Z1-Livorno レビュー総合
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Z1-Livorno お客様投稿レビュー
2way自作のベースキットとして良いと思います
長岡鉄男氏の影響受けてsp工作に目覚めた一人です。最近音工房ZさんのスーパーTWキットやZ601 v2キットを購入しどちらも価格以上の満足感を得られたので
案内開始後直ぐに予約させてもらいました。
(キット作成)
まずパッケージが丁寧で良い感じです 初のフィンランドバーチ材でしたが
近所のホムセンで購入のt15シナベニヤに比べ硬さや比重、響きの質感が良いです
位置決めダボはボンド接着時の大きなずれを防ぐには有効ですが完全な面一には
ならない様です (それでも下地処理の手間は格段に軽減されますので工房の名前は伊達では無いです)
(音出し)
高級システムと同等というのは自分には比べる術(センス、経済力共に)が無いですがシンプルな構成でユニットが開放的に鳴る感じがしました。
8cm Z601-V2(DAYTON PC83-4/音工ZスーパーTWキット)に比べ低音域の伸びを
それ程感じるわけでは無いのですが室内楽のチェロサイズ感や音色でより魅力的
で大山様拘りの13cmケブラーコーン良さが出ていると思いました。
中高域のつながりも絶妙で自己流2WAYで陥りがちなネットワークの樹海に迷い込まなくて済みそうです(TWのAstiが強い自己主張せずLivornoをバックアップしている感じです)
(気になる点)
商品のコンセプトとして国産コンパクトカー的な最大限の実用性を手ごろな価格で
提供されていると思うので筋堤外では有ります(すみません)
・ケブラーコーンというより構造的な物かもしれませんがパカパカ音気になります
・ポピュラー系のリズムセクションに体幹の弱さ感じます
・中高域~高域に向かってあと一歩透明感欲しい(スーパーTWで改善されそう)
(現在の思い)
市販SPのインフレが凄く、自作に目を向けるとFOSTEXのラインナップもかなり
整理されて 価格も2倍~3倍と大変な事になっています
ネット通販の普及で中華製ユニットが手に入れやすくはなっていますが
現地発送の荷物取り扱いや製品そのものの品質等々不安がいっぱいです。
又パラメータ等は公開されているものの国内での作成レビュー等少ないので
小学生レベルの自分には開運の壺か鰯の頭なのかも判断しかねています。
・この様な状況下で国内で最も勢いの有る音工ZさんのZ1-Livornoは
間違いなく安心して買える2way自作のベースキットであると思います
いいね!!
納品後、早速、10/12、13の2日で完成させ、真空管アンプでクラシックを聴いてます。小さいけど、まだエイジングもしてないけど、グッド・サウンド 買って良かった これで 音工房Zスピーカー4台目、ずべて、満足!!
夏休みの工作
6月下旬の注文です。発送は8月末ごろになるとメールがありました。予定していた夏の欧州旅行がコロナでキャンセルになり、時間が空いたので、夏休みの工作にちょうどいいと期待して待つことにしました。待つ時は時間の経つのが長く感じられます。
予告通り8月末に届きました。すぐに解包して、パーツのチェック、パソコン画面にPDFの組立手順を表示しておいて、製作開始です。仮組が重要だと説明にあったので、2台横に並べて仮組しました。仮組の時には、ダボが役に立つような、邪魔になるような微妙な印象でした。一旦組んで、それぞれの板の端に番号を振っておきました。残念ながら鉛筆の字が薄くて汚いので、本当に役に立ったと言えるのかどうか分かりませんが、何とか間違えずに組み上げられました。接着剤のタイトボンドを付けてから焦らなかっただけでも良しとしますか。後日、バッフル板が反る事例が発生しているというメール連絡を受けましたが、幸いなことに、バッフル板は反りもなく正常に取り付いています。クランプで圧接して、接着完了まで、作業中断です。ネットワークと内部配線は、寝かせる時間は必要ないので、先に進めようと思ったら、これもMDF板との接着があるので、確実に接着するようにと、寝かせました。
塗装は、オスモカラーのエキストラクリアー1回ハケ塗りです。オスモカラーは室内で塗装出来るので気に入っています。ここでも夜は寝かせます。10年以上前に組んだビクターのSX-WD5KT(ウッドコーン2wayキット)では、塗装せずにいたら白い木部はあめ色に経年変化して、それはそれで風情があるのですが、今回はナチュラルな仕上がりで木目がきれいに出ています。個人的にはバッフルの端に少しテーパーか丸みがあった方がいいと思うのですが、ダボとの位置関係もあり、確実にコストアップ要因ですね。忘れて下さい。
ダクトやユニットを取付けて、いよいよ音出しです。DENONのPMA-CX3に繋いで、チェックCDで左右、正相、逆相の確認や、定位も調べましたが、全て順調でした。慣らし運転でも、バランスの取れたいい音で聴き疲れしません。チェン・ミンのCD「二胡の音色につつまれて」から「道」を聴いている時に、曲の中ほどで低音(太鼓?)がドンと響き渡るのには驚きました。PCオーディオとしてニア・フィールドで聴きたいという目的には贅沢すぎる音が出ています。ちなみに、ファンレスPCにSSDを組み込んで、キーボード入力とマウス操作以外は無音です。音工房Zさんのスピーカーキットも、これで数セット目になります。お陰様で夏休みの工作として楽しく組み立てることが出来ました。
音の細かいところまで表現されており、素晴らしいスピーカが出来上がった。
一昨年、本屋で「これならできる特選スピーカーユニット2018年版マークオーディオ編」を見つけて出来心で購入してしまった。どのようなエンクロージャーにするか悩んだ末、音工房Zのマークオーディオ専用バーチキットを購入した。口径8cmのフルレンジ、それも低価格のスピーカーがエンクロージャーによって素晴らしい音が出せるようになるということを経験した。
その後、2Wayスピーカーの制作に挑戦しようと考えていたとき、Z1-Livornoが発売されることを知りすぐに予約した。仕上げる楽しみがあるので、もちろんキットにした。
部品が届いてすぐに制作にかかった。今回はダボ穴が予め空けられており、マークオーディオ専用バーチキットとは違いエンクロージャーの構造が簡単で、組み立てはとても簡単であった。
完成してすぐに試聴することにした。まずは手軽なラックスマンの真空管ハイブリッドプリメインアンプLXV-OT7 mkIIに接続したところ、低音から高音までとても伸びやかに出るのに驚かされた。これから本格的にエージングするのが楽しみである。
音工房Zは設立から11年という若い会社だそうだが、いい音を徹底して追求することを謳っておられるだけに、製品の品質の高さにはさすがと唸らされる。突き板を貼ったり、塗装したりする楽しみもあり癖になりそうである。
音の重心が低く全体のバランスが非常に良い、優れたコスパのスピーカ
製品の組立・塗装は2日間でした。ダボ構造が秀逸で、精度よく仮組も本組も行えました。同社の商品は今回含めて6台目ですが、製作の都度、加工・製造技術が向上しているのを実感しています。過去購入した同社製オリジナルクランプが今回も大いに活躍しました。 なお塗装は、ワトコのオイルステイン・ナチュナル色で全製品統一しています。匂いが取れれば、塗膜が経年変化での汚れや日焼けなどによる色ムラから板材表面を守ってくれるので愛用しています。
製品の試聴システムは、CDやハイレゾ音源等のデジタルソースを取り込んだノートPCからUSB経由でシリアル信号化したものを、バッテリ駆動の自作金田式DACでアナログ信号にし、自作の金田式#257準拠SiC-MOSFETパワーアンプで本スピーカをドライブする構成です。
一聴した本製品の感想は、半端でない低音とつながりのよいすっきりした中高音が再生される「音の重心が低く全体のバランスが非常に良いスピーカ」と言った所です。
以下ジャンル毎の再生音の印象を記します。
①オーケストラ:コープランド/市民のためのファンファーレ(RR-93CD) これは非常にダイナミックレンジの広い演奏と録音で、途中にはさまるグランカッサの強烈な衝撃音が舞台の奥から飛んでくる感じも見事に再生され、スピーカを直設置した床面を通して超低域音の振動が伝わってきました。音場の奥行き感もあり、定位も良くオケの楽器の水平方向の配置も見えるようでした。また瞬発力もあり、オケの立ち上がりの鋭い演奏にも追従しており、ダイナミックレンジの広い音源にも対応できそうです。
②JAZZ:JAZZ AT THE PAWNSHOP(PRCD7778) これはレストランでのライブ録音の優秀盤で、ビブラフォンの木の響きやサックスの音の突き抜けなど演奏者の汗と熱気が感じられる一方で背後の人の話し声や食器の触れ合う音などがリアルに再生され、目の前に録音会場が再現されるようでした。音の重心の低いことがJAZZ再生では重要で全体の安定感につながっていると思えるし、またサックスなどの高音の突き抜け感もほどよく、本製品の音の再生バランスの良さを感じました。
③コーラス:These Bones/The Fairfield Four(HDS-278) これは男性4人の無伴奏の四重奏曲で、4人個々の息遣いを含めた絶妙なコーラスが現場の空気感と共に生々しく録音されているもの。再生音はリアルそのもので、うっとりと聞き入ってしまいました。4人の舌や喉の動きが手に取るように再現されており、人の声である中音域がしっかり再生されている証なのかも知れないと感じました。
7年前に購入した同社製品で2Way方式の「Z800-W130D」と比較しても、本製品は音の質とバランスにおいて1ランク上に置けるコスト・パフォーマンスに優れた2Wayスピーカと言えます。
現在のメインシステムはTADの38㎝ウーハー+1インチホーンにFostexのホーンツィーターを組合わせた3Wayで、おもにLP再生を軸に再生系機器は金田式の自作アンプで構成しています。このメインシステムは今後も改良を継続するとして、そのサブスピーカとして本製品を追加する予定です。LPのアナログ再生でも本製品が活躍できればと期待しています。その際には、専用スピーカスタンドや音響パネルなども必須になりそうなので、早速キット製品の調査を始めます。
エージングがほとんど進んでいない初期段階でこれだけの音を再生することに大満足で、エージングが進んだらどのように改善するのか今後の大きな楽しみです。 他社スピーカユニットを活用したスピーカ開発から、自社ユニット開発に踏み込まれた同社の新しい事業展開、そして今回の製品を軸にさらにコスパに優れたシリーズ新製品キットの継続開発に期待致します。今回のZ1-Livorno、素晴らしい製品です。本当にありがとうございました。
追伸 月刊雑誌「無線と実験」2020/11月号の貴社の取材記事も興味深く拝見しました。
いいと思います
評価できるほどの技量は持ち合わせてもちあわせておりませんが、現時点で感じましたことを記載させていただきます。
現在の環境は下記に記載しますが、ラジカセよりは多少ましかなという程度ですが、現在聴いているLE8Tの場合、音が前面に出てまいります。確かにジャズやポップスをきいているといいのですが、クラシックを聴くと何か物足りなさを感じておりました。御社のZ800-FW168HR(自作キット)の購入でずっと悩んでおりましたが、今回のクラシックでいい音を出すコンセプトと価格に惹かれまして購入させていただきました。完成してからさほど時間が経っておりませんが、音がスピーカーの後ろの方で展開されるように思われ、前後の広がりを感じることができます。LE8Tの前面にでてくるチャラチャラしたのも捨てがたいので当面は2種類のスピーカーを切り替えながら使っていこうかと考えております。
ジャズはLE8T、クラシックはZ1-Livornoで当面対応する予定です。
技術的なレビューを書く能力がありませんので、この程度ですが、お許し下さい。
(現在の環境)
アンプ:DENON PMA-1500RⅡ(20年程前に購入)
CDプレーヤー:Pioneer PDR-D5(これも20年程前に購入)
スピーカー:40年前に購入しましたサンスイのLE8T(ツィーター付)を愛用しておりました。約20年前にエッジ部分がボロボロになりましたので、鹿のなめし革を代用して修理したものを今でも使っております。
エンクロージャーは部屋の広さの制約もあり、縦長のものを自作しており、その時の吸音材を購入したのが貴社からの最初の購入となりました。
今回のZ1-Livornoでは吸音材を下側2センチほどカットして制作しております。
現在はCDをパソコンに取り込んで(原ソースのまま)パソコンからの出力(サウンドカードを通して)でアンプに入力しています。
ただ、同じ曲を聴いてもCDプレーヤーの方がいい音がするのではないかと感じております。
尚、小生昭和28年生まれで現在67歳でございます。昨年の人間ドックで4KHz以上が聞こえていないと言われショックを受けておりますが、LE8Tとスーパーツィーターの2ウェイでクロスオーバーは9kHzに設定しており、フルレンジ(LE8T単体)で聴いた時と比較しましたが、2ウェイの方が小生の好みに感じました。4KHz以上は身体でかんじているのでしょうか。疑問です。
価格で判断してはいけない底しれぬクオリティ
Z1にはキット番号と完成品版がありますが、このレポートはどちらでもないことをはじめにお断りしておきます。
と言っても、キット版を完成品版に近づけたバッフル形状で作っただけですので、ほぼキット版のレポートになります。
音工房Zでの試聴会ではB&Wの90万もする製品と比較試聴をし、同等以上のクオリティと認識しました。
気になったのは、すでにキット版の購入手続きをしていたので届くのが待ち遠しい思いでしたが、果たしてキット版と完成品版の違いはどうか? という点でした。
私の思い込みもあるとは思いますが、ユニット両側のバッフル面を削ぎ落とした完成品の方が音像がシャープで定位で勝ると感じ、一方でキット版の方がボーカルに厚みが出ていて一長一短と感じました。
そこで、定位に影響するバッフル面の反射音はリスナーに向かって内側だけ、外側はさほど影響しないのではという仮説を立て、外側バッフルの反射は室内に拡散してボーカルの厚みを増してくれるのではと期待したため、バッフルを30mm 追加して片面だけ完成品に似せた作りにしました。
中身はキット版ですが、上記のようにバッフル形状はキット版と完成品の合いの子になっています。
前置きが長くなりましたが、我が家での試聴結果は期待を大きく上回るものです。
まずはセカンドシステムでビクター製のSX-500DolcheIIとの比較です。
当時のSC-500DolcheIIはペアで10万程度ですが、恐らく今同等のものを作ったら一桁上がると思います。当時は高評価のスピーカーです。
Z-1は見事にサイズの小ささを感じない鳴りっぷりで、低域も負けていません。
勿論、解像度も定位感も。
耳障りな音を出さないのに、しっかり明瞭感のある音です。
比較を忘れて聴き続けてしまいます。
次にメインシステムでヤマハのNS-1000Mと比較しました。
このNS-1000MをドライブするアンプA-2000はNS-1000M用に開発されたと言ってもいいもので、低域が出にくいNS-1000Mの低域を増強するモードが付いています。クオリティはセパレートアンプ並みと、ヤマハは言っていましたが、このアンプで鳴らすとオンキョーのD-500などても目が覚めるようなリアリティのある音を出してくれます。
Z-1を、NS-1000Mとこのアンプで比較するのは少し酷かと思いきや、セカンドシステムで鳴らした時より一皮剥けてNS-1000Mにも負けない音を聴かせてくれました。
このZ-1、ひょっとしたらCDプレーヤーやアンプなどのクオリティが上がれば上がるほど、そのクオリティを表現できるスピーカーなのかもしれません。
我が家ではメインシステムに繋がれていたD-500はセカンドシステムに格下げされ、代わりにZ-1が居座っています。
SX-500やNS-1000Mに劣る点は、ウーファー径の小ささからくるもので、やはりフルオーケストラの曲では雰囲気感で見劣りしてしまいます。
ただ決して大きな差ではありませんし、小編成でしたら負けはしません。
改めて購入してよかったと思っています。
バランスの良い鳴りっぷりです。
音を出した機器は入力からCDプレーヤーはデノンデノンのDCD-DS10Ⅱ、
プリアンプがラックスマンのCL-38U,メインアンプが自作の2A3ppで聞いています。普段聞いている音楽のジャンルは、クラシック、ジャズ、ロック、からポップスや演歌など気分で色々です。楽しいものは楽しいのです。
部屋は16畳のリビングダイニングです。オーディオを持ち込みたくて天井と壁は石膏ボード+クロスの上に15ミリ厚の板貼りを追加、床は30ミリの断熱材+30ミリの針葉樹合板+25ミリの無垢のパイン材を張り強化しました。又スピーカーの後面と側面は左右の条件を近づける為に、音工房Zさんの音響パネルを設置してあります。レビューを書いている人は12000Hzが聞こえるか聞こえないかギリギリの耳を持った前期高齢者で、このような環境下でのレビューですが。
1週間ほど聞き込んだところでのレビューです。一聴して感じたのは中高域のバランスが良くきれいに鳴っているが、低域はこのスピーカーのサイズでは驚くほどが量感は多いのですがしまりに欠ける感じがしました。現在はバスレフポートにウレタンを丸めて詰めて、径を狭めて長くして聞いています。2~3ヶ月聞き込んでからポートを変更するか吸音材を調整するか考えようと思っています。(現在の箱の吸音材は説明書通りに入れてあります)
私がスピーカーを含めたオーディオ機器に求めるものは色々なジャンルを楽しく聞かせる事です。価格から考えると驚きの鳴りっぷりでジャンルを選ばず、スピーカー調整時の基準の一つになり得るクオリティだと思います。
今後の調整が楽しみなスピーカーだと思います。
これは凄い
音工房zの完成形ですね。この価格のスピーカーではないですね。バックロードは自然な低音と聞き心地よい中音でスーパーツイーターを着けたら最強にコスパがよいと思ってましたが、これは凄いです。私は以前メーカーのスピーカーを使ってましたが、今では処分し音工房zのみとなってます。ただ今回はバスレフなのでバックロードでは特徴が違うので比べられませんが、このバスレフは中音質にとことんこだわってるようにみえて聞き疲れしにくく、また長所の低音の反応が良くこのサイズでは最強です。価格は敵無しですが、スーパーツイーターz501をコンデンサを変えて0、86ufにしてウーファーにfostex cw200b2台でシステムを組んでみました。日本の6~8畳の部屋でしたらちょうどよいサイズだと思います。繰り返しですが、いつも期待を裏切ってくれることを待ってます。
同価格帯のメーカー製スピーカー(エントリークラスやその1クラス上) との比較だと、かなり良い所まで行くんじゃないですかね。
【組立直後のレビュー】
コンパクトなので、パソコン用のデスクトップスピーカーとして使うために購入しました。
ウーファー用のネットワークが6dB/octなので、ウーファーから濁った中域音が出るのではないかと心配したのですが、そのような事は全くありませんでした。
まだ蜜蝋での塗装が終わったばかりで、表面の樹脂化もユニットのエージングも全く進んでいないので、今後さらに音が変化するかもしれませんが、今の状態でも音場感、定位や空間表現力は悪くないです。
低音は質感の高い引き締まった音で、13cmのウーファーとしては、量もしっかりと出てます。
小型ユニットらしいスピード感も感じられます。
オリジナルウーファーの開発は、材質( ケブラーコーン )にこだわり
長い期間、試作と試聴を繰り返したようなので、その甲斐あって、コストパフォーマンスの高い優れたユニットになっていると思います。
中域は音量を上げるとちょっとうるく感じました。
音工房Zさんではあえて中域を厚くしたようなので、人によっては好ましいと思うかもしれませんが、当方はもう少しすっきりしている方が好みです。
高域はクリアでキレもあります。
ただ、ニアフィールドで使っているせいか、音源や音量によっては、ちょっとキツく感じる事もありました。
Z1-Livornoをセットする直前まで、音が柔らかく響きが豊かなELACのDebut B5を使っていたのでZ1-Livornoの高音が少しきつく感じたのは、Debut B5の高音に耳が慣れていたせいかもしれません。
今回の感想は、出来上がってすぐの物なので、ユニットのエージングや箱の乾燥などが進むと変わる可能性があります。
【組立1週間後のレビュー】
この1週間は、出来るだけ時間を作ってZ1-Livornoを鳴らしましたが
まだ20時間未満なので、ユニットやネットワークのエージングはもう少しかかりそうです。
しかし、箱(接着剤や塗装)の乾燥はこの1週間でだいぶ進みました。
今回は蜜蝋塗装だったので、水性ニスでの塗装の時ほど劇的な変化ではありませんでしたが、それでも音が変化していくのを感じられ、この1週間は楽しめました。
組立直後の音と比べ、音場・音像感・定位などが向上し音の見通しが良くなったように感じます。
これは接着剤がしっかり乾き、箱の剛性が上がった事と塗装で箱の響きが変わった為だと思います。
比較のために、手元にあり音の似ている、FostexのGX100BJと聴き比べてみましたが、音質的には決して負けてないレベルに仕上がっていると思いました。
(新品の実売価格は約3倍)
中高域はどちらもクリアで華やか。
低域はZ1-Livornoはキレがあり打ち抜くような低音。
GX100BJは力を貯めてハンマーでたたきつぶすような低音。
前後の音場感や定位は、Z1-Livornoの方が良いです。
ただGX100BJには、また聴きたくなるような中毒性のような物があります。
Z1-Livornoは同価格帯のメーカー製スピーカー(エントリークラスやその1クラス上)との比較なら、かなり高いポテンシャルを秘めていると思います。