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Z1-Livorno お客様投稿レビュー
同価格帯のメーカー製スピーカー(エントリークラスやその1クラス上) との比較だと、かなり良い所まで行くんじゃないですかね。
【組立直後のレビュー】
コンパクトなので、パソコン用のデスクトップスピーカーとして使うために購入しました。
ウーファー用のネットワークが6dB/octなので、ウーファーから濁った中域音が出るのではないかと心配したのですが、そのような事は全くありませんでした。
まだ蜜蝋での塗装が終わったばかりで、表面の樹脂化もユニットのエージングも全く進んでいないので、今後さらに音が変化するかもしれませんが、今の状態でも音場感、定位や空間表現力は悪くないです。
低音は質感の高い引き締まった音で、13cmのウーファーとしては、量もしっかりと出てます。
小型ユニットらしいスピード感も感じられます。
オリジナルウーファーの開発は、材質( ケブラーコーン )にこだわり
長い期間、試作と試聴を繰り返したようなので、その甲斐あって、コストパフォーマンスの高い優れたユニットになっていると思います。
中域は音量を上げるとちょっとうるく感じました。
音工房Zさんではあえて中域を厚くしたようなので、人によっては好ましいと思うかもしれませんが、当方はもう少しすっきりしている方が好みです。
高域はクリアでキレもあります。
ただ、ニアフィールドで使っているせいか、音源や音量によっては、ちょっとキツく感じる事もありました。
Z1-Livornoをセットする直前まで、音が柔らかく響きが豊かなELACのDebut B5を使っていたのでZ1-Livornoの高音が少しきつく感じたのは、Debut B5の高音に耳が慣れていたせいかもしれません。
今回の感想は、出来上がってすぐの物なので、ユニットのエージングや箱の乾燥などが進むと変わる可能性があります。
【組立1週間後のレビュー】
この1週間は、出来るだけ時間を作ってZ1-Livornoを鳴らしましたが
まだ20時間未満なので、ユニットやネットワークのエージングはもう少しかかりそうです。
しかし、箱(接着剤や塗装)の乾燥はこの1週間でだいぶ進みました。
今回は蜜蝋塗装だったので、水性ニスでの塗装の時ほど劇的な変化ではありませんでしたが、それでも音が変化していくのを感じられ、この1週間は楽しめました。
組立直後の音と比べ、音場・音像感・定位などが向上し音の見通しが良くなったように感じます。
これは接着剤がしっかり乾き、箱の剛性が上がった事と塗装で箱の響きが変わった為だと思います。
比較のために、手元にあり音の似ている、FostexのGX100BJと聴き比べてみましたが、音質的には決して負けてないレベルに仕上がっていると思いました。
(新品の実売価格は約3倍)
中高域はどちらもクリアで華やか。
低域はZ1-Livornoはキレがあり打ち抜くような低音。
GX100BJは力を貯めてハンマーでたたきつぶすような低音。
前後の音場感や定位は、Z1-Livornoの方が良いです。
ただGX100BJには、また聴きたくなるような中毒性のような物があります。
Z1-Livornoは同価格帯のメーカー製スピーカー(エントリークラスやその1クラス上)との比較なら、かなり高いポテンシャルを秘めていると思います。
大満足です。
Z501と併せて使用しています。もっぱらピアノトリオを聴くことが多く、なかでもビルエバンストリオのエディゴメスのベースの指板をはじく奏法が好きで、Z1-Livorno(キット)はこれまで使用した2ウェイ、3ウェイ、フルレンジのスピーカーのなかで最も生々しくそれを再現してくれます。ご機嫌のコストパフォーマンスです。