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差が実感できます
Fostexフルレンジユニットを組み込んだバックロードホーンスピーカーに装着。アンプ側の問題もあるが、装着後は音の透明感が実感できます。
笑顔になりました。ボーカルが特に良かったです。
良い音の出口は手に入りましたがアンプは自分では力不足と考えています。ゆっくりこのスピーカーをより良く鳴らしていきたいと思います。スピーカースタンドに始まりオプションのスーパーツイーターの追加など考えています。アンプは求めればきりがないと思いますがこのレベルのこの様なアンプならなんとか鳴らせますというのが有れば提案して頂ければありがたいです。音作りは部屋からといいますがそこまでの事はできません。少ない予算のなかで出口が一番大切と思いZ1000をえらびました。
長岡鉄男さんは、あなたの中に(も)今も生きておられる!
長岡鉄男さんは、あなたの中に(も)今も生きておられる! それだけでいいのです。オーディオは、個人の趣味。自分が良いと思ったものが「最高の音」なんですものね。これからも楽しませていただきます。ご繁栄、願ってます。ラジカセに毛の生えたものであります。😅
素晴らしい2way standard!
1985年にFE206Σを搭載した長岡式D-50のFOSTEX製KITを製作しメインスピーカーとしていましたが、206Σもくたびれてきて(20年位前に一度は交換しましたが、、)そろそろ新しいスピーカーが欲しいなと思っていました。
以前から見た目でも音が良さそうなZ800-FW168HRかブログの開発経緯で興味がそそられるZ1000(702)-bergamoのBHBSのどちらにしようか選択に悩みました。
これまでフルレンジのバスレフ、DB、やBHを使っていましたので、今回は初めてのウーファー+トゥイターの2wayにチャレンジしようと思い御社のハイエンドモデルZ800-FW168HRの購入を決めました。
到着したのが6月末でしたが、今回はD-50製作時の突貫作業(若くて体力もあったので)は止めて、少しづつ木工作業を楽しみながら進めました。
詳しい組立解説書や塗装の説明資料・動画が大変分かりやすく、作業を順調に進めることができました。
特にダボ継ぎによる精度の高い接合が可能なことに驚き、オプションのクランプ(Z203)もこれまた便利なのに嬉しくなりました。
見た目にも釘やビスが表面に無いのでキレイに仕上がりました。
塗装は説明資料を参考に下地処理から下塗り、上塗りまで行い、満足できる仕上がりとなりました。また、下地処理が塗装で大切な工程であることを実感しました。D-50の時は早く鳴らしたくて、塗装は実に適当に行っていました。(反省です)
因みに塗装初心者なので、サンディングシーラと水性ウレタン塗料(透明つやあり)で全て刷毛塗りとし、天気の良い日に行いました。
8月中旬にやっとスピーカーユニットの取付まで完了し音出しができました。
D-50の時にはFE206Σユニット取付を急いだせいか、ドライバーでエッジに穴を明けてしまい、鳴らす前にユニット交換というトホホなことをやらかしてしまいました。なので、今回は慎重にユニットを取付ました。
スピーカースタンドが無かったので、先ずはD-50の上に乗せて音出しです。
鳴らし始めの印象ですが、
・サイズから想像した低音より重量感があり、D-50の瞬発力があるがやや軽く感じられる低音と全然違う
・低音にやや凹凸があるようにも感じた
・トゥイターT250Dの高音は音量を上げてもうるさく無く本当にキレイ
・D-50と同じ音圧を得ようとするとアンプ(SANSUI、AU-α907NRAこれまた年代物)のVOLを結構上げる必要があるんだと実感。BHの能率の高さを再認識しました。
(CDプレイヤーはDENONのDCD-2500NEを使用しています。アナログプレイヤーのYAMAHA GT-1000は最近お休み中ですが、近々運転再開を考えています。)
・ちょっと音がかたいかな(エージングなしなのでこれは仕方ありませんね)
ひと月くらい、鳴らしながらスピーカースタンドも自作しました。(本当はZ102を購入したかったのですが売り切れでした、、、)
スタンドに乗せて改めて鳴らすと、
・引き締まった低音です。凹凸があるように聞こえていた低音がフラットに近いように聴こえた
(スピーカーの置く位置と部屋の関係で随分変わるのが分かりました)
・よく聞く女性ボーカルも、解像度が高く、音場もクリア
・今まで聞いていた音楽(クラシック、ロック、Jポップetc、結構雑食系です)も新鮮で新たな音に気づくこともあり、昔最初に作ったスピーカ(ユニットはTechnicsのEAS-10F10でした)のワクワク感を思い出しました。
使いこなしは未だこれからですが、じっくりとZ800-FW168HRで音楽を堪能したいと思います。
素晴らしいエンクロージャーキットをありがとうございます。
これからもメルマガやブログを楽しみにしています。
Z702-Bergamo と Z1000 Bergamo は明らかに違いました!
【Z702-Bergamo】
Bergamoの試聴会はついに4回目です。結論から言うとZ1000 BergamoとZ702-Bergamは明らかに違いました。3回目の試聴会で宿題の「Z702-BergamoはZ1000-Bergamoと音に違いがあるか」を中心に報告させて頂きたいと思います。既にオーダーを入れられた方、これから注文するか迷われておられる方には一番気になる点だと思います。更にZ800-FW168HR、Z1-Livorno、Z702-Modena との比較も改めてお知らせしたいと思います。前回とは印象が変わりましたので今回が私の感想とさせてとさせていただきたいと思います。なお、私は専門的な評価や耳は持ち合わせていませんので、あくまで私の感じた印象で他の方は違った印象を持たれているかもしれません。当日の感触がブレないように他の方のレビューは見ないで書いていますので参考としてお考え下さい。
試聴が始まる前に大山さんとお話して確認したのは、お願いしておいたデモ機のユニットを入れ替えてみたらどうなるかという点でした。ユニットが原因なら違いが逆に出るはずです。結果は替えても変化は感じられなかったとのことでした。前回Z702-Bergamoのネジの締め付けが少しあまかったとのことでしたが、結果から言ってそれが原因ではなさそうです。Z702-Bergamoの方のエージングも十分進んだようで前回に比べ硬さは取れていました。大山さんも何か違いがあるがそれが何かは分からないとのことでした。以上からユニットのエージング不足や個体差ではなく、箱の方に要因があると考えてよいと思います。
今回の試聴会を通して、大山さんが書かれたメルマガの「キット版のZ702-Bergamoよりか完成品版のほうが音が若干柔らかい気がしました。」と云う点は確信になりました。私以外の参加者の方や午前中の方も違いを感じられたようです。
まず音自体は今回ほぼ同じと言っていいと感じました。では何が違うのか、上手く表現するのが難しいのですが、Z1000-Bergamoの方は音がフワッと空間を伝わってきて包み込まれるとでもいった感じで、とても心地よい空気感の様のものを感じました。Z1000-FE108SSHPのようなスピード感や迫ってくるようなリアル感とは異質の不思議な音場感とでも云うような独特なものです。以前の試聴会で感じた多少アバレの様なきつい音は今回は全く感じませんでしたので、エージングが進み角が取れたのかもしれません。
対してZ702-Bergamoの方はいつもの音工房Zの鳴り方でした。Z1000-Bergamoのような空気感は感じません。切り替えるとやはり一回りスケールが小さくなったように感じますが、Z702-Bergamoの方が自然な鳴り方のようにも思えます。どちらがいいかと聞かれたらZ1000-Bergamoと答えます。ただ、ご安心ください、スーパーツィーターZ502をZ702-BergamoにプラスするとZ1000-Bergamo単体よりいい音で鳴りました。問題はお値段で、タモ製V2でも98,000円(税込)はZ702-Bergamoには厳しいです。私はもう少し現実的な価格のスーパーツィーターを見つける必要がありそうです。今回アッテネーターは-6dBとのことでしたので、Z501の半額ぐらいでいいスーパーツィーターが見つかれば一番嬉しいのですがあまりケチるとZ702-Bergamoが台無しになってしまうのでもう少し予算は必要かもです。
3回目の試聴会のレビューで「Z702-Bergamo+スーパーツィーターZ502 も聴かせてもらいましたが、時間が短かったことと、気持ちが完成品とキットの差に気を取られていたためあまり印象が残っていません。・・・・・ スーパーツィーターを足しても低域はほとんど変化は感じませんでした。」などと書きましたがこれは間違いでした。今回聴いてみて高域の伸びや輪郭の明確化は勿論、低域、中域全体がしっかりした音に変貌しスケール感も増しました。音工房ZのBHBSにスーパーツィーターは必須条件と前回の記述を訂正させて頂きたいと思います。Z1000-Bergamo+スーパーツィーターZ502 は聞き逃しましたが、どのように変貌するかは想像に難くありません。
2wayのZ800-FW168HR、Z1-Livornoと比べると音の出方が全く違います。Z800-FW168HR、Z1-Livornoがストレートにユニットの音を伝えるのに対して、BergamoはBHBSによる中低域の盛り上がりが感じられます。この違いはどちらの音がいいかではなく、どちらの音が好きか、好みの問題になると思います。Z800-FW168HR、Z1-Livornoどちらもシングルバスレフですので箱でできることは限られますがユニットの能力の高さが素晴らしいです。やはりZ800-FW168HRは圧巻です。Z1-Livornoも素直でクリアーで一般的にはいい音なのでしょうが、去年からアクの強いスピーカーばかり聴いてきたためなのか物足りなさを感じてしまい購入を決断できずにいました。そんなタイミングでZ1000-Bergamoが発売されました。それ以来キットの発売を心待ちにしていましたが、すべてが値上げのご時世価格がどうなるのかが気がかりでした。7万円を切るバーゲンプライスに感謝感謝です。
なお、レギュラーモデルですので限定生産品と違い迷われている方はとことん迷ってもいいかもしれません。私はZ701-OMMF4購入以来丸2年迷いました。
Z702-Modena についても触れますが、Amazonで販売のZ601(V2) を抜かせば一番安いので入門用やサブシステムと思われがちですが、Bergamoより音道は長くバックロードホーン寄りのBHBSで、実はレギュラーモデルの中では一番癖の強い難しいモデルだと思っています。今回の改定で箱がスリムになりましたが、一番の違いは前モデルより癖が和らいだ点です。合う曲やジャンルが増え使い易くなったと思いますが、それでも一番バックロードホーンに近い音で、スワンや長岡式バックロードホーンの音が好きな方には一番合うかもです。
大分長くなりましたので、最後に私なりに宿題について纏めたいと思います。最初に書きました通りユニットの違いによるものではないとすると、箱に何らかの要因があると考えざる負えません。2つのモデルは基本的には同じ構造材質で、サイズ、音道、素材のホワイトバーチベニアは共通だそうですので違いは以下のようになると思います。
・バッフルエッジの面取りの角度と量
Z1000 Bergamo は30度?ぐらいで面取り量が多目のためユニット取付部バッフルの面積が狭いため影響が少なくなる可能性があります。
Z702-Bergam は45度で面取り量が少な目のためユニット取付部バッフルの面積が広いため影響を受け易い可能性があります。
・表面仕上げの違い
Z1000 Bergamo は高級ギター等に使われることの多い銘木の「ホワイトシカモア」突板ウレタン塗装つや消しクローズド仕上げで(突板の下地部分に一部MDFを使用しています)、天然木の反射等の効果が音の出方に影響した可能性があります。
「仕上げ有りは音の透明感が上がり、まとまりが良くなり音楽の表情が感じられます。荒っぽさが落ち着き滑らかさスムーズ感がエージングが進んだような感覚に似ています。」(Stereo誌2015年8月号より)
Z702-Bergam は素材のまま仕上げ無しです。
「仕上げ無しは音に滑らかさが足りず、荒さがあり、透明感が足りない。」(Stereo誌2015年8月号より)
※Stereo誌2015年8月号の記事は仕上げ無しと10種類の仕上げをしたバッフルのみを交換して聴き比べると云う企画ですが、果たしてブラインドでも記事の通りの評価ができるかは疑問に感じました。箱もユニットも全く違いますのでこの記事の内容がそのまま当てはまるかは分かりませんが、仕上げの違いにより音に変化が出る可能性は否定できないと思います。
・ユニット取付位置の違い
Z702-Bergam はZ1000 Bergamo より10mm上に取り付けられているそうです。デザインバランス上の理由によるらしいのですが、10mmの違いで聴き分けが明確にできるものでしょうか。
・ターミナルの違い
Z1000 Bergamo は独立タイプ、Z702-Bergam は丸形一体型でどちらもバナナプラグ対応です。コストの関係で部品を替えられたようです。多分私の耳では音の違いは感じ取れれないでしょう。見た目や長期信頼性では差は出るかもしれません。
・製作時期の違い
Z1000 Bergamo は作られて半年以上経過しているので木の乾燥も進んでいるはずです。木は乾燥が進むほど響きが良くなるというのが通説ですので半年前のZ1000 Bergamo とは違う音になっていてもおかしくないと思います。
Z702-Bergam は作られて1月程度と思いますのでまだ十分には乾燥が進んでいないと思いますので、もしかすると半年後には化けているかもです。
以上が私が思いついた違いの可能性ですが、どなたか答えが分かった方は隠さずに共有しましょう。試聴会に行くたびに感じますが、迷いや疑問は聴くたびに増えてしまいます。でもそれが面白くて泥沼に嵌るのですが、この2年で首までズッポリ浸かってしまいました。Z701-OMMF4がきっかけでのめり込みましたがやっとZ702-Bergam で一段落かと思った矢先に、OMMF4MICAが発売されました。チョット聴いて来ましたがイイです。今度は大山さんがどんな箱を作られるか楽しみです。
中域から高域が、キツ過ぎる
B&W805,703S2との比較、アンプはLuxmanの真空管。ソースはCD、及びLP。B&Wが音場型なのに対して、こちらは点音源型ではあるが定位はしっかりしており、この点は良好。びっくりしたのは、低域の充実の度合い。キットの製作は初めてだったが、いきなりこの低音が得られたのは驚き。しかしながら、FE108の特性とはいえ、中、高域が、キツ過ぎる。アンプのトーンコントロールでも対応しきれない。ジャズ向きとはいえ、ピアノほちょっと対応が難しい。シンバルが前に出てくるのは好ましい。一方、比較としてB&Wに切り替えると、逆にモゴモゴする感じに聞こえ、これはこれで、ちょっと物足りない感じになる。エージングで少しは改善するのか。スーパーツイーターを追加しても、このキツ過ぎる感じは変わりないです。
一言でいえば音工房Zクオリティ、完成度高く万能
【Z702-Bergamo】
音工房Zからリリースされるスピーカー全て、大山氏が納得いくまで作り込んでいるのでどれもケチのつけどころがない完成度です。
今回はマークオーディオ製のPluvia7をベースにマグネットを追加してQtsを下げた音工房Zオリジナルと言えるユニットを短い音頭のBHBS形式エンクロージャーで低音域を作り上げたもの、という理解です。
試聴は完成品版のZ1000-Bergamoと同じユニット同じ構造のキット版Z702-Bergamoを聴きました。
大山氏のエンクロージャー設計の完成度の高さを改めて実感する結果となりましたが、毎回やはりユニットの個性がスピーカーの個性として大きく影響します。
FOSTEXの限定販売ユニットで作られたときも低音の出方は素晴らしいいのですが、ユニットの特性から高音域が耳についてしまっていました。
今回はマークオーディオベースのユニット、バランスのいい音を期待しながら臨みました。
まずはデモ音源
引き締まっていながら十分な音圧で迫力ある低音を感じます。
もちろんデモ用ですのでBergamoを活かす音源を選ばれているのでしょうが、ジャンルを選ばず様々な楽器がかなりリアリルに眼前で鳴っているようです。
次に持参したCD
いつも私は鬼太鼓座の「三国幻想曲」をまず試します。
この曲で鳴る大太鼓の皮鳴りがしっかりと腹に響くかどうかを見ます。
安価な大口径ウーファーでは目の前で鳴っているような音になりません。
Bergamoは以前の音工房Zさんがリリースされた10cmフルレンジによるBHBS機と同じように、しっかりと腹に響く太鼓の音を表現しました。
この他のソースは今回ボーカルで試しました。
というのも、最近私は「実在感」を感じるかどうかに重きを置いていて、たとえばライブ収録のソースなら残響音が消えていくホールトーンを表現できるかどうか、これがちゃんと表現できるとライブ会場の空間を感じることができ臨場感というより実在感と言えるものになります。
それはマルチウェイのような音の出口が複数あって耳に届く音の位相が乱れていては感じ得ないものです。フルレンジでなければ難しいと思います。
試聴で使ったボーカル曲は以下です
①玉置浩二LIVE 旭川公会堂「故郷楽団 CONCERT TOUR 2015」
②玉置浩二 Chocolate Cosmos
①はライブ収録版で残響を含むホールトーンの表現とボーカルのリアリティを確認できます。
②はかなりマイクに近くで歌っているような曲なので、ボーカルのリアリティが確認できます。
驚いたのはZ1000とZ702、つまり完成品版とキット版で大きく違って聞こえたことです。
これはデモの際にも何か違うなと感じていたことです。
何が違って聞こえたのかというと、空間表現とボーカルの声の厚みあたりです。
完成品版のバフル面をユニット近くまでそぎ落とした方は音像がシャープでホールトーンが空間に散らばっていくような空気感を表現できますが、バフル面をそれほどそぎ落としていないキット版ではそこまで表現できません。
ボーカルは完成品版が細身でキット版の方が厚みがある表現に感じます。
このことはZ1のときにも感じていたのを思い出しました。
Z1も完成品版はバフル面を極限までそぎ落としていて、キット版は箱のままでした。
あの時も今回と全く同じ印象を受けレビューに記しました。
そのため私はZ1のキット版を購入し、完成品版同様にバフル面をそぎ落としました。
バフル面からの反射音が混じると耳に届く音の位相が乱れ音像がきれいに再現できないのではないかと推察します。
一方、バフル面からの反射音が混じるのでボーカルに厚みが出るのではと考えます。
これは好みかもしれません。完成品版のシャープな音像と空間表現を好むならキット版のバフル面をそぎ落とす追加工をすればよいかと思います。
中音域~高音域のキャラクターは良くも悪くもマークオーディオのキャラですので、これが好みに合うかどうか、FOSTEXの明るい活発な音に魅力を感じている方は少し渋いおとなしめの音を良しとするかどうかです。
初めの方に、最近私は「実在感」を感じるかどうかに重きを置いていると書きました。
自作でマークオーディオのAlpair7MSとCHR70、FOSTEXのFE103をそれぞれダブルバスレフで共振周波数だけ各ユニットごとに調整した同じ構造のスピーカーを作って比較していましたが、空間表現や音像定位の表現力に振動系の質量(mo)の小ささ(軽さ)が大きく効いているという感想を持っています。
マークオーディオのユニットはm0は3~4g、BergamoのベースになったPluvia7は3.84gです。
上記の実験で最も区間表現や音像定位で優れていたのはFOSTEXのFE103でした。
FE103は高音域に軽い盛り上がりがあり「ハイアガリ」と言われているユニットですがmoは2.55gしかありません。Bergamoの66%しかないのです。
今回のZ1000-Bergamoはバランスの取れた完成度の高いスピーカーだと思います。
しかしながら空間表現力や音像定位をさらに向上させて実在感を感じられるものに成長できれば向かうところ敵なしだと思っています。
ただ、そんなスピーカーはまだ世の中にないのではと思います。
マルチウェイでは不可能、フルレンジでここまでのしっかりした低音を出せるスピーカーを作っているのは私が知る限り音工房Zさんだけ、そしてそんな実在感を実現できてバランスの取れたユニットはありそうもないので夢の話かもしれません。
コスパは抜群
【Z702-Bergamo】
2022/10/15
音工房Zさんの、試聴会に参加させていただきました。新製品の、キットと完成品。現在使用中のスピーカーとその新型。聴き比べてきました。さて、やはり注目は、ベルガモのキットと完成品の違い。値段が三分の一近い開きがあります。で、比べると違うんです。完成品はやや音圧が強く、柔らかく響きます。キットは、元気の良い音です。
デモ音源で、アタック音に強いのがわかりました。
持参したCDは、4枚。まず、モノーラル録音のマーラー、大地の歌。ワルター指揮ウィーンフィルによる演奏です。古い録音ながら、音は鮮明な録音です。どちらも、素晴らしい再生音。ただ、完成品の方が、音の分離が少し上に感じます。
2枚目は、ベートーヴェンの第6番。バーンスタイン指揮ウィーンフィルの演奏です第一楽章を比較。こちらも完成品の方が、やや情報量が多く感じました。続いて弦楽四重奏曲。シューベルトのロザムンデから第二楽章。アルバンベルク四重奏団の録音です。どちらも素晴らしい定位の良さ。キットの方が溌剌とした響きに感じました。
最後に人声。昨年亡くなった、人間国宝。柳家小三治師匠の歌とトーク。まず、ピアノの大きさ、その前に歌い手の存在感は、どちらもとてもリアルでした。で、師匠の声のリアルさはキットに軍配を上げたく存じます。いづれも、一長一短。ただコスパは圧倒的にキットです。
スーパーツイーター、非常に効果的であったことを、追記しておきます。
なんとも気持ちのいい音を奏でるスピカーです。
【Z702-Bergamo】
10月14日実施Z702-Bergamo試聴会
9月25日Z702-Bergamo試聴会に続き参加させて頂きました、その時に「エンクロージャの大きさからは想像を上回るスケール感!」と感心していました。
デモ音源の再生時、当然前回と同じように好印象で、低域から高域まで解像度が高く、そして変な癖もなく鳴っています。
スーパースワンも使用していますが、比べるとバックロードホーンではどうしても出てしまう、ボーボー感がまったく気になりません。(音工房Z様のスピーカーを購入するまでは、ボーボー感を気にすることなく使用していました、、、、)
10分間のフリー試聴では、Z100-Bergamoにスパーツイターをつけてもらい、Z800-FW168HRとの比較をメインにして試聴せて頂きました。
オーケストラ音源だけですが、Z100-Bergamoは若々しい音、Z800-FW168HRは大人の音、が今回の印象です、前にでてくる音に対して、臨場感を重視あたかもホールを大きくしたような音、でしょうか。
低音域はZ7100-Bergamoの方が出ている感じがしましたが、佐々木様の説明では逆でZ800-FW168HRの方が伸びているの事でした、持参したCDのグランサカの音がZ7100-Bergamoの方がはっきり聞こえたのでそう思いましたが逆でした、元気の良い鳴りっぷりで間違えたようです。
個人的な感想では長い時間をかけじっくり比較すれば違うかもしれませんが、今回の比較試聴では値段の違いも含めZ7100-Bergamoに惹かれます。
繰り返しの感想になりますが他の参加者が持参された色々が音源も聴き、Z702-Bergamoは綺麗でなんとも気持ち良い音を奏でるスピカーと感じました。
今回で3度目の試聴会でしたが、自宅では聞くことの出来ない「良い音」を聞きくことができ毎回楽しませて頂いています、ありがとうございました。
マルチウェイスピーカーと差別化できる
【Z702-Bergamo】
先月のZ702-Bergamoの試聴会にも伺ったのですが踏ん切りがつかず、今回マルチウェイのフラッグシップであるZ800-FW168HRとの聞き比べができるとのことで再度参加させていただきました。
前回の試聴時に気になったのは女性ボーカルやホーンの高音域できつさが感じられた点で、これがスピーカーの特性によるものか試聴室の音響によるものなのかよくわからなかったのです。おそらく自宅のスピーカーに近い柔らか目の音が出るであろうZ800と比較すればある程度判断できるはずだと考えました。
試聴室には前回と同様に完成版Z1000-Bergamoとキット版のZ702-Bergamo、新旧のModenaが並んでいました。Z800-FW168HRがありませんでしたので、持ち込みCDの試聴時にお願いして繋いでいただきました。
用意されたデモ音源ではZ702-Bergamoからオルガンの重低音がこれでもかと響き、パーカッションの鋭いアタックも堪能できました。以前作った2019年ステレオ誌付録スピーカーのキットでは低域の微妙な遅れを感じましたが、Bergamoにはそういった違和感は皆無でした。
持ち込んだJane MonheitのTaking a Chance on Loveでベースと女性ボーカルを、Jaco PastoriusのWord of Mouthで低音のキレを、①Z1000-Bergamo(ツイーターなし)と②Z702-Bergamo(ツイーターあり)、③Z800(完成版ツイーターなし)で聞き比べました。
解像感はいずれも遜色なく、聞こえ方は違いましたが聞こえない音はありませんでした。
音色の明るさ元気さは①>②>③、シルキーさ(品の良さ)は①<②<③と感じました。ツイーターなしだとシルキーさは①>②なので、ツイーターの効果が分かり易かったです。
また低域については明らかに両Bergamoのほうが出ていると感じましたが、Z800も大人しく聞こえるものの30Hzくらいまでしっかり出ているとのことでした。聴感上のボリュームが合わせられていなかったようです。
肝心の高域のきつさについては、Z800と切り替えながら聞いてみるとそれほどの違いは感じられませんでした。他の方のCDでジャズピアノやホーン、ボーカルを聞いても同様でしたので、おそらく部屋の影響が大きかったのだと思います。もしかすると小口径の見た目からくる思い込みがあったのかもしれません。
個人的にはZ800のような品の良いスピーカーとは明確な違いがありながら質的に十分対抗でき、価格的には大勝利の大変良いものだと思いました。
音は良いが、聞いていて楽しめません
【Z702-Bergamo】
良い音を聞いて楽しむ事と楽曲を聞いて楽しむ事の二つがオーディオを楽しむことになると思いますが、私が視聴会に参加して感じた事は楽曲を聞いた時に楽しむことができないスピーカーであるということでした。音楽を楽しむ一つの理由はリズムにあると思います、メインのメロディーが良くてもそれを下支えしているリズム隊が心地よく鳴ってくれないと楽曲全体に影響するからです。
視聴しました Z702-Bergamo のリズム隊の音の出方が前に出ていないと感じました。例えばドラムスのバスドラムの本来の音は「ドスッ」と表現したとしたらスピーカーからでている音は「トス」しとか聞こえません。またベースギターの音はドラムの音に消されて何を弾いているかわからない。この二つの楽器は楽曲の下支えしているのでこのスピーカでは楽曲を楽しめない理由がここにあります。しかしながら10Cmのスピーカーでそこまで要求するんだったら大型スピーカーの選択になるんでしょうね
今回持参しました音源は、Beck,Bogert & Appica Live in Japan 1973年です。このアルバムはギターとアンプ直やドラムもマイク直なので電気的に処理させていないので演奏者の音がそのまま聞けるためです
Z702-Bergamo + スーパーツイータについてですが、私的には高音が膨れ上がり煩く聞こえました。高音の量が上がると中間のメロディーが美しく聞こえるという錯覚に陥るようですが、例えばボーカルが綺麗に聞こえるようになるのはそのためなのでしょうが
でも実際のボーカルの声は再現できているのかと思うとかけ離れているように聞こえました。
PC1台で音楽製作(DTM)をしたときに、初めに陥ることですが、幾つもの音源を重ねて楽曲を作るとドラムのハイハットやシンバル等の高音楽器が埋もれてしまわないよう音量を上げてしまいます、これで全体の楽曲が良くなった感がするのです(錯覚)。しかし良くよく聞いてみると何かが違っています。そうですリズムの抑揚がなくなってしまうのです。こうなるとどの楽曲を聞いてもつまらなく感じてしまうのです。
話はスーパーツイータに戻しますが、高音を追加した時の人が感じる感覚は人それぞれですが、私はZ702-Bergamo 単体のみで聞いた方が素直な音で疲れないいい音だと感じました。もしスーパーツイーターを使う時は必ずサブウファー必須と思いました。
音はきれいだが音圧が足りない
従来のシステムは6畳間長辺中央で、ベッドに腰かけて聞くしかなく、リラックスできませんでした。
椅子が短辺中央なので反対側にZ1-Livornoを設置しようと思ったのですが音圧が不足です。
本来は16cm位以上のSPが必要だったのでしょうが、79歳の年寄りには気が回りませんでした。
結局、机の上の棚に設置し、低音用アンプを購入し2.1CHにして、本来の目的に近づきました
アンプはデノンAVR X550,低音用スピーカーは50年前に買った、JBL L101です。
ソースは、TAKE FIVE, チュニジアの夜、サッチモのオチチョニア、オルガン曲、モルダウ等々。CDをリッピングしたもの、192KHzのハイレゾで購入したものです。
PCオーディオ
アンプ Nobsound ST-01 PRO 6K4
パソコン
もともとDIYが好きで、パソコンのスピーカーを自作を考えていました。
そう考えているときに音工房ZのHPを拝見し、とても一からの自作は無理と断念。
Z702ーModena(V6)自作キットを購入して組立音出ししました。
学生の時にはオーディオにハマっていましたが40年ぶりにまたそろえようかな~
今現在PCしか音源がありませんが非常に満足しています。
試聴会前に購入済ですが、1点確認して頂きたいことががあります。
【Z702-Bergamo】
Bergamoの試聴会は3月の試作最終段階Z1000-BergamoとZ1000 Bergamo の完成品試聴会に続き3回目です。Z702-Bergamoは9/22に既に注文を入れさせて頂きましたが、Z1000-Bergamoとの音の違いがあるかが気になり確認のため参加させて頂きました。
今回の私のレビューは少し他の方とは違った内容になってしまいますことを最初にお知らせいたします。あくまでも私個人の感想で客観的な根拠などはございませんので参考としてお読みいただければ幸いです。
3月の2回の試聴会でBergamoの完成度の高さはよく分かりました。Bergamoの音については過去の私のレビューや他の参加者の方々のご意見を参考にしていただければ、このモデルの実力はよくお判りいただけると思います。今回はZ702-BergamoとZ1000-Bergamoの音は同じなのか違うのかと云う点に特化して試聴会に臨みました。
メルマガの
「Z1000-Bergamoの完成品との差ですが、
ブラインドテストではほぼわからない微妙
な差です。
ユニットのエージングが甘いからか、キット
版のZ702-Bergamoよりか完成品版のほうが
音が若干柔らかい気がしました。ですので
あと3日しっかりピンクノイズエージング
します(笑)」
との記載が気になり頭から離れず、両者の違いに集中することになってしまいました。
今回のメニューはZ702-Bergamo VS Z1000 Bergamo とZ702-Modena VS Z701-Modena の4機種の聴き比べがでした。最初Z702-Bergamo のデモの後、各自持参CDでの試聴という流れで進みました。Z702-Bergamo 単独のデモの時は出すぎるぐらいの低音と音離れの良いいつものBergamoの音が感じられました。しかし、持参CDで聴き比べをしていると何か違和感のようなものを感じました。何度もスイッチを切り替えて確認したので聞き違いとは考えにくいのですが、完成品のZ1000 Bergamo に比べKITのZ702-Bergamo は音が少し引っ込んだ感じで高音もZ1000 Bergamo の方が伸びているように感じられました。低域は同等ですがスケールがほんの少し小さくなったように感じられました。他の方のCDでも同様に感じられましたので小さな差とはいえ違いはあると確信しました。
試聴後の感想はモヤモヤしたものでした。それで今回のレビューは止めようかともさんざ迷いましたが真実が知りたく、思い切って投稿することにしました。私は熱狂的?な音工房ZファンでZ701-OMMF4購入以降、全機種の試聴会にお邪魔しています。お世辞ではなくどの機種も素晴らしく音工房Zの技術力には一目も二目も置いています。ですので音工房Zへの期待の大きさが理由の疑問かもしれませんことを皆さんにはご理解いただければと思います。
試聴終了ごの質問の時間に青木さんにこの点を直接ぶつけてみました。スイッチで切り替えると違いが分かるが、ブラインドなら分からない微妙な差とのことでした。でもオーナーになるなる自分としてはこの小さな差が気にって仕方がありません。
私の推測では、1)エージング時間の差、2)箱の差、3)ユニットの個体差、の3点が考えられると思います。両者の差は突板仕上げの有無、フロントバッフルエッジの面取りの角度と量、ユニット取付位置10mmの差、スピーカーターミナルで、内部容積や部材は全く同じとのことですので、私の駄耳では箱の差は聴き分けられないとおもいますので、エージング時間の差が一番怪しいと思っています。
そこでお願いなのですが、ユニットを入れ替えて聴いてみてもらえませんでしょうか、確実に答えが分かると思うのですが。
kochan
CPがよく、発展性、拡張性のある持つ音響パネル(半完成品)
DIYを必要とする半完成品の音響パネルである。市販の完成品に比して、圧倒的に低価格で、CPが極めて高い。無塗装で使用しているが、無地の白木のままでも、質感は保たれている。サポートがしっかりしており、発展性、拡張性が期待できる。
ノウハウが詰まってますね、大変参考になります。
自作ハイエンドスピーカー大百科事典ありがとうございます。 情報量が多くまだすべてに目を通していないのですが、まず興味があった木工工作技術に関する部分を拝見いたしましたが大変興味深かったです。 かなり前に、雑誌の記事をもとにホームセンタでべニアを裁断してもらい、見様見真似で20cmのフルレンジSを自作箱で作ったのですが、その時は最後は薄いシナべニアを張って仕上げましたが、かなり悪戦苦闘しました。(トリマーなんて道具があったんですねぇ、知りませんでした。)
それで自作はもうこりごりと思っていましたが、百科事典を拝見していたらなんとなく、自作で突板仕上げくらいまではできそうな気がしてきました。やはり自作であっても仕上げは綺麗にしたいものですよね。でも、音と粉塵の問題はあるので今の住居では、電動工具は使えず、自分の場合は時間をかけて紙やすりかな。(御社のキットを購入すれば、そのあたりのノウハウも相談させてもらえますかね?)
オーディオケーブルの件とかインシュレータ、アンプの話も 自分の実体験と一致する話が結構あり参考になりました。オーディオは最終的に個人の感性の世界ですから、高いケーブルやアンプを評価する人を自分は批判はしませんが、自分が聴いてみてなんぼの世界ですよね。
ゆっくりとの残りも拝見させていただき参考にさせてもらいますね。ありがとうございました。
★★★★★想像を超える効果でした★★★★★ 星10個あげたい
12.5畳の防音室に前方2セットと後方2セットの大型スピーカーで、切換えて楽しんでいます。JBL3セット(2245+2441+2402+2405、4530+D130+2402、4331)は主にジャズ、
TANNOY(ArdenⅡ)では主にクラシックを聴いています。アンプはMcintosh、Accuphase、DYNACO Mark-IIIなどです。
防音室は大建のオトカベ、オトテンですが非常にデッドで、ジャズは良いのですがクラシックは残響が欲しいと思っていました。
そこで、少しは変わるかとZ103のAタイプを2セット予約購入し、L/Rそれぞれ後方にL字型に置いてみました。置いてみたらスピーカーに対してサイズが足りない?と思いきや、
結果・・激変しました。思った以上の効果です。豊かなオケの音に浸ることができるようになりました。
酷暑の中、組立は汗だくでしたが、導入して大正解でした。ありがとうございました。
山形県南陽市に、「なんようホール」という音響反射板の効果が体感できるホールがあります。有名ミュージシャンに評判のホールです。是非聴いてみてください。
みなさん木造ホールのおかげと思っていますが、優れた音響反射板の効果だと思います。
Z702-Bergamo 買いました
【Z702-Bergamo】
視聴会初参加の素人です
主に視聴した機材: Z702-Bergamo、Z702-Modena(V6)
ソース: Gloria Estefan:Tengo Que Decirte Alg
東京東京事変:紫電
今回のZ702-Bergamo視聴会の目的は2点あって、
①「Z702-Modena(V6)の差がどのくらいあるのか」と
②「自宅で使用しているSuperSwan&FE108SS-HPの音が一般的な再生音なのか」
を確認する事でした。
結果、①Z702-BergamoはZ702-Modena(V6)に比して低域の量感やヴォーカルの伸びや質感が想像以上に勝っていました。
Modena(V6)は筐体のサイズを加味すれば驚異的な低域再生能力なのですが、Bergamoを聞いてしまうと低域の質感や押し出し、何よりヴォーカルの艶と言うか響きが格段に勝っていました。(聞き終わった瞬間にBergamoの購入を決定しました)
②30年来の相棒であるSuperSwanに装着していたヘタったFE108Superを今年FE108SS-HPに換装したところ酷い音になってしまい、特に低域が暴走してしまった(恐らく部屋の形状が共振を生み出している可能性大です)ために色々調べて試していたところ、音工房Z様のレポートを元にホーン開口部をかまぼこ板で塞ぐことで疑似BHBS化したことにより低域が劇的に改善し、更にZ501を導入して高域不足を改善し全体的にそれなりのバランスが取れたと自己満足しております。
が、自作歴40年来、自身の感覚のみで調整しており視聴会に参加したこともなかったため、世間一般の音とズレがないかが心配になり、確認するべく視聴会で同じ10cm口径ユニットの正統派BHBSであるZ702-Bergamoの音を聞きに来た次第です。
結果、我が家のスーパースワンはフォステクスユニット由来の直球勝負の暴れん坊ながら世間一般の音とそれぼどズレてはいないことが分かりひと安心しました。
また、他の参加者の皆さん持参の素晴らしい録音のソースにも触れられ、Z800-FW168Hの音も聞けて色々勉強になりました。目的を欲張った初視聴会でしたが、とても有意義で楽しめました。
最後に大山様には素人の質問にも丁寧に対応いただき、本当に有意義で楽しかったです。ありがとうございました。
フルレンジスピーカーの実力と、マグネシウムツイーターの音に驚きました。
10年以上前に販売された 11cmアルミコーンウーファーの2Wayシステム(ALR Jordan/Classic1)を 最近あらためて聴いてそのその定位の良さと解像度を再確認して、ただ、やはり低音はそれなりだよねと思っていたところ、BHBSという手法で8cmのフルレンジでスピーカーシステムの音を追及されている御社のことをWEBで知り興味を持ちまして、今回 視聴会に参加させてもらいました。
【Z702-Mondena】 今回の視聴会で一番びっくりしたのがこのモデルですね。8cmのフルレンジ一発でこんな音が出るというのは本当に驚きました。小口径のフルレンジスピーカーというと 元気はいいけど低域は伸びないし、解像度もいまいちという印象があったのですが、元気の良さはそのままにしっかり低域もでています。こういうスピーカーは やはりジャズとかポップの相性が良いというのをあらためて感じました。
【Z702-Bergamo】 こちらも、BHBSという方式の10cmフルレンジということでしたが、8cmに比べ余裕がでているのがありありとわかりました。 この10cmフルレンジですが、開発から音工房Z様がかかわっていらっしゃったとのこと。この違いは口径の違いだけではないのでしょうね。
【Z501スーパーツィーター】今回は Mondenaとの組み合わせで視聴となりましたが、Z501の威力にもビックリでした。Z501を追加することで、フルレンジで感じる中高域の混濁感が一掃されるのを感じました。音の輪郭がはっきりするとのことですが実感できましたね。これを聴いてしまうと、自分はZ501なしのMondenaはあり得ないかな。これならクラシック系のソースも大丈夫そうですね。
【Z502スーパーツィーター】今回は、視聴時間の最後にBergamoとの組み合わせできかせていただきました。やはり同じように中高域の音の輪郭がはっきりするという効果は確認させていただきました。残り時間が少なくZ800との比較視聴だったせいか、視聴したバッハの無伴奏バイオリン・パルティータでは、この音源がもともと高域が強調気味の録音のせいもありますが、ちょっと倍音過多の感じがありまして、Z502のレベルが高過ぎかなという印象でした。自分でZ502のレベルはアーテネッタの調整ができるということですので、聴きこんで調整したい誘惑にかられました。
【Z800-FW168HR】今回の視聴会では主役ではなかったのですが、私の方からお願いして聴かせていただきました。音が出た瞬間に、フルレンジモデルとは世界が違うというのがわかったというのが率直な感想です。自分はクラシックを中心にオーケストラものをよく聴いておりますので持参した視聴の音源との相性があったかもしれません。このスピーカーですが、自分の表現が稚拙で恐縮ですが、音と音の間に静寂を感じるとでも、もうしましょうか。ようするにそれだけ解像度が高いのでしょうね。B&Wの800D2、800D3も視聴会できいたことはあるのですが、この中高域はそれと同じレベルの世界ですね。試聴したバッハの無伴奏バイオリン・パルティータでも、倍音過多でも歪感がないのはさすがですね。ツイーターに使われている純マグネシウムの振動版は、ソニーのハイエンドヘッドホンなどにも使われ、音が良いのは知ってましたが、やはりその効果を引き出しているということなのでしょうか。
今回は、スーパーウーファーのZ505-Trentoとの組み合わせも一瞬ではありますが聴けましたが、ウーファー側のネットワークがはずされているとのことで残念ながらZ505との組み合わせでの実力は確認できませんでした。
Z505との組み合わせを含め、Z800-FW168HRをじっくりと視聴してみたいものです。是非、そのような機会を作っていただけるとありがたいです。
最後になりますが、今回の視聴会では、いろいろ新しい発見をさせていただきました。ありがとうございました。
突板貼って完成! 聴く喜び+持つ喜び
去年の夏休みに組んで以来、仕上げ無しで聴いてきました。その後Z505 Trentoを追加して音の進化に満足。(Trentoのレビューで既報。)ただ木口剝き出しのキャビネットは、わたし的には「持つ喜び」がイマイチなので、今年の夏休みに思い立って、初めての突板貼りに挑戦しました。苦節6週間、秋分の日三連休の最終日に完成しました。これが完成したので、次は長女の結婚祝いに購入したZ1 Livornoキットの組立てと仕上げ、その次には組みっ放しのTrentoを突板貼りする予定です。木工は奥が深い事を思い知らされましたが、一作目のZ800-FW168の仕上げの教訓を活かせると思います。突板張りを検討中の方のご参考に、以下要点を書かせていただきます。ただ内容はほぼすべて自己流ですので、必ずしも正しいか否か。(大山社長、コメントいただければ幸いです。)
① 突板仕入れ:突板は「突板屋GIFU」さんからウォルナット・和紙裏紙付きサブロク(90cmx180cm)を仕入れました。失敗して貼り直した面もあったので、サブロク1枚をちょうど使い切りました。突板自体は高品質で満足です。
② 素地調整の失敗:「木工塗装動画セミナー基礎・クリヤー塗装編Z200」を見ながら調整しましたが、ここで稜(面と面の合わせ目)を過大に面取りしてしまった(一部は面取りの積りがRが付いてしまった)のgは失敗でした。突板を貼った時に突板の合わせ部分が上手く繋がらなくなってしまうからです。仕方なく、タイトボンドが上手く着かないことを覚悟で、一部はパテ埋めしました。しかしパテ埋めしても稜はピシッと直線にならず、結局は貼った突板が波打つ原因になりました。
③ 突板貼りの順番:突板の木目が縦に繋がるようにサブロクの突板から切出しましたが、これらを貼る順番は工夫が必要でした。特に、サブバッフルの上部の陵とバッフル面を繋ぐ25㎜の帯状の面は、貼る順番やh貼り方を間違えると、突板の木口が見えてしまったり(後述)、波打ったりします。結局は2台中の1台の前面は貼り直しました。突板の下には白い和紙が貼ってあるので、突板の木口にはどうしてもこの白い和紙が見えてしまいます。2台目は、キャビネットを正面とか斜め上から見た時にこの和紙が見えなくなるように突板を貼る順番を再考しました。それでも見る角度によってはどうしても白い和紙は見えますので、この木口には仕上げ塗の前にDIYで売っていた木製品補修用の油性の染料系タッチアップペンを薄く塗っては指でこすって馴染ませたら、目立たなくなりました。
④ 突板貼りの挫折:ボンド接着のアイロンがけ工程に使ったアイロンの底面にRが付いていたので完全に密着できない箇所が生じ、気泡が生じこれに素地調整工程まで気付かなかったために、サンドペーパーがけした時に、気泡部分の突板を削ってしまいました。都度アイロンがけで密着を試みましたが、完全には着かなかったようで、塗装工程で再び剥離。再びアイロンがけすると下塗りの塗料が軟化して表面がざらついたので塗装やり直し、etc.という悪夢の繰り返し。結局半分諦めましたが、仕上げ塗りの時点で、この部分は繰り返して削っていたために、最終的にアイロンで密着させると仕上げ面より凹んでいることに気付き、逆転の発想で、凹んでいる部分にアクリルの下塗り塗料を盛って、硬化後に#600のサンドペーパーで丁寧に平面に成型することを思いついてやってみたら、完璧とは言えませんが意外とうまくいきました!
以上、結局下地調整→突板貼り→塗装の工程を行ったり来たりで6週末かかりましたが、結果は初めてにしては満足のいく仕上がりになりました。今度の週末は、長女の結婚祝いのZ1 Livornoに取り掛かります。この箱は、プレーンな四角の箱で色気が無さすぎです。Livorno完成品のようにバッフル前面を多角形に斜めカットすることも考えましたが、これも付属のバッフル板は薄すぎるのでもう一枚積層する必要がありそうだし、機械加工しないと無理でしょうが、プロに頼みたくはない。それに形状が複雑なので突板貼りは難問。今のところ、バッフル面の左右の稜にルーターでR13程度のRを付けて、バッフルと左右側板を一続きに貼ってしまおうかと考えています。和紙付きの突板はR面にも問題なく貼れそうですので。できれば上面も一続きにしてみたいと考えます。または、組み立てる前に一部の面に突板を貼ってしまった方が簡単で仕上がりも良くできるか、とか。Livornoが完成したら次はTrentoの仕上げですが、これはZ800とお揃いのウォルナットの突板仕上げにしたいのですが、大型のため均一に突板を貼るのは至難の業かも知れません。今から突板の板取りや貼る順番をどうしようか、考えています。またサブウーハー固定リングの突板貼りは超難問。どうするか?思い切ってここだけ黒の潰し塗装に挑戦するか?・・・・ 今夜も、秋の夜長、ウイスキー片手にZ800でジャズでも聴きながら、こんなことを考えます。
最後まで読んでくださって有難うございました。