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試聴会 お客様投稿レビュー
Z1000-FE168SSHPの試聴会8月
【Z1000-FE168SSHP】
16センチのフルレンジFE168SS-HPを音工房Zさんがどの様に鳴らすのか、
興味津々で試聴会の申し込みをさせていただきました。
今回一人独占でOKという貴重な機会を用意していただきありがとうございました。
普段自宅ではZ701-OMMF4を主に使用していて、
気が向いたらZ600-OMMF4をセッティングして楽しんでいるので、
今回のZ1000-FE168SSHPの巨大というか背の高さに驚きました。
専用台とインシュレーターを含めると約1mの高さがあり、
床に置いてセッティングするのが前提のスピーカーで、
今の自宅ではセッティングが不可能というのを確認してしまいました。
その音ですが、
ジャズ系の音との相性は抜群で、
私家版のCDで、ライブのコンサートを録音した音源や、
今回は独占の試聴会という事で、
特別に許可を頂きMQA-CDのフルデコード対応のDACを持ち込み、
MQA-CDのサンプルディスクに入っているマイルス・デイヴィスの枯葉や、
アート・ブレイキーのモーニンなどを聴きましたが、
各々の楽器の生々しい存在感が際立ち、
サックスやトランペットの立ち上がりなど強烈で、
ウッドベースの大きさも表現されていて感心しました。
MQA-CDでのカラヤンのベートーベンの第5も、
オーケストラが舞台で鳴っているという感じが出ていて聞き惚れてしまいました。
しかし、同じくMQA-CDでのポリーニのベートーベンのピアノソナタNo30では、
右手の音域が際立ち過ぎて少し煩く感じましたが、
すぐにコイルを入れての試聴が出来て広域のピーク感が自然になるのを確認しました。
フルレンジにネットワークを入れるのは賛否あるようですがピアノのソロを聴く時は必須だと感じました。
BTSの曲や米津玄師の「レモン」。
BTSの曲やレモンは、この様なメジャーな大ヒット曲には珍しく40Hzの音が豊富に入っているんですが、
その低音域が楽音として存在感が増し曲の印象が変わってしまうという体験もしました。
さすが16センチのBHBSですが、
本格的なオーディオルームであれば、
Z1000-FE168SSHPの実力は十分に発揮出来るのに、
私の普通の部屋では本格的には鳴らせないし、
そもそも床置きセッティングが出来ないのが残念です。
Z1000-FE168SSHPはなかなか手強いスピーカーでした
【Z1000-FE168SSHP】
Z1000-FE168SSHPを30分間一人で試聴できるということで久し振りに音工房Z様を伺いました。
まず外観はここ最近の完成品シリーズ同様に高級感があってとても良いと思います。
一緒に行った嫁さんもカッコイイスピーカーだね、と言っておりました。
先日購入し最近よく聴いているZ1-Livorno完成品との聴き比べをしました。
まず音工房Z様の試聴会でいつも聴いている音源を聴かせてもらい、その後自分のCDを試聴しました。
Z1000-FE168SSHP単品とT90A-SEを追加した物を比較してツイーターがある状態が明らかに音場が広がり好印象でしたのでそちらをメインにしました。
ボーカル中心の静かな曲だとかなり良い印象だったのですがロック系のギター満載の曲だと中高音がかなり煩く感じボリュームを下げざるを得ない印象でした。
Z1-Livornoは溌剌感はかなり下がりますがその分音量を上げて聴いていても何も考えずに音楽に身を任せられるように感じます。
そのインプレッションを大山様に伝えるとZ1000-FE168SSHPとT90A-SEをマルチウェイ化出来るネットワークを作ってあるのでそちらを聴いてみてくださいとのことで配線を繋ぎ変えて試聴しました。
確かに煩いと感じるポイント辺りをうまく抑えながらクロスさせているようでとても聴きやすい印象でしたがFE168SS-HPが牙を抜かれた狼のような(苦笑)になってしまい勿体ない感じでした。
やはりこのユニットはフルレンジで使うべきのように感じました。
またこのユニットにこのサイズ箱の組み合わせの割に低音が物足りない感じもあり、その日の試聴会最後の順番だったこともあり大山様とあれやこれやと話し合いながら予定時間を超えて1時間くらい試してみましたがこれというところにはたどりつけませんでした。
なかなか手強いスピーカーかもしれません。
上手くハマる曲はこの部分は凄く良いな、と思うのですが1曲通して続かないというイメージを抱きながら試聴は終了しました。
16センチのフルレンジは10センチのそれとは比較にならない難しさがあるのだなと思いながら家路に着きました。
またの機会があれば次回こそ手懐けてやりたいと思う魅力ある音を出すユニットであったので余計にそれが引き出せたら化けそうなのですが。
大山様にはわがままな注文にお答えいただき感謝します。ありがとうございました。
BHBSに興味が湧きました
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
スピーカー視聴会 2021/06/24
一言で「BHBSに興味が湧きました」
ハンドルネーム:ぱつら
●こんな耳の持ち主のレビューになります。
オーディオ歴1年。
正直、オーディオ装置の良し悪しは、よく分からない。
形容詞で語られても、全くイメージがわかない。
なので、数値(論理)で語っているオーディオ本を読み漁る。
いただいた「趣味のAudio」上下巻も、一通り読破。
理想のオーディオ装置を理屈では理解できたが、実際にそれがどんな音なのか結局分からない状況にある。
ただ、自分が好きな音がどんな傾向なのか、最近やっとわかってきた。
少なくとも「右肩下がり型」や「かまぼこ型」よりも、「ドンシャリ型」が好み。
プレゼンス帯域がうるさいのは、耳が痛いので嫌い。
音楽との関わり状況。
趣味でトランペットを45年ほど、ジャンル問わず吹いている。
そのため音源の聞き方は、「演奏のための参考用」として聞くスタイルで聴くことがほとんど。
よって、細かいニュアンスが見えやすいモニター的な再生装置が好き。
ヘッドホンで言えば、MDR-CD900STが好き。
自宅には自由に音が出せる環境がなかったので、ここ1年ほどはカーオーディオとヘッドホンでオーディオを楽しんでいた。
最近、小音量であれば自宅でも音が出せる環境が作れたので、アンプとスピーカーを調達。
アンプは、ディスクリート部品で組んだ手のひらサイズの自作品(出力1W:8Ω時)。
スピーカーは、音工房ZさんのZ601にZ-Modena MK2、同じく音工房Zさんのスーパーツイーターを、amazonで調達。
我が家の環境では、1Wのアンプでもうるさいくらいの音量が得られている。(SRC造)
複数のスピーカーをスイッチで切り替えて試聴するのは、初めての体験。
レギュラー製品の試聴も可能とのことで、勇気を振り絞って応募。
また、入手したスーパーツイーターのセッティングにも悩んでおり、ヒントがもらえればと。
正直なところ、Z1とZ701の試聴が主な目的であった。
●試聴したスピーカーは6種類
1.Z1000-FE168SSHP + T90ASE
2.D37 + T90A?
3.B&W802
4.Z800-FW168HR
5.Z1-Livorno
6.Z701-Modena
・箱の分類としては、3種類。
・バスレフ
・バックロードホーン
・バックロードホーン・バスレフ
・スピーカー構成としては、3種類。
・フルレンジ一発
・2way
・3way
・スピーカーユニットは、全て異なる。
これだけ条件が違えばやはりどれも個性豊かで、素人同然の私でも瞬時に切り替えればそれぞれの音が違うのがハッキリと分かる。
●持ち込んだ音源
作曲家・河合奈保子のアルバム「ブックエンド」より「心の窓に光りを」。
イントロから1分40秒間を、繰り返し再生。
スーパーツイーターのセッティングに悩んでおり、そのヒントが欲しくて10kHz以上の超高域が痛めのこの曲を選択。
スネアの音色、金物類の音色、「さしすせそ」の音色などに注視して試聴。
また、間奏のギターソロの後ろで聞こえる子供たちの遊ぶ声(たぶん6人)での分解能の確認。
試聴の時間は恐らく数分であろうと想定し、絞りに絞り込んで初めての試聴会にのぞむ。
●初試聴会の感想
・音の個性は、箱の個性が相当に強く出ることを体感。
重低音や超高音はスピーカーユニットの性能がものを言いそうだが、それ以上に箱がものを言っていると感じた。
スピーカーユニットの性能を、箱で如何に引き出すか。
音工房Zさんをはじめとする「スピーカーの自作をサポート」するメーカーさんが、市場に無い個性的なキット製品を開発し世に提案する意義を、はっきりと理解することができた。
・高域から超高域は、どのスピーカーも過不足なくバランス良く出ているようで、金物類や「さしすせそ」は、どのスピーカーもかなり落ち着いて聞こえる。
間奏のギターソロのバックの子供たちの声の位置もハッキリと聞き分けが可能で、そういう意味では大きな差異が見られない。
耳に刺さらないようなバランスというものを体験でき、自宅のスーパーツイーターのセッティングに非常に参考になった。
・一方で中低音、低音、重低音の違いが、確実にそれぞれのスピーカーの個性となっているように感じた。
バスレフとバックロードホーンのそれぞれの特徴を、形容詞では耳にしたことがあるが、実際に聞き比べてその形容詞の意味が何となく理解できた。
バックロードホーン・バスレフ(BHBS)は、確かにそれぞれの良いトコ取りのシステムだと感じた。
●Z1000-FE168SSHP + T90ASE の感想
経験が浅く絶対的な基準を持ち合わせていないので、あくまでも比較による感想。
傾向としては先にも書いた通り、好みのヘッドホンはMDR-CD900ST、どちらかといえばドンシャリ型が好きな耳による感想となる。
・ベース音域の量感が素晴らしかった。
ソースにもよると思うが、他の5機種のどれよりも量感があった。
BHBS仕様であり低域の音の立ち上がりが僅かに遅れるのが気になったが、純粋なBHであるD37に比べると遅れが大きく改善されているのがはっきり分かる。
開発レポートにあった「38センチウーファーのJBLS9800」と比較して聞いてみたかった。
管弦楽のような比較的音の立ち上がりが柔らかな表現が特徴のソースには、とてもふくよかに聞こえてよく合うと感じた。
バスレフの3機種は、低域の立ち上がりは確かにクリアに聞こえる。が、BHBSと比較すると量感が物足りなく感じた。
Z701の低音の量感には、噂には聞いていたが8cmの音には思えずとても驚いた。
これがうまく設計されたBHBSの凄さなのだろうと思った。
・高域はうるさくもなく寂しくもなく、ちょうど良いバランスと感じた。
持ち込んだ音源は、高域がかなり痛めだったはずなのだが、とても自然に聞こえた。
スネアドラムの音色も、打点とひびき線のタイミングやそのバランス等も違和感はない。
他の方がお持ちになられた音源も聞かせていただいたが、どれも違和感は感じなかった。
フルレンジ一発のZ701はツイーター無しのせいか、金物の音色に違いを感じた。
・総合的には、耳にした音源の範囲では、低域から超高域までバランス良く再生出来ていると感じた。
ツイーターの繋がりも良かったと感じた。
BHBSの個性と思われる低域の過度域の特性も、十分に許容範囲と感じた。
●試聴後に「Z1000-FE168SSHP エンクロージャー開発」レポートを改めて読み直すと、開発1から開発7までのテストがそれぞれ何のためにやっていたのかの理解が、非常に進んだ。特に開発7の聴き比べは、何が目的なのかが実際に聞いた音なのでピンときた。
やはり音は実際に聞いてみないことには、何も分からないことを改めて学習。
貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。
P.S.
おかげさまで、自宅のスーパーツイーターのバランスが納得いくレベルになりました。
位相の問題だったようで、設置位置を調整したら落ち着きました。
すっかりBHBSに興味が湧き、Z701を注文。
7月末の納品が楽しみです。
私のような1Wアンプで音量十分な環境では、逆にZ1000-FE168SSHPのような楽に低音が出せるスピーカーの方が小音量でも心地よく聴けるのかもしれない、とも思いました。
まずはZ701でBHBSを聴き込んでみます。
BHの欠点を克服しつつ分解能はB&Wと互角、強靭で生々しい再現性
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
試聴会はAudioマニアにとって興味深い長岡式BHとB&Wの比較視聴が出来るまたとな
い機会でした。また同席された方々の試聴ソースも参考となるものが多く、貴重な
な機会を提供してくださった音工房Z様に感謝いたします。
まずはリファレンスとしてB&W、低域の豊かなスケール感は断トツで、更に缶詰の
様な録音のソースでもワイドレンジなHiFiに聴かせる点は、さすがと言えます。し
かし、一発録りの生録の様なソースでは、D37やZ1000に比べるとベールを一枚被っ
た様に聴こえ、面白みに欠けます。
D37は中低域で膨らんだ共鳴音が耳につき、この帯域を土台としたソースでは、B&W
やZ1000にかなり差をつけられていました。しかしながら、小編成の室内楽やJAZZ、
女声は、B&Wより好ましく聴こえていました。古いSPでだいぶエージングが進んでい
るせいなのか、長岡BH形式の個性なのか判りませんが、BHBSのZ1000に比べると軽や
かに抜けた音の出方をしていたのが、印象的でした。小生は好きです。
Z1000はフルレンジSPシステムの活きの良い音の再現に加え、マルチウェイSPシス
テムに互角以上の分解能を有した再現能力を示し、オケとコーラスのffでも綺麗
に分解し、ppでも色褪せる事が有りませんでした。クラシックのライブ録音では
B&Wより生の雰囲気を再現して入る様に感じました。
音は良好!〈でも購入は保留〉
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
◉スピーカー視聴会 2021/06/24
一言で「音は良好!でも購入は保留」
※型番等について思い違いがあるかもしれません。その際は、どうかご容赦ください。
下記の5台について試聴いたしました:
①Z1000-FE168SSHP〈16cm〉
②長岡鉄男氏設計のD-37〈16cm〉
③B&W 802 Nautirus〈20cm〉
④スピーカー Z701-Modena〈8cm〉
⑤Z1 Livorno〈13cm〉
比較した印象は次のとおり:
①迫力ある音圧とアタック感は十分。
②音圧とアタック感は①と同様だが、最初に説明があったとおり、経年劣化のため中低音がブォンブォンとビリつくため、コンボのモダンジャズを聴く分には十分かもしれないが、交響楽や室内楽には向かない。
③再生音は①に近いが、比較して聴くと中低音の広がりと残響音が断然ふくよかで、高音の伸びも艶やか。
④自宅のニアフィールドで聴く分には十分だが、①と比較するとボリュームを上げないと互角にはならない。口径が倍も違うとこれだけ変わるということを実感しました。
⑤見かけは①の半分しかないが、意外と互角に再生。
四人が持ち寄ったCDを各自10分で試聴した結果、③が1番、①が2番、⑤が3番と評価しました。
購入したいのはヤマヤマですが、現在製作途中のスピーカーが2組あるため、購入は保留いたします。どうか悪しからずご了承ください。
試聴楽曲は次のとおり:
〈村治佳織の『亡き王女のためのパバーヌ』ギターのとりわけ低音弦の響きが余韻をもっている。鈴木勲の ”BLOW Up! “ ベース音が目の前で弾いているかのように生々しく響く。CS&Nの “Guinevere” アコースティックギターと男性三声ハーモニー。
次の方〈ヴェルディ『レクイエム〜怒りの日』、ムソルグスキー『禿山の一夜』〉
その次の方〈ビッグバンドの『茶色の小瓶』『チャタヌガ・チューチュー』『ムーンライト・セレナーデ』〉
さすがの高級機でした
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
2021年6月25日Z1000-FE168SSHPの試聴会に参加させて頂き有難うございました。 私は、このような試聴会は初めてなのでいい経験になりました。
Z1000-FE168SSHPは大きな音で聞くと高音から低音まで音が前面に出て素晴らしいと思いました。低音も圧倒的でした。比較すると長岡先生のバックロードは音が少しおとなしく感じました。私はB&Wが最も気に入りました。音が前面には出てこないのですが、音に品があり全体が豊かな音で最も好きな音でした。
当たり前ですが音源により音は全く変わりますが、ドラムの音を大音量で聞くと本物の音のような素晴らしいを音になりますが、私が持ち込んだグールドのピアノの音は小音量にしたせいかよくなく、極端な言い方ですが自宅のスピーカーとそれほど変わらない印象でした。今回の試聴会は、初体験で非常に有意義でした。
ロック系の迫力◎です
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
6月24日、貴社の試聴会に4月に続いて2回目の参加をさせていただきました。
開発段階の製品で試聴会をやっていただける、一回に4人という少人数で、自身の持ち込みの音源で試聴できるという、貴重な体験です。お忙しい中で、こういう機会を用意いただいたことに感謝申し上げます。
今回、一時間に4名の試聴ということで、私以外の方がお持ちになった音源を聴かせていただいてのレポートから記述させていただきます。
一人目の方
ロック系の音源
まず、開発機168の低音のエネルギー感が非常に印象的です。インスト系は、この168、16㎝ユニットながら低音の迫力がある点、◎です。
女性Voは、168はちょっとかすれた感じになり、B&Wの方が艶っぽくてきれいです。
ただ、語尾がかすれるVoこそ、色っぽくて好き、という方も多いです。(好みの問題)
ただ、168は、私の好みから言わせていただくと、Voにインストの低音がかぶってしまうところがあり、ちょっと気になりました。
(あくまでも、短時間・少数の音源だけでの第一印象ですが・・・)
E・クラプトン
B&Wは、gとVoが、すっきりきれいに分離しているところが印象的でした。
大地真央の生録
B&Wは、Voがきれい。168は、Voにインストがかぶった感じになるところがあります。
(上記ロック系と同様)
二人目の方
R・カーター/The Man with the Bass
168迫力あり良、B&WちょっとJazzっぽくない寂しい音に感じたが、Poを上げるとB&Wは鳴り出した。(ボリュームがかなり低めの試聴で、日頃こういう聴き方をされているのかな、と思います。私は、Jazzライブに月1,2回行くので、いつもそのイメージでかなり大音量で鳴らしています。)
168は、ボリューム上げるとバックロードっぽくなるところがあり、私は締まっていて、しかしきちんと主張する低域が好きです。(表現が難しいですが・・・)
少し膨らませた低域の方が迫力があって好き、と感じる人もいると思います。(好みの問題)
四人目の方
三味線の音
168、悪くはないが若干おとなしく感じる。B&Wの方が、三味線の音がより三味線らしく、フォーカスもB&Wの方がいいかな、と感じた。
私のかけた音源について
ほぼ1週間、時間があったので、約50枚の候補を挙げて、自分の持っているスピーカー・アンプの組合せをテストし、どこをポイントに試聴するかを検討して、7枚準備してお伺いしました。
1.Jim Tomlinson/the gentle rain
トムリンソン、デビュー2枚目のCD、ボサノバ集。4曲でステイシー・ケントが参加。
”the gentle rain”は、S・ケントのVoの舌の動きがきちんと出るか、間奏のtsがいい感じでバランスするか、が私のチェック・ポイントです。
今回の試聴会の時間では無理な話ですが、曲によってそれぞれの楽器の場所(定位)が変わるところもチェック要です。
2.Jheena Lodwick/You Raise Me Up(JVC XRCD)
今回のような試聴会や友人のシステムを聴きに行くとき、私としては外せないCD。
ポイントにしているのは、
①ボーカルとバックのバランスがいいこと
Voのバックのインストは、インストとしての主張はしながらもVoを邪魔しない。
②口が見えるような、舌の動きがわかるようなカワイイボーカル
③前奏0:20~バックのbが、メロディーの後ろでキチンと鳴っていること
しかも締まっていて膨らみすぎないこと(きちんとフォーカスしているイメージ)
①②③とも、スピーカーやシステムにより、大きく鳴り方が違うところがチェック要です。
3.フランクのヴァイオリンソナタ(A.デュメイ、M.ピリス)
曲◎、演奏◎の定番中の定番CD。
響き・倍音感があること、特にvlnは、艶っぽい音が出るか。
自分が鳴って欲しい鳴り方をするかどうかですが、文字で表現するのは難しいです。
4.SOLVEIG SLETTAHJELL/My Heart Belongs to Daddy
曲は、Jazzの有名中の有名スタンダード。しかし、2001年ノルウェーのライブは、21世紀の現代音楽かと思うようなds・tp・bのクールなイントロ、これから何の曲がはじまるのか、と思ったら、”わたしの心はパパのもの”・・・意外性の極致
私にとっては、このクールな”何だろう”と思わせるイントロとシュレッタイェルのスローな語りかけるように唄うVoのバランスをチェックするトラック
新開発168を中心に試聴の印象
開発機は、低域をいかに出すか、という開発方針でエンクロージャにBHBSを採用されており、ロック系など、迫力のある鳴り方をしているところは◎です。逆に音源によっては、中低域がVoにかぶるように鳴ってしまうところがあって、少しチューニングで下を落とした方が私は好きです。(好みの問題だと思います。)
⇒スピーカーとしては、膨らみすぎないように下を落とし、エネルギー感を出したいときは、プリで出すのがいいのかな、と私は思います。
上記2.の00:20からのbは、膨らんで少し歪みっぽい鳴り方なので、締まった低音にしながら、量感のある鳴り方をしてほしいです。(表現が難しいですが・・・)
B&Wも私の好みからすると、このb音に関しては量感不足です。
クラシックは、開発機168、B&Wとも響き・倍音感、艶っぽさともに私の好みからすると不足です。アンプ(プリか?)、部屋の影響かもしれません。ごく短時間の試聴なので、もうちょっと聴かないと、とは思います。10分ではクラシックは無理がありますね。
試聴が、168とB&W中心で、あまり時間をかけて聴くことができなかったZ1-Livornoですが、小ぶりなサイズながら、バランスが良く、しっかりと中低域が再生され、いろいろな音源に対応できる良さを持っていると感じました。帯域はあまり欲張らず、バランスのいい設計をされているところがいいのでは、と思います。(重心は、低め)
次回、視聴会に参加出来たら、50年代のJAZZなども聴いてみたいと思います。
以上、失礼なことも書いてしまったかな、と思いますが・・・
非常に楽しい催しでした。
本当にありがとうございました。
【試作版】はパンチ力あり明るく高音が伸び低音もそこそこ。中音がいまいち出ていない。
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
音工房Zのような箱作りに熱心な工房を訪ねるのは初めてであり、また試聴会も初めてであり、とても有意義な時間を過ごすことができました。スーパーツイータの視聴やネットワークの話も聞きたかったのですが時間がなく残念でした。学生時代にパイオニアの16cmフルレンジを大きな箱に入れて聞いていた頃が懐かしいです。ツイーターを自巻きコイル+コンデンサネットワークで繋いだのも懐かしい。箱で低音の出方が大きく変わることは知っていますが、ユニットの限界というのもあります。今回の単体FE 168SSHPはかなりの優れものと思います。それぞれ視聴した印象を述べますと、【試作版 Z1000-FE168SSHP】は、現代的というか若々しい明るい音、高音に伸びがあるのはツイーターのおかげか。低音もそこそこ出ているかなあという印象。長岡式BLHはユニットのヘタリか、パンチ力解像度に難あり。低音もボケていた。B&Wはホール間というか音の広がりというか、箱の構造によるものが大きいと思うがさすがだと感じた。ただし、Zに比べてメリハリが無いですね。古臭い印象です。3ユニットともに重低音はほとんど出ていなかったように思う。具体的には”CANTATE DOMINO”のパイプオルガンの30−40Hzは聞こえず、迫力もなかった。Zは中音をもう少し前に出して、スーパーウーハーを追加すれば完璧ではないかと思った。その分高価にはなるが市販品に比べればずっとお得では。
要改善
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
20年ぶりの限定発売された、16cm強力フルレンジユニットFE -168SS-HPですから、最高のエンクロージャーに入れたい、と言うことで、音工房さんのエンクロージャーにはかなり期待をして待っていました。既にユニットは入手済、BHBSのテスト箱に入れて相当聴き込んでいますので、今回はそれとの比較に加え、D37及びB&Wのフロア型との比較を楽しみに訪問しました。会社を休んでまで試聴に来たのは初めてだった、と言うくらいの期待感です。
到着前に焦ったのは、紹介されていたパーキングが廃止になり、民家の建設現場になっていたことです。幸い少々離れたところにコインパーキングを見つけましたので、遅刻せずに済みましたが、車でいらっしゃる方は要注意です。(まだGoogleマップには載っていますので)
と言うことで、自宅で散々試聴しているCDを幾つか見繕って持参し、しっかり聴いてきました。まず結論から申し上げると、B&Wの高級機と十分対峙できるポテンシャルは感じたが、要改良だと思いました。
このユニットの魅力は低域の馬力、低音が大きなゴム毬のような塊でこちらにぶつかってくるところですが、それは十分表現されていました。これは自宅にあるテスト機でも表現できています。やはり気になるのは、ネット上でも散々指摘されている1〜2Kの山と7Kのピークが原因と思われる中高域の煩さ、荒さです。これは自宅の簡易スペアナでとっても度々出てくるもので、ユニット自体の特性なので、そこをどう抑えるのかが、プロのスピーカービルダーの腕の見せ所ではないか、と思っていました。ツイーターの繋がりが原因?とおっしゃっていましたが、ツイーターで却って穴埋めされているはずで、ツイーターを外せばもっとひどくなるのでは、と思います。当日は時間が無かったのでそこまでお願い出来ませんでしたが、後ほどの回ではその実験もされたとお聞きました。
試聴したのは、
・ヒラリーハーン パガニーニバイオリンコンチェルト 第3楽章
これは大変録音の良いもので、私も自宅でよく聴いていますが、バイオリンの音色とフォルテッシモの低音が交互に出てきて、大変心地よいソースです。このソースでは上記の癖がなぜかあまり強調されず(これは自宅でも同様ですが)、良い感じで鳴ります。B&Wとの比較においてもかなり互角だったと思います。低音が角ばって強く出てくるか、ちょっとボヤけるが、より下まで出てくるか、の差だったと思います。おそらく特性の山のところに主要な楽器がちょうど当たらないのでしょうか。
・EW&F Fantasy
これは高校生の頃から聴いているもので、電子楽器の煌びやかさとリズム楽器の馬力が交わって迫力のあるサウンドを生み出しています。低音の量感が控えめなので、スピーカーによってはアンバランスに貧弱に鳴る場合もあるのですが、この曲になると上記の特性が少し出てきました。この辺りはB&Wはさすがなもので、卒無くなっていましたが、迫力は少し後退する感じでした。
・女性ボーカル Whitney Houston / Body Guard、Celine Dion / Beauty & Beast
これらのボーカルはかなり煩かったです。迫力があるとの聴き方もあるかもしれませんが、音量を大きめにすると、耳に突き刺さってくるような感じがあります。音域的にちょうどピークのところにあるのでしょうか。これもB&Wはしっかり良い感じで鳴っている感じがありました。
最後にD37ですが、これは問題外で昔の長岡サウンドの嫌なところが強調されって出ている、と言う感じで、ハイ上がりを絵に描いたような感じでした。ユニットがへたっている、とおっしゃっていましたが、確かにそう言う傾向はありそうで、むしろFE 168SS-HPを入れて聴かせて欲しかったと思いました。低音がボアボアで聴けたもんじゃない、とおっしゃっていましたが、どんな感じで鳴るのか、興味ありました。
以上辛口コメントで恐縮ですが、今まで参加した試聴会ではかなり完成度の高いものが多かったので、今回も期待していたのですが、少々そこには及ばなかった、と言うのが全体のイメージです。ただ考えてみれば試作機を聴いてもらい、意見を収集する、と言う企画ですので、そこが狙いだったのかな、とも思っていますが、それにしては少し時間が不足していて、私の場合は家で類似のテスト機を持って聴き込んでいたので、良かったのですが、そうでないと評価が難しかったかもしれません。あくまでも私の個人的感覚なので、皆さんがどう思ったのか分かりませんが、上記の点を改善頂ければ本当にハイエンドになると思いますし、ぜひトップスピーカービルダーとして挑戦して頂きたいと思いました。
BHは進化しているなという印象
【試作版 Z1000-FE168SSHP】
非常にワイドレンジで低域の量感と締り、中高域も美しく、ドラムからシンバルまで立ち上がり鋭く、よく鳴っていました。他のスピーカーと比べて一つ一つの楽器が楽器本来の音を出していたという印象でした。ただし、少しきついというか長時間聞くと疲れるかもしれません。少し音量を落として室内楽かカントリーを聞いてみたいと思いました。また10cmユニットのスピーカーも良く鳴っていて、改めて小型ユニット+BHの良さを認識できました。D37はドロ~ンとした感じで意外と聞けませんでしたし、B&Wの音も好きになれませんでした。