
このスピーカーで聴いてから処分しても遅くないな、と思ったほどです。
この種のスピーカーの比較試聴は初めてでしたので、機会があれば、
貴社のZ1-Livorno、Z800-FW168HRをはじめ、他社新作のSONY SA-Z1
なども交えて、ブラインドテストをしていただければ嬉しいと思いました。
元気で重低音を体で感じられる6センチツイン
【Z701-OMMF4】
本日は久し振りに音工房Z様の試聴会に参加いたしました。
Z701-OMMF4という6センチユニットを使ったフルレンジ2発という構造に興味深々です。
まずいつもの通り大山様から一通りのご説明を受けてからすっかり聴き慣れた試聴用ソースを。
確かにユニットの大きさからは想像できない低音を感じます。
まさに聴こえるのでなく音圧を感じるというのが正しい表現でした。BHBSおそるべし。
個人的にはもう少しバスレフのポート長めにして中低域に持って行っても面白いかと思いました。
その後自分のCDにて試聴しましたが目をつぶると10センチフルレンジ一発のZ1000-Fe103Solの音を思い出すレベルです。
とにかくボーカルが目の前に出てくるのと重低音の音圧が印象に残りました。
またツイーターもしっかり鳴っているのがわかるレベルですが決して邪魔をしない柔らかい音質でした。
この値段、大きさでこれを出されると正直困りますね。苦笑
その後今の私の本命、Z-1LivornoSとも聴き比べましたが流石に音の密度とバランスはZ-1LivornoSだなと思いつつ元気でリアルな音色にかなり心を動かされた試聴会でした。
Z701-Modenaの座が危うし、と勝手に心配してしまいました。
今回も貴重な体験をさせて頂きました。
最後にZ-1LivornoSの構造も教えていただきありがとうございました。
発売のお知らせを楽しみにしております。
貴重な資料を有難う御座いました。
スピーカーBOXは以前幾つか作成した事がありますが、隙間が出来たりしてきれいに仕上がらず、苦労した経験があります。送付頂きましたレポートを参考にして、再度作成して見たいと考えております。貴重な資料を有難う御座いました。
音の調味料 スーパーツィターZ501
最近、購入したスーパーツィターZ502はメインのFW168HRに移行しました。その前に設置したZ501はFOSTEXスピーカーGX100の専属にし、気分に応じて使い分けています。どちらが優れているかの比較ではなくそれぞれの個性を発揮してもらっています。
Z501小さく軽いですが音源としては、「山椒は小粒ほどピリリと辛い」という表現がピッタリの強者です。また、タモ材をくり抜いたホーン型のデザインがいいですね。やはり、リボンツィターのなせる業だと思います。ちなみに、このスピーカーを鳴らすシステムはトライオードの真空管アンプを使っています。
最近購入した平原綾香のJupiterはこのZ501を繋いで聴いていると何ともいえない癒しの声が心に響きます。むかし、秋葉原で購入したダイヤトーンP610を箱に入れて聞いていたころからスピーカーに興味がありました。
WIZ-CORONAの時代にお気に入りのスピーカーで音楽が楽しめるのは幸せなことだとしみじみ思います。
その他のスピーカー
JBL4429 →現在メインのFW168HRと交互に聴いています。蛇足ながら4429は3WAYです。
Z701-OMMF4の音は、明るく前に来る
【Z701-OMMF4】
音工房Zさんの試聴会は、Z1000-FE103A(3/14)に続いて2回目です。Z1000-FE103Aは購入させていただき、6月に届いた時からメインシステムとして使用していますが、それまでは、ONTOMO MOOKのマークオーディオ編の2018年箱。そして2019年箱を購入してそれぞれ使用していました。
今回の2020年箱は、6センチが2発という事で興味津々で試聴会に参加しました。
試聴会では
【1】Z701-Modena
【2】Z701-OMMF4
【3】OMMF4が1発の試作機
を自由に切り替えて試聴出来る様になっていて、持参したポリーニのベートーヴェン ピアノソナタ第30番のSACDを聴かせてもらいました。
この録音は、当時33歳のポリーニの魅力が存分に発揮された名演であると共に、アナログレコード時代から名録音でも有名でしたが、2011年にDSD化され、SACDで発売されて更に評価が高くなった名録音中の名録音です。
グランドピアノの大きさが自然に表現され、低弦は長いんだという事を実感させてくれる録音なので、試聴ではその辺がどの様に表現されるのかに注目しました。
まずピアノの大きさが一番大きかったのが【2】です。大きいというか、ピアノまでの距離を近く感じるので結果的に大きくなるというスピーカーでした。【3】も似た様な傾向だったので、これがOM-MF4の特性なのかなと思いました。
【1】は、ピアノまでの間に空間を感じられ客席から舞台の上に有るピアノの大きさが自然に表現されていて、ゆったり音楽に浸れる様に思いました。
低弦の長さは【1】も【2】も感じられましたが、【3】は一応表現されているかなという程度。低弦の鳴り方は【2】が独特で、楽音としては【1】の鳴り方の方が自然に思えました。【3】の鳴り方ではクラシックに限界を感じる様な鳴り方でしたが、サイズ的には頑張っているなぁと応援したくなる様な音でした。
試聴会では、他の方がオーケストラや管楽器、音工房Zで用意してあった国籍不明の民族音楽的なものから宇多田ヒカル、キロロ、マイケルジャクソンなどのPOP。ジャズのボーカル物など次から次へ鳴らしてくれたので頭の中がごちゃごちゃになっていますが、全体的に感じられるのは【2】は明るく前に来るという事です。
明るさは、【2】だけスーパーツィーターが付いているからなのでしょうか? レンジが広くなるのでそう感じるのが詳しい事はわかりませんが、前に出て来る感じは独特に思えました。ピアノソロの低弦の鳴り方に迫力は感じるが、空間という雰囲気は少し足りない様に思われ、もしかしたらロックやヘビメタは楽しいかもしれません。
【2】のZ701-OMMF4はもう予約済みなので、自宅でZ1000-FE103Aと比べたり、そのロックやヘビメタを聴いてみたいと思います。今回の試聴会、ありがとうございました。
百聞は一聴に如かず !
【Z701-OMMF4】
2020年11月05日(木) Z701-OMMF4の試聴会に参加しました。
試聴会は、(1)Z701-Modena、(2)Z701-OMMF4、(3)OMMF4バスレフ3.7ℓ箱で実施されました。少人数だったので時間的な余裕があり、追加でZ1-LivornoやZ800-FW168HRも比較試聴させて頂きました。私は、試聴ソースとして「FOR JAZZ AUDIO FANS ONLY VOL.5」のCDを持参し、個人的な好みで、ピアノ中心の曲と女性ボーカルの曲の中から好録音と思われる数曲を選択しました。
在宅勤務で自宅にいる時間が増え、懐かしい音源を聞きなおしたり、作業中のBGM用として音楽を聴く機会が増えた事で、長い間くすぶっていたオーディオ熱が再燃し、引っ越しを機に自分の部屋で楽しむための新システムの導入を考えていました。そんな折り、偶然にも友人も同様に「音工房Z」の製品に注目している事が判り、一気に「オーディオ少年時代」に戻って会話が盛り上がり、試聴会への参加を勧められた事が参加のきっかけでした。
試聴会では、Z701-OMMF4の6cmフルレンジ2個+ツイータの構成とチューニングされたエンクロージャでの音の完成度の高さに驚かされたのと同時に、事前の友人との会話の中で私が呈した「ツインユニット構成に対する疑問」を払拭するに十分なバランスの良さを感じました。コンデンサーによるローカットのみでのツイータ追加も功を奏しているようで、不自然さのない音域の広さを経験して、正に「実際に聴いて納得した」というのが正直なところです。友人が試聴会への参加を勧めてくれた事に感謝しています。
一方で、私だけの事情ですが、新しい自室のスペースやリスニングポジションを考えるとBHBS 20L のエンクロージャは6㎝の小口径ユニットの割には「微妙な大きさ」です。
言うまでも無い事ですが、同時に比較試聴させて頂いたZ1-LivornoやZ800-FW168HRもそれぞに完成度が高く、スペースファクターには大きな差がないように見えましたので、正直、いろいろと試聴させて頂いた事で選択肢が広がり、かえって悩ましくなりました。
また、追い打ちをかけるように、試聴室において音響パネルの効果が大きいことを聞き、そもそも、スピーカーの選択だけではなく設置方法やリスニングポジションなども見直す必要があるのではないかと思い至り、試聴会からの帰宅直後から自宅の図面を見て考えこむようになりました。音響パネルの追加には家具の配置変更が必要そうです。
素晴らしい試聴会をありがとうございました。既に多くの注文が入っているとの事でしたが、他の方も書かれているように「200セットの限定生産」などと云わずに、様子を見ながらでも追加生産をご検討下さい。
音と空間の高精度な再現性
【Z701-OMMF4】
今回の試聴会を開催してくださった音工房Z様に感謝いたします。
試聴会では、(1)Z701-Modena(V5)、(2)Z701-OMMF4、(3)OMMF4バスレフ3.7ℓ箱、で実施さ
れました。(1)はバランスの良く取れた音で低域の再現性も驚く程高かったです。音にフ
ルレンジらしい軽やかさと活きの良さがあり市版の30㎝3Wayより好ましい音楽を奏でて
くれています。(2)の本機になると唖然とするくらいの別格の音で、その感想の委細は後
述します。(3)はSTEREO誌の試作記事にあった箱に単独1個使いのみで使用されたもので
、いかにも小型SPという帯域とスケール感でした。しかし、音の出方、高域の音質は、
ほぼ(2)と同質でした。
(2)は(3)をスケールアップ、高精度化した上に空間再現能力が超高級機並みになった再
生音と言えます。(3)に有った喧しさは影を潜め清澄静謐ながら(3)の持ち味であるキビ
キビとしたキレの良い再生音が保たれています。
高域がやや強調されていて、Amazonのレビューではガラスの様な硬い音質と言う記載も
ありますが、硬く突き当てるというよりは光を浴びせかけるという感覚で、全体を統一
する生音の自然な空気感は一毛も損なわれてはいません。
サイズとか価格等の一切のエクスキューズ無しに、このSPシステムの際だった特徴を言
語化すると音と空間の高精度な再現性と表現したく思います。
再生帯域の広さと共に大音量でも崩れたり混濁しない点には驚嘆させられます。無音の
間の静寂感も抜群で妙なザワツキが感じられません。本当に静かな佇まいを感じさせて
くれます。それでいて微弱音の再現性も抜群でホールエコーの最後の一滴まで再現して
います。
空間再現性も音の定位だけでなく奥行きや高さなど空間の広がりまで再現しており、コ
ンサートホールステージ上の位置関係が目に視える様でした。スーパートゥイーターと
の絶妙な繋がりが成功しているように思いました。
難点を強いて挙げれば、ゆったりと寛げる雰囲気ではない事で、(2)の本機は人によっ
ては合わない人がいるかもしれません。楽曲や演奏に聴取者を真摯に向き合わさせると
ころがあって気安く聞き流させない磁力があるのです。
特筆すべきは、古い録音(ミュンシュ/ボストン響/ダフニスとクロエ)であっても鮮やか
に再現し汚く醜く再生する事がありませんでした。再生音を変形したり余計な物を付加
する事が殆ど無いのでしょう。入手したら当分の間は在庫レコードを聴きまくる羽目に
なりそうです。本気で向き合うメイン機器になる事と思います。
以上
低音の量感驚きです。
【Z701-OMMF4】
低音重視の、音を楽しむには最適なスピーカーです。
繊細な弦楽器(室内楽)のピアニシモの焦点がボケるのが気になりました。
欲を言えばの話です。
トータル充分楽しめる音だと思います。
細かな要求に対してはセッティングで追い込み好みの音にする。
Z701-OMMF4はそんな高いポテンシャルを持ったスピーカーだと感じました。
購入を検討してみたいと思います。
大山様スタッフの皆様の熱意を感じ取れました。
ありがとうございました。
Z701-OMMF4は6センチユニット・ツインのマジック・ボックス
【Z701-OMMF4】
すでに購入予約した後でしたが、Z701-OMMF4の試聴会に参加しました。これが6センチユニットから出る音かと驚くばかりの、一言で言って、期待を裏切らない、素晴らしい出来だと思いました。
試聴会は三度目になりますが、今回もアキュフェーズの伊藤社長から頂いた、こういった試聴にピッタリのSACDを持参。
1曲目はいつものツァラトゥストラ。パイプオルガンのC音の連続とティンパニの連打を難なく再生。広がりや奥行きも感じられる。ブラインドで聴いたら、6センチ2発と当てられる人はいないだろう。さすがに比較した6センチシングルでは、箱の容積が小さいこともあり、二次高調波より上しか鳴ってない感じで、音色も違って違う楽器に聴こえるほど、はっきりとした差がある。もうひとつ聴いたのは、グノーのマリオネットの葬送行進曲。ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルートと木管楽器の音色の違いをきっちりと描き分け、管の口径の違いを髣髴するものでした。
トランペットにブラスを代表させて聴いた響きも、金管らしさをつぶさに表現して満足のいくもの。
CDをかえて、ノーマルながら、武久源造さんのチェンバロの繊細な響きと、ビオラダガンバの艶やかな音もあますところなく鳴らしきっていました。短い時間ながら、マーク・オーディオ製6センチユニットをツインにしての20ℓ箱に入れた時の底知れない能力の高さと、ここまで追い込んだ音工房Zの技術を実感できた試聴会でした。
キラキラと前に出る音
【Z701-OMMF4】
20/11/5 15:00の試聴会に当日予約で急遽参加させていただきました。
試聴させていただいたのは以下の機種です。
1番:Z701-Modena
2番:Z701-OMMF4
3番:OMMF4 3.7Lバスレフ試作機
他の方は、多分、Z1-Livornoキット・多分、Z800-FW168HRあたりも聴かれていました。
当日急に参加したため試聴のための音楽ソースを持参しておらず、スマホに入れてあるMP3を聞いてみようとしたら、USB-C to 3.5mmの変換ケーブルも家に忘れ、仕方なくiPad miniのイヤホンジャック経由のamazon musicで男性ボーカルのJ-POPを試聴させてもらいました。1人10分の持ち時間なので、聞きたい部分をぱらぱらと聞く感じです。
藤井風 なんなん
久保田利伸 LA・LA・LA・LOVE SONG
角松敏生 I can’t stop the night(イントロのベースを聞いてみたかった)
米津玄氏 馬と鹿
平井大 Life is Beautiful(イントロのウクレレを聞いてみたかった)
清水翔太 My Boo
全体の印象を書きますが、僕は全くオーディオに詳しくはなく、音楽はたまに聞く程度であることを差し引いてご覧ください。
Z701-Modena:全体的に優しく、柔らかい音がします。このスピーカーを買う目的で聞いていたら、これだけで満足していたように思います。普段聞いているのは20年以上前の「Kenwood A-1001+LS-1001」ですが、フルレンジ1発のスピーカーも良いなぁって素直に思いました。ただ、後に聞いた「Z701-OMMF4」と比べると、低音部分の出方がゆっくりというか、ふわっとしているように感じます。
Z701-OMMF4:とにかく音が。特にボーカルがポーンと前に飛び出してくるように聞こえます。全体に音がキランキランしていて、「Z701-Modena」とは全く別の音源であるかのように聞こえます。ウクレレのコロンコロンした感じはとても強く出ますし、一方でベースの音もしっかりと聞こえます。それぞれの音がくっきり、はっきり聞こえてくる感じです。
リラックスするために聞きたいのならば「Z701-Modena」、聞きこみたいのなら「Z701-OMMF4」、長時間聞くなら「Z701-Modena」、短時間なら「Z701-OMMF4」かなぁ。
OMMF4試作機:2台と一緒に聞くのは可哀そうかと。多分、大きさの割に十分な音がしているように思うのですが、どうしても物足りない印象になってしまいます。ただ、多分、低音もそこそこ出ているように思いました。
あとの2台の2way、とにかく安心して聴ける音だなぁと感じました。特にZ800-FW168HRは悪い印象の部分がなかったです。
「Z701-Modena」と「Z701-OMMF4」については、全く印象の違う2台ですが、買えるのが1台だけだとすると、意外にもどちらにすべきなのかかなり迷ってしまいました。色んな音が聞こえる感じ、立体感と音の広がりを感じるところとか「Z701-OMMF4」は派手な魅力があります。ただ、ちょっと耳につく曲もあるように思いました。
「Z701-OMMF4」は、うちにあるFX-AUDIOのTUBE-04Jという真空管プリメインアンプにつなぐと音が和らいで、むしろ聞きやすさが出るのかもしれないなぁと思いました。あるいは、コンデンサを変えてもう少しカットする周波数を上にするのも聞きやすさには繋がるかもしれません。
試聴後には工房も見せていただきましたが、こちらも興味深く見学させていただきました。ありがとうございました。
「聴こえないはずの音」が。
スーパーツィターZ502をZ800-FW168HRに追加しました。
FW168HR単独でも十二分に臨場感のある音楽を楽しんでいました。何故、追加したかといいますとその前にスーパーツィターZ2501を繋いでいる時にこんなに音の奥行というか瑞々しい説明しきれない音楽が耳に届いていました。そこで、バージョンアップしたというZ502を導入した次第です。
先ず追加して感じたことは、もうZ502を外して聴くことが出来ないということです。その他、私は主にジャズを聴くのですが聴いているうちに心地よさから居眠りをしていることも多くなりました。よく年齢を重ねると超広域の音が聞こえないといわれていますが、まさに、「聴こえないはずの音」が聴こえてくるような気がするから不思議です。きっとこれが空気感というものだと思います。
特にオーディオマニアではありませんが、スピーカースタンド、スピーカーカーケーブル、インシュレーターには気を使っています。Z502には黒檀のインシュレーター、オヤイデのスピーカーケーブルを使っています。
使っているオーディオについて
ラックスマンプリメインアンプL507U
ラックスマンSACDプレイヤーD-06
トライオードプリメインアンプ。プリアンプ、CDプレイヤー
現時点では、優秀なスピーカーであると評価していますが、少々苦労しました。
添付の写真のように、4台のスピーカー(いずれも音工房Z製で、それぞれにスーパーツィータ付き)を、LUXMANの切替器によって、自由に選択できる形にしています。168は完成品ですが、他は、キットを組み立てたものです。少々設置密度が高すぎるという問題があって、音質に影響している可能性がありますが、部屋の限界ですから諦めています。
Z1はやはりシングルスピーカーの製品に比較すれば、ネットワークを作ることから始める必要があって、時間が掛かりました。木工部分については、これまでの製品と特に違いはないので問題は無かったですが、何に時間が掛かったのか、というと、それは、スピーカーのエージングでした。組み立てが済んで、現時点で、1カ月半ほどが経過しましたが、余り大きな音を出せないために、長期間かかりましたが、やっと、エージングが完了したのでしょう、まともな音が出るようになりました。それまでは、どうしても音に曇りがあるのが気になって、色々と、例えばバスレフポートを閉じて密閉型にしてみたりしてみたのですが、結局のところ、エージングに時間がかかるスピーカーだった。これが結論です。ちょっと減点。
なぜ、4台もスピーカーを揃えたのか、と言いますと、168は上品な偉大な音質のスピーカーですが、やはり、クラシック向きのような気がします。ジャズやボーカルを気楽に聴くにには、前に音が飛び出してくる乗りの良い音が出るスピーカーも欲しいということです。Modenaは、女性ボーカルには100点。Z600のAlpair10は、確かに傑作だと思いますが、変わったスピーカーでして、常用という訳でもないです。Z1は、なんとなく男性ボーカル用に適しているような気がしたので購入しました。実際、その通りでしたので、満足しています。
満点にしなかったのは、やはり、組み立てやエージングに多少の苦労をしたからです。しかし、結果的に、チャレンジする価値のあるスピーカーでした。★4つ半がより正確な評価です。
写真の注:左右のスーパーウーファー(CW250D)は実働していますが、写真の真ん中にあるウーファーは、今や単なる置台です。
他の機器リスト
TEAC UD-505(w/外部電源CG-10M)、アンプはTEACの安物、505の駆動用の古いパソコン。音工房Zの音響パネルは絶対的なお奨め商品です。音楽のリアルさが倍増します。
高価なユニットを使ったスピーカと比べても遜色のない出来栄え ~スピーカ作りへの情熱と確かな知識・経験に基づく設計の妙~
【Z701-OMMF4】
2020年10月17日(土)雨 Z701-OMMF4の試聴会に初めて参加しました。
私は、約9か月前Z800-FW168HRキットを購入し、さらに25センチユニットを使用したウーファーを自作し、この組み合わせをメインのスピーカとして、非常に満足して音を楽しんでいます。一方、机の上に置けるブックシェルフ型程度の大きさで、中高音がクリアで豊かな低音が出る第二のスピーカが欲しいと思っていました。これは、在宅勤務が増え、勤務中でも良い音で音楽を流しておきたいという欲求があったからでした。そんな時、今年のONTOMO MOOKに採用された6cmフルレンジの特長やスペックを確認し、特に小型であるにも関わらず低音が良く出るとの特長があるので、机上に置いても楽しめるような小型のスピーカが作れないかと個人的に検討していました。しかし、大山様のブログの“ワイドレンジでハイエンドスピーカとガチンコ勝負できるものになった”という記事が飛び込んできた時、ぜひ音を聞いてみたいと思い、試聴会に参加させていただきました。
試聴会では、(1)Z701-Modena(2)Z701-OMMF4(3)OM-MF4を 3.7ℓエンクロージャに入れた3機種と、お願いして接続していただいたZ800-FW168HRの4台を切り替えて試聴することができました。(1)はバックロードホーン型のスピーカですが、8 cmのフルレンジ1個でこれだけの低音がでていることに、まず驚きました。ですが、何曲か聞き比べていると、初めて、このタイプのスピーカを聞いたせいか、その出方が独特で、少々、低音の切れに物足りなさを感じるようになりました。(2)は6 cmフルレンジ2個にツイータの構成ですが、高域から低域まで幅広くカバーされており、中高音はきれいにのび、ほどよく深みのある低音が出ていることに驚きました。ツインにしたことで低い方にシフトするところをツイータがうまくカバーしており、曲によっては、多少、気になる時もあったと記憶していますが、素晴らしい出来栄えだと感じました。定位についても、いろいろと試行錯誤されたとのお話がありましたが、私は気になりませんでした。これらのデメリットをカバーして余りある出来に、再び感激した次第です。正直なところ、私のレファレンスとなっているZ800と比べても遜色のないものに仕上がっており、もしブラインドテストをやったら聞き分けができるかな?とも思いました。まさに、情熱を持ってスピーカ作りをされ、確かな知識と経験、そして発想力による設計の妙だと思いました。ちなみに(3)は机の上に置くことはできますが、私が期待していた音とは違っていましたし、このままの状態で販売しても音工房Zの味付けが無いので、面白くないと思いました。ここからは、私の都合で無理な話になるかもしれませんが、Z701-OMMF4の音が、机の上に置ける程度の大きさで実現できれば最高です。また、音質を徹底的に追及していく姿勢は変えてほしくはないのですが、さらにラインアップを充実させ、多様性への方向性も考慮していただければ幸いです。私は、今まで通り大山様のスピーカ作りを楽しみにしております。
良い意味で想定外の音!
私の4畳半の趣味部屋にはL-A1とPD-TO5という環境があるのですが稼働時間は少なく、職場以外で多くの時間を過ごすLDKでは利便性からMarantz M-CR610を使用しています。ソースはCD、CDをiTunesでリッピングした音源、インターネットラジオとなります。ジャンルとしては交響曲やプログレッシブロックをゆっくり聞く時間が中々取れないので、最近はもっぱら70年代ブリティッシュロック、70年代アメリカンロック、80年代から今に至るヘヴィメタルをメインに聞いています。
LDKに鎮座するスピーカーは、昔のミニミニコンポ付属の物や、某ウッドコーンの時期もありましたが、「2018年Stereoマークオーディオ専用MDFキット」で音工房Zデビュー。工作も楽しめて音も良かったので次に「Z701-Modena Ver3」に手を出し、それまで自宅では聞いたことの無かった豊かな低音にノックアウトされました。そこで「Z701-OMMF519」にも手を出すのですが、個人的な好みとしては「Z701-Modena Ver3」の方が上。「Z701-OMMF519」は前述の4畳半部屋の主であった「長岡鉄男設計仮想同軸ホーンスピーカー(名称失念)」の後継者となります。
そんな状況の中「Z1-Livorno」の案内を頂きました。狭い我が家は既にスピーカーだらけなのに我慢できずに購入。届き次第組み立て。塗装はまじめにやると音を聞くまでに時間がかかるのが耐えられずWATCOオイルのナチュラルでさっさと仕上げ、毛布を上からかぶせて音漏れを減らした状態で夜通しエージング。翌日から家族の迷惑にならない時間を選んで少し大きめの音でエージングを進めた結果、はっきりとは覚えていませんが1か月程度でエージングという言葉が頭に浮かばなくなりました。
肝心の音の感想ですが、上から下までバランスが良く自然。品の良い音で聞き疲れしません。それよりも想定外だったのは音の活き活き感です。音の粒立ちが良く、小音量でも弾力感があり、隣の部屋に居ても活きの良さと迫力を感じます。今まであちこちの視聴室で聞いた高級オーディオの組み合わせでも感じたことのない想定外の良い音が狭い我が家の狭いLDKで味わえて驚いています。自分の表現力を棚に上げて言わせてもらうと、この音は測定値として表すことができないので、実際に体験しない限り分からないと思います。音工房Z様には今後もこのような個性豊かな製品開発を期待しています。あっ、でも置き場所が…。
落ち着きとスケール感が魅力の小型ブックシェルフ
音工房z製品は「OM-MF5+Z601(V2)」、「Z600-Alpair7R+スーパーツィーターキット」を利用していて、
高音が明瞭な明るい音色が気に入っておりますが、楽器数の多い曲は騒々しい感じがして落ち着きがないと感じます。
楽器数の多い曲は「FineAudio F501」で聞いていますが、トールボーイのためサイズが大きく、視聴場所が限られてしまいます。
小型でサイズがちょうど良いブックシェルフ型のZ800-FW168HRのキットの購入をずっと悩んでいたところ、
楽器数の多い曲に最適化されていることが期待できるブックシェルフ型の「Z1-Livorno」が廉価で販売されるということで予約購入しました。
材料のカット精度、ダボ穴の位置の精度が高く、過去に制作したZ601、Z600-Alpair7Rに比べると圧倒的に簡単でした。
ダボ穴があると圧着の時に全くズレないため確認作業もほとんど必要なくサクサク作れました。
組み立て工程は数時間で完了しましたが、黒の鏡面塗装をしたため製作開始から音出しまで2週間くらいかかってしまいました。
早く聴きたいのを我慢してじっくり塗り込んだので、外観についてはまさに高級スピーカーそのものとなりました。
24時間ほどピンクノイズを再生したのち、様々なジャンルの音楽を聴いてみました。
楽器数の多い曲については「OM-MF5+Z601(V2)」、「Z600-Alpair7R+スーパーツィーターキット」と比較して、
余裕のある落ち着いた音色となり騒々しい感じはありません。
トールボーイの「FineAudio F501」と比較すると、高音から低音の幅、スケール感は小さいですが、
デスク上や寝室などにおけるサイズ感を考慮すると、十分なスケール感です。
今後さらに鳴らし込んで、どのような状態に収束するのか楽しみです。
事前に開発記録やレビューを見ていたことや、塗装に時間をかけ見た目にこだわったことによる思い込みの要素はあると思いますが、
高級スピーカーに負けないとの言葉通りの品質の高いスピーカーだと思います。
Z1-Livornoを聴くと、もともと購入しようか迷っていたZ800-FW168HRはどんな音だろうと逆に期待が大きくなり、
またまたZ800-FW168HRのキットの購入に悩み始めた次第です。
【再生環境】
パソコン:Mac Book Pro(光出力)
再生ソフト:Audirvana
DAC:DENON PMA-800NE内臓DAC(MacBookから光入力)
アンプ:DENON PMA-800NE
※比較した「FineAudio F501」も同じ再生環境で再生し視聴しています。
かなり良かった!騙されたと思って聴いてみてほしい
【Z701-OMMF4】
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かなり良かった!騙されたと思って聴いてみてほしい
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今回の視聴会が初めての参加で、ある意味、音工房Zの音に触れる初めての機会でもあった。
自分は大山さんとはほぼ同い年なので、自作スピーカーに興味のあるユーザーの中では比較的若い方なのではないか?
まず、B&Wなどの高級スピーカーは最先端の素材を使い、最新のR&Dを行っている。
またはソナス・ファベールなど贅を尽くしたスピーカーを作っている。
自作スピーカーなんて個人の自己満足で、高級スピーカーには逆立ちしたって対抗できる音質ではない。
…と2年ぐらい前までは信じて疑っていなかった者である。
Webで音工房Zのことを知り、興味を持ち、今日にこの試聴会に参加できる運びとなった。
Webで、読んで、見る限り、まだ自作スピーカーの音に疑問がある。
まずは自分の耳で聴いてみろ、ということで試聴会に参加したのである。
持ってきたCDはMariah CareyやTLC、Destiny’s Childなどの女子ボーカル色が強いR&B。
R&Bを好んで聴くが、普段はクラシックなども聴く。
1. Z701-Modena(V5) 39,800円
8cm Z-ModenaMK2 フルレンジ一発 BHBS(バックロードバスレフ)
バックロードホーンは聞いたことがあるが、BHBSをちゃんと聴いたのは初めて。
確かに8cm一発のフルレンジとは思えないほどの低音感。
全体的なバランスもいい。
ただ、少しポコポコと箱鳴りしている感じはする。
バックロードっぽいというよりはフルレンジっぽい音と言えばいいのか…。
しかし、低音は50Hzあたりもしっかり出ていて全体的な完成度は高く、音工房Zのベストセラー商品として納得できるクオリティだと感じた。
2. Z701-OMMF4 39,800円(ユニットとスーパーツイーターは別売)
Mark Audio OMMF4 6cmバーチカルツイン BHBS
今回の試聴会のメインスピーカー。
Z701-Modena(V5) にはフルレンジ1発の良さがあるとは思うが、全体的にZ701-OMMF4のほうがワンランク、ツーランクの上のクオリティと感じられた。
単に低音が出てるという感じではなく、音に厚みがある。
40Hz〜50Hzあたりも充分に出ている。
これは、バーチカルツインの効果か?
スーパーツイーターの効果か?
エンクロージャーの作りか?
ユニットの差か?
と、どの要素がこのスピーカーの良さに強く効果を与えているのかはわからないが、なかなか凄い。
スーパーツイーターがどれぐらいの効果を発揮しているかは、正確にはスーパーツイーターありなしでしっかりと比較しないとわからないが、音工房Zはスーパーツイーターを使うことで20KHz以上のハイレゾ領域を強化するのではなく、8KHz~20KHzまでの可聴域の音質が向上すると考えているそう。
Z701-OMMF4はスーパーツイーターを使っているとは言え、「これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編: 特別付録:マークオーディオ製6cmフルレンジ・スピーカーユニット」という雑誌の付録で、2本で5,995円という値段のスピーカーユニットを使っていてここまで良い音質を実現できることにかなり驚いた。
Z701-OMMF4は
・エンクロージャー 39,800円
・スーパーツイーター 5,980円
・OM-MF4 2ペア 計4本 11,990円
となり、スピーカーペアとするには合計57,770円となる。
れは値段以上の価値があると断言できる。
完全ブラインドテストだと、ペア50万円以上の高級スピーカーと言われても自分は正解を答える自信がない。
スタッフさんにお願いして聴かせてもらったZ1-Livorno(S) ペア54,800円と比較すると、音の新鮮さがZ701-OMMF4のほうが音が新鮮…というか音圧が高く、全体的にはZ701-OMMF4のほうが音質が良いように感じた。
Z1-Livorno(S)だと、ちょっと全体的にべールのような膜がかかったように聞こえてしまった。
もう少し、Z1-Livorno(S)を聴いてみないと正確な答えは出ないが…。
まだ自作は未体験だが、V601(V2)を実験的に組み立てる予定で、 Z701-Modena(V5)→Z1-Livorno(S)と進む予定だったので、計画が狂ってしまった。
また、Z800-FW168HR V2.6という自作キットでペア199,400円もする高価なスピーカーも聴かせてもらった。
Z800-FW168HR V2.6とZ701-OMMF4も比較視聴したが、明らかにZ701-OMMF4が負けている、とは決して言い切れない。
確かにZ800-FW168HR V2.6は全体的な音質も、全体的なバランスも良く、ネットワークも含めてうまく調教されているのがわかる。
Z701-OMMF4と比べてみてどちらが上かと言われると、自分が短い時間で視聴した感じだと「どっちを選ぶかということ、好みでいいんじゃない?」と感じてしまった。
3.3.7リットル小型エンクロージャー & Mark Audio OMMF4
Mark Audio OMMF4 6cm + BHBS
ユニットは2と同じマークオーディオ製6cmフルレンジ・スピーカーユニット
中高音は良いが低音が出ないのは、3.7リットルのエンクロージャーであれば仕方ないか。
箱のサイズから考えれば十分。
ありきたりの回答だが、ニアフィールド、デスクトップオーディオであれば満足できそうである。
音工房Zには若年層の取り込みも考えて、PCオーディオやネットワークオーディオの組み合わせだけでも紹介してもらえると良いと思う。
ただ、今回の視聴会で聴いたスピーカーはどれも定位が弱い気がする。
目を閉じると、左右のスピーカーのド真ん中からボーカルが立って見える…みたいな感じはあまりしなかった。
いや、フルレンジ1発は定位感が悪いっていうのは無いはず…。
左右スピーカーの距離を縮め、もう少し近くに寄ったりと自分が納得できる環境で聴いてみたい。
結論、Z701-OMMF4に関しては欲しいとは思うが、組み立てに自信がなく、家庭の事情もあって11月15日までの決断は難しい。
自作に抵抗が無い先輩方、特にZ701-Modenaなどを持っている方で、フルレンジ1発至上主義者、またはバーチカルツインに嫌悪感がある方以外のユーザーにはぜひぜひ試して、聴いて頂きたいと思った。
この先、自作スピーカーは長く付き合える趣味として、慌てずにやっていこうと思う。
いつか機会があれば、他社を含めたブラインドテストの試聴会などあれば是非参加してみたい。
今回はありがとうございました。
























