試聴会 レビュー投稿フォーム (試聴会で聞いたスピーカーの名前をお書きください。)
試聴会 お客様投稿レビュー
素晴らしい!
【Z1000-Siena】
フルレンジの印象をくつがえす、澄んでいてワイドレンジで感心しました。
こうした小さなユニットをボリューム上げて、そのユニットの能力を最大限に引き出して音楽を聴くのは楽しくて好きな時間です。組み立て式を買おうかなと思います。
Z1000-Siena 8㎝のパワーとは思えない
【Z1000-Siena】
今回、音工房zさまからの音源と視聴者持参のCDを聴く中でジャズやロック、歌ありのジャンルに合う感じしました。カメラで例えるとSONYのカメラは他社より輝度が高いと個人的に思っていますが、このスピーカーもある音域に来るとストレートのパンチを受けた感じがし、8cmのスピーカーとは思えない音圧でした。
2匹目のドジョウ(8cm)は見つかったのか!
【Z1000-Siena】
今回は次期Z1000のZ1000-Sienaの試聴会ということです。2年ぶりのBHBSの新作ということと、大山さんが聞き惚れたというTangband W3-1878 を採用した自信作とのことでしたので期待が高まります。
本題に入る前に何時ものように前置きを書きます。今回の試聴会の一週間前には、MJオーディオラボで丸一日YAMAHAの9㎝フルレンジのコンテスト入選作品10点を試聴してきました。更にその一週間前にはMarkAudioの試聴会で2時間半試聴してきました。MarkAudioについては説明の必要はないと思いますので書きませんが、YAMAHAの9㎝フルレンジについてはMJ誌やネットでの作例公開など限られた情報しかありませんので文末に私の感じた(知りえた)情報をお知らせしたいと思います。
個人試聴のソースは1枚目はEAGLESのアルバムhell freezes overからhotel california (ライブ版)で音工房Zではお馴染みのデモ曲、2枚目は何時も持ち込む image 2 です。なお、今回からCDプレーヤーが新しくなったようでARCAMだったと思います。
外観は最初見たときチッチェ(失礼)と感じました。元々Z601-Modena ベースで開発された経緯があることとメルマガのZ1000-Siena 開発6、7を見てコンパクトにした理由が腑に落ました。Z1000はフラッグシップという先入観と過去のZ1000が大きかった刷り込みでそう感じてしまったようです。仕上げはバッフルは立体削り出し&他の5面は15mmバーチ合板突板貼りで艶消し塗装仕上がとても高級感があります。インターナショナルオーディオショウで見たヨーロッパ系の高級機にも遜色ない出来と思います。バッフルどころか箱全体を多数の面で構成するのが流行りの様ですが、価格が数倍から桁違いまでと私には無縁の世界です。箱が小さく内部構造がシンプルなのが幸いしてか、Z1000としては破格の22万円(キットはMDFが5.5万円、バーチが6.5万円)とリーゾナブル?Z1-LivornoS(V2.1)ウォールナットエディション 20万円と価格が近く選択肢が増えました。Bergamoの後、フルレンジのノーマルな箱は出されておらず、キットは止める方向ですとのことでしたが、私の願いが届いたのかキットもラインナップされ嬉しい限りです。5千円ぐらいの安いユニットも探されている由ですので、チープオーディオマニアの私には期待が高まります。
さて、話が本題から逸れてきましたので戻します。
商品説明の後デモの開始の手はずでしたが。なぜかPCの調子が悪く修復の間個人試聴を始めることになりました。私は2番目でしたが1人目の方の時最初はある違和感を感じていました。今回のユニットW3-1878は大山さんが絶賛されていましたので、何時ものBHBSサウンドが展開されると身構えていましたが、何故か低域から中低域に力感が感じられず、何時もの迫力がないように聴こえてしまいました。5年前に初めて試聴会にお伺いした時、Z701-Modena(V5)を聴いて感じた低域を無理に持ち上げているようなバックロードホーンのネガな部分が垣間見えるように感じてしまいました。箱が小さいのと基本がダブルバスレフの性かななどとも思いました。私の番になりhotel california/ image 2 からシンドラーのリスト、アディエマス変奏曲、マイ・フェイバリット・シングスを聴き、その後PCが治り10曲のデモの後個人試聴の再開と続きました。
3時以降は空きがあるので時間のある方はもう一度試聴OKとのこと、喜んで延長戦に臨みました。さて、このころになると不思議なことに最初に感じていた低域から中低域の違和感が全く感じられなくなっていました。2回目は image 2 からグリーン・ディスティニー、ジャスト・ウェーヴ・ハローなどフルオケ、バイオリン、女性ヴォーカルなどを次々に試聴しましたが何時もの音工房Zの音で何の違和感も感じなくなっていました。2時間弱足らずで急にエージングが進むとは考え難く、大山さんに実働時間を聞いたところ、やはりかなりの時間鳴らしているとのことでスピーカーが変化したのではなく、私の耳が慣れたと考えるの妥当だという結論に達しました。前置きで書きました通りこの2週間、音工房Zとは対極のスピーカーに慣れていたため、BHBSの癖が最初は気になったのだと思います。MarkAudioはシングルバスレフで音量はあまり上げられないが非常に反応が良く中域をとても綺麗に奏でるスピーカーです。これは中島社長のJAZZ好きを反映した音で木の響きを重視した自然な音ですが、正直低音の迫力はあまり感じません。YAMAHAの9㎝フルレンジも低音が出にくいユニットで、元々高級電子ピアノ用に開発されたユニットで色付けがないクリアーで反応が早いのが特徴です。つまりどちらも低音域はあまり上げない(伸びない)タイプの鳴り方のため、対極の低音モリモリの音工房Zの音に最初バックロードホーンの癖を感じたのだと思います。
以上の理由のためこれからは2時限目の試聴の感想をメインに書きたいと思います。多面構成のバッフルの効果か音離れが良く、FOSTEXのバックロードホーン程ではありませんが音が前に広がりとても8cmとは思えないスケール感が感じられます。フルオーケストラでなければ20cmと比べても十分戦えます。さすがにフルオーケストラではそれぞれの楽器の分解能力や広々としたホール感は負けますが、逆にソロパートやボーカルなどの美しさ、定位の良さ、小口径のレスポンスの良さでは楽勝です。また、BHBS(601ではダブルバスレフと解説)の効果で下は30Hzまで伸びているそうで、サブウ-ファーの必要性は感じませんでした。大山さんは高域にスーパーツイーター追加を勧めれれていますが、老耳にはW3-1878だけで十分で差はBergamoの時のように明確には感じませんでした。大山さんはコンデンサーのクロスをもう少し下げるか迷われてましたが、私は無くていいんじゃないと思いました。スーパーツイーターの金額でW3-1878がもう1セット買える金額ですので私ならW3-1878をもう1セット買います。(スイマセン嘘です、高級ユニットを4個も買えませんので、涙)
大山さんはメルマガで「フラットで重厚。どんどん音を上げてゆきたくなるような音でした。」と書かれていますが、音量を大小何度も変えてみましたが音量に関わらずバランスが揃っており音量をどんどん上げていっても煩くなく、下げても低域が痩せたりすることもなく同じバランスで鳴っていると感じました。音がクリアーなのも小口径のメリットで、口径が大きくなるとコーンの剛性が足りない場合歪が出やすくなり、剛性確保のため対策すると重くなりレスポンスが鈍くなったり他の部品にも影響が出るようで、このユニットのMms 2.0g と低いことが切れ味の良さの一因と思います。Qts 0.28 とバックロードホーンとの相性も良くこれだけ好条件が揃えばいい音がしない方がおかしいくらいです。19日の試聴会はまだ空きがあるようですので購入を検討されている方は是非試聴されることをお勧めします。限定30セットの目途がついたとおっしゃっていましたので残りは少ないようです。
キットの試聴会では完成品との聞き比べができるように要望しておきました。どのくらいの差に収まって来るのか今から楽しみです。キットの方も順調に予約が入っているそうで発売キャンセルになることはなさそうです。因みに、Z601をすでにお持ちの方はそのままユニットを交換するだけでほぼ同等の特性を得られるとのことですので、ユニットだけ買うのもアリと思います。
今回 Tangband のユニットを多数調べて頂いたこととても感謝しております。石田師匠クラスでないとこれだけの数量を購入して箱を作るのは現実的ではありません。現在、国内で扱うお店が少なく海外は送料などの問題もあり慣れている方でないと二の足を踏むと思います。今回が成功すれば(売れれば)他のサイズも製品化があり得るそうなので、年一ぐらいで出してもらえると楽しみです。
最後になりましたが、YAMAHAの9㎝フルレンジについて書きます。残念ながら高級電子ピアノ用でユニット単品としての発売はないそうです。オーディオ業界の活性化の一つとしてMJとタイアップしてイベント企画したとのことで、商品の詳細はあまり公表できないとのことでした。実は私も応募して出品予定でしたが、製作途中で暑さに負けて作業が進まず時間切れとなってしまいました。入選された方の作品を見るとどれも素晴らしい出来栄えで手間暇を掛けたことを物語る手の込んだ作品ばかり、自分の不甲斐なさを反省しきりです。MJ冬号に小澤さんが全作品をデータ付きで記事に書かれるそうなので詳しくはそちらご覧ください。
このユニットの特徴は、コーン紙はヤマハ独自の振動系素材テクノロジーを採用した新開発素材で開発に10年掛かったそうです。Mms ( = M0 ) は 2.8g と平均的な重量と思います。高剛性の割には軽量ですが内部損失が非常に高く歪が少なくクリアーな癖のない再生音が特徴とのことです。定格入力は15Wですがエッジにこれも新開発のヤマハオリジナルの発泡ゴムを採用しているため、定格を超えたかなりの音量でもボイスコイルが底付きすることは無く歪まずに再生可能とのことです。通常のゴムエッジではフルレンジでこの性能は出せないと説明されていました。発注部署からの性能への要望がかなり高く、結局フルレンジに近いものになってしまったとのことでした。電子ピアノは電気的にアコースティックピアノの音を再現するため、スピーカーは色付けのないクリアーで歪の少ない性能が要求され対候性にも優れていないといけないといった点にも配慮しなければならないそうです。最低共振周波数は110Hzと高めのため口径の割には低音は出にくい面があるようです。作品でもバックロードホーンやBHBS以外のバスレフ系は概して低音はあまり出ていませんでした。MJオーディオフェスティバルでも石田師匠のBHBS以外は低音はあまり出ていませんでした。Q0(Qts)は0.66で推奨エンクロージャーはバスレフです。とはいってもそもそも開発の主旨がオーディオ用ではないのでそれをとやかく言うのは野暮かもしれません。
MJオーディオラボで賞典外(締め切り過ぎたため)の方の作品が、お昼休みにデモされました。この方はプロのスタジオエンジニアで、avexの半分近くはうちのスタジオで録られたとおっしゃっていましたので3流エンジニアではないと思います。普段スタジオの現場では大型モニターSPを使用することは1割ぐらいしかなく、9割はYAMAHAのNS10Mを使用しているそうです。理由は音楽ソースのユーザーに近い環境の音で作業するためと、大型スピーカーは音場が広がり過ぎ(音がボケる)正確に細かなチェックをするには向かないからだそうです。作品は左右一体型で方CHが5L幅が60cm程度のほぼ直方体、バッブルは左右の干渉を軽減するため中央から5度外に向いています。中央に8cm×12㎝角程のフェルトが張られておりこれでも音が変わるそうです。内部には縦横奥の3方向に1/4波長の共鳴管を仕込んで定在波を0に抑えており、吸音材は極少量しか使っていないそうです。アクティブスピーカーでアンプはこのスピーカー用に専門技術者が作ったデジタルアンプで、低音が不足するので6dB低域のみ上げてあるそうです。確かに丁度昔の大き目のラジカセぐらいの大きさです。音は皆さんにはつまらない音に聴こえるでしょう、とおっしゃられる通りフラットでクリアーですがいい音色という類ではありません。ある意味無味乾燥と云える音とでも言ったらよいのでしょうか。昔からモニタースピーカーへの憧れはオーディオマニアならきっとあったと思います。スタジオ紹介の写真には必ず正面の壁に大型スピーカが埋め込まれ、ミキサーの上にはオーラトーンかNS10Mが置かれていました。本文には小型スピーカーはラジカセなどでの使用のチェック用で大型スピーカーがメインといった内容が多かった気がします。時代が変わったのか当時の記述に誤りがあったのかは定かではありませんが、雑誌や評論家の信憑性はよく考える必要があると改めて考えさせられました。
率直に驚きでした。全音域が迫ってくる感じ
【Z1000-Siena】
Z1000-Sienaの記事に惹かれ、初めての試聴会に大阪から出向き参加しました。伺ってよかったと痛感しました。拙宅には大はパラゴンから小はKX-5Pまで並んでおりますけれども、もっと早く出会えていれば投資も少なくて済んだのになぁとまで思いました。スーパーツィーターも繋いでいただきましたが、恐らくそれをカバーする領域まで本体で出ているし、下は30か40の手前くらいまで充分に再現していたと思います。御社のスピーカーを更に聞き込んでみたいと思っています。ありがとうございました。
小さな巨人
【Z1000-Siena】
御社HP初見して10年 宣伝に決まってると思いながらも清水の舞台から飛び降りたつもりでz800-fw168hr入手 何回も裏切られたオーディオ製品のなかでも最良の品物でした 以来御社のファンになり試聴会の機会を狙っていた折に当会参加 フルレンジのものと最高値のものとでは役者が違うと思いきやまたしても大逆転 この図体でよくこんなにスケールの大きい音がだせると思い驚きました 他社の同サイズのものとは役者がちがいます まさにMIGHTY! MIGHTY! 小さな巨人です
z1000sienaは小型spのホームラン王です
小口径スピーカーと比較的小さな箱からと思えない音場出現
【Z1000-Siena】
スピーカーユニットの性能を決定づけるパラメーターなど理解するところではないが、磁界をより強くして減衰ファクターを大きめにするとかそうした根本的な所から独自に開発されたユニットとのこと。それがよくまとまった良い音を再生させ、様々なボーカルからクラシックまで広範囲にびっくりするほどの低域からスーパーツィーターとマッチする高域まで実に自然な音場をくせなくなめらかに作り出していると感じた。
極小振動板で極美の音楽再現
【Z1000-Siena】
Z1000-Sienaの試聴会に参加しました。
8㎝フルレンジスピーカーユニット自体は実際に見ると本当に小さいという印象。
しかし音工房Z様はこれぞフルレンジの王道とおっしゃる。
その8㎝フルレンジスピーカー最高峰を極めるという意気込みが外観の風格に確かに現れております。
聴く前は半信半疑でしたが、実際に放たれた音は見た目とは裏腹に、この振動板でここまでの高音圧と広帯域は予想外でした。
さらに点音源の特質なのか部屋の端で聴いていてもステージの拡がり感が実に広大で心地良く、全帯域が均等に表現されており、高忠実度再生とはこのことなのだと実感させられました。
大きいほど良いという先入観は粉々に打ち砕かれました。
ギターソロ、サキソフォーン等の管楽器、弦楽アンサンブル等の小編成では伸びやかさ艶やかさ粒立ち全方位に拡がる音粒子の拡散等の要素でZ1000-Sienaは全世界のスピーカーを相手にしても勝ち目が十分にあると感じました。
ですが、入力強度の限界を超えると少々危うくなる場面もありました。具体的には大編成オーケストラの最強奏では飽和感を感じてしまいました。当たり前ですが物理的限界はあるということです。
その特性を理解して適正範囲内で響かせるのであれば音楽の風景が快楽の光で一変すること間違いなしです。
この度の試聴会では音工房Z様のスピーカー開発への熱意と努力、音楽再生に対する感性の高さに触れることができて大いに触発されました。これからのご発展を心から願う次第であります。
Z1-LivornoS(V2.1):美しい仕上げ、バランスのとれた音
【Z1-LivornoS(V2.1)ウォールナットエディション】
先日はありがとうございました。
とても楽しい時間を過ごせました。
Z1-LivornoS(V2.1)はもちろん素晴らしかったですし、同時に試聴できたホーン型スピーカーシステムもよかったです。そして何よりも個人的にはブラインドテストで使用されていた初めて聴くZ800-FW168HRの音に心を奪われておりました。
さてレビューにあたって使用したソース(CD:選曲)は次の2枚でした。
①坂本龍一 アルバム async より andata
②マイルス・デイヴィス アルバム LIVE AROUND THE WORLD より TIME AFTER TIME
時間の関係上2分30秒ずつとなり、若干消化不良でありましたが、そこはやむを得ません。
試聴ではホーン型の方は聞かず、Z1-LivornoS(V2.1)1本で聴いていました。
選曲についてはかなり迷い、一般的に録音状態がいいと言われている曲か、いろいろな音が煌びやかに並んでいるものがいいのかとも思いましたが、最近よくきいているもの、思い出のあるものを最終的には選びました。
また自宅の環境としては写真も添付しましたが、Z1000-FE103A(ピュアオーディオ)、Z1-LivornoS(ホームシアター)にて音楽や映像を楽しんでいます。
今回Z1-LivornoS(V2.1)が発売されるということで居ても立っても居られず、駆け付けたしだいです。
試聴会冒頭のブラインドテストは20問中正解12個でまぐれ当たりも加味すると(しかも2択ですので・・)ほとんどその差はわからなかったというのが正直なところです。この程度の耳しか持ち合わせていない人間がレビューあれこれ申し上げるのもおこがましいところですが、ご容赦ください。
ようやくZ1-LivornoS(V2.1)の話になりますが、先に申し上げたように自分はZ1-LivornoS(V1)のユーザです。その差がどの程度あるのか、感じられるのかというのが今回の試聴会参加の最大のポイントでした。結論から申し上げますとその差は明確にはわかりませんでした。たしかに比べると音に締りがあるようには聞こえましたが、勝手に期待していた音の広がりについてはそれほど差はないように感じました。ただこれから初めてZ1-LivornoSを購入されるのであれば、迷わずZ1-LivornoS(V2.1)ウォールナットエディションをお勧めします。バランスのとれた聴き疲れしない音、万人向けというとやや語弊があるかもしれませんが、岩波文庫の終わりに「真の芸術は万人に受け入れられることを自ら求む」とあるようにZ1-LivornoSというスピーカーには万人向けでもあり、音楽を聴くにあたってなにか普遍的な要素を兼ね備え、みんなに聴いてもらいたい、そんなスピーカーであるような気がします。
取り留めのないレビューで申し訳ありません。そろそろこの辺で終わりにします。
個人的にはZ1-LivornoS(V2.1)について今回は見送りになりそうなのですが、ブラインドテストで聞いたZ800-FW168HRが気になりだしていて、また改めて検討していきたいと思っています。
今回はいろいろ貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。音工房Z様の工房もすべてではありませんが拝見でき、大山様はもとより社員の方々の人柄にも触れられて大変有意義な時間でありました。
月並みではございますが、最後に音工房Z様の今後益々のご発展を心よりお祈り申し上げ、レビューを終わらせていただきます。
スーパーツィーターの威力は凄いですね
【Z1-LivornoS(V2.1)ウォールナットエディション】
初めてブラインドテストに参加させて頂きました。
バイワイヤリングとシングルのスピーカー配線の違いの聞き比べです。
スピーカーはたぶんZ800-FW168HRだっと思います。
最初に練習で聞き比べたときはまったく違いがわからず。もう一度聞かせてもらったら、わずかにバイワイヤリングの方が音のインパクトが強いような気がしました。
それを頼りにテストに臨みましたが、わずかな違いが感じられるときもあれば感じられない時もあって、20問中正解は10問と、まあ違いがわかっていないという結果でした。
家に帰って、ブラインドテストで流した「Please Mister Postman」を聞いてみましたが
ブランインドテストの方が、音がシャキッとしていた気がしました。さすが音工房Zさんの売り上げナンバー1、いい音でしたね。
その後、持ち込んだCDで2台のスピーカーを聞き比べ。
私は「Hotel California」を持ち込みました。一般的には「Hell Freezes Over」というライブの「Hotel California」が録音が良くリファレンスに使われるそうですが、私には40年以上まえにLPからCDに乗り換えた時に、初めて買って思い入れがあったため、この1976年スタジオ録音版を持ってきました。
聞き比べは、Z1-LivornoS(V2.1)ともう1台はフルレンジ2個(Z506-Livornosub2かな?)にZ501と、フロントロードホーンのツイッターも2発の構成でした。
結果的にはZ1-LivornoS(V2.1)の方が、音の密度が高く好みの音でしたが、今回Z501に興味があったので、途中でZ501を外した音も聞かせてもらいました。
これはもう大違いというか、これなしでは勝負にならないぐらいの働きです。是非うちの環境で試してみたいと思いました。たぶんアッテネータかまして微妙な音量調整は必要かと思いますが、カットオフ周波数を変えて自分の好みの音を探すのも楽しそうです。
横浜からドライブで来た甲斐がありました。
とても貴重な体験、ありがとうございます。
Z1-LivronoS(V2.1)ウォールナットエディションはZ1-Livronoの集大成
【Z1-LivornoS(V2.1)ウォールナットエディション】
今回は試聴記というよりも自分なりにZ1-Livronoの纏めとして書いてみました。ご存じの方は前半は読み飛ばしてください。
Z1-Livorno/Sは開発初期からほとんどの試聴会に伺い、キット(¥68.000?)は1モデルで廃番になりましたが、完成品は、V1(¥148.000)、V2(¥98.000)、V2.1(¥198.000)と3モデル聴いてきました。Z800-FW168HRとの聴き比べも数回、Z506-Livornosub(Z-Livorno13cmウーファー×2)のバイアンプシステムも聴きました。V2ではコストダウンのためケチった?部分もあったようですが、V2.1ではV1の正常進化と云えるグレードアップが図られました。V2が98.000、V2.1が¥198.000と倍の値段差がありますので同列に比較してはいけないかもしれませんね。
完成品は、V1、V2.1が本体がバーチ合板の突板の塗装仕上げ、V2はMDFに黒い木目調シート貼り、フロントバッフルは、V1が30mm厚のナラの集成材削り出し、V2は45mm厚のタモの集成材削り出し、V2.1が45mm厚のウォールナット集成材削り出しです。ネットワークはV1、V2はSolen製、V2.1がMundorf製で、V2.1はMundorf製大型コイルも使用しておりコイル・コンデンサー4つで定価4.9万円くらいの高いグレードだそうです。20万円のスピーカーに5万円のコイル・コンデンサーちと拘り過ぎ?フルレンジなら要らないのになどと思ってしまいます。(個人的な意見です大変失礼いたしました。)
以上でZ1-Livronoをご存じない方でも大方の概要はご理解いただけたと思います。3モデルの立ち位置を私なりに言わせてもらうと、V2はフルモデルチェンジのコストダウンモデル、V2.1は正常進化のマイナーチェンジグレードアップモデルです。¥148.000→¥198.000と5万円の値上げに見えますが、初代モデルの発売はは2020年V2.1より4年前です。この4年間にバーチ合板の大幅値上げ、ユニットは勿論全ての部品の値上げや円高、なのにMundorf製の高級部品の採用を考えると実質値下げともいえる値付けだと思います。今V1をそのまま作っても¥198.000の値付けになるのではないでしょうか。また、V2(¥98.000)はモニター価格ということで破格の10万円切り、音工房Zさんとしては珍しい(失礼)異例の価格戦略モデルと思います。最初の時大山さんに聞いたら5月ごろには128.00に値上げしようと思っています、とおっしゃられていましたので購入希望の方は早めに手を打った方がいいかもです。
さて、やっと試聴感想です。Z1-LivronoS(V2.1)ウォールナットエディションは素晴らしかったです。Z1-LivronoS(V2)も良かったですが、Z1-LivronoS(V2.1)は音も外観も完璧です。究極のZ1-Livronoと云っていいと思います。Z800-FW168HRと並べてみるとサイズの違いコンパクトさに改めて気付きました。(V2)のときツートンカラーの外観に疑問を申し上げましたが、やはり全体がウォールナットで統一された(V2.1)は高級感があり、ザ音工房Zといった意匠でこれだよこれと思いました。オーディオは見てくれが重要と思うのにはご賛同いただけると思います。
肝心な音ですがZ1-Livronoの完成形と云って過言ではないと思います。元々Z1-Livronoは2ウェイの売れ筋価格帯に大山さんが殴り込みをかける?心意気で開発されたモデルとのことでした。最初のころはどこかZ800-FW168HRの下位モデルで普及品的なイメージがありました。私も初めのころの試聴会ではZ800-FW168HRには全く及ばないと感じていました。初期のバージョンは音が平面的でバッフルに張り付いた感じがし、低域高域の音の伸びも不足気味、BHBSと切り替えると同じ価格帯なら断然Bergamoの方がいいと感じました。特にキット商品の方はバッフルの形状のせいかその傾向を強く感じました。それでBergamoキットの方を購入させていただきました。Bergamoは音離れが良く音の纏まり、低域の迫力、高域の伸びなどで選びました。
しかし、Z1-Livronoは回数が増え時間が経つ毎に音が良くなってきました。エージングが進むと音離れが良くなり立体的な音場感が出てきました。低域、高域とも帯域が広がったようにも感じられました。今回の視聴会でも(V2.1)はエージング済、(V2)は降ろしたてとのことでこの傾向がはっきりと音に出ていました。エンクロージャーの材、仕上げ、ネットワーク素子の違いはありますが、これほど音が違うのはエージングの有無が原因ではないかと思っています。できうればユニットを入れ替えた音を聴いてみたいです。もしエージングで(V2)が(V2.1)に迫れるなら更に売れると思います。前から申し上げておりますが、ツートン以外のワントーンモデルのラインナップを期待します。全体をブラックに統一するなどの差別化をするのも面白いと思います。バッフルはピアノブラック調にするとFOSTEXのPMモニターシリーズの様で若者受けするかもしれません。また、ムンドルフネットワークをオプション設定すると云うのもアリかなと思います。
Z1-LivronoS(V2.1)ウォールナットエディションの音はフルレンジと遜色ない纏まり(2ユニットの音の繋がり)と2ウェイならではの正確な音のディテール、帯域も低域高域とも十分です。スーパースワンほどの立体感は有りませんが、バッフルに張り付くような音の出方ではなく、空間を感じさせてくれる自然な鳴方が印象的でした。私は低音不足は感じませんでしたが、506-Livronosub2を追加すれば低域の更なる迫力&スケールの広がりが良くなることは以前の試聴会で確認済です。質の良いスーパーツイーターを追加すれば更に音場感が増し、ハイレゾなどは無敵のシステムになると思います。両方やっても通常の4ウェイとは違い音が纏らない心配はありませんので安心?ですね。
以前Z1-Livronoキット商品とZ506-Livronosubとのセットを試聴したときは、Z800-FW168HRに追いついた、いや曲によってはこちらの方がいいかもと感じました。今回の試聴会では何故かZ800-FW168HRの調子が悪いように聴こえました。そのため個人試聴の際はZ800-FW168HRは外して、(V2.1)と(V2)の聴き比べに集中しました。もしかしたらオリジナルユニットのZ1-LivronoS(V2.1)ウォールナットエディションは素のままでもZ800-FW168HRに並んだのかもと思い始めています。
最後に何時ものお願いですが、自作マニアのためにZ1-Livronoキット(バーチ版)を年1回でいいので販売していただけないでしょうか。これをご覧になった方も要望をお願いします。きっと大山さんを動かせると思います。