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試聴会 お客様投稿レビュー
16cmフルレンジバックロードの進化形
【Z701-FE168SSHP】
まずデモ音源の最初のホテル・カリフォルニアからして低音がよく自然に出ているのがわかりました。
自分が使っている長岡鉄男先生のD37-FE168ESで再生の難しい音源を持参しましたが、見事に上手く再生出来ていたように思います。
まずバックロードホーンでは低域の遅延からかボーボーなりがちなコントラバス。齋藤順Voclassic NightのDSD5.6ハイレゾ音源ではボーボー音を気にさせなかったです。
藤田恵美カモミールベストオーディオではバックロードホーンではホーン鳴きでギターの音がドロドロと鈍る感じがするが、そこもすんなりと再生していました。
最後に大編成オーケストラ。かつてギネスブックにのった150人クラスの和洋楽器編成、ビクターXRCDの優秀録音、佐村河内守(新垣隆自作指揮)交響組曲ライジングサンのスケール感もよく出ていたし、分解能もなかなか見事だったと思います。
時間がゆるせぱ御社の最も売れ筋といわれるZ800-FW168HRと比較視聴できたらより良かったかと思いました。
遅くなりましたがどうもありがとうございました。
完成度の高さを感じました
【Z701-FE168SSHP】
当日は視聴したい3曲を5分に編集してCDで持参しました。
Bass OutlawsのIllegal Bassのアルバムから3 Kinds of Bassを視聴しました。
「低音の無法者」が演奏する「違法な低音」のアルバムから「3種類の低音」と言う曲になります。
自宅では、TANNOYの15インチで聴いておりますが、Z701-FE168SSHPは15インチに迫る迫力あるBASSを聴かせてくれました。
2曲目は、マドンナのMadame XからDark Balletを視聴しました。
小型のシステムではハイ上がりでうるさく感じる曲ですが、中盤の低音とバランスよく聴けました。
3曲目は、イ・ムジチ合奏団/フェリックス・アーヨでヴィヴァルディの「四季」 から「秋」を視聴しました。
T90A-SEの高音が心地よく、これは完全にTANNOYを凌いでおり完成度の高さを感じました。
69歳の爺なので高い音は聴こえませんが、聴こえなくても心地よさで感じる事が出来ました。
御社のような工房が草加市内にあることは市民として誇らしいです。
セッティングが楽しみなシステムと感じます。
【Z701-FE168SSHP】
ジェニファ、カレン、マイケル、クラプトン、ドミノ そして短時間でしたが、ガーファンクル、
山本潤子さんなど、ボーカルに全集中して聞きました。同試聴の方が、「ツイーターの距離を短く出来ない?」と質問されてましたが、さらに定位をもとめるのであれば、同軸タイプしかないのでしょう。ユニットの解像度はかなり、A36の柔らかい音質にも負けずカチッとし音も再生。ほれました。
やはり、Z800-FW168HRを試聴したく、次回お願いします。
元気で張りのある音…でもアンプ、CDPでかなり変わるかも。
【Z701-FE168SSHP】
視聴室に入りZ701-FE168SSHPだけが設置されているのを見て、思わず「ずいぶんスマートで、大丈夫かな」が第一印象でしたが、15分間で20曲のデモ音源を聴かせていただき、どの曲も張りがあって切れ味のいい元気な音…やっぱりFostexの音だと安心しました。低音も入っていればバッチリ出てきます。でも、ボーカルはややきつめ、奥行き感、空間の広がり感も今一つと感じました。(デモ音源は10曲くらいにして少し長めに聴きたかった)
音色は不思議と自宅でサブで利用している3ウェイのSP(パイオニアのS-955Ⅲ)に似ていて、S-955Ⅲにムチを入れた様な感じの音でした。利用しているアンプが同じアキュフェーズだからかもしれません。(35年も聴いているS-955Ⅲにムチをいれたらこときれる?(笑))
自宅ではメインSPにD-58ES(FE-208ESR)を利用していますが、低音はZ701-FE168SSHPの方が出ている感じがします。なお、D-58ESはアンプをアキュフェーズのE-308からNmodeのX-PM7にしたら音がかなり変わりましたので、Z701-FE168SSHPもアンプ、CDPを変えて聴いてみたいですね。
利用中のSPは2台とも大型なのでS-955Ⅲはそろそろ引退…と新規購入を考えています。
本日はありがとうございました。
【Z701-FE168SSHP】
Z701-FE168SSHP試聴会に参加させていただきました。
○御社で用意していたCDソースでの印象
・ライブのホテルカルフォルニアのギター、拍手のクリアーさが印象的でした。バスドラは普通でした。
・ボーカル系のソフトは申し分のない感じでした。
・ウッドベース系のソースも良かったです。
・クラシックのバイオリンは、少し固さを感じるものがありました。
・マイケルジャクソンのビリージーンのベースラインは量、質ともちょっと物足りない感じがしました。
○持参のソース(女性ボーカル2点とクラシック、バイオリン)での印象
・女性ボーカル2点はいつも聴いている感じと違和感がありませんでした。良かったです。
・クラシックは、多分バイオリンがきつめに鳴ると予想しましたがけしてそんなことはありませんでした。
・2wayということで定位感の良さを期待しましたが、特に印象はありませんでした。
○スピーカーの音か、部屋の音か、周辺機器の音かが中々判断しづらいので以下はお願いしたいです。
・CDをアキュフェーズのパワーアンプに直結という形でしたが、コントロールアンプを使った通常の組み合わせを希望
・部屋が広いのでパワーアンプはA級アンプでなくハイパワーのものが良いのではないか
・SACDプレーヤーはワンランク上げた機器を希望
Z701-FE168SSHPの音世界に圧倒されました
【Z701-FE168SSHP】
9月22日、新作のZ701-FE168SSHPの視聴会に参加させて頂きました。アンプ、CDプレーヤーはいつも通りの音工房さんの機材です。私は音工房ZさんのユニットZ-Modena MkIIやV601はじめ3種の小型箱を愛用して6-10センチのフルレンジユニットでもっぱらニアフィールドリスニングを楽しんでいますので、それらとの比較として感想を記させて頂きます。
大山様の商品紹介の後、まずは音工房さんがご用意された20分ほどの各種音源を聴きました。結論ですが、今回視聴した大型箱とフォステクスの限定16インチユニットの音世界は別次元のものでした。音場の広がりに包まれ、ツイーターの効果もあるのか高域がとても自然でした。そして極めつけが中低音の存在感と質感。ウッドベースの響きと弾みが目の前で再現される感じや、フラメンコのサパテアード(靴で床を踏み鳴らす)の音のリアルさがとても印象的でした。
次に私の愛聴盤である「Duo di Basso」「ラウラ・パウジーニ」「チャーリーヘイデン」を8分間聴きました。Duo di Bassoのコントラバスは、小型箱のニアフィールドでは聴こえにくい音がゆとりをもって美しく再現されていました。ラウラ・パウジーニの力強いボーカルと広い音域は体と心にぶつかってくる感じです。チャーリー・ヘイデンのシェナンドアは老年ボーカルの渋さとパット・メセニーのギターが聴きどころなのですが、昨日の音にはいつもの3倍は感動しました。
いずれもニアフィールドでは味わえない音楽の深さと感動のレベルが一気に上がった感じです。今の住環境では厳しいのですが、住環境が変わる際にはぜひとも導入したいと思わせてくれる製品でした。
8/29の①Z-1000-FE168SSHPに続き、9/22の②Z701-FE168SSHPの試聴会に参加させて頂きました。
【Z701-FE168SSHP】
・厚いバッフルの有無は、①と②で音の差異として明確に表れると推測して臨みましたが、見事に音は近似で、私はブラインドテストでの聴き分けをクリアする自信はありません。(つまり②の出来「も」良い)
・FOSTEX製ユニット(限定・汎用共)による自作スピーカーを既に2セット利用中であるため、今回のFOSTEX限定ユニット購入・作製は見送るつもりでした。が、たまたま立ち寄ったコイズミ無線にて推奨箱(BH)に入った音(T90A-SE付き)を聴いてしまい、即、限定ユニットを確保するに至ってしまいました。
・箱を何にするか迷いましたが、①の試聴会の好印象にて、②の視聴会を待たずに、FOSTEX純正箱ではなく②の箱にすることを決定・発注させて頂きました。
・FE168SS-HPによる中高域、低域は良好で違和感なし(上質なハイエンドの音かと)。T90A-SEが受け持つ超高域のみ、個人的には、女性ボーカルの子音がキツめで、高域部分の声質感が若干違和感アリかな?と感じましたが、楽器の超高域だと違和感なし。噛ませるコンデンサで調整・比較する手もありますので、問題はないかと。
・今回、初めて「ダボ」加工のキットで箱を組み立てることができるため(追加のダボ加工費、安いこと!)、完成時に接合部の1~2mmの段差が発生することをかなり回避できそうで、今からキットの到着が楽しみです。
Z701-FE168SSHPとZ800-FW168HRで迷っています。
【Z1000-FE168SSHP】
先日はZ1000-FE168SSHの試聴会に参加させて頂きありがとうございました。
試聴してZ1000のスピード感とタイトな低音に驚き、私のメインシステムと音の方向性がかなり違うと感じました。
ちなみに私のメインシステムを紹介しておきます。
NAS、ネットワークプレ-ヤー:IODATA SOUNDGENIC HDL-RA2HF
DAC:プリメインアンプ内蔵
プリメインアンプ:DENON PMA-2500NE
スピーカー:JBL STUDIO290(3ウェイ20cmダブルウーファー)
現在はホームシアターとスピーカーを兼用(サラウンドはDENON AVR-X4400Hからプリアウト)していましたが、PMA-2500NEを購入したのに合わせてピュアオーディオ専用のスピーカーを買おうと思っています。
これまで小口径のスピーカーを何台も自作していますが、Z701-OMMF519やZ1-Livornoを購入して音工房Z様のスピーカーのコスパの良さが気に入っています。
そこで予算的にZ800-FW168HRキットを購入しようと思っていましたが、Z701-FE168SSHPキットが出ることを知り、音がほぼ同じと思われるZ1000-FE168SSHPの今回の試聴会に参加しました。
今のスピーカーは大型マルチウエイなので音の拡がりと低音の量感はありますが、音の定位と分解能が足りないと感じています。
それに比べFE168SSHPは低音がタイトで分解能が高く小編成の曲では音がひとつひとつ飛んでくる感じがしましたが、音数の多いオーケストラなどでは音の拡がりが少なく、曲を選ぶなと思いました。
前回の試作品試聴会では他のモデルとの比較出来たようなので、今回Z800と比較試聴してどちらにするか決めようと思っていましたが、今回はFE168SSHPだけだったので迷っています。
私は主にジャズ、バラード、ボサノバの女性ボーカルを聞きますが、FE168SSHPは音がタイトすぎて少し聴き疲れしそうな気がします。所有しているZ1と比べると、Z1とFE168SSHPの間ぐらいが私の好みですが、Z800はどちらの音に近いでしょうか。
FE168SSHPはユニットも箱も限定品で来週にも発売されるということなので、Z800の音の傾向を教えて頂けませんか。もしZ701-FE168SSHPキットもZ800と比較試聴出来るならばぜひ参加したいと思います。
お忙しい所申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
8月7日(土)試聴会 マルチウェイかバックロードホーンか
【Z1000-FE168SSHP】
「Z800とZ505」のユーザーにもかかわらず試聴室にお邪魔するのは初めてでしたが、視聴もろくにせずに導入したマルチウェイのZ800と、BHBSのZ1000はどれほど異なるかを確かめたいというが本当のところでした。もっとも、Z800のユニットの組み合わせは沢山の使用例があり、類似のシステムについては視聴しており、予想を裏切らない音でした。しかしながら、今回の試聴対象であるFE168SSHPは、今までのオーバーダンピング系ユニットとはやや異なる設計と感じており予想が難しいだけに大変楽しみな視聴となりました。
従来のオーバーダンピング系ユニットの欠点は、やはりソースを選ぶ傾向が強いというのが個人的な見解で、個人的にもマルチウェイとフルレンジ系を使い分けてきた経緯もあります。
大山さん推奨音源では、定番のEaglesからスタートしましたがフルレンジらしい定位の良さを味わうことができました。なお、別の音源ですがスーパーツイーター無しでも試聴してみましたが印象としてはおとなしい感じになったような気がしました。
Foliaでは、オーバーダンピング系ユニットの応答の良さが、過去の同系列ユニットと同じように温存されておりました。
一方、音域、ダイナミックレンジ共に広大なソースの定番であるショルティのマーラーでは、従来の同系列ユニットより低音に強い印象を受け、この点ではZ800単独を明らかに上回っていると思います。ただし、Z800は音工房Zさんの売りである、ハイエンドスピーカーを低価格で再現という点では、コンセプトにより近く、マルチウェイに慣れた方はZ800が無難な選択になるかもしれません。
個人的には、マルチとフルレンジで揺れてきた経緯があり、二つ並べてどちらかというと結構困ったと思います。いずれにせよ、Z1000はフルレンジの良さを温存したまま、ソースを比較的選ばず広い用途に使用できるシステムに仕上がっていると感じました。
視聴音源(大山さん音源以外)
La Folia, Savall(AV9805)
BYE-BYE BERLIN, Marion Rampal(HMM902295)
Bach, 協奏曲集, Rachel Podger(CCSSA34113)
Mahler交響曲8番, Solti,ChicagoSO(PROC-2105)
Consolation, Kalafina(88765490662)
その他
スキルを要求するスピーカー
【Z1000-FE168SSHP】
今回は30分1人独占の試聴会大変ありがとうございました。あまり参加者が集まらないとのお言葉に甘えて3回目の試聴会参加を申し込ませて頂きました。前の2回はOMMF4関連でしたのと1人10分との制約のため、他のモデルの試聴はあっという間に終わってしまいましたが、今回はたっぷり聞くことができました。
今回のZ1000-FE168SSHPに関して試作機での試聴会でのレビューに、中高域のピークについての厳しめのコメント「高域の調整が甘いという印象が多かったです。」との点が気になり改善後の音、音工房Zのハイエンドスピーカーを実際に聴いてみたかったので楽しい時間でした。
私は工作は得意ですが、耳はごく平凡な還暦過ぎのオヤジで感想は個人的な主観が多分に入っていることをご容赦下さい。興味はあるが来られなかった方の参考になれば幸いです。
実際に見るとかなり大型です。まず最初に感じたのは確かに中高域に独特の特徴がある点です。「中高音域が出すぎている様に感じる」「中高域の煩さ、荒さ」など試作機で指摘されていた点は完全には抑えられてはいないと感じました。FOSTEXのホームページでは「充実した低域とカラーレーションの少ない素直な中高域の音質」と書かれていますが、明らかに素直な中高域とは言い難く、メーカーとしては販売戦略上からそう言わざる負えなかったのか、以前のモデルに比べれば素直な中高域なのかもしれません。昔?コーラルのユニットは高域がキツクて普通の箱ではいい音がしない、しかし、バックロードホーンに入れるととてもいい音がするという話を思い出しました。もしかするとここがこのスピーカーのポイントであり、良い面と悪い面が紙一重の使いこなしの肝なのかなと思います。大山さんは2021/08/07のブログに「やれることは全てやり尽くした」「フルレンジユニットをスルーで使う場合どうすることができない部分がある」と書かれていますので、ある意味このユニットの個性として捉えた方が良いのかもしれません。
大山さんはZ1-Livornoの開発経緯の中で次のように書かれています。
「805はボーカル系やジャズ系、単発な楽器等では音にベールが一枚かぶったような、そして音の抜けが悪くこもったようにも聞こえる場合もあります。しかし、オーケストラのような複数楽器が同時に鳴るソースになるとマイナス面を感じることは極めて少なく、
「805でなければうまく再生できない」というような最上級の評価になることが多々あります。B&W805の音は当初、弊社の求める音ではないと考えていましたが、特定のクラシックソースに関して明らかに音が優れていると感じていました。特定のソースの再生において半端ない実力を発揮するスピーカーはある意味弊社がやっているバックロードに近いものも感じ「どのようにしたらこのような音が可能なのか?」と興味を持つようになり音工房Zでは805を実験対象として様々な研究をしてきました。」
B&Wがクラッシックに特に合うように特定のジャンルに合うスピーカーが大山さんは好きとも以前どこかで書かれていたように記憶しています。Z701-Modena を聴いた時も確かに8センチのフルレンジ1発とは考えられない低域が出ていますが、私には箱の共鳴?音のような癖の方が気になりました。しかし、和太鼓のソースを聴いたときにはあたかもスピーカーが和太鼓(楽器)になったかのようで他のスピーカーでは絶対に聞けない鳴り方でした。
Z1000-FE168SSHPはトランペットなどは目の前で吹いているかのように感じる反面、徳永英明のボーカルは今まで聴いたことのない声質に感じます。今まで聴いた音工房Zのスピーカーは大体フラットに仕上げられており、どれで聴いてもいつも聴いている徳永英明の声なのですがこのスピーカーは別テイクの録音なのではと思ってしまうくらいの違いを感じました。この点は最後にもう一度書きます。
1台で聴いていると慣れてしまうので、Z1-Livorno を繋いでもらい比較試聴という形で聴き比べました。本来、価格の近いZ800-FW168HR との比較が妥当なのでしょうが、個人的に興味のあるZ1-Livorno でやらせてもらいました。image2のオーケストラ曲などではZ1000-FE168SSHP からZ1-Livorno に切り替えてまず感じたのは、Z1-Livorno はまるでサラウンドスイッチを入れたかのように左右にフワッと広がって面で鳴っているような感じででした。広がり感はあるものの団子状の箱庭的な鳴り方で、なんとなくこもり気味と云うか悪く言えば一枚ベールの掛かったモヤッとした感じがしました。前回Z800-FW168HR との比較の時も同様の印象を持ちましたので、Z1-Livorno の目指した音(雰囲気)なのだと思います。開発経緯の前出の中でも「805はボーカル系やジャズ系、単発な楽器等では音にベールが一枚かぶったような、そして音の抜けが悪くこもったようにも聞こえる場合もあります。」とありますので私の耳がおかしいのではないはずです。Z1-Livorno はコストの制約の中でどれだけB&W805Nautilus&805D3 を凌駕できるかというコンセプトの小型2ウェイスピーカーで、Z1000-FE168SSHPはコストの制約のないトールボーイ型でフロアタイプと云える大きさの大型スピーカーです。高級ユニットのフルレンジ+スーパーツイーターと云う構成、B&W802 や長岡式バックロードホーンタイプを対象に音を詰めていったという差が出ていると思いました。Z1-Livorno 単体ならよく纏まったスピーカーと感じると思いますが、Z1000-FE168SSHPは比べると異質と云うより異次元の鳴り方とでも云った違いを感じます。
最後に最初に触れた中高域の癖についてですが、うっかり2台の聴き比べに没頭しているうちに時間が来てしまい折角用意して下さった2ウェイネットワーク接続の違いは聴き洩らしてしまいました。YouTube に2通りアップされていますのでそちらでお聴き下さい。但し、ヘッドホーンでは定位感や臨場感が実際のスピーカーと違ってしまい分かりませんので、購入を迷われている方は幸い8月29日(日)にまた試聴会が開催されるようですので実際の音を聴かれることお勧め致します。
ここからは私の妄想ですがスピーカー側でもうやれることが無いとのことなので、もし私が買ったとしたら細かな調整のできるチャンデバを使った本格的マルチシステム駆動かグラフィックイコライザーできればアキュフェーズなどのデジタルのやつで挑戦したいと思いました。余分な装置を挟むのは厳禁のピュアオーディオ界では嫌われがちなグライコですが、アキュフェーズの会長もYouTube で「多少デメリットはあるがメリットの方が遥かに大きい、昔のグライコは音を悪くしたが現在のものは音の劣化も少なくお勧めする。」と云った内容のことをおっしゃられてれています。
残念ながらアキュフェーズさんのデジタルグライコでシステムを構築するとスピーカーとグライコだけで150万とハイエンドオーディオの価格帯になり庶民には高根の花ですが、楽器屋さんが扱うプロ用のグライコなら現実的な価格で一度は試してみたいアイテムと考えています。
レコーディング側で無加工の音源などほとんど存在しないことを考えると、再生側でも必要最低限の調整は必須ではないかと思います。オーディオ販売店では機械を次々に入れ替えてもらわないと商売にならないので、色々理由を付けて機械の入れ替えを勧めますが、部屋やスピーカー自体に原因があるのならいくらアンプ等を替えても根本的な解決にはならないはずです。最近つくづく思うのですが雑誌や販売店の情報は鵜のみにせず、自分の聴いた音で判断すべきだと。若いころは雑誌の情報に踊らされて今考えると滑稽なことを色々やった思い出があります。今ではYouTube 等でたくさんの情報が氾濫していますが、アクセスを増やさんがためと思える物も散見されます。音工房Zさんの試聴会では売り込みはほとんどありません。ブログの内容もデータを公表し自社に不利なデータでもきちんと公開してくれます。
今年のstereo ムック本は「オンキヨー製10㎝フルレンジ・スピーカーユニット OM-OF101」ですね、19日から発売されますが今年も開発されますか。変わったデザインの新技術のユニットですので、箱も何か新しいアイデアが盛り込まれることを期待しています。