試聴会 レビュー投稿フォーム (試聴会で聞いたスピーカーの名前をお書きください。)
試聴会 お客様投稿レビュー
元気で重低音を体で感じられる6センチツイン
【Z701-OMMF4】
本日は久し振りに音工房Z様の試聴会に参加いたしました。
Z701-OMMF4という6センチユニットを使ったフルレンジ2発という構造に興味深々です。
まずいつもの通り大山様から一通りのご説明を受けてからすっかり聴き慣れた試聴用ソースを。
確かにユニットの大きさからは想像できない低音を感じます。
まさに聴こえるのでなく音圧を感じるというのが正しい表現でした。BHBSおそるべし。
個人的にはもう少しバスレフのポート長めにして中低域に持って行っても面白いかと思いました。
その後自分のCDにて試聴しましたが目をつぶると10センチフルレンジ一発のZ1000-Fe103Solの音を思い出すレベルです。
とにかくボーカルが目の前に出てくるのと重低音の音圧が印象に残りました。
またツイーターもしっかり鳴っているのがわかるレベルですが決して邪魔をしない柔らかい音質でした。
この値段、大きさでこれを出されると正直困りますね。苦笑
その後今の私の本命、Z-1LivornoSとも聴き比べましたが流石に音の密度とバランスはZ-1LivornoSだなと思いつつ元気でリアルな音色にかなり心を動かされた試聴会でした。
Z701-Modenaの座が危うし、と勝手に心配してしまいました。
今回も貴重な体験をさせて頂きました。
最後にZ-1LivornoSの構造も教えていただきありがとうございました。
発売のお知らせを楽しみにしております。
Z701-OMMF4の音は、明るく前に来る
【Z701-OMMF4】
音工房Zさんの試聴会は、Z1000-FE103A(3/14)に続いて2回目です。Z1000-FE103Aは購入させていただき、6月に届いた時からメインシステムとして使用していますが、それまでは、ONTOMO MOOKのマークオーディオ編の2018年箱。そして2019年箱を購入してそれぞれ使用していました。
今回の2020年箱は、6センチが2発という事で興味津々で試聴会に参加しました。
試聴会では
【1】Z701-Modena
【2】Z701-OMMF4
【3】OMMF4が1発の試作機
を自由に切り替えて試聴出来る様になっていて、持参したポリーニのベートーヴェン ピアノソナタ第30番のSACDを聴かせてもらいました。
この録音は、当時33歳のポリーニの魅力が存分に発揮された名演であると共に、アナログレコード時代から名録音でも有名でしたが、2011年にDSD化され、SACDで発売されて更に評価が高くなった名録音中の名録音です。
グランドピアノの大きさが自然に表現され、低弦は長いんだという事を実感させてくれる録音なので、試聴ではその辺がどの様に表現されるのかに注目しました。
まずピアノの大きさが一番大きかったのが【2】です。大きいというか、ピアノまでの距離を近く感じるので結果的に大きくなるというスピーカーでした。【3】も似た様な傾向だったので、これがOM-MF4の特性なのかなと思いました。
【1】は、ピアノまでの間に空間を感じられ客席から舞台の上に有るピアノの大きさが自然に表現されていて、ゆったり音楽に浸れる様に思いました。
低弦の長さは【1】も【2】も感じられましたが、【3】は一応表現されているかなという程度。低弦の鳴り方は【2】が独特で、楽音としては【1】の鳴り方の方が自然に思えました。【3】の鳴り方ではクラシックに限界を感じる様な鳴り方でしたが、サイズ的には頑張っているなぁと応援したくなる様な音でした。
試聴会では、他の方がオーケストラや管楽器、音工房Zで用意してあった国籍不明の民族音楽的なものから宇多田ヒカル、キロロ、マイケルジャクソンなどのPOP。ジャズのボーカル物など次から次へ鳴らしてくれたので頭の中がごちゃごちゃになっていますが、全体的に感じられるのは【2】は明るく前に来るという事です。
明るさは、【2】だけスーパーツィーターが付いているからなのでしょうか? レンジが広くなるのでそう感じるのが詳しい事はわかりませんが、前に出て来る感じは独特に思えました。ピアノソロの低弦の鳴り方に迫力は感じるが、空間という雰囲気は少し足りない様に思われ、もしかしたらロックやヘビメタは楽しいかもしれません。
【2】のZ701-OMMF4はもう予約済みなので、自宅でZ1000-FE103Aと比べたり、そのロックやヘビメタを聴いてみたいと思います。今回の試聴会、ありがとうございました。
百聞は一聴に如かず !
【Z701-OMMF4】
2020年11月05日(木) Z701-OMMF4の試聴会に参加しました。
試聴会は、(1)Z701-Modena、(2)Z701-OMMF4、(3)OMMF4バスレフ3.7ℓ箱で実施されました。少人数だったので時間的な余裕があり、追加でZ1-LivornoやZ800-FW168HRも比較試聴させて頂きました。私は、試聴ソースとして「FOR JAZZ AUDIO FANS ONLY VOL.5」のCDを持参し、個人的な好みで、ピアノ中心の曲と女性ボーカルの曲の中から好録音と思われる数曲を選択しました。
在宅勤務で自宅にいる時間が増え、懐かしい音源を聞きなおしたり、作業中のBGM用として音楽を聴く機会が増えた事で、長い間くすぶっていたオーディオ熱が再燃し、引っ越しを機に自分の部屋で楽しむための新システムの導入を考えていました。そんな折り、偶然にも友人も同様に「音工房Z」の製品に注目している事が判り、一気に「オーディオ少年時代」に戻って会話が盛り上がり、試聴会への参加を勧められた事が参加のきっかけでした。
試聴会では、Z701-OMMF4の6cmフルレンジ2個+ツイータの構成とチューニングされたエンクロージャでの音の完成度の高さに驚かされたのと同時に、事前の友人との会話の中で私が呈した「ツインユニット構成に対する疑問」を払拭するに十分なバランスの良さを感じました。コンデンサーによるローカットのみでのツイータ追加も功を奏しているようで、不自然さのない音域の広さを経験して、正に「実際に聴いて納得した」というのが正直なところです。友人が試聴会への参加を勧めてくれた事に感謝しています。
一方で、私だけの事情ですが、新しい自室のスペースやリスニングポジションを考えるとBHBS 20L のエンクロージャは6㎝の小口径ユニットの割には「微妙な大きさ」です。
言うまでも無い事ですが、同時に比較試聴させて頂いたZ1-LivornoやZ800-FW168HRもそれぞに完成度が高く、スペースファクターには大きな差がないように見えましたので、正直、いろいろと試聴させて頂いた事で選択肢が広がり、かえって悩ましくなりました。
また、追い打ちをかけるように、試聴室において音響パネルの効果が大きいことを聞き、そもそも、スピーカーの選択だけではなく設置方法やリスニングポジションなども見直す必要があるのではないかと思い至り、試聴会からの帰宅直後から自宅の図面を見て考えこむようになりました。音響パネルの追加には家具の配置変更が必要そうです。
素晴らしい試聴会をありがとうございました。既に多くの注文が入っているとの事でしたが、他の方も書かれているように「200セットの限定生産」などと云わずに、様子を見ながらでも追加生産をご検討下さい。
音と空間の高精度な再現性
【Z701-OMMF4】
今回の試聴会を開催してくださった音工房Z様に感謝いたします。
試聴会では、(1)Z701-Modena(V5)、(2)Z701-OMMF4、(3)OMMF4バスレフ3.7ℓ箱、で実施さ
れました。(1)はバランスの良く取れた音で低域の再現性も驚く程高かったです。音にフ
ルレンジらしい軽やかさと活きの良さがあり市版の30㎝3Wayより好ましい音楽を奏でて
くれています。(2)の本機になると唖然とするくらいの別格の音で、その感想の委細は後
述します。(3)はSTEREO誌の試作記事にあった箱に単独1個使いのみで使用されたもので
、いかにも小型SPという帯域とスケール感でした。しかし、音の出方、高域の音質は、
ほぼ(2)と同質でした。
(2)は(3)をスケールアップ、高精度化した上に空間再現能力が超高級機並みになった再
生音と言えます。(3)に有った喧しさは影を潜め清澄静謐ながら(3)の持ち味であるキビ
キビとしたキレの良い再生音が保たれています。
高域がやや強調されていて、Amazonのレビューではガラスの様な硬い音質と言う記載も
ありますが、硬く突き当てるというよりは光を浴びせかけるという感覚で、全体を統一
する生音の自然な空気感は一毛も損なわれてはいません。
サイズとか価格等の一切のエクスキューズ無しに、このSPシステムの際だった特徴を言
語化すると音と空間の高精度な再現性と表現したく思います。
再生帯域の広さと共に大音量でも崩れたり混濁しない点には驚嘆させられます。無音の
間の静寂感も抜群で妙なザワツキが感じられません。本当に静かな佇まいを感じさせて
くれます。それでいて微弱音の再現性も抜群でホールエコーの最後の一滴まで再現して
います。
空間再現性も音の定位だけでなく奥行きや高さなど空間の広がりまで再現しており、コ
ンサートホールステージ上の位置関係が目に視える様でした。スーパートゥイーターと
の絶妙な繋がりが成功しているように思いました。
難点を強いて挙げれば、ゆったりと寛げる雰囲気ではない事で、(2)の本機は人によっ
ては合わない人がいるかもしれません。楽曲や演奏に聴取者を真摯に向き合わさせると
ころがあって気安く聞き流させない磁力があるのです。
特筆すべきは、古い録音(ミュンシュ/ボストン響/ダフニスとクロエ)であっても鮮やか
に再現し汚く醜く再生する事がありませんでした。再生音を変形したり余計な物を付加
する事が殆ど無いのでしょう。入手したら当分の間は在庫レコードを聴きまくる羽目に
なりそうです。本気で向き合うメイン機器になる事と思います。
以上
低音の量感驚きです。
【Z701-OMMF4】
低音重視の、音を楽しむには最適なスピーカーです。
繊細な弦楽器(室内楽)のピアニシモの焦点がボケるのが気になりました。
欲を言えばの話です。
トータル充分楽しめる音だと思います。
細かな要求に対してはセッティングで追い込み好みの音にする。
Z701-OMMF4はそんな高いポテンシャルを持ったスピーカーだと感じました。
購入を検討してみたいと思います。
大山様スタッフの皆様の熱意を感じ取れました。
ありがとうございました。
Z701-OMMF4は6センチユニット・ツインのマジック・ボックス
【Z701-OMMF4】
すでに購入予約した後でしたが、Z701-OMMF4の試聴会に参加しました。これが6センチユニットから出る音かと驚くばかりの、一言で言って、期待を裏切らない、素晴らしい出来だと思いました。
試聴会は三度目になりますが、今回もアキュフェーズの伊藤社長から頂いた、こういった試聴にピッタリのSACDを持参。
1曲目はいつものツァラトゥストラ。パイプオルガンのC音の連続とティンパニの連打を難なく再生。広がりや奥行きも感じられる。ブラインドで聴いたら、6センチ2発と当てられる人はいないだろう。さすがに比較した6センチシングルでは、箱の容積が小さいこともあり、二次高調波より上しか鳴ってない感じで、音色も違って違う楽器に聴こえるほど、はっきりとした差がある。もうひとつ聴いたのは、グノーのマリオネットの葬送行進曲。ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルートと木管楽器の音色の違いをきっちりと描き分け、管の口径の違いを髣髴するものでした。
トランペットにブラスを代表させて聴いた響きも、金管らしさをつぶさに表現して満足のいくもの。
CDをかえて、ノーマルながら、武久源造さんのチェンバロの繊細な響きと、ビオラダガンバの艶やかな音もあますところなく鳴らしきっていました。短い時間ながら、マーク・オーディオ製6センチユニットをツインにしての20ℓ箱に入れた時の底知れない能力の高さと、ここまで追い込んだ音工房Zの技術を実感できた試聴会でした。
キラキラと前に出る音
【Z701-OMMF4】
20/11/5 15:00の試聴会に当日予約で急遽参加させていただきました。
試聴させていただいたのは以下の機種です。
1番:Z701-Modena
2番:Z701-OMMF4
3番:OMMF4 3.7Lバスレフ試作機
他の方は、多分、Z1-Livornoキット・多分、Z800-FW168HRあたりも聴かれていました。
当日急に参加したため試聴のための音楽ソースを持参しておらず、スマホに入れてあるMP3を聞いてみようとしたら、USB-C to 3.5mmの変換ケーブルも家に忘れ、仕方なくiPad miniのイヤホンジャック経由のamazon musicで男性ボーカルのJ-POPを試聴させてもらいました。1人10分の持ち時間なので、聞きたい部分をぱらぱらと聞く感じです。
藤井風 なんなん
久保田利伸 LA・LA・LA・LOVE SONG
角松敏生 I can’t stop the night(イントロのベースを聞いてみたかった)
米津玄氏 馬と鹿
平井大 Life is Beautiful(イントロのウクレレを聞いてみたかった)
清水翔太 My Boo
全体の印象を書きますが、僕は全くオーディオに詳しくはなく、音楽はたまに聞く程度であることを差し引いてご覧ください。
Z701-Modena:全体的に優しく、柔らかい音がします。このスピーカーを買う目的で聞いていたら、これだけで満足していたように思います。普段聞いているのは20年以上前の「Kenwood A-1001+LS-1001」ですが、フルレンジ1発のスピーカーも良いなぁって素直に思いました。ただ、後に聞いた「Z701-OMMF4」と比べると、低音部分の出方がゆっくりというか、ふわっとしているように感じます。
Z701-OMMF4:とにかく音が。特にボーカルがポーンと前に飛び出してくるように聞こえます。全体に音がキランキランしていて、「Z701-Modena」とは全く別の音源であるかのように聞こえます。ウクレレのコロンコロンした感じはとても強く出ますし、一方でベースの音もしっかりと聞こえます。それぞれの音がくっきり、はっきり聞こえてくる感じです。
リラックスするために聞きたいのならば「Z701-Modena」、聞きこみたいのなら「Z701-OMMF4」、長時間聞くなら「Z701-Modena」、短時間なら「Z701-OMMF4」かなぁ。
OMMF4試作機:2台と一緒に聞くのは可哀そうかと。多分、大きさの割に十分な音がしているように思うのですが、どうしても物足りない印象になってしまいます。ただ、多分、低音もそこそこ出ているように思いました。
あとの2台の2way、とにかく安心して聴ける音だなぁと感じました。特にZ800-FW168HRは悪い印象の部分がなかったです。
「Z701-Modena」と「Z701-OMMF4」については、全く印象の違う2台ですが、買えるのが1台だけだとすると、意外にもどちらにすべきなのかかなり迷ってしまいました。色んな音が聞こえる感じ、立体感と音の広がりを感じるところとか「Z701-OMMF4」は派手な魅力があります。ただ、ちょっと耳につく曲もあるように思いました。
「Z701-OMMF4」は、うちにあるFX-AUDIOのTUBE-04Jという真空管プリメインアンプにつなぐと音が和らいで、むしろ聞きやすさが出るのかもしれないなぁと思いました。あるいは、コンデンサを変えてもう少しカットする周波数を上にするのも聞きやすさには繋がるかもしれません。
試聴後には工房も見せていただきましたが、こちらも興味深く見学させていただきました。ありがとうございました。
高価なユニットを使ったスピーカと比べても遜色のない出来栄え ~スピーカ作りへの情熱と確かな知識・経験に基づく設計の妙~
【Z701-OMMF4】
2020年10月17日(土)雨 Z701-OMMF4の試聴会に初めて参加しました。
私は、約9か月前Z800-FW168HRキットを購入し、さらに25センチユニットを使用したウーファーを自作し、この組み合わせをメインのスピーカとして、非常に満足して音を楽しんでいます。一方、机の上に置けるブックシェルフ型程度の大きさで、中高音がクリアで豊かな低音が出る第二のスピーカが欲しいと思っていました。これは、在宅勤務が増え、勤務中でも良い音で音楽を流しておきたいという欲求があったからでした。そんな時、今年のONTOMO MOOKに採用された6cmフルレンジの特長やスペックを確認し、特に小型であるにも関わらず低音が良く出るとの特長があるので、机上に置いても楽しめるような小型のスピーカが作れないかと個人的に検討していました。しかし、大山様のブログの“ワイドレンジでハイエンドスピーカとガチンコ勝負できるものになった”という記事が飛び込んできた時、ぜひ音を聞いてみたいと思い、試聴会に参加させていただきました。
試聴会では、(1)Z701-Modena(2)Z701-OMMF4(3)OM-MF4を 3.7ℓエンクロージャに入れた3機種と、お願いして接続していただいたZ800-FW168HRの4台を切り替えて試聴することができました。(1)はバックロードホーン型のスピーカですが、8 cmのフルレンジ1個でこれだけの低音がでていることに、まず驚きました。ですが、何曲か聞き比べていると、初めて、このタイプのスピーカを聞いたせいか、その出方が独特で、少々、低音の切れに物足りなさを感じるようになりました。(2)は6 cmフルレンジ2個にツイータの構成ですが、高域から低域まで幅広くカバーされており、中高音はきれいにのび、ほどよく深みのある低音が出ていることに驚きました。ツインにしたことで低い方にシフトするところをツイータがうまくカバーしており、曲によっては、多少、気になる時もあったと記憶していますが、素晴らしい出来栄えだと感じました。定位についても、いろいろと試行錯誤されたとのお話がありましたが、私は気になりませんでした。これらのデメリットをカバーして余りある出来に、再び感激した次第です。正直なところ、私のレファレンスとなっているZ800と比べても遜色のないものに仕上がっており、もしブラインドテストをやったら聞き分けができるかな?とも思いました。まさに、情熱を持ってスピーカ作りをされ、確かな知識と経験、そして発想力による設計の妙だと思いました。ちなみに(3)は机の上に置くことはできますが、私が期待していた音とは違っていましたし、このままの状態で販売しても音工房Zの味付けが無いので、面白くないと思いました。ここからは、私の都合で無理な話になるかもしれませんが、Z701-OMMF4の音が、机の上に置ける程度の大きさで実現できれば最高です。また、音質を徹底的に追及していく姿勢は変えてほしくはないのですが、さらにラインアップを充実させ、多様性への方向性も考慮していただければ幸いです。私は、今まで通り大山様のスピーカ作りを楽しみにしております。
かなり良かった!騙されたと思って聴いてみてほしい
【Z701-OMMF4】
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かなり良かった!騙されたと思って聴いてみてほしい
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今回の視聴会が初めての参加で、ある意味、音工房Zの音に触れる初めての機会でもあった。
自分は大山さんとはほぼ同い年なので、自作スピーカーに興味のあるユーザーの中では比較的若い方なのではないか?
まず、B&Wなどの高級スピーカーは最先端の素材を使い、最新のR&Dを行っている。
またはソナス・ファベールなど贅を尽くしたスピーカーを作っている。
自作スピーカーなんて個人の自己満足で、高級スピーカーには逆立ちしたって対抗できる音質ではない。
…と2年ぐらい前までは信じて疑っていなかった者である。
Webで音工房Zのことを知り、興味を持ち、今日にこの試聴会に参加できる運びとなった。
Webで、読んで、見る限り、まだ自作スピーカーの音に疑問がある。
まずは自分の耳で聴いてみろ、ということで試聴会に参加したのである。
持ってきたCDはMariah CareyやTLC、Destiny’s Childなどの女子ボーカル色が強いR&B。
R&Bを好んで聴くが、普段はクラシックなども聴く。
1. Z701-Modena(V5) 39,800円
8cm Z-ModenaMK2 フルレンジ一発 BHBS(バックロードバスレフ)
バックロードホーンは聞いたことがあるが、BHBSをちゃんと聴いたのは初めて。
確かに8cm一発のフルレンジとは思えないほどの低音感。
全体的なバランスもいい。
ただ、少しポコポコと箱鳴りしている感じはする。
バックロードっぽいというよりはフルレンジっぽい音と言えばいいのか…。
しかし、低音は50Hzあたりもしっかり出ていて全体的な完成度は高く、音工房Zのベストセラー商品として納得できるクオリティだと感じた。
2. Z701-OMMF4 39,800円(ユニットとスーパーツイーターは別売)
Mark Audio OMMF4 6cmバーチカルツイン BHBS
今回の試聴会のメインスピーカー。
Z701-Modena(V5) にはフルレンジ1発の良さがあるとは思うが、全体的にZ701-OMMF4のほうがワンランク、ツーランクの上のクオリティと感じられた。
単に低音が出てるという感じではなく、音に厚みがある。
40Hz〜50Hzあたりも充分に出ている。
これは、バーチカルツインの効果か?
スーパーツイーターの効果か?
エンクロージャーの作りか?
ユニットの差か?
と、どの要素がこのスピーカーの良さに強く効果を与えているのかはわからないが、なかなか凄い。
スーパーツイーターがどれぐらいの効果を発揮しているかは、正確にはスーパーツイーターありなしでしっかりと比較しないとわからないが、音工房Zはスーパーツイーターを使うことで20KHz以上のハイレゾ領域を強化するのではなく、8KHz~20KHzまでの可聴域の音質が向上すると考えているそう。
Z701-OMMF4はスーパーツイーターを使っているとは言え、「これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編: 特別付録:マークオーディオ製6cmフルレンジ・スピーカーユニット」という雑誌の付録で、2本で5,995円という値段のスピーカーユニットを使っていてここまで良い音質を実現できることにかなり驚いた。
Z701-OMMF4は
・エンクロージャー 39,800円
・スーパーツイーター 5,980円
・OM-MF4 2ペア 計4本 11,990円
となり、スピーカーペアとするには合計57,770円となる。
れは値段以上の価値があると断言できる。
完全ブラインドテストだと、ペア50万円以上の高級スピーカーと言われても自分は正解を答える自信がない。
スタッフさんにお願いして聴かせてもらったZ1-Livorno(S) ペア54,800円と比較すると、音の新鮮さがZ701-OMMF4のほうが音が新鮮…というか音圧が高く、全体的にはZ701-OMMF4のほうが音質が良いように感じた。
Z1-Livorno(S)だと、ちょっと全体的にべールのような膜がかかったように聞こえてしまった。
もう少し、Z1-Livorno(S)を聴いてみないと正確な答えは出ないが…。
まだ自作は未体験だが、V601(V2)を実験的に組み立てる予定で、 Z701-Modena(V5)→Z1-Livorno(S)と進む予定だったので、計画が狂ってしまった。
また、Z800-FW168HR V2.6という自作キットでペア199,400円もする高価なスピーカーも聴かせてもらった。
Z800-FW168HR V2.6とZ701-OMMF4も比較視聴したが、明らかにZ701-OMMF4が負けている、とは決して言い切れない。
確かにZ800-FW168HR V2.6は全体的な音質も、全体的なバランスも良く、ネットワークも含めてうまく調教されているのがわかる。
Z701-OMMF4と比べてみてどちらが上かと言われると、自分が短い時間で視聴した感じだと「どっちを選ぶかということ、好みでいいんじゃない?」と感じてしまった。
3.3.7リットル小型エンクロージャー & Mark Audio OMMF4
Mark Audio OMMF4 6cm + BHBS
ユニットは2と同じマークオーディオ製6cmフルレンジ・スピーカーユニット
中高音は良いが低音が出ないのは、3.7リットルのエンクロージャーであれば仕方ないか。
箱のサイズから考えれば十分。
ありきたりの回答だが、ニアフィールド、デスクトップオーディオであれば満足できそうである。
音工房Zには若年層の取り込みも考えて、PCオーディオやネットワークオーディオの組み合わせだけでも紹介してもらえると良いと思う。
ただ、今回の視聴会で聴いたスピーカーはどれも定位が弱い気がする。
目を閉じると、左右のスピーカーのド真ん中からボーカルが立って見える…みたいな感じはあまりしなかった。
いや、フルレンジ1発は定位感が悪いっていうのは無いはず…。
左右スピーカーの距離を縮め、もう少し近くに寄ったりと自分が納得できる環境で聴いてみたい。
結論、Z701-OMMF4に関しては欲しいとは思うが、組み立てに自信がなく、家庭の事情もあって11月15日までの決断は難しい。
自作に抵抗が無い先輩方、特にZ701-Modenaなどを持っている方で、フルレンジ1発至上主義者、またはバーチカルツインに嫌悪感がある方以外のユーザーにはぜひぜひ試して、聴いて頂きたいと思った。
この先、自作スピーカーは長く付き合える趣味として、慌てずにやっていこうと思う。
いつか機会があれば、他社を含めたブラインドテストの試聴会などあれば是非参加してみたい。
今回はありがとうございました。
Z701-OMMF4は私の好みにドンピシャ!
【Z701-OMMF4】
今回試聴会で聴き比べをしたのは下記の3セットでした。レベル合わせはしていないとのことで、音量的にはZ701-OMMF4が有利な点を差し引いてお読み下さい。
1番:Z701-Modena(8Ω)
2番:Z701-OMMF4(4Ω)
3番:OMMF4-市販検討中3.7Lバスレフ(8Ω)
1番は音工房看板バックロードホーンシステムで説明の必要はないと思います。2番は今回の真打で大山さんのメルマガでも絶賛のシステム、正直私は試聴会で実際の音を聴くまでは半信半疑で一寸大げさではないのか、悪く言えば自画自賛かなとも思っていましたが、いい意味で裏切られました。6㎝フルレンジ2発パラにコンデンサーローカットのみのスパーツイーターをあまり背圧のかかっていない BHBS 20L に収めたと云う変則システムです。3番は3.7Lの普通の小型バスレフで今のところ音工房マジックはなし。という各システムでしたが音の違いはレベル合わせをしなくても十分に分かりました。
音質や特徴は既に皆様が色々書かれていらっしゃいますのでなるべく重複しないよう、私の独断と偏見?で感じたままを書きたいと思います。なお、私は40年ぶりのリターンリスナーで現在まともに音のでるスピーカーがなく、若いころ P610、LE-8T、TANNOY K3808(未完)と自作の王道(1番人気)を追った経験から久々に自作のSPを物色していたところ、ネットで音工房さんに出会い何にしようか迷っていたところ今回の企画を見て試聴会に参加しました。よって私はベテラン諸氏の様な経験に基づいた感想ではなく、あくまで自分の好きな音と云う観点からの意見であることをご承知おき下さい。
さてまずデモの音源を聴きZ701-OMMF4の帯域の広さ、低音の迫力、自然な癖のない音、適度な広がり感などを感じました。比べるとZ701-Modenaは低域を無理に盛ったような感じを受け私には違和感が感じられました。これは良い悪いと云うよりは目指す音の方向性が全く違うと解釈すべきなのかもしれません。Z701-OMMF4は既に書かれた商品レビューでもモニター的と云われる方が多かったですが、全帯域のバランスが良いためそう感じるのかもしれません。音量を上げ下げしてもバランスは保たれておりスピーカーの癖や色付けをほとんど感じません。低域はかなり低い音までサラッとでます。とても6㎝フルレンジ2発とは思えず後ろにサブウーファーが隠れているのでは思えるほどです。これを音が軽い物足りないと感じる方もいらっしゃるようですが、私の家では普通の音量でも十分近所から苦情が出るでしょう。ボーカルなどのメインの中音部は1発のZ701-Modenaに比べると定位はぼやけるのですが、逆に音離れが良くスピーカーの存在を感じさせない自然な鳴り方に思えました。私の場合ほとんどがヘッドホンでのBGM的ながら試聴ですので自然で疲れない鳴り方が好みのせいもあります。
今回私が持参したCDは徳永英明のライブ物(Concert Tour 2015 VOCALIST & SONGS 3 FINAL at ORIX THEATER)ですが、それほど観客の雑音?は入っていない音源で彼のや柔らかな声とライブならではの自然な演奏を堪能できました。他の方のクラッシックやジャズなどジャンルを問わずキッチリ再生したのはZ701-OMMF4で、セレクターで切り替えると違いがよくわかりました。この聴き比べなら駄耳の私でもブラインドテストで9割ぐら正解できるのではと思いました。Z701-Modenaが一番と感じたのは、他の方が掛けられた太鼓のCD、特にバチの音はこのスピーカーでないとと思わせるものがありました。3.7Lバスレフは全然触れませんでしたが、前の2セットと比べることに無理があると思いました。小型セットの中では十分低音も出ているとの説明を頂きましたが、比べてしまうとスッパリ低域をカットしたように感じられ比較試聴としては同サイズと比べてみたかったというのが本音です。デスクトップとしてのサイズとコスト(売価)の問題があると思うので、大山さんがこちらの市販を迷われているのも分かる気がします。私も試聴に行く前は6千円(2セット4個で1万2千円)のユニットベースのシステムを半完成品で合計6万円のスピーカーとして売るのは如何なものか、お手頃価格で音工房ならではのスパイスを効かせたキットも出してほしいと要望するつもりでした。しかし、このユニットが昨年モデルの様にカタログモデルとして再販売されるのであればそれもありかもしれませんが、ムック本限定数のみなら音工房で出す意味はあるのか試聴後は私も?です。因みにAmazonでOMMF4を買われた方のレビューでは、ムック本の「ラビリンス・バスレフ」他小型箱の評判はあまり芳しいものではないようですね。
試聴後の雑談でこのユニットの料理のコツを伺いました。低域は出ますが決して強力なマグネットにより制動を効かせるタイプではないとのことです。背圧が高くなるとコーン紙が動きづらくなり低音が出なくなるそうです。そのため強力なバックロードを掛けるような使い方には向かず、箱も大きめの方が良いとのことでした。小口径のメリットであるコーン紙の軽さとこのユニットの長いストロークを生かし、コーン紙の動きを邪魔することなく素早く正確に動かすような箱が向いているとのことです。Z701-OMMF4も浅めにロードを掛けたBHBSで、Z701-Modenaが17Lに対しひと回り大きい20Lです。定位はダブルユニットのデメリットで1発のシステムと比べるとどうしても甘くなる傾向が出てしまうが、シングルユニット、ダブルユニット、マルチユニットそれぞれに長所、短所があるのは止むを得ないこととおっしゃっておられました。
話が低域に行きがちですが高域について少し触れます。曲によって高域がうるさく(きつく)感じられることが若干ありました。低域とのバランスをとるため追加されたスーパーツイーターが原因かもしれません。コンデンサー1個の交換で調整は可能ですので、容量やメーカー、素材のタイプなど色々試してみるのも楽しい作業だと思います。
さて、だいぶ長くなりましたのでそろそろ締めにしたいと思います。以上お読み頂いた方はまるで悪い所が無いように感じられてしまうかもしれませんが、決して提灯広告的に褒めちぎっている訳ではありません。たまたま、私の好みにドンピシャだったと云うことで、別の方のレビューには色々なご意見も拝見しますので多くのレビューをお読みになり、可能であれば実際にご試聴なさることをお勧めいたします。私も音工房さんの他のスピーカーも聴きたくなりました。
最後に大山様に提案ですが、取り外し不可のサランネット云々と書かれておられた方がいらっしゃいましたが、私は逆で折角の縦スリットこれを生かして取り外し可能なネットをオプション設定されたらどうかと思います。先ず音を聞かせてそのあとネットを取ったらちっこいユニットが顔を出す。なんか楽しそうな気持になりませんか。
それからもう1つ、「200セットの限定生産」などと云わず受注生産でもいいので様子を見ながら追加生産をご検討下さい。可能であればマークオーディオに今年のユニットもカタログモデル化をプッシュして下さい。勿論、音工房専用モデルでもOKです。
kochan