レビューのご投稿は商品ページごとに設置しあるフォームよりお願いします。
現行販売商品についてはお写真付きのレビューを送っていただいた場合500ポイント贈呈させていただいております。ご投稿いただいたお写真とレビューは弊社の公式Instagramに英訳投稿させていただく場合がございます。(販売終了商品、Amazon商品につきましてはポイント贈呈はいたしておりません。)
他社の製品に比べて安いので助かっています。
Z103 音響パネルBタイプを合計4商品、購入しました。4枚のパネルは普段、仕事で使っているニカワの接着力を信じて接着し、足はラワン合板の端材で自作しました。完成した音響パネル4枚はスピーカーの後ろに設置。一聴して音のエッジが際立ち音色が明るくなり,
私にとってうれしい変化でした。当分、無塗装のままで十分です。音工房さん,
いい商品をリーズナブルな価格で提供していただきありがとうございました。
いやあ大感激で出てくる音に驚愕!!
まず組み立てからお話します。
木のカット精度が素晴らしく、しかもダボ付ですからボンド付けで大きなヘマをしない限り立派に仕上がってしまいます。
送られてきたキットに付属されている説明書だけで組み立てを進めていくには経験者にとってはこれで役に立つでしょうが私のレベル(スピーカーキット2回目)では不安です。なので特典ページのURL先の組み立て手順を眺めながらが安心感があり着実にできます。工房経験のない私でもこのキットは大変楽に完成しました。
塗装はDIYで自宅内のアチコチでちょこちょこ切ったり貼ったり、又釘やビス留めなどもそれなりに楽しく進める方ではあります。
しかしこのスピーカーボックスへの塗装は初めてで、大山様のビデオ講座も拝見させていただきましたが、とても根気のいる仕事で私の精神力では無理があり、何度も重ねていると塗りムラが発生してしまい、見苦しくなり、結局は簡単な方法で仕上げてしまいました。次回いつか新たな塗装の機会には真剣に取り組み、その詳細を書き記したいと思います。
さて、音の方ですが11月初旬に完成し、初めての音出し時は低音のボンボンする異音が気になりましたが大山様のサポートを得てここはグッと我慢我慢で1ヶ月が経過しました。
約200時間のエージングが完了しましたので本来の個人的なレビューをさせていただきます。
このスピーカーは約1か月前の組み立て後の初めての音出し時にボンボンという音が気になりましたがエージングで見事無くなりました。そして初めての音出し時より、このスピーカーの音はきっと自分の気に入る音になるだろうという直感があり、エージングの毎日が楽しいものでした。
私は低音の出方をいつも非常に気にしています。新しいCDを買った時なども演奏の良し悪しより低音の良し悪しの方が気になってしまいます。
Z1-Livornoの低音は素晴らしいものでした。いろんなジャンルのCDを聴いてみて思ったことは目を閉じてオーケストラの曲をそこそこボリュームを上げて聴いて見ると、ホールの最前列中央の席を思わせました。お世辞ではありません。
一番それを感じた時の音楽はカラヤン指揮のドボルザーク「新世界より」の第1楽章です。1985年2月のレコーディングで、ウィーンフィルハーモニーの演奏です。最初から最後まで私をその場に釘付けされました。堂々たる音、ティンパニーの音は異常過ぎる位リアルに鳴ります。腰を抜かす程の驚き、正に驚愕でした。
クラシックが最も合うのかな?と思いきや、いやいやポップス、タンゴ、歌謡曲、ジャズ、何でも来い、の感じです。
つい最近入手したCDに演歌歌手 神野美伽の「矜持(きょうじ)」というアルバムがあります。2013年のCDですから決して新しくはありませんがこのCDの11曲目に「歌謡浪曲 無法松の一生(度胸千両入り)~ニューバージョン~」を大山様もZ社を取り巻く音愛好家の皆さまも是非一度このCDを手に入れられて、神野美伽の
度胸千両を聴いてみてください。度肝抜かれます!演歌好きでよかった!日本人に生まれてよかった!ときっと思いますよ。
どなたか私のこのレビュー見て、そして神野美伽の度胸千両入りニューバージョンをお聴きになった感想を聞かせてください。大山様もよろしくお願い致します。
とにかくこのZ1-Livornoの音はZ701シリーズの音とは世界が違います。素晴らしい音は低音の出方で良し悪しの大半が決まる、と思えるスピーカーです。
私は低音大好き人間です、と大山様に常に申し上げています。
このスピーカーの悪いところは見あたりませんが、更に欲を言えばもっとズシーンと身体にくい込むような低音が得られるサブウーファーなどのオプションを売り出してください。
尚、補足になりますがZ701のキット購入時にオプションで販売されていたスーパーツィーターをコンデンサーだけ変更してエージングスタート時より使用しています。
このスーパーツィーターの威力もスゴイです。私は73歳で、高音は1万ヘルツどころかもっと下までしか聴こえていない筈ですが、でも明らかにスーパーツィーターの効果は歴然としてありことが分かります。味噌汁に七味を少々振りかけるとぐっと味が締まりますよね。それくらいの違いは十分あります。
Z701がハイ上がりの音だとすればこのZ1-Livornoはロー下がりの音、なんて言ったりなんかして…。
このスピーカーに出逢えてよかった、本当にそう思っています。
大山様、Z1-Livornoのオプションで更なる低音増強を一日も早く販売されることを祈っております。
ミニコンポのスピーカーよりかなり良い音が出ています。
20年ほど前に購入したONKYOのミニコンポ、スピーカーユニットが壊れたので、当商品を購入制作、音といい形といいかなり良いです。満足しています。
今迄の雑誌による情報とは異次元の内容で、大変参考になりました。しかも無料で。
先ず、ブラインドテストの結果には驚きました。
数十倍の価格差が有るにも拘らず、ヒアリングでその差が識別できない人やソースが多かった事は本当に驚きです。 人はブランドと広告、外観、価格、雑誌等のレビュー情報で判断している事が良く分かりましたが、試聴が困難な条件下で実際に機器を購入する際の判断が今まで以上に難しくなってしまった、或いは逆に簡単になったようにも思えました。
次に、工具の使用法については動画で構成されており、まさに「百聞は一見に如かず」で、当方はこれからオーディオラックを自作する予定なので大いに参考になりました。
スピーカの調整テクニックには、即実行できる事が有り試行したいと思っています。
又、部屋の音響測定(見える化)にも非常に興味がありますが、ご紹介のアナライザーが手に入らないようです。 マイクと接続するPCソフトを探す事にします。
当方は2階でヒアリングしているのですが、階下からうるさいと文句をよく言われるので、インシュレーターの解説は切実なレベルで読ませて頂きました。 もう一段掘り下げた記事が欲しいなと思いました。
以上ですが、このような情報提供をして頂いた事に感謝すると共に、もっと多くの人に読んで頂きたいと思います。
フルレンジの名機です。
サウンドステージの構築に優れていて、各奏者の位置が明確に表現されます。また10Cmフルレンジとは思えぬ程豊かな低音を再生することが出来、かつ帯域バランスがとれたナチュラルな再生音であり、長時間聴いても聴き疲れがしません。大型システムにない良さがあり音楽を聴く楽しみが増えました。タモの突板を貼って仕上げましたが、外観もシンプルなデザインで素敵です。
使用機器 CD Player Marants SA11-S2, DAC DCAMPーBIZ製、Power AMP DENON POA-3000
ソース CD ステレオサウンド社 THE ROYAL BALLET 白鳥の湖, ESOTERIC社 エドヴァルト・グリーグ ペールギュント、究極BEST100 AVE MARIA 森麻季カッチーニ:アヴェ・マリア等
最高のスパイス
11月23日(祭日)待ちに待ったZ-502Ver2が我が家に届きました。
はやる気持ちを抑えて慎重に接続。
まず、音出しの感想の前に使用ピーカーの紹介をいたします。
我が家メインのスピーカーはZ703+マークオーディオMAOP7です。
本来はZ703はFOSTEXーFE108SSHP専用の箱ですが、
どうしてもFE108の音が好きになれずMAOP7使うことにいたしました。
結果、予想通り低音の過多のスピ-カーになり一か月余り低音と格闘することになりました。
しかし大山さんのスピカー追及道のブログを熟読しながら調整した結果、
低音のパンチ力が若干弱いながらも中高音の綺麗な響きのスピーカーを作ることができて満足しています。
だがやはり10㎝フルレンジ一発では高音域の艶ややかさ、糸を引くような伸びがやや足りない気がしたのでZ502を購入することにいたしました。
【音出しの感想】
音出しに選んだCDはベートーベンのトリプルコンチェルト:バイオリンとチェロとピアノの協奏曲で奏者はバイオリン/ソフィー ムッター・チェロ/ヨーヨーマ・ピアノ指揮/ダニエル ボエンハイムの巨匠3人.
この作品は3人のソロが入れ代わり立ち代わり演奏される合間をオーケストラが鳴り響き
時には3人がジャズセッションのようなバトルを演じるスリリングでユニークな曲で私の
お気に入りです。
音の印象ですが、もともとMAOP7はかなりの高音域まで出ていましたがややザラついた感じで今一歩でした。Z502を加えるとザラつき感がまったくなくなりバイオリンの音が
シルクのように滑らかで光沢感のある音に変貌したのに感動!
外にもチェロの高音が明るく軽やかになり又やや引っ込んだ音だったピアノが前にでて来て高音がキラキラした感じになり思わずウットリ、後はやや埋もれていたオーケーストラのバイオリンの音が明瞭に聞こえるようになったのでびっくり大感激。
もう一枚のCDはカールリヒターのパイプオルガン演奏のバッハ。これは音が部屋全体に広がりすっぽり包まれるような感じ。オーディオに関心のない妻の一言が「まるで教会で聞いてるみたい」本当にリアルな音です。
【総評】
一言でまとめるとZ502はスピーカの音を格上げする秘伝のスパイスです。
【システム】
アンプ:PSAudio製 /Stellar Strata
CDプレーヤー:マランツ/CD6006
レコードプレーヤー:Trio/KP700D
ヌケの良い中音と高域がクセになります
組み立て当初はナローレンジでこれは失敗したかと思っていたのですが、エージングが進むにつれ、非常に良い音が出るようになりました。今はスーパーツィータZ501と組み合わせています。結局色々試してコンデンサーは1.0μFで落ち着いています。
それから試しに4キロの鉄アレイを乗せてみたのですが、とても音が変わり、低音が締まって奥深い音色が出るようになりました。
クラシック中心に聴いていますが、ヌケの良い中音と高域のクセが逆に私にとっては好みで、女声も目の前で歌っているようなとてもいい感じです。低音も自然で30Hz台まででてます。
またApple TVでApple musicのDolby Atmosの5.1chのメインフロントとしても使っています。リアはZ Livorno、センターはZ601とオール音工房zの製品(あ、サブウーハだけフォステクス)。これが思った以上に素晴らしく、オーケストラや教会音楽など美しい残響が部屋全体を包み込んでくれます。今までにない体験がサブスクで気軽に体験できてお勧めです。ハイレゾよりもむしろ音がよく感じられるほどです。
【商品名】Z702-Modena(V6) 中音域から低音域の再生音がいい
【商品名】Z702-Modena(V6)
amp:FOSTEX AP 20D
DAC:FX-AUDIO FX04J+
USBから再生
ツィータ:エミネンスAPT30
JAZZ:ROCK(1960-1980年代 )
いや~普通です~
ヤフオクでたまたまZ-Modena-MK2を手に入れ、さてさてどうしようかと思っていたところ、ネットでZ701-Modena(V3)の
図面を拾うことができ、これもネットで板材を注文…そそくさとくみ上げてみたところ…
いやいや、これが良い感じに仕上がり愛器としてずっと使っていました
そして御社からZ702-Bergamoの発売のご案内をいただき、即購入させていただきました
12時間エージングして視聴した感想ですが期待どおり「いや~普通~」って感激しました
そして、バスレフポートから中高音が全くもれていない!クリアなはずです
世の中、低音がどうのこうの、ハイレゾで高音が素晴らしいとかオーディオマニアの諸氏が謳ってらっしゃいますが
私は癖のない普通に聴けるスピーカーが欲しくて色々試してきましたが、なかなか見つからず…
Z701-Modena(V3)で何とかというところでした、そしてZ702-Bergamo…愛器になります…きっと
Z701-Modena(V3)とZ702-Bergamoの比較ですが、いつも試聴に聴いているダイアナクラールの’S Wonderful
Modenaは目の前のマイクで、Bergamoは録音室のガラスの向こうのマイクで歌っている感じでしょうか
スパーツイーターは付けたほうが良いと感じました(0.68μF)
なお、機材はお金持ちではないのでRaspberryPi(Volumio3)>MiniBoss(DAC)>FX-AUDIO-TUBE-P01Jになります
ソースは情報量が多いにこしたことがないのでMP3よりFLACとかDSDにしています
【作成後記】
タイトボンドやクランプを使ったことがなかったので悪戦苦闘しました
タイトボンドは付けすぎや作業が遅いと硬化が始まって隙間ができたり傾いたりするようです
また、クランプは締めるまでに時間がかかるし、締め方を均等にしないと歪みの原因になります
説明書の最初「音道板2、音道板3」の取付けで上下のクランプの締め方が悪いと最後の側板が浮いたりダボが合いません
私もカンナで削るはめになり最後の側板のダボは何か所か使用しませんでした
本製品はダボである程度正確性が確保されるのでいつも通り「漬物石方式」でよかったな~と後悔しています
①まず、地板+背板を接着、次に天板を接着してコの字を作ってしまいます(側板を接着しないようにして使うと楽です)
②コの字を側板に接着します(逆側板を接着しないようにして重石を乗せます)
③音道板を全て側板に接着します(逆側板を接着しないようにして重石を乗せます)
④吸音材をつけたら逆側板を接着します(ターミナルは表面処理が終わってから付けます)
※②と③の接着後、接着部の角にホワイトボンドを入れて隙間対策します
※②③④ともバッフル板も使って平面出しと角出しすると確実です
※外側の接着部は接着前にマスキングして、接着後すぐにはみ出しを拭き取ってマスキングを外してしまいます
というのが、もし私がもう一度作るならこうする編でした、ご参考までに・・・
なお、漬物石は2L天然水6本入りを4箱くらい・・・使ったあとは災害時用に
Best CP!
結論:兄貴分の2ウェイバスレフのZ800-FW168HRの実に1/3未満の価格からすれば、これはすごいHigh C/P(多分Best CP)だろうと思います。
購入動機:Z800-FW168HRを突板仕上げして、これをZ505 Trentoの上に載せました。これを里帰りした長女に見せびらかしたら「欲しい!」との有難いお言葉。長女には甘い妻には「長女が欲しがったから」という口実でまた音工房さんから仕入れて作ってプレゼントできます!でもZ800は長女には贅沢というものなので、Z1を仕入れました。
製作:仕上がりはまあまあ。組立て作業自体は、相変わらず高精度のダボ穴加工のおかげでスムーズ。仕上げはZ800で失敗を重ねて修正に苦労したウォルナットの突板貼りに再チャレンジしました。Z800のように複雑な形状ではなく単純な四角の箱なので、角ピンに仕上げれば突板貼りも完璧かと思いきや、木工は奥深いものです、目地払いで電動サンダーを使った際に稜部をダレさせてしまい、調整に手間取りました。また稜部分の突板の合わせは、突板貼り2回目で満を持してやった積りでも難しいものです。突板の裏に貼られた和紙の白い断面がどうしても稜部に出てしまい、結局は仕上げ塗りの時点で顔料系の油性ペンで和紙の白を目立たなくしました。Z1の次のプロジェクトには、貼る難易度は高くなるようですが、和紙無しの突板に挑戦します。外観的には単純な四角の箱なので何かアクセントを付けたく、当初はバッフル面左右の稜に大きなRを付けてこれに突板を貼ることを考えましたが、稜にRを付けるトリマーが安物の上に私の腕がいまいちで綺麗にR取りができなさそう、しかもR9.5にするとR部がダボ穴に被ってしまう計算なので断念。代案で12㎜厚のMDF合板でグリルを作り、これの左右両稜をトリマーでR9.5に加工しました。R加工部分は上からグリルネットを張るには十分な精度で仕上がり、グリルをBOXに固定する為のプラスチック製グリルホルダーの取付けも上手くできましたが、MDF板のスピーカー部逃げの為の穴あけは数度チャレンジしましたが、トリマーの刃物が暴れて真っすぐに綺麗にできません。上からグリルネットを貼れば隠れますが、他の部分がまあまあの仕上がりなので残念です。ここの部分はジグソー加工の方が良かったのでしょう。
音のインプレ:音出しして未だ30時間ほどの為か、ソースによってはヴァイオリンやヴォーカルで刺激的な音が出ることがあります。よく聞く楽曲は、バッハのヴァイオリンコンチェルトやヴィヴァルディの調和の霊感などを在宅勤務中に小音量で聞くのにはじまり、仕事の後は何でもござれで、無伴奏チェロから交響曲系、ジャズ、プログレッシブロックまで。寝る前の仕上げにはウイスキー片手にダイアナクラールや中溝ひろみのジャズヴォーカル、それにカルメン・ハバネラで癒しの時間。
ブレークイン完了後には刺激的な音が取れ、かつビビッド感のある音になってくれるものと期待しています。去年組んだZ800ではブレークインにさほど時間がかからなかったと言うか、最初から耳障りな音があまり出ず、余韻の表現が見事でした。Z1は、High CPのウーハーと箱の設計の秀逸さが要因だと思いますが、わずか10Lのバスレフからは驚くほど低音が出ますが、高音が聞こえ難い私には低音が厚すぎます。先輩諸兄がヴォーカルの定位と表現を絶賛されていますが、確かに定位は良さそうです。Z800との比較はフェアじゃないでしょうが、先に作ってしまったZ800に比べて、音の緻密さとか余韻の美しさは、やはりZ800にはかなわないようです。(このコメントは、Z800+Z505で40万円ほどつぎ込んだ自分に対するExcuseなのかも知れませんが・・・。)
F特:それから、Z800では小音量でもきれいに再生できますが、Z1では音量をもう少し上げないと高音と中低音のバランスが取れない印象です。ただこれは私の耳のF特のせいかも知れません。つまり、もともとメニエール病のせいで軽い難聴があるうえに60歳過ぎて高音が聞こえなくなったので、音量を上げないと耳のF特がフラットにならないような印象になるのかも知れません。(ただ疑問なのは、Z800は小音量でもバランスが取れているように感じるし、細かな音が聞こえます。)因みにZ800とZ1では仕様書上で能率が2dBほどの違いがあるので、同じ音圧で聞こうとすると、Z1の時は2dBほどアンプのゲインを上げれば良いはずですが、実感としては3~4dB上げる必要があるように感じます。何故か?やはり私の耳のF特なのかも知れません。Z1を小~中音量でも美しく鳴らすには、大山社長がスーパーツイーターのページで言われるように、8K~20Kの帯域をスパイス的に加えるためにZ501のようなツイーターを付けてやれば良いのかも知れません。特に私のような難聴/高齢者については。今度試してみます。
Z800+Z505 の1/6以下の投資だと考えれば、やはりZ1はBest CPであることは自信をもって報告できます。今回仕上げたZ1は来月に長女の元に嫁入りします。次には長男のを作ります。
最後まで読んでいただき、有難うございました。
低域のボンつきのこと
メルマガにZ1-Livornoの低域ぼんつきについて書かれていましたので、レビューとして書くのは少々違うかもと思いましたが投稿します。私のZ1-Livornoも低域にボンつきがあり、一時は捨ててしまおうかとも考えたほどでした。なお、現在(音出し後約1年経過)の評価は★4つです。★5つでも良いのですが、これ以上のものが無いわけはないと思っていますので。
主な機材
CDプレーヤー:パイオニアPD-50AE
アンプ:マランツPM8006
音源:CD、SACD 主に交響曲
他の所有スピーカー:Z701-OMMF4、Z601-OMOF101
スピーカーの配置:6畳和室の短辺方向に、約1300㎜の間隔でLとRを、各々600㎜の高さのスピーカー台に乗せています。スピーカーの背面は壁から約300㎜ といったところ。
音出し当初、オーケストラの中の木管楽器が非常にきれいな音だなと感じましたが、コントラバス等の低音楽器が鳴り始めた途端、ボーボーという音でびっくり。バスレフダクトからかなりの空気の出入りがはっきりと見えるようで、手をかざすと団扇に当っているような感じでした。ダクトを外したり他の長さのものと入れ替えても変化なし。
すでに諸兄のレビューを読んでいたので、ダクトにスポンジを入れると良いようなので、安い台所用スポンジを入れて見ました。効果ありで結局、音出しから1年経った今でもスポンジは入れています。今も取り外すと、当初ほどのボンつきはありませんが低域が厚く響きすぎます。使用したスポンジは厚みが十数ミリ、幅60㎜、長さ120㎜程度で、これを短方向に少し丸めてダクトに入れますが、ダクトは完全には塞がず、載せる程度にしています。
スポンジを入れることに抵抗があったので、最初はエージングで良くなると信じて20時間ほど鳴らし続けたり、エンクロージャー内に吸音材を入れてみたり、近所迷惑も顧みず少々大きな音で鳴らしてみたりしましたが、若干の改善があったように感じただけで、ついにスポンジ挿入と相成りました。
さてその音ですが、木管の音のきれいさ、金管の輝き、定位の良さ、雰囲気などZ701-OMMF4より勝っています。さらにスーパーツイーターを追加、付属のコンデンサを使用し、逆相接続し、より解像度が上がったように感じます。ただZ701-OMMF4やZ601-OMOF101より音が小さく、アンプのボリューム位置がZ701-OMMF4で10時の時、同じ程度の音量を得るにはZ1-Livornoでは11時半から12時になります。良い音なので聴きこむうちにさらにボリュームを上げたくなります。近所迷惑の前に家族迷惑ですね。
Z1-LivornoはB&Wの805を目指しそれを凌駕したとのことですが、実は小生、10数年805Sを使用していましたが使いこなせず手放し、その後Z701-OMMF4やZ1-Livornoを購入作製してきました。Z1-Livornoは805Sより良い音で安心して音楽が楽しめます。今後低域がどうなるか見ていきますが、今Z702-Bergamoを作製中です。レビューをみると相当良いようなので、完成後はZ702-Bergamoばかり使うようになり、Z1-Livornoを忘れ去ってしまうかもしれません。さてどうなることか。
ところで、ここに書くことでは無いのですが、Z701-OMMF4のユニットをOM-MF4-MICAに変えたものを大山様は85点と評されていたと思いますが、小生はMICA版の方がOMMF4より良いように感じます。Z701-OMMF4は真夏の太陽でギラギラに照らし出している感じ、MICAのほうは秋のさわやかな陽に照らされたように感じています。それでもZ1-Livornoのほうが良い音ですが。出来ましたらZ701-OMMF4のMICA版キットなど作っていただけると有難く思います。余計なことを書き失礼いたしました。以上
満足できる逸品です
使用機材はアキュフェーズE-560をメインとしてアキュフェーズ製品を主に使用しております。
普段はfmで音楽番組を流しています。
音工房zのスピーカーはZ1-Livornoに続いてZ702-Bergamoは2機種目になります。
Livornoの組み立てはスムーズに問題なく出来あがり、エージングも進み軽やかに鳴っています。
Bergamoも同様に出来るはずと軽い気持ちで作業を進めたところ、思わぬところで作業をストップする事態に至りました。
仮組みのときは気づかなかったのですが、音道板を取り付け最終確認した所、あちこちに隙間が出来ていました。
目で見て確認出来る範囲はボンドで塞ぎましたが、音に与える影響がどれだけあるかは定かではありません。
もう少し慎重に作業を進めるべきであったと反省しております。
この記事をお読みの方でこれから購入、組み立てをされる方はくれぐれも基本に忠実に作業される事を望みます。
さて、肝心の音ですが、エージング始めたばかり2〜30時間経過の感想です。
良くも悪くもLivornoと同様音工房らしさ満点の音です。良い音です。聴き疲れしません。
この2〜3日LivornoとBergamoを同時に鳴らしていますが、音場の広がりが何とも言えず良くなりました。
正に音に包まれる感じです。低域から高域までの繋がりも良くなって音が生き生きしています。
Bergamoのエージングを進めもう少し聴き込んで見たいと思います。
今後も素晴らしい製品が生まれることを願います。
想像以上の音でした
初めてのスピーカー制作。
スピーカー接続部分の部品名も分からず悪戦苦闘。
仕組みが分からず、説明書をプリントアウトして何度も読み直したが、「コイルとコンデンサーがどうしてこの接続になっているのか」理解できず、迷いながら中学生以来やったことのなかったハンダごてを買ってきて作ってみた。
最初の音出しの印象は「低音不足で硬い」。しかし、二日ほどかけて音出しを続けると低音が豊かになってきた。
一月ほど使うと、30年以上使ってきたパイオニアS-99Tを上回る高音と低音を出すようになってきた。これには驚いた。コストパフォーマンスは非常に高い。
なぜ、この大きさと重さで、この音が出せるのか未だに不思議だ。
タイトボンドも余っているし、木工クランプも買ったので、ついでにZ702-Modena(V6)も作ってみたが、これも想像以上の音を出している。
欲が出て、上級機種も作りたい衝動に駆られましたが、それはまたの機会にします。
価格とサイズを超えた描写力に驚き
キットが届いてから完成まで4か月もかかってしまいました。
というのは、前面バッフルを無垢板に換えることにしたためで、30mm厚の楢材を切り売りで購入して、穴あけや座ぐりなどの加工は自身で行いました。
せっかく自分で穴加工をするのだから、と思ったら完成品とキットでツイーターの位置が違うのが気になり問い合わせたところ、大山様からは「ほぼデザイン上のところで… 」とのご回答だったので、ツイーターを10mm、ウーファーを8mm高い位置にしてみました。
また、オリジナルでは側板に挟まれていたバッフルを前面に貼りつく構造に変更して、側板の前縁を板厚分切り落としています。
箱の組み立ては正確なダボ穴のおかげで位置ずれを気にせずに済み、そしてオリジナルのクランプがとても使いやすいので、作業は楽で確実でした。
塗装はオスモのノーマルクリアを1回塗り後軽く研磨、で仕上げています。(昔、何かの記事で、スピーカーにいろいろな塗装をしたら、ニスがラッカーや突板に圧勝していたのを見たことがあるので。)
音は、B&W CM5 S2 (2016年購入)と比較しています。
Marantz M-CR612 に両方のスピーカーをつなぎ、同じボリュームで鳴らしたところ、Z1の方が音量が小さく、第一印象は、音像の焦点がとてもはっきりしていて鮮やかなことに驚きつつ、ずいぶん痩せた音だなあ、というところでした。
ところがその後、エイジングが進むにつれてどんどん筋肉質になってきて、楽器本来の響きが付き、細かいニュアンスもよく伝わってきます。
Z1は、ほんとに余分な響きがなく、スピーカー至近距離で聴いたときに付帯音がほとんど感じられず、後ろで聴いてもトーンコントロールで高音を落としただけのような音になっています。
解像度も段違いで上回っており、CM5ってこんなにもごもごした音だったんだ…と思いました。(CM5を買ったときにはまわりにいたライバルに比べて解像度で負けていなかったはずなのに。)
小さい会場でのJazzのライヴ録音では、CM5は目の前で演奏しているけど像は広くぼやけた感じで、Z1では会場の空間が少し遠くに鮮やかに再現される感じ。
フルオーケストラでは、CM5はスピーカーの間にオケが展開する感じで、旋律などは鮮やかでわかりやすいけどオケ全体の情報量はじつは少ないのですが、Z1はスピーカーの奥に空間ができてそこにオケの姿がはっきり見え、いろいろなところで何が起きているかが捉えられる感じです。
セッティングは、部屋のせいもあるかもしれませんが、めちゃくちゃシビアで、最終的に2つスピーカーから出るビートの壁がちょうど接するところに置いたのですが、この間隔を10mm変えただけで、ぶつかって尖ったビートになったり(ちょっと頭痛がします)、音の立ち上がりが2つに離れてしまったり(しまりがない感じ)、なのでミリ単位の調節が必要でした。
ここをうまく決めると、低音のつながりはきれいでありながら、立ち上がりの早い音圧をしっかりと感じることができます。
じつは、うっかり片方のスピーカーケーブルを逆接してしまったことがあるのですが、その時には強烈に頭を揺さぶられるような目にあいました。
音源によってはバスドラのビートなどが生々しすぎて圧迫感がある(壁に近いせい?)ので、ダクトの調整をしてみようかと思っています。
それと、スーパーツイーターがものすごく気になる… そういうところを自分でバージョンアップできる楽しみを得られたこともうれしいです。
しかも、音質はすでに自分が手の届く範囲の大手メーカー完成品をあっさり上回ってしまっているわけで… 音工房Zさんは魔法使いではないかと思えてしまいます。
ユニットの素性が良く、最高のスピーカー(箱)です。
アンプ FX-AUDIO- FX-2020A+ CUSTOM オペアンプはOPA627
DAC 基盤むき出しのES9038QS2 オペアンプも変更。
※普段は同じアンプでZ701-Modena使用‥比較感じでも書いてます。
※箱の製作では中も塗装してます和信油性ウレタンにて。
※音出しにはZ501 スーパーツィーター (V2)装着。
今回は急ぎ音出しをしました‥
Raspberry Pi4 + Volumio3 にて、こちらのシステムは定評があり音が良いとの評判です。
スピーカーの配置も適当‥
音出しした瞬間‥あれ
凄く良い音‥
エージングも終わってないし箱の慣らしも‥
音の出方も広く定位もしっかりしていて無理なく出てる感じでした。
ボーカルも凄く聞きやすく自然に‥
とにかく楽しくなるスピーカーだと思いますよ。
聞いた曲等は80年代アイドル、
マルタ、マドンナ、などなど。
知人宅は音の良いCDを選んで評価が出来る物にて‥
知人宅に持っていき音出し‥
アンプTRIPATH製TA2020 DAC ES9038QS2 両方とも魔改造。
電源もフィルター等 魔改造。
凄く良い音でした。
エージング後また楽しみ。
ただ改良の余地が有るとか無いとか‥
ダクトも塩ビで取り外せるタイプのが調整が出来て‥
ダクトから低音以外が‥ ダクトに何か入れて調整したのが良いかも‥
一般の方が無調整で使っても最高に良い音が出るスピーカーです。
凄いの一言。
※組み立てに付いて‥
とにかく組み立てのイメージを頭と現物合わせで塗装の事も考慮してください。
道具と作業場も‥
私はクランプ6本とサンダー安物、
耐水ペーパー色々、塗料‥ マスキングテープ、のこぎり(ダクトカット用)
必要なものが結構ありますから‥
まあ工作の好きな方は大丈夫かな???
写真の完成具合で適当で二週間です。
みっちりって感じ。
差が実感できます
Fostexフルレンジユニットを組み込んだバックロードホーンスピーカーに装着。アンプ側の問題もあるが、装着後は音の透明感が実感できます。
笑顔になりました。ボーカルが特に良かったです。
良い音の出口は手に入りましたがアンプは自分では力不足と考えています。ゆっくりこのスピーカーをより良く鳴らしていきたいと思います。スピーカースタンドに始まりオプションのスーパーツイーターの追加など考えています。アンプは求めればきりがないと思いますがこのレベルのこの様なアンプならなんとか鳴らせますというのが有れば提案して頂ければありがたいです。音作りは部屋からといいますがそこまでの事はできません。少ない予算のなかで出口が一番大切と思いZ1000をえらびました。
長岡鉄男さんは、あなたの中に(も)今も生きておられる!
長岡鉄男さんは、あなたの中に(も)今も生きておられる! それだけでいいのです。オーディオは、個人の趣味。自分が良いと思ったものが「最高の音」なんですものね。これからも楽しませていただきます。ご繁栄、願ってます。ラジカセに毛の生えたものであります。😅
素晴らしい2way standard!
1985年にFE206Σを搭載した長岡式D-50のFOSTEX製KITを製作しメインスピーカーとしていましたが、206Σもくたびれてきて(20年位前に一度は交換しましたが、、)そろそろ新しいスピーカーが欲しいなと思っていました。
以前から見た目でも音が良さそうなZ800-FW168HRかブログの開発経緯で興味がそそられるZ1000(702)-bergamoのBHBSのどちらにしようか選択に悩みました。
これまでフルレンジのバスレフ、DB、やBHを使っていましたので、今回は初めてのウーファー+トゥイターの2wayにチャレンジしようと思い御社のハイエンドモデルZ800-FW168HRの購入を決めました。
到着したのが6月末でしたが、今回はD-50製作時の突貫作業(若くて体力もあったので)は止めて、少しづつ木工作業を楽しみながら進めました。
詳しい組立解説書や塗装の説明資料・動画が大変分かりやすく、作業を順調に進めることができました。
特にダボ継ぎによる精度の高い接合が可能なことに驚き、オプションのクランプ(Z203)もこれまた便利なのに嬉しくなりました。
見た目にも釘やビスが表面に無いのでキレイに仕上がりました。
塗装は説明資料を参考に下地処理から下塗り、上塗りまで行い、満足できる仕上がりとなりました。また、下地処理が塗装で大切な工程であることを実感しました。D-50の時は早く鳴らしたくて、塗装は実に適当に行っていました。(反省です)
因みに塗装初心者なので、サンディングシーラと水性ウレタン塗料(透明つやあり)で全て刷毛塗りとし、天気の良い日に行いました。
8月中旬にやっとスピーカーユニットの取付まで完了し音出しができました。
D-50の時にはFE206Σユニット取付を急いだせいか、ドライバーでエッジに穴を明けてしまい、鳴らす前にユニット交換というトホホなことをやらかしてしまいました。なので、今回は慎重にユニットを取付ました。
スピーカースタンドが無かったので、先ずはD-50の上に乗せて音出しです。
鳴らし始めの印象ですが、
・サイズから想像した低音より重量感があり、D-50の瞬発力があるがやや軽く感じられる低音と全然違う
・低音にやや凹凸があるようにも感じた
・トゥイターT250Dの高音は音量を上げてもうるさく無く本当にキレイ
・D-50と同じ音圧を得ようとするとアンプ(SANSUI、AU-α907NRAこれまた年代物)のVOLを結構上げる必要があるんだと実感。BHの能率の高さを再認識しました。
(CDプレイヤーはDENONのDCD-2500NEを使用しています。アナログプレイヤーのYAMAHA GT-1000は最近お休み中ですが、近々運転再開を考えています。)
・ちょっと音がかたいかな(エージングなしなのでこれは仕方ありませんね)
ひと月くらい、鳴らしながらスピーカースタンドも自作しました。(本当はZ102を購入したかったのですが売り切れでした、、、)
スタンドに乗せて改めて鳴らすと、
・引き締まった低音です。凹凸があるように聞こえていた低音がフラットに近いように聴こえた
(スピーカーの置く位置と部屋の関係で随分変わるのが分かりました)
・よく聞く女性ボーカルも、解像度が高く、音場もクリア
・今まで聞いていた音楽(クラシック、ロック、Jポップetc、結構雑食系です)も新鮮で新たな音に気づくこともあり、昔最初に作ったスピーカ(ユニットはTechnicsのEAS-10F10でした)のワクワク感を思い出しました。
使いこなしは未だこれからですが、じっくりとZ800-FW168HRで音楽を堪能したいと思います。
素晴らしいエンクロージャーキットをありがとうございます。
これからもメルマガやブログを楽しみにしています。
Z702-Bergamo と Z1000 Bergamo は明らかに違いました!
【Z702-Bergamo】
Bergamoの試聴会はついに4回目です。結論から言うとZ1000 BergamoとZ702-Bergamは明らかに違いました。3回目の試聴会で宿題の「Z702-BergamoはZ1000-Bergamoと音に違いがあるか」を中心に報告させて頂きたいと思います。既にオーダーを入れられた方、これから注文するか迷われておられる方には一番気になる点だと思います。更にZ800-FW168HR、Z1-Livorno、Z702-Modena との比較も改めてお知らせしたいと思います。前回とは印象が変わりましたので今回が私の感想とさせてとさせていただきたいと思います。なお、私は専門的な評価や耳は持ち合わせていませんので、あくまで私の感じた印象で他の方は違った印象を持たれているかもしれません。当日の感触がブレないように他の方のレビューは見ないで書いていますので参考としてお考え下さい。
試聴が始まる前に大山さんとお話して確認したのは、お願いしておいたデモ機のユニットを入れ替えてみたらどうなるかという点でした。ユニットが原因なら違いが逆に出るはずです。結果は替えても変化は感じられなかったとのことでした。前回Z702-Bergamoのネジの締め付けが少しあまかったとのことでしたが、結果から言ってそれが原因ではなさそうです。Z702-Bergamoの方のエージングも十分進んだようで前回に比べ硬さは取れていました。大山さんも何か違いがあるがそれが何かは分からないとのことでした。以上からユニットのエージング不足や個体差ではなく、箱の方に要因があると考えてよいと思います。
今回の試聴会を通して、大山さんが書かれたメルマガの「キット版のZ702-Bergamoよりか完成品版のほうが音が若干柔らかい気がしました。」と云う点は確信になりました。私以外の参加者の方や午前中の方も違いを感じられたようです。
まず音自体は今回ほぼ同じと言っていいと感じました。では何が違うのか、上手く表現するのが難しいのですが、Z1000-Bergamoの方は音がフワッと空間を伝わってきて包み込まれるとでもいった感じで、とても心地よい空気感の様のものを感じました。Z1000-FE108SSHPのようなスピード感や迫ってくるようなリアル感とは異質の不思議な音場感とでも云うような独特なものです。以前の試聴会で感じた多少アバレの様なきつい音は今回は全く感じませんでしたので、エージングが進み角が取れたのかもしれません。
対してZ702-Bergamoの方はいつもの音工房Zの鳴り方でした。Z1000-Bergamoのような空気感は感じません。切り替えるとやはり一回りスケールが小さくなったように感じますが、Z702-Bergamoの方が自然な鳴り方のようにも思えます。どちらがいいかと聞かれたらZ1000-Bergamoと答えます。ただ、ご安心ください、スーパーツィーターZ502をZ702-BergamoにプラスするとZ1000-Bergamo単体よりいい音で鳴りました。問題はお値段で、タモ製V2でも98,000円(税込)はZ702-Bergamoには厳しいです。私はもう少し現実的な価格のスーパーツィーターを見つける必要がありそうです。今回アッテネーターは-6dBとのことでしたので、Z501の半額ぐらいでいいスーパーツィーターが見つかれば一番嬉しいのですがあまりケチるとZ702-Bergamoが台無しになってしまうのでもう少し予算は必要かもです。
3回目の試聴会のレビューで「Z702-Bergamo+スーパーツィーターZ502 も聴かせてもらいましたが、時間が短かったことと、気持ちが完成品とキットの差に気を取られていたためあまり印象が残っていません。・・・・・ スーパーツィーターを足しても低域はほとんど変化は感じませんでした。」などと書きましたがこれは間違いでした。今回聴いてみて高域の伸びや輪郭の明確化は勿論、低域、中域全体がしっかりした音に変貌しスケール感も増しました。音工房ZのBHBSにスーパーツィーターは必須条件と前回の記述を訂正させて頂きたいと思います。Z1000-Bergamo+スーパーツィーターZ502 は聞き逃しましたが、どのように変貌するかは想像に難くありません。
2wayのZ800-FW168HR、Z1-Livornoと比べると音の出方が全く違います。Z800-FW168HR、Z1-Livornoがストレートにユニットの音を伝えるのに対して、BergamoはBHBSによる中低域の盛り上がりが感じられます。この違いはどちらの音がいいかではなく、どちらの音が好きか、好みの問題になると思います。Z800-FW168HR、Z1-Livornoどちらもシングルバスレフですので箱でできることは限られますがユニットの能力の高さが素晴らしいです。やはりZ800-FW168HRは圧巻です。Z1-Livornoも素直でクリアーで一般的にはいい音なのでしょうが、去年からアクの強いスピーカーばかり聴いてきたためなのか物足りなさを感じてしまい購入を決断できずにいました。そんなタイミングでZ1000-Bergamoが発売されました。それ以来キットの発売を心待ちにしていましたが、すべてが値上げのご時世価格がどうなるのかが気がかりでした。7万円を切るバーゲンプライスに感謝感謝です。
なお、レギュラーモデルですので限定生産品と違い迷われている方はとことん迷ってもいいかもしれません。私はZ701-OMMF4購入以来丸2年迷いました。
Z702-Modena についても触れますが、Amazonで販売のZ601(V2) を抜かせば一番安いので入門用やサブシステムと思われがちですが、Bergamoより音道は長くバックロードホーン寄りのBHBSで、実はレギュラーモデルの中では一番癖の強い難しいモデルだと思っています。今回の改定で箱がスリムになりましたが、一番の違いは前モデルより癖が和らいだ点です。合う曲やジャンルが増え使い易くなったと思いますが、それでも一番バックロードホーンに近い音で、スワンや長岡式バックロードホーンの音が好きな方には一番合うかもです。
大分長くなりましたので、最後に私なりに宿題について纏めたいと思います。最初に書きました通りユニットの違いによるものではないとすると、箱に何らかの要因があると考えざる負えません。2つのモデルは基本的には同じ構造材質で、サイズ、音道、素材のホワイトバーチベニアは共通だそうですので違いは以下のようになると思います。
・バッフルエッジの面取りの角度と量
Z1000 Bergamo は30度?ぐらいで面取り量が多目のためユニット取付部バッフルの面積が狭いため影響が少なくなる可能性があります。
Z702-Bergam は45度で面取り量が少な目のためユニット取付部バッフルの面積が広いため影響を受け易い可能性があります。
・表面仕上げの違い
Z1000 Bergamo は高級ギター等に使われることの多い銘木の「ホワイトシカモア」突板ウレタン塗装つや消しクローズド仕上げで(突板の下地部分に一部MDFを使用しています)、天然木の反射等の効果が音の出方に影響した可能性があります。
「仕上げ有りは音の透明感が上がり、まとまりが良くなり音楽の表情が感じられます。荒っぽさが落ち着き滑らかさスムーズ感がエージングが進んだような感覚に似ています。」(Stereo誌2015年8月号より)
Z702-Bergam は素材のまま仕上げ無しです。
「仕上げ無しは音に滑らかさが足りず、荒さがあり、透明感が足りない。」(Stereo誌2015年8月号より)
※Stereo誌2015年8月号の記事は仕上げ無しと10種類の仕上げをしたバッフルのみを交換して聴き比べると云う企画ですが、果たしてブラインドでも記事の通りの評価ができるかは疑問に感じました。箱もユニットも全く違いますのでこの記事の内容がそのまま当てはまるかは分かりませんが、仕上げの違いにより音に変化が出る可能性は否定できないと思います。
・ユニット取付位置の違い
Z702-Bergam はZ1000 Bergamo より10mm上に取り付けられているそうです。デザインバランス上の理由によるらしいのですが、10mmの違いで聴き分けが明確にできるものでしょうか。
・ターミナルの違い
Z1000 Bergamo は独立タイプ、Z702-Bergam は丸形一体型でどちらもバナナプラグ対応です。コストの関係で部品を替えられたようです。多分私の耳では音の違いは感じ取れれないでしょう。見た目や長期信頼性では差は出るかもしれません。
・製作時期の違い
Z1000 Bergamo は作られて半年以上経過しているので木の乾燥も進んでいるはずです。木は乾燥が進むほど響きが良くなるというのが通説ですので半年前のZ1000 Bergamo とは違う音になっていてもおかしくないと思います。
Z702-Bergam は作られて1月程度と思いますのでまだ十分には乾燥が進んでいないと思いますので、もしかすると半年後には化けているかもです。
以上が私が思いついた違いの可能性ですが、どなたか答えが分かった方は隠さずに共有しましょう。試聴会に行くたびに感じますが、迷いや疑問は聴くたびに増えてしまいます。でもそれが面白くて泥沼に嵌るのですが、この2年で首までズッポリ浸かってしまいました。Z701-OMMF4がきっかけでのめり込みましたがやっとZ702-Bergam で一段落かと思った矢先に、OMMF4MICAが発売されました。チョット聴いて来ましたがイイです。今度は大山さんがどんな箱を作られるか楽しみです。