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試聴会 お客様投稿レビュー
低音スペシャル
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
2022年3月8日:試聴会(10:00~)
以前よりZ工房さんのホームページを拝見しており大山さんの製品開発にかける熱意や妥協のない姿勢にいつも感服しており試聴会に初めて参加することにいたしました。
最初に大山さんより今回使用するZ1000-Bergamoはまだ完成前の最終段階の試作品であり、内部の構造が少し違う2種類のスピーカーを用意したので聞き比べていただくとの説明がありました。
試聴方法は10種類の音源を20秒ずつNO.1のスピーカーとNO.2の二種類のスピーカーで鳴らして好きな方にチェックをつける。つまりどちらのスピーカーが鳴っているかは、わからず音が自分の好みに合ったスピーカーを選ぶわけです。
使用した10種類の音源の内訳は
1.Hotelcarifornia
2.Chant
3.ハート・オン・ア・プラッター
4.ザ・シングスウィディドラストサマー
5.Softly As In A Morning Sunrise-The Modern Jazz Quartet
6.top of the world
7.Tears In Heaven
8.プニャーニスタイルによる)前奏曲とアレグロ
9.Scarlatti(D)Sonata In C,K159
10.1812
試聴は手慣れた様子で進みました。
全曲を聞き終わっての第一印象は低音域がすごく鳴り、とても10センチのフルレンジとは思えない物凄い量感の低音が出ていて、しかも締りのある気持ちがいい音で小型のスピーカーの低音とは信じられない。他の方もウッドベースの音が素晴らしく今までZ工房で聞いた中で一番低音が出ていたとおしゃっていました。
試聴の後、大山さんからNO.1とNO.2の構造の違いは出口に取り付けてあるダクトがNO.1が100mmでNO.2が75mmの長さの違いだけで100mmの方はダクトが長い分低域が強く出て75mmの方はやや低域が引っ込んで中域がやや膨らむ印象かもしれませんとの説明でした。
最後にどのスピーカーを自分が選んだかが判る表が配られたので確かめたところNO.1が7曲でNO.2が3曲でした。ややNO.1が良く聞こえたようです。ただ意外なのは1曲目の有名なホテルカルフォルニアの低音のドカンと10曲目の1812の大砲の破裂音のドカンは低音の出ないNO.2を選んでいました多分自分の老体には刺激が強すぎてNO.1を避けたからかも? 6曲目のトップオブザワールドもNO.2を選んでいました。ボーカルがNO.2の方が綺麗に鳴っていたように感じられたからです。
最後に自分で持ってきたCⅮを各自で鳴らすことになり、私はショパンのピアノ協奏曲でオーケストラの音とピアノの音をチェックすることにしました。出だしのオーケストラの音は物凄い音の量でオーケストラのスケール感が良く出ていました。ピアノの音も元気ではじける感じで良い。しかしここでZ工房のエースZ800-FW168HRにチェンジしたところ、中高音域の奇麗な伸びと圧倒的な音の解像力に驚きました。綺麗すぎて気持ちが良すぎる感じで正に高級品。
次に別の方が持ってきたジャズクインテットのウッドベースの低音が良く出ていて、まるで目の前で演奏しているようにリアルに感じられました。
次に2001年宇宙の旅で有名なツァラトゥストラはかく語りきの序奏部分をかけたところオルガンの低弦波部分は圧巻でありました。私が今まで聞いたスピーカーではオルガンの重低音は確かに聞こえますが、どちらかといえば効果音のように聞こえ良い印象ではありませんでした。しかしZ1000-Bergamoはこれを見事に再現しており重低音の輪郭や響きが見事に表現され感心しました。
以上が私の初試聴会でした。
感想をまとめると低音域は凄く良いので文句なしですが、中高音域はZ800には及ばないまでも少し改善の余地があると思います。
追伸
実は2月10日~11日の2日かけてZ601-V2を制作しました。スピーカーは
Zmoderna-mk2が品切れであったので仕方がなく見た目と値段でDaytonAudio PS95-8を取付け、外装は掲載の写真のように塩ビシートを貼りました。
最初の音出しでは低音ばかりがよく出て中高音がキンキンと耳障りな音でしたが、1か月程経ちエージングが進んだせいか角が取れて良い音になりました。
しかしボーカルのしっとり感と音の量感が今一なので以前使用していたインフィニティーリファレンス21をセンタースピーカーとして繋ぎました。結果は適度に音が滑らかになり聞きやすくて良いです。
今はサブウーファーを使っていますがZ1000-Bergamoを使えば必要ないだろうなと思いながら試聴会のことを振り返っています。
全域に亘ってクリアーで抜けが良い音
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
一聴して全域に亘ってクリアーで抜けが良く音味も強靭で微弱音でも大音量でも
崩れたり汚れたりするところが無い再生音に魅了されました。Z-Bergamoユニット
の只ならぬポテンシャルを感じさせます。
また、小型箱のサイズからは想像もつかない重低音を機敏に軽快に再生している
ところはBHBSのなせる技なのでしょう。
ブラインドテストでは、力強くリッチに多幸感に満ち溢れた響きを聴かせるタイプ
とやや控えめだけど空間にスッキリ広々と響きを広げるタイプに分けられる様でし
た。前者がNO.2ダクト長75mmで後者がNO.1ダクト長100mmとの事でした。
個人の好みとしては断然NO.2を多く選択していました。しかしながら、クラッシク
のテラーク録音の様なミキシングや編集の少ない録音では、NO.1の方が圧倒的に優
れて聴こえました。録音現場の空間の容積まで再現している様な気にさせてくれま
す。
ダクト長に関しては、ユーザーがどちらでも選べる様にしていただけるとありがた
いと思います。
今回は開発に参加しているような感じでした。
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
さて、音工房Z試聴会も片手ぐらいは通わせて頂いていますが、
今回は今までとはかなり様子が違うと感じました。
いつもは開発完了のお披露目会的な会ですが、
今回はなんかすこし開発に参加しているような感じでした。
商品説明はほとんど無く、好き嫌いブラインドテストと、
フリー視聴は各自9分といつもの5分のほぼ倍、
商品アピールではなく生の感想(情報)収集目的を強く感じました。
音工房Zさんからの情報を極力しないことで刷り込みを排除したかったのかなとも思いました。
大山様もどちらが好みか個々に直接聞かれていたなどいつもと違う感が感じられました。
前置きが長くなりましたので本題に移ります。
1曲目のホテルカリフォルニアを聴いただけで違いがハッキリと分かりました。
答え合わせを見てビックリ10曲全部100mmのダクトの方を選んでいました。
「日頃の鍛錬の結果、私の耳は正確に聞き分けができるようになりました。」
というのは自惚れで、明らかに2つのスピーカーは音が違いました。
多分、完全ブラインドテストで全く違うスピーカーと云われても信じたでしょう。
前回のZ800-FW168HRのネットワーク違いでは
定位感の違いは感じましたが音の違いと云うほどの差は感じませんでした。
しかし、今回は音そのものが違うぐらいの差がありました。
自己採点では6曲は自信がありましたが、2曲はどちらか50%ぐらい
2曲は違うかもしれないと思っていました。
もし、機種当てテストなら2曲はもう1方を選んでいたと思います。
しかし、好きな方を選ぶというテスト形式でしたので自分の好きな音を選んだら
偶然10曲とも100mmを選んだという結果となりました。
結論として私が売るなら100% 100mmダクトです。
詳しい説明が無かったですが、メールマガジンからするとS-BHBS音道構造
で合っていると思いますが、どちらも全くBH臭さを感じませんでした。
100mmの方はしっかりとした低音をベースに高域も癖を感じさせないナチュラルな音と思います。
定位がハッキリとしておりボーカル物からオーケストラまでなんでも行けそうです。
130mmの方は相対的に高域が勝っている感じで、低域が若干弱く感じました。
広がり感はこちらの方が感じますが、半面定位が大きくなりぼやけた感じがしました。
私には高域に癖の様な化工臭が感じられどうしても気になりました。
しかし、他の参加者のご意見を窺っていると私とは全然違う、
むしろ真逆の感想を持たれているように感じました。
正解率(お好み率?)が50%ぐらい半々で選ばれていたとおっしゃられていましたので、
この方はどちらも好きなのか、違いをあまり感じられていないのか、
あるいはこの方式のテストに慣れておらずブレがでているのか等と想像しています。
私はダクト長違いに没頭するあまりZ800-FW168HRも試聴対象になっていることを
すっかり忘れており次の方が3番を鳴らして初めて思い出したぐらいです。
別の方がBHの108soloを1番の100mmを外して試聴されましたが、
他の3名の方はこのスピーカの音がかなりお気に入りの様でした。
また、1番の100mmと2番の130mmでは2番が好みと感じられたようでした。
私はどちらかというとアンチBH派で、元々2年前のZ701-OMMF4で音工房Zさんにはまりました。
レスポンス抜群で迫力の重低音、リボンツイーターの繊細な高音との絶妙なバランスが最高です。
他の3名の方はBHの108soloをお気に入りの様でしたのでBH派だと思われますが、
その好みの違いが1番と2番の選択の差とさとなって表れたのではと推測しています。
2つの差はダクト長のみとのことですので、30mmの違いでこれだけ違いがでるなら、
10mm違いでもまた違った結果も考えられると思います。
欲張って両取りを狙い115mmなんてのもいいかもしれませんし、
キットなら使い方で100mmと130mmをオプション設定で選べるなど楽しそうです。
これからのレギュラー品としてメイン機種の位置付けとなるスピーカーなら
多くの方に選ばれる汎用性を期待します。
間違っていたらすいません、大山さんは以前1点に秀でたスピーカーが好き
ともおっしゃられていた記憶があります。
Modenaは過去最も売れたスピーカーとのことですので、
万人受けを目指さない方がいいのかもしれませんが悩ましい選択です。
スピーカーキットではBHは人気アイテムですので、
BHにマイナーなイメージを持つこと自体が私の思い込みかもしれません。
※文章内訂正
誤:答え合わせを見てビックリ10曲全部100mmのダクトの方を選んでいました。
正:10曲中8曲100mmのダクトの方を選んでいました。
10曲全部100mmのダクトの方を選んでいるのはおかしいと思い再度確認しましたら8曲でした。まだまだ修行が足りないと反省しきりです。
言い訳がましくなりますが、それでも8曲選んでいるのはダダの偶然ではないと思います。
Z1000-Bergamo音工房Zさんとマークオーディオさんのコラボ、更なる高みへ
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
大山様にはメルマガで日々お世話になっております。
会社の同僚が作成したZ 701-OMMF4を有償で入手し、ディフォルトでは目と耳が疲れすぎるのでコンデンサを0.92μF相当に合成、ダクト長60ミリでビッグバンドものを愛聴しています。とても素晴らしいスピーカーでポップス物も申し分ありません。
OMMF4でマークオーディオ様のSPにぞっこんとなり今回の作品にかなり興味を持つこととなりました。
Z1000-Bergamo試作最終段階の箱が完成したとの事で参加させて頂きました(iPadが不調となり70分迷い歩いて遅刻参加させて頂きました)
会場には3セットが準備されており、1がダクト長100ミリとスーパーツィーター、2がダクト長75ミリ、3がZ800-FW168HR、での視聴環境でした。
持込曲4つ全てZ701-OMMF4で良好に再生しているものです…。(当方OMMF4耳になっていますが…)
持込曲1つ目は内堀勝ビッグバンドのWayneです。大変録音も良くイントロ部のTPセクションの力強さとSSのリードに気を取られるのですが4番テナーの音が聴こえるかが試されるポイントです。会場のSPとの距離のせいかもしれませんが4番テナーのメロディックではない音の聞こえ方が弱い感じです。もっと音量を下げ視聴すべきなのか反省がございます。楽器の全体的な雰囲気は2のダクト75ミリが出ているようです。
持込曲2つ目はボビーサナブリアビッグバンドの57th St.Manboです。この曲のバリトンサックスは元々聴こえやすいのですがどのように聞こえるかがポイントです。録音自体それぞれの楽器の音色がハッキリしているのですが…雰囲気は良く出ているのですがOMMF4よりややこもっている感じがしました。こちらは1のダクト100ミリスーパーツィーター付きの方がやや雰囲気が良いと思います。
持込曲3つ目はウディハーマンのサンダリングハードのパバーヌです。バスーンとバスクラが出てきますので音圧は抑えめですがただおとなしい再現になるのかバスクラの奥行き感の再現性がポイントです。思った程単調にはならず雰囲気は出ていますがバスクラ独特の奥行き感に惚れ惚れするには少し弱い感じでした。2のダクト75ミリが気に入りました。
持込曲4つ目はセルジオメンデスの悪魔の誘惑です。これは左側のバリトンサックスのストレートに吹くバッキングがきっちり聴こえるかがポイントですがさっぱり聞こえませんでした。これは試作品のせいではなく自分が70分歩いた直後で体調が悪かったのだと思います。
視聴ポイントを楽器の分離性に重点を置いてしまい少々意地が悪かったと反省しています。
曲の雰囲気の再現性、楽器の音色が自分の頭の中の音とフィットしているのが、気持ちいい音でして…。
試作品との事で想像していましたが気持ちいい音としては予想以上の音に驚いています。
完成品視聴会が待ち遠しいですが、2番の75ミリダクトにスーパーツィーターをつけてコンデンサのバリエーションで試してみたいものです。
大変有難うございました。
Z1000-Bergamoはサブウーファー無しでロンカーターを聴ける1品
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
居間の天井にはBOSEがぶら下がり、ONKYOスピーカーと組み合わせた4スピーカーをROTELのアンプで駆動して睡眠前に音楽を楽しんでいる。周波数テストCDで確認したところ40Hz以下も十分で、サブウーファーが無くてもロンカーターのウッドベースをライブ感覚で楽しめる環境だ。昼間の仕事は20畳ほどの事務所の一角に机を置き音楽を聴きながら仕事をしているが、使用しているのはZ601初期バージョンのスピーカー。このスピーカーはバランスが良く、どのような音楽にもそれらしく対応し、長時間聴いていても疲れない。ただし欠点は、サブウーファーが必要でヤマハYST-SW325を机の下に置かなければいけない。このようなスピーカー配置で自宅居間と類似環境にして音楽を楽しんでいる。もっぱらジャズやヒュージョン系が多く、それも10年以上前40年間のコレクションをデジタル(DVD品質)に落とした音源である。仕事場ではこれを垂れ流しにして楽しんでいる。
さて、Z1000-Bergamoの視聴会に参加して驚いた。OM-MF5より一回り大きなスピーカーでありながら、ロンカーターのベースをウッドベースとして聞かせてくれる。しかも口径が小さなスピーカーでありながら音が籠ることなく、前に出てくる。目をつぶればライブ感覚に指せてくれるスピーカーである。ただし、このスピーカーにも欠点があり、BHBSのポートの寸法で音楽の聴こえ方が少し変わるのだ。ただし、これはわずかな差であり、比較しなければわからない欠点である。Z601のバランスの良さには驚かされ2セットも購入したが、小口径ででありながらウッドベースの響きを聴かせるこのスピーカーも音工房Zの傑作の一つになるのかもしれない。、
音離れの良いスピーカーでした
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
いつもお世話になっております音工房Z様の試聴会に参加してきました。
今回はマークオーディオ様とコラボされたユニットを使用したZ1000-Bergamoの試聴会でした。
試作最終段階とのことでキットと同じようなべニア板の箱が2個並んでました。
外観は全く同じで内部が変わっているとの事だけ伺って早速試聴が始まりました。
いつもおなじみの音源を交互に鳴らしてどちらが良いかチェックしていくというものでしたが、一聴してわかるレベルに低音の出方が違っておりました。
一つは中低音が盛り上がった感じでもう一方は中低音はすっきりしていてその下の音域に盛り上がりを感じました。
ジャンルによってそのどちらが良いかは判断が難しく自分の結果を見たところボーカル主体の音数が少ない音源は前者を、楽器の数が多い曲は後者を選んでいたようで、6:4で前者を選んでました。
また一緒に行った嫁さんは7:3で前者でしたが私と選んだ曲は全く違ってました。
その後両者の違いがバスレフポートの長さの違いであることを教えて頂きなるほど、と思いました。
あと気になったのがユニット自体は同じなのですが中高音の出方が違うように感じたことでした。
そこで両者のポートを入れ替えていただき印象がそのまま逆転するか試させていただきましたがやはり前者のほうが音色が良く感じました。
大山様曰くもしかするとスピーカーの置いている場所とリスニングポジション、背面に置いてある音響パネルの角度の違いかも、とのことでした。
両者とも一番印象的だったのはとても音離れが良く目を閉じて聴いているとユニットの位置からでなくもっと上方から音が下りてくるような感覚であったことでした。
その後自分のCDを聴けるタイミングでZ1-Livornoとも聴き比べしましたがその印象は変わりませんでした。
ポートの長さが100mmと75mmでしたのでもしかしたらその間に一番良い長さがあるかもしれないと思いながら会場をあとにしました。
またどちらともZ501スーパーツィーターを付けるとより臨場感が増したので完成品が出来た暁にはそれを正相、逆相どちらが繋がりが良いかなども試聴出来ればと思います。
完成を楽しみに待とうと思います。
Z1000-Bergamoの発売が楽しみです
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
Z1000-Bergamoの視聴会に参加させていただきました。
今回はブラインド比較とフリー視聴合わせて以下4機種の聞き比べさせて頂きました。
①Z1000-Bergamo(テーパーダクト100mm仕様)
②Z1000-Bergamo(テーパーダクト130mm仕様)
③Z800-FW168HR+Z505-Trento
④Z1-Livorno
・Z1000-Bergamoのブラインド比較
①と②はテーパーダクトのみの違いとのことですが、聞き比べると明確に違うことに驚きました。ただ不思議なことに私のブラインド比較結果では好みがどちらか一方になることはなく曲によって分かれる結果になりどちらがいいか迷う形になりました。
・持ち込み音源での比較
他の参加者の楽曲も合わせて楽しく聞かせて頂きました。
③Z800-FW168HR+Z505-Trentoと比較すると①,②Z1000-Bergamoは鳴り方の傾向が全然違う印象があり、①,②よりも③の方が迫力と広がりがあるように感じられました。
④Z1-Livornoと比較するとZ1000-Bergamoはどちらの仕様でも一段と元気に聞こえてくる印象でした。
肝心のテーパーダクトの仕様違いについては130mmの方が特にボーカルが一段引き立ち、100㎜の方が落ち着いた印象を受けました。
Z1-Livornoを所有する身としては純粋にZ1000-Bergamoは音楽楽しく聞けていいなと感じましたので発売が楽しみになりました。
Z1000-Bergamo サイズからは信じられないような低音に驚きました。
【試作最終段階Z1000-Bergamo】
#1(ダクト100mm),#2(ダクト130mm)はダクトの違いで中高音に差が出ることを初めて知りました。自分でダクトを調整するときは低域の肩特性が滑らかに変化し、聴感上違和感がないか確認していましたが、中高音も気を付けたいと思いました。シベリウスのフィンランディアでは#3と比較し#1,#2共、レンジ感は狭く感じました。トライアングルの音やスケール感は#3が良いと感じました。WES MONTGOMERYのA DAY IN THE LIFEでは#1,#2共、サイズを考慮すると、超低音の雰囲気も素晴らしかった。
繊細で綺麗な癖のない音
【Z601-OMOF101】
書いているうちに随分長くなってしまいました。前半がZ601-OMOF101、後半がZ800-FW168Hについてですので興味のない方は読み飛ばして下さい。尚、他の方のレビューを読んでしまうと自信がなくなって書けなくなりますので、恥を承知で感じたままを書き連ねました。おかしいだろ!とのご意見がございましても素人の感想と受け流してもらえると幸いです。
音工房Zさんを知ったのは去年の夏頃だったと思います。久しぶりにオーディオに復帰しネットで情報収集していた時、例のキャッチコピーに目が留まりました。丁度「Z701-OMMF4」の開発ブログが始まり、特別な興味はありませんでしたがコロナ下で外出も減り気分転換を兼ねて試聴会に申し込みました。MOOK本付録スピーカーの存在は以前から本屋で時々見かけましたが、所詮オマケでPCスピーカーの様なチープな音しかしないだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、ブログの記事を読むとなんか様子が違う実際に聴いてみる価値は大であると確信するようになりました。当日のショックは大変な物でした。若いころ作ったテクニクスの10㎝自作スピーカー(メーカー推奨仕様)はナローレンジで特に低音が出ないものでしたので、現代のユニットの進歩には目を見張るものがあり、箱だけで4万円ユニットと合わせて6万円と(私には)高額でしたが我慢しきれず購入してしまいました。
前置きが長くなりましたがそんな経緯で音工房Zのファンになった私は今回懲りずに4回目の試聴会にお邪魔してきました。去年の限定モデルが最高と思っていた私は最初は行かないつもりでしたが、大山さんの誘い文句とブラインドテストの誘惑に負けて参加申し込みをしてしまいました。
今回のお題は「Z601-OMOF101(12Lダブルバスレフ)とONKYO設計者が設計したエンクロージャー(3.8Lシングルバスレフ)の聞き比べ」と、「Z800-FW168HR(V2.7)のツィーターのクロスが6dB/octの参考仕様と12dB/octの製品仕様とを10曲づつ20回聴きブラインドテストで聞き分けができるか」の2点でした。
Z601-OMOF101やOM-OF101ユニットについてはブログやネットの情報を参照頂くとして聴き比べのみについて個人的な感想を書きます。最初に感じたのはバスレフ方式の違いもさることながら、3.8Lと12Lの容量が原因と思われる音の違いです。Z601-OMOF101はしっかり低域まで出ていて音量を上げても煩くなく勿論、音の潰れなどは感じられませんでした。「繊細で綺麗な癖のない音」と云うのが私の印象で余分な音は出さないオールマイティーな性格で、どんな音楽でも過不足なく聴けると思います。一方ONKYO設計者が設計の方は中音域(ボーカル)等はZ601-OMOF101と同傾向の音ですが、低域の伸びが足らず音量を上げると音が潰れるような印象があります。因みに、前出の私の10㎝自作スピーカーは8.2LですがこれにOM-OF101を入れてみると、只ポン付けしただけですので音質云々は別としてONKYOさんのより低域は伸びてますし、音量を上げても音の潰れは感じません。また、ONTOMOの専用箱は7Lぐらいだったはずです。(但し、サイドパネルが5.5mmと薄く設計者は響きをプラスしたとのことですが私は聴いたことが無いので?と思っています。)大山さんもブログで拝見する限り16Lに良い印象を持たれたようですので、方式に依らず最低7L以上は必要と思います。(私なら選びませんが)小型のエンクロージャーはニアフィールドで小音量で使用するか、サブウーファーと組み合わせるなら有りかもしれません。
ダブルバスレフとシングルバスレフについては同容積の聞き比べをしないと判断しかねますが、大山さんのブログを拝見する限りダブルバスレフに分があると思います。ブログを見ればお分かりになると思いますが、Z601-OMOF101以上のものを個人で作るのは現実的ではなくZ601-OMOF101を素直に購入するべきです。ご自分で設計するなら大き目のシングルバスレフでしょう。限定品であと1日しかありませので興味のある方は後悔の無いように買っといたほうがいいにでは。
蛇足ですがONKYOさんについて触れさせて頂きます。このユニットの発売の少し前にONKYOの上場廃止のニュースが駆け巡りました。私はOMOF101が本屋さんに並ばないので不思議に思いネットで調べて不覚にも初めてこの情報を知りました。私は幸い定価で購入することができましたが、現在は3千円以上のプレミアがついています。大山さんには怒られそうですが、FOSTEXなどに比べて元々の設定価格が安いと思います。過去の雑誌の価格からの流れか、ONKYOが宣伝効果を狙って低い販売価格に承諾したかは分かりませんが。定価1万円以上でも十分売れそうな製品だと思います。今の価格なら買いだと思います。何故ならもしかするともう手に入らなくなるかもしれないからです。
恥ずかしながら私も某K社の元社員で債務超過に陥った会社がどの様な経緯を辿るかを経験しました。会社が傾くと儲からない部署は問答無用で切り捨てられ儲かる可能性のある部署のみが残されます。銀行からもなかなか資金を借りられなくなります。MOOK本の再発売をするのはかなりハードルが高いと思います。ONKYOはOEMで車載用スピーカーの供給は続けるようですが、市販オーディオはPioneer共々アメリカの会社に売られた模様で国内営業はONKYOがこれまでどうり担当するようですが先行きは分かりません。去年までのマークオーディオの様にカタログモデルとして販売するということは多分無理だと思います。
さて、話が暗くなりましたがもう一つのお題Z800-FW168HR(V2.7)のツィーターのクロスが6dB/octの参考仕様と12dB/octの製品仕様とを10曲づつ20回聴きブラインドテストで聞き分けができるか」ですが、正直違いを感じられなかったらどうしようというのが本音というか不安でした。結論から言うと差はほぼ分かりました。テストは勿論どちらのスピーカーが鳴っているのかは分かりませんし、6dB(1番)と12dB(2番)の鳴らす順番もランダムです。前もって聞いたりもしないぶっつけ本番的なテストです。但し、6dB(1番)と12dB(2番)を当てるのではなく、1回目のスピーカーと2回目のどちらのスピーカが「好き」か選ぶという形式です。私の結果は6dB(1番)が3回と12dB(2番)が7回で圧倒的に12dB(2番)の方が「好き」を選んでいました。更に6dB(1番)の3回の内の2回は、6dB(1番)ではなく12dB(2番)が鳴っているように思えるが音的にはこちらが「好き」と感じたため、あえて6dB(1番)を選択しました。1曲のみ全くどちらかわかりませんでした。つまり9曲は聞き分けられたことになります。これは私の耳が良いと言いたい訳ではなく、誰でもこれに近い結果になるぐらい差は分かるということを言いたかったのです。
では私の感じた違いは何かというと、ボーカル等のセンターの定位と複数楽器の等の広がり感の差です。製品仕様の12dB/octはきっちり定位しボーカルはぼやけることなく人の口から発せられたように声を感じます。広がり感は少なめですがサイドの楽器までボヤケたりせず直接音が中心に感じました。一方6dBの方は前に張り出すような感じで音の広がり感がありオーケストラなどの大箱物では迫力が増した感じでした。半面ソロボーカルや小編成の楽曲では口が大き目になり定位も少しフワッとした印象でした。音質はほぼ同じと言っていい印象ですので好みや曲で変えてもいいレベルだと思いました。自宅に2セット並べて曲ごとに切り替えるなんて贅沢ができれば最高ですね。購入された方は是非両方試すことをお勧めします。尚、今回のマイナーチェンジでバスレフポートがテーパータイプに変更され更にバスレフポートの影響を軽減する改良がされているそうです。12月からユニットの値上げでZ800-FW168HRも値上げになるとのこと、木材も値上げになるとのことですので更に値上げになると益々手が届かなくなってしまいます。CPの高いZ1-Livornoを買うことも考えていましたが、今回の試聴でZ800-FW168Hがやはりほしくなってしましました。
Z601-OMOF101の音は期待以上でした
【Z601-OMOF101】
昨年コロナで在宅時間が長くなったこともあり、音工房ZさんのZ601(V2)+Z-Modena MK2を入手し、初めてスピーカーの自作をしてみました。その後リアスピーカーとサブウーファーを加えて、マルチチャンネルで音楽を楽しんでいます。音源が限られますので、最近は必然的に聴くのはクラシックが多くなります。
音楽好きですが、オーディオに関する専門知識は持ち合わせておりませんで、今回のような試聴会に参加するのも初めてです。自分の部屋(6畳程度)では聴けない音を聴きたくて参加しました。
朝一番の会で少し早めに到着しますと、まだ準備をされている最中でしたが、流れていたドナルド・フェイゲンがなんとも心地良い音でした。
試聴会の最初は、Z800-FW168HRのTW12dB/octと6dB/octの聴き比べからでした。
Z800-FW168HRは音工房Zさんの最上位機ということで大きなスピーカーをイメージしてましたが、実際に見ると想像よりもコンパクトでした。ブラインドテストで、それぞれのスピーカーから20秒ずつ様々なジャンルの音楽が流れ、好みの方を選ぶというもの。
バッハのパルティータはこれ以上ないリアルなヴァイオリンの響さ、キャロル・キングの歌声もなんだか上品に聴こえます。
どちらもとてもいい音で選べと言われても困るのですが、なんとなく違いは感じました。あえて言うと、一方が華やかで派手目な音、もう一方がすっきりと落ち着いた音のように感じます。パッと聴いた感じは前者、じっくり聴きこむと後者を選びたくなるような気がしますが、曲によっても変わりそうです。
後で自分が選んだ結果を見ますと、10曲中12dB/octが7曲、6dB/octが3曲となってました。
なんとなく女性ヴォーカル系が6dB/oct、それ以外は12dB/octを選んでいたようです。
次は、ONKYO OM-OF101のメーカー推奨箱と音工房Zさんが製作されたZ601-OMOF101との聴き比べでした。
最初に推奨箱の音を聴きましたが、箱の小ささを感じさせないパワフルな音で、これで十分ではないかという気がします。
その後にZ601-OMOF101を聴くと、音場が大きく広がり、低音も伸び、音全体に余裕を感じます。これは差が歴然としていました。推奨箱も十分いい音なんですが、比べてしまうと何を聴いてもZ601-OMOF101が上回ります。チャイコフスキーの1812の大砲は大迫力でした。
最後に持参したCDを聴く時間で、ジェフ・ベックのWiredからGoodbye Pork Pie Hatをかけてもらいました。この曲を最高の音で聴いてみたいというのが本日参加した目的の一つでもありました。
チャーリー・ミンガスの曲で、ギター、ピアノ、ベース、ドラムという編成、ギターの音に魂が揺さぶられる名曲です。
Z800-FW168HRでゆっくり聴き浸りたかったのですが、試聴会という場を考え途中でスピーカーを切り替えてみますと、Z601-OMOF101が思いのほかよく、Z800-FW168HR(12dB/oct、6dB/oct両方)と交互に変えてみましたがそん色ない、むしろ良いのではないかとも感じるほどです。
両者の価格差を考えると、Z601-OMOF101は相当優秀なスピーカーであるように感じました。他の方はそれぞれ比較試聴用に編集したCDを持参されてましたが、それらを聴いても同じように感じました。(あくまで私の耳での感想ですのであてになりませんが…)
一度オーケストラを大音量で聴き比べてみたい気がします。
OM-OF101はすでに売り切れのようですね。手に入れておかなかったこと、少し後悔しています。
個人的には、Z601-OMOF101をフロントに、小さいONKYO推奨箱をセンターとリアにしたサラウンド構成を組んだら面白いんじゃないかと妄想しています。
大変楽しい時間でしたので、次回また機会があれば参加したいと思います。
サラウンド環境での試聴会を実施していただけると嬉しいですね。
ありがとうございました。