試聴会のレビューページ

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試聴会 お客様投稿レビュー

まあいいと思います。

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

Z1000-FE168SSHP聴かせていただきました。スーパーツィーター付きで。

TOTOのAfricaは、自宅でよく聴いているせいか感動のような驚きはなかったのですが、まあいいんじゃないのといった感想でした。

マルチウエイ化した場合も聴かせていただきました。気のせいかもしれませんが、音がきめ細かくなって聴きやすくなった感じがしました。

ベートーヴェンの交響曲3番も聴き、奥行きがあっていいなと思いました。

キット販売されたら購入したいと考えております。

ありがとうございました。

マルチウエイ化

アッツ

迫力満点のBHBSと感じたがもう少し聴いてみたい

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

Z1000-FE168SSHP+T90A-SE

2階の視聴室に入った時CD再生中であり、一瞬すごい音がするスピーカーと感じた。その後いろいろな音楽を聴くとちょっと低温が出過ぎでは感じ出した。T90A-SEが高温域で頑張っているためか中音域が思ったほど前に出てこないように感じた。これは音量のせいかもしれないが長時間聴いていると疲れてくるのである。もう一つ音源はCDであったがLPを聴いてみたとも思った。今回の視聴会は自分の持っているZ800-FW168HR+Z505-Trebto+Z501との比較であったが全体のバランスでZ800が良いと感じた。もっとも30分強の視聴時間であったので評価には時間が短いのでもう少し聴いてみたい。そのためには完成品はちょっと高いのでキットを購入するしかない。Z505を作った時大きさ、重さで苦労したが、今回のZ1000はZ500以上の30kg超の重さと聞き躊躇しているところである。

タナカ

引き締まった低音、広い帯域、シャープな音像、個性的なボーカル

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

・今回の視聴会は、昔から憧れであった16cmフルレンジ製品の視聴会でした。

 このような機会を設定していただき、音工房Zさんに感謝いたします。

・試聴会は、準備していただいた視聴時間は30分でした。

 時間割は、前半は、音工房Zさんが準備した音源、後半は持ち込みのCDでの視聴でした。

 前半は、様々な音源を短時間で切り換える方式で行いました。

 いずれの音源も、破綻無く、きれいに再生されていると感じました。

・後半は、持ち込みCD4曲での感想です。

 音の比較は、私が長年愛用している10cmフルレンジ・Z1000-FE103Solです。

 これは、リアル感と抜けの良さは抜群ですが、抜ける周波数帯域があるのが弱点です

 ①REBECCA Ⅳ・Hot Spice

  Z1000-FE103Solで聞こえにくかった、ベース音の響きがしっかり聞こえ、期待通りでした。

  女性ボーカルは、少し硬いイメージで、滑らかさが後退と感じました。

 ②SOUTHERN ALL STARS・NUDEMAN・思い出のスターダスト

  男性ボーカルとバックコーラスが、きれいに分離し、かつクリアに聞こえ、期待通りでした。

 ③KENNY BARRON TRIO・THE MOMENT・ Fragile

  ピアノ、ベース音は、クリアで抜けがよく、期待通りでした。

 ④CARMEN MAKI & OZ LIVE・Image Song

  臨場感は十分で、期待通りでした。

  女性ボーカルは、声質と合って、きれいに聞こえました。

  この曲で、スピーカーを一時的に、Z1-Livornoに切り換えてみました。

  すると、音場がスピーカーの左右に広がり、音に包み込まれ、とても聞きやすくなりました。

  また、Z1000-FE168SSHPの戻すと、音場はシャープになりました。

  聞きやすさでは、Z1-Livornoはとても魅力的でした。

 以上をまとめると、私が感じた、Z1000-FE168SSHPは、

 引き締まった低音、広い帯域、シャープな音像、ボーカルは10cmフルレンジに譲る、

 となります。

・今回の視聴は、Z1000-FE103Solの弱点のカバーの確認が目的でしたが、

 新たな弱点も感じました。

 それを勘案しても、憧れの16cmであり、また、

 情熱溢れる大山さんを筆頭とする音工房Zさんの製品であることから、

 Z1000-FE168SSHPに期待したいと思います。

以上となります

川さん

わからない。

2021年8月10日

z1000 fe168sshpを試聴させていただきました。前作と音の傾向がちがうため、判断しかねます。発注はしましたので100時間使用してから再レビューいたします。

谷田部博義

高級アンプ・プレーヤーで鳴らしてみたいが、置き場所がない

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

 最近までスピーカーはINFINITY Renaissance 90、アンプはDENON PMA-S1、CDプレーヤーはTEAC VRDS-25xsでしたが、年齢から重いコンポは扱いかねていたところ、ステレオ誌などで作例を発表されている浅生昉氏のFostex FF105WK用ダブルバスレフのキットを組んでみて、Renaissance 90に勝る点もあるコストパホーマンスの良さに驚き、このようなスピーカーに興味を持ちました。

 閉店した二子玉川エクスペリエンスのフォステクスショールームには何度か行って、小澤隆久氏作のFE208-solバックロードホーン(無線と実験2017年11月号の作例か)の音に感激したりしましたが、CDプレヤーとアンプはアキュフェーズでした。

 現用機種はCDプレーヤーDENON DCD-2500NE、アンプは安価で軽いのが取り柄のFX-AUDIO- D802J++等の中華アンプに愛想が尽きてMarantz NR1200、スピーカーは作りかけの箱を数組、完成品は音工房ZのZ1000-FE103Aのみ。クリーン電源としてVOLT AMPERE GPC-TQ。

私はクラシックを聴くので試聴には

① ショルティ指揮リングのハイライト CD(著作権法改正前の合法コピー版)

② SHM-CDの宣伝サンプル集「これがSHM-CDだ!」 UCCG-9869 SHM-CD

③ ショルティ指揮マーラー交響曲8番 PROC-2105/6 SACD(タワーレコード限定発売品)

の3種を持参しました。

 試聴日は8月5日でしたからZ1000-FE168SSHPは完成品か、極めて完成品に近い状態だったと思います。

試聴はFE168SSHPをフルレンジにしT90ASEをスーパーツィーターにした設定と、コイル入りのネットワークを挟んで2ウェイにした設定とを聴き比べました。

CD① 有名な録音ですが、その中のラインの黄金に雷の表現として金床をハンマーで打つ金属音があり、これがちょっとしたことで大きく音が変わるので、私はオーディオチェックに使用しています。ケーブル類やエイジングによる音の変化が良くわかり、アンプなら電源を入れた直後と30分程使った後でも大きく違います。キーンと鋭く澄んだ金属音なら合格、鈍く濁って聞こえたら落第と決めています。

これをフルレンジの設定で聴いたのですが金属音になりません。そこでネットワークを通した設定にしたのですが更に悪くなりました。T90ASEなら余裕で金属音が出るはずですから原因は他にあるでしょう。私は、試聴室のスピーカーケーブルが長いのが気になりました。

CD② ベーム指揮モーツァルト・レクイエムの合唱では、生で聞く合唱の声はドライで固い音なのですが、せっかくフルレンジでは出ている固さがネットワークを挟むと柔らかくなり、明らかに原音から遠ざかった音になりました。絵に例えれば写実派から印象派になったとでも言いましょうか、私は写実派なのでこのネットワークは不要です。

CD③ フルレンジ設定だけを試聴したのですが、ソプラノの声の伸びが足りません。原因は①の金属音と同じでスピーカー以外にありそうです。しかし、パイプオルガンの低音は見事。これは使用したアキュフェーズのパワーアンプの力でしょう、中華安物アンプからは出ない音だと思います。

 残念ながら我が家には置き場所が無い(未組立の浅生昉氏作例FE208-solキットあり)のと、スケール感と低域の量感を除けば使用中のZ1000-FE103Aと大差ないと感じたので購入は保留しますが、これは試聴室のCDプレーヤーがDCD-1600NEだったのが大きく影響していたかも知れません。DCD-2500NEと聴き比べた1600NEと同じ不満を感じましたから。この二つは大差がなさそうな事を言っている評論家がいますが、大きく違います。それにしても、オプションの専用台は見るからに音が良くなりそうです。

 エクスペリエンスのショールームではアキュフェーズの高級器で駆動したFostexのユニットが、どれも良い音を出していましたから、高級器で鳴らしたときのZ1000-FE168SSHPを、あの小澤氏作のFE208-solバックロードホーンや浅生昉氏作例キットと比べたらと思うと迷います。置き場所さえ在れば・・・。

 音工房Zさんにお願いですが、スピーカーキット付属の内部配線ケーブルも悪くはないが、オヤイデ3398シリーズに交換すれば違いは出るので、完成品も配線ケーブルを指定できたりユーザーが交換できる仕様にしてくれるとありがたいです。

竹田

試聴会の感想

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

BHBSがどんな音をだすのかに興味があって、参加しました。

久しぶりにオーディオを始めて、1年もたっていない者の感想です。

 音工房Zさんの広告を偶然見たことから、Z800-FW168HRを購入してみました。今回はZ800-FW168HRとどんな差があるのかも知りたいとも思いました。

 Z1000-FE168SSHPの第一印象は音が前にでてくるというか、聞き手に突き刺さってくる印象です。フルレンジを聞き慣れている方には当たり前の感想かもしれません。これが定位感がるということなのでしょうか。 他の方も書いていらっしゃいますが、ジャズのピアノにはとても好印象を持ちました。 クラシックを聞いてみると音の広がりがあまり、感じられません。

 Z800-FW168HR+Z505との組み合わせでは鋭さが軽減し、広がり感が増しました。表現が適切かはわかりませんが、薄くて見透かせるような布を通して聞くような、薄いベールをまとった女性を透かし見るような感覚です。これもなかなか悪くない、広がり感もあり、好みです。この組み合わせはクラシックの方が聞きやすいと思います。

 スピーカはジャンルに得意、不得意があることを認識させられました。

 Z1000-FE168SSHPとZ800-FW168HR+Z505とでは高音域の違いがあるのではないかと大山さんのお話でした。4kHzの音が聞きにくくなっている年寄りですが、Z1000-FE168SSHPにネットワークを入れた接続があるというので、聞かせてもらいました。これにはちょっとびっくりの効果がありました。ネットワークなしに比べて、とても聞きやすくなった上に音が前にでてくるという感じは変わりません。

 これまで、BHBSの音って、どんなものかと思っていました。今回Z1000-FE168SSHPの試聴会に参加して、BHBSに興味が湧いてきました。Z1000-FE168SSHPフルレンジにネットワークを入れてみるのも試してみたくなりました。

kobatsh

外観のデザインと質感、フルレンジでありながら広帯域で低域の量感もスケール感もあるハイクオリティ

2021年8月10日

【Z1000-FE168SSHP】

8月7日の試聴会に行って参りました。

このコロナ禍の中、感染力の強いインド株の脅威にさらされる中、一人ひとりの試聴としてできうる限りの感染対策をしていただいたことに、感謝と敬意を表します。

さて肝心なZ1000-FE168SSHPの試聴結果ですが、音と外観のクオリティの高さにまず目と耳を奪われます。

毎回、音工房Zの試聴会レビューで良いことしか書いてきませんでしたが、決して同社の回し者ではなく、それぞれの新作に驚きと感動を受けるからです。

毎回試聴会の前に、持参するCDを我が家で一番好ましいシステムで聴いてから試聴会では記憶した音と比較するのですが、今回はその準備ができずいきなり試聴会に臨んだので帰宅後に我が家のシステムで聴きなおしました。そのため試聴会で誤った発言をしたと後悔しています。

Z1000-FE168SSHPはソースを選ばないオールラウンドで持ち味を発揮できるスピーカーシステムという印象です。低域は鬼太鼓座の大太鼓の皮鳴りが見事に表現できる、量感もありながら締りのある低音です。

中高域は主にボーカルでキャラクターを見ますが、T90A-SEホーンツイーターが出しゃばらずその存在を感じさせないながら、しっかりとスパイスを効かせています。

カレンカーペンターの歌声が、その僅かにハスキーさのある部分が魅力的に表現されます。

ホーンツイターなので突き刺さるようなブラスの音を少し期待したのですが、準備不足でそれを確認できるソースを用意できませんでしたが、Jazz系のソースで過不足なく表現していると感じました。

突き刺さるようなブラスの音を感じるスピーカーはその高域がソースを選ぶことになりオールラウンドで楽しむことができませんので、よく吟味され調整されたのだと思います。試作機で指摘されたという高域の煩さは感じません。

<試聴で使用した音源>

1.鬼太鼓座 「三國幻想曲」

2.Cross wind(中川昌三) 「The Sidewinder」

3.My Classics!(平原綾香) 「Jupiter」

4.自己ベスト(小田和正) 「言葉にできない」

5.THEN&NOW:Christopher Hardy(tga) 「Alligator Overdrive」

フルレンジの良さを保ちつつ、フラットな音作り。

音像はスピーカーより少し前に表現され、16㎝ユニットと思えないスケールで聴かせてくれます。

エンクロージャーだけで40万弱の価格、それに高額のユニット。

しかし、このクオリティで高級感のある外観の佇まいは破格なのだと納得です。

心から欲しいスピーカーですが、我が家の財布の紐を握るカミさんの説得は厳しそうです。

佐藤

Z1000-FE168SSHPの試聴会8月

2021年8月6日

【Z1000-FE168SSHP】

16センチのフルレンジFE168SS-HPを音工房Zさんがどの様に鳴らすのか、

興味津々で試聴会の申し込みをさせていただきました。

今回一人独占でOKという貴重な機会を用意していただきありがとうございました。

普段自宅ではZ701-OMMF4を主に使用していて、

気が向いたらZ600-OMMF4をセッティングして楽しんでいるので、

今回のZ1000-FE168SSHPの巨大というか背の高さに驚きました。

専用台とインシュレーターを含めると約1mの高さがあり、

床に置いてセッティングするのが前提のスピーカーで、

今の自宅ではセッティングが不可能というのを確認してしまいました。

その音ですが、

ジャズ系の音との相性は抜群で、

私家版のCDで、ライブのコンサートを録音した音源や、

今回は独占の試聴会という事で、

特別に許可を頂きMQA-CDのフルデコード対応のDACを持ち込み、

MQA-CDのサンプルディスクに入っているマイルス・デイヴィスの枯葉や、

アート・ブレイキーのモーニンなどを聴きましたが、

各々の楽器の生々しい存在感が際立ち、

サックスやトランペットの立ち上がりなど強烈で、

ウッドベースの大きさも表現されていて感心しました。

MQA-CDでのカラヤンのベートーベンの第5も、

オーケストラが舞台で鳴っているという感じが出ていて聞き惚れてしまいました。

しかし、同じくMQA-CDでのポリーニのベートーベンのピアノソナタNo30では、

右手の音域が際立ち過ぎて少し煩く感じましたが、

すぐにコイルを入れての試聴が出来て広域のピーク感が自然になるのを確認しました。

フルレンジにネットワークを入れるのは賛否あるようですがピアノのソロを聴く時は必須だと感じました。

BTSの曲や米津玄師の「レモン」。

BTSの曲やレモンは、この様なメジャーな大ヒット曲には珍しく40Hzの音が豊富に入っているんですが、

その低音域が楽音として存在感が増し曲の印象が変わってしまうという体験もしました。

さすが16センチのBHBSですが、

本格的なオーディオルームであれば、

Z1000-FE168SSHPの実力は十分に発揮出来るのに、

私の普通の部屋では本格的には鳴らせないし、

そもそも床置きセッティングが出来ないのが残念です。

soubay

Z1000-FE168SSHPはなかなか手強いスピーカーでした

2021年8月6日

【Z1000-FE168SSHP】

Z1000-FE168SSHPを30分間一人で試聴できるということで久し振りに音工房Z様を伺いました。

まず外観はここ最近の完成品シリーズ同様に高級感があってとても良いと思います。

一緒に行った嫁さんもカッコイイスピーカーだね、と言っておりました。

先日購入し最近よく聴いているZ1-Livorno完成品との聴き比べをしました。

まず音工房Z様の試聴会でいつも聴いている音源を聴かせてもらい、その後自分のCDを試聴しました。

Z1000-FE168SSHP単品とT90A-SEを追加した物を比較してツイーターがある状態が明らかに音場が広がり好印象でしたのでそちらをメインにしました。

ボーカル中心の静かな曲だとかなり良い印象だったのですがロック系のギター満載の曲だと中高音がかなり煩く感じボリュームを下げざるを得ない印象でした。

Z1-Livornoは溌剌感はかなり下がりますがその分音量を上げて聴いていても何も考えずに音楽に身を任せられるように感じます。

そのインプレッションを大山様に伝えるとZ1000-FE168SSHPとT90A-SEをマルチウェイ化出来るネットワークを作ってあるのでそちらを聴いてみてくださいとのことで配線を繋ぎ変えて試聴しました。

確かに煩いと感じるポイント辺りをうまく抑えながらクロスさせているようでとても聴きやすい印象でしたがFE168SS-HPが牙を抜かれた狼のような(苦笑)になってしまい勿体ない感じでした。

やはりこのユニットはフルレンジで使うべきのように感じました。

またこのユニットにこのサイズ箱の組み合わせの割に低音が物足りない感じもあり、その日の試聴会最後の順番だったこともあり大山様とあれやこれやと話し合いながら予定時間を超えて1時間くらい試してみましたがこれというところにはたどりつけませんでした。

なかなか手強いスピーカーかもしれません。

上手くハマる曲はこの部分は凄く良いな、と思うのですが1曲通して続かないというイメージを抱きながら試聴は終了しました。

16センチのフルレンジは10センチのそれとは比較にならない難しさがあるのだなと思いながら家路に着きました。

またの機会があれば次回こそ手懐けてやりたいと思う魅力ある音を出すユニットであったので余計にそれが引き出せたら化けそうなのですが。

大山様にはわがままな注文にお答えいただき感謝します。ありがとうございました。

ヤマモト

BHBSに興味が湧きました

2021年7月2日

【試作版 Z1000-FE168SSHP】

スピーカー視聴会 2021/06/24

一言で「BHBSに興味が湧きました」

ハンドルネーム:ぱつら

●こんな耳の持ち主のレビューになります。

オーディオ歴1年。

正直、オーディオ装置の良し悪しは、よく分からない。

形容詞で語られても、全くイメージがわかない。

なので、数値(論理)で語っているオーディオ本を読み漁る。

いただいた「趣味のAudio」上下巻も、一通り読破。

理想のオーディオ装置を理屈では理解できたが、実際にそれがどんな音なのか結局分からない状況にある。

ただ、自分が好きな音がどんな傾向なのか、最近やっとわかってきた。

少なくとも「右肩下がり型」や「かまぼこ型」よりも、「ドンシャリ型」が好み。

プレゼンス帯域がうるさいのは、耳が痛いので嫌い。

音楽との関わり状況。

趣味でトランペットを45年ほど、ジャンル問わず吹いている。

そのため音源の聞き方は、「演奏のための参考用」として聞くスタイルで聴くことがほとんど。

よって、細かいニュアンスが見えやすいモニター的な再生装置が好き。

ヘッドホンで言えば、MDR-CD900STが好き。

自宅には自由に音が出せる環境がなかったので、ここ1年ほどはカーオーディオとヘッドホンでオーディオを楽しんでいた。

最近、小音量であれば自宅でも音が出せる環境が作れたので、アンプとスピーカーを調達。

アンプは、ディスクリート部品で組んだ手のひらサイズの自作品(出力1W:8Ω時)。

スピーカーは、音工房ZさんのZ601にZ-Modena MK2、同じく音工房Zさんのスーパーツイーターを、amazonで調達。

我が家の環境では、1Wのアンプでもうるさいくらいの音量が得られている。(SRC造)

複数のスピーカーをスイッチで切り替えて試聴するのは、初めての体験。

レギュラー製品の試聴も可能とのことで、勇気を振り絞って応募。

また、入手したスーパーツイーターのセッティングにも悩んでおり、ヒントがもらえればと。

正直なところ、Z1とZ701の試聴が主な目的であった。

●試聴したスピーカーは6種類

1.Z1000-FE168SSHP + T90ASE

2.D37 + T90A?

3.B&W802

4.Z800-FW168HR

5.Z1-Livorno

6.Z701-Modena

・箱の分類としては、3種類。

 ・バスレフ

 ・バックロードホーン

 ・バックロードホーン・バスレフ

・スピーカー構成としては、3種類。

 ・フルレンジ一発

 ・2way

 ・3way

・スピーカーユニットは、全て異なる。

これだけ条件が違えばやはりどれも個性豊かで、素人同然の私でも瞬時に切り替えればそれぞれの音が違うのがハッキリと分かる。

●持ち込んだ音源

作曲家・河合奈保子のアルバム「ブックエンド」より「心の窓に光りを」。

イントロから1分40秒間を、繰り返し再生。

スーパーツイーターのセッティングに悩んでおり、そのヒントが欲しくて10kHz以上の超高域が痛めのこの曲を選択。

スネアの音色、金物類の音色、「さしすせそ」の音色などに注視して試聴。

また、間奏のギターソロの後ろで聞こえる子供たちの遊ぶ声(たぶん6人)での分解能の確認。

試聴の時間は恐らく数分であろうと想定し、絞りに絞り込んで初めての試聴会にのぞむ。

●初試聴会の感想

・音の個性は、箱の個性が相当に強く出ることを体感。

重低音や超高音はスピーカーユニットの性能がものを言いそうだが、それ以上に箱がものを言っていると感じた。

スピーカーユニットの性能を、箱で如何に引き出すか。

音工房Zさんをはじめとする「スピーカーの自作をサポート」するメーカーさんが、市場に無い個性的なキット製品を開発し世に提案する意義を、はっきりと理解することができた。

・高域から超高域は、どのスピーカーも過不足なくバランス良く出ているようで、金物類や「さしすせそ」は、どのスピーカーもかなり落ち着いて聞こえる。

間奏のギターソロのバックの子供たちの声の位置もハッキリと聞き分けが可能で、そういう意味では大きな差異が見られない。

耳に刺さらないようなバランスというものを体験でき、自宅のスーパーツイーターのセッティングに非常に参考になった。

・一方で中低音、低音、重低音の違いが、確実にそれぞれのスピーカーの個性となっているように感じた。

バスレフとバックロードホーンのそれぞれの特徴を、形容詞では耳にしたことがあるが、実際に聞き比べてその形容詞の意味が何となく理解できた。

バックロードホーン・バスレフ(BHBS)は、確かにそれぞれの良いトコ取りのシステムだと感じた。

●Z1000-FE168SSHP + T90ASE の感想

経験が浅く絶対的な基準を持ち合わせていないので、あくまでも比較による感想。

傾向としては先にも書いた通り、好みのヘッドホンはMDR-CD900ST、どちらかといえばドンシャリ型が好きな耳による感想となる。

・ベース音域の量感が素晴らしかった。

ソースにもよると思うが、他の5機種のどれよりも量感があった。

BHBS仕様であり低域の音の立ち上がりが僅かに遅れるのが気になったが、純粋なBHであるD37に比べると遅れが大きく改善されているのがはっきり分かる。

開発レポートにあった「38センチウーファーのJBLS9800」と比較して聞いてみたかった。

管弦楽のような比較的音の立ち上がりが柔らかな表現が特徴のソースには、とてもふくよかに聞こえてよく合うと感じた。

バスレフの3機種は、低域の立ち上がりは確かにクリアに聞こえる。が、BHBSと比較すると量感が物足りなく感じた。

Z701の低音の量感には、噂には聞いていたが8cmの音には思えずとても驚いた。

これがうまく設計されたBHBSの凄さなのだろうと思った。

・高域はうるさくもなく寂しくもなく、ちょうど良いバランスと感じた。

持ち込んだ音源は、高域がかなり痛めだったはずなのだが、とても自然に聞こえた。

スネアドラムの音色も、打点とひびき線のタイミングやそのバランス等も違和感はない。

他の方がお持ちになられた音源も聞かせていただいたが、どれも違和感は感じなかった。

フルレンジ一発のZ701はツイーター無しのせいか、金物の音色に違いを感じた。

・総合的には、耳にした音源の範囲では、低域から超高域までバランス良く再生出来ていると感じた。

ツイーターの繋がりも良かったと感じた。

BHBSの個性と思われる低域の過度域の特性も、十分に許容範囲と感じた。

●試聴後に「Z1000-FE168SSHP エンクロージャー開発」レポートを改めて読み直すと、開発1から開発7までのテストがそれぞれ何のためにやっていたのかの理解が、非常に進んだ。特に開発7の聴き比べは、何が目的なのかが実際に聞いた音なのでピンときた。

やはり音は実際に聞いてみないことには、何も分からないことを改めて学習。

貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。

P.S.

おかげさまで、自宅のスーパーツイーターのバランスが納得いくレベルになりました。

位相の問題だったようで、設置位置を調整したら落ち着きました。

すっかりBHBSに興味が湧き、Z701を注文。

7月末の納品が楽しみです。

私のような1Wアンプで音量十分な環境では、逆にZ1000-FE168SSHPのような楽に低音が出せるスピーカーの方が小音量でも心地よく聴けるのかもしれない、とも思いました。

まずはZ701でBHBSを聴き込んでみます。

ぱつら