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試聴会 お客様投稿レビュー
Z506-Livornosubから地響きを感じました
【Z506-Livornosub】
1月29日、何度目かの視聴会にお邪魔してきました。今回の目玉はZ1-Livorno用のサブウーファー(Z506-Livornosub)でした。私自身のメインスピーカーがLivornoなので、サブウーファーを付けたときの音がどれほどグレードアップするかとても楽しみでした。
結論を先に書きますと、相当パワーアップします。音源によって印象が違うと思いますが、私が試聴したBill Evansのピアノトリオでは、サブウーファーの効果は控えめながら、ベースの安定感やピアノの濃密さがグッと増した印象でした。また、ドボルザーク交響曲9番の第4楽章冒頭の迫力には圧倒されました。フルオーケストラを聴くには、このサブウーファーは抜群の効果を発揮しますね。
ほかの方が試聴されていたフージョン系には凄い低音が含まれていて、地響きしていたくらいでしたが、要因としてLivornoの40ヘルツ以下を敢えてカットしていなかったため、Livornoも頑張って低音を出し、サブウーファーの音と重なったとのご説明でした。Z1000-Bergamoとサブウーファーの組み合わせでも同じ現象が起きていました。しかし、これはLivornoとBergamoが単体でも重低音を出す能力を持っているということだと思い、改めてこの2機種の素晴らしさを感じました。サイズ感はそこそこありますが、いずれ引っ越しできた際にはぜひ購入したいと思いました。
20cmモデルを待ちます
【Z506-Livornosub】
Z506-Livornosubの試聴会に参加してきました。
以前にZ505-Torentを買おうかと迷いながらその巨大さに躊躇しているうちに販売が終わってしまい、心残りがありました。その点Livornosubはとてもスマートで狭いオーディオルームにはもってこい。13cmの小口径ながらTorentの後継になり得る低音が出るのか確かめたいと思っての参加でした。
LivornosubはZ1-Livornoにマッチするとのことですが、Z1-Livorno自体がよく纏まったスピーカーですので、あえてサブウーファーを追加してまで低音を足す必要があるとは思えませんでした。でも実際にLivornosub有りで聴いてみると確かに深みが増して、デモ音源の一曲”火の鳥”はサブウーファーなしでは「録音が悪いな」としか思わなかったのに、しっかり演奏に聞こえるようになって驚きました。しかしながらコントラバスマリンバは、スピーカーの動きが目に見えるほどに頑張っていましたが、残念ながら部屋を揺るがすまでには至りませんでした。
メインスピーカーのトールボーイの補強にはちょっと足りないという印象です。夏に出る予定の20cmのモデルを待ちたいと思います。できればTorentより細身であってほしいです。
またLivornosubを駆動していたDaytonaのAPA1200が思ったより作りが良くて惹かれました。ただフルサイズなので置き場所に困りますね。
ああ悩ましい。
誰でもわかるその効果!
【Z506-Livornosub】
Z506-Livornosubを視聴させて頂きました。
最初の視聴は、サブウーハー無しで、と言うお話でしたが設定間違いか、バッハのパイプオルガンでウーハーからも音が出ており、「接続間違いでした」と大山さんがおっしゃった時に、皆さん、「やっぱり!びっくりした」とおっしゃられていました。前置きが長くなりましたが、低音の入っているソースなら効果は直ぐに分かると思います。今回のセッティングは40Hzと45Hzの24db/octローパス、メインのスピーカーはフィルター無し、との事。このような使い方があるのかと勉強にもなりました。スパーツイーターの逆バージョン、のような感じでしょうか。そのため恐らくメインのスピーカー特性には殆ど悪影響は出ないのかと思います。チャンネルデバイダー(+アンプ)が必要になるかと思いますが、クロスポイントも色々調整出来れば自作派としては楽しみも増えるかと思います。ありがとうございました。
この楽曲にこんな低音が入っていたのかという新たな発見
【Z506-Livornosub】
1/29 Z506-Livornosubの試聴会、13時の会に参加しました。
今回のサブウーファーがどれだけ低い音を再生してくれるのかが興味の焦点でした。
試聴会では初めにZ-1単体でのデモ音源再生があり、続いてサブウーファーを足しての再生がありました。
Z-1単体の再生で改めてZ-1を見直しました。
単体で充分に低音が出ているのでこれ以上要らないのではと感じたくらいです。
続いて聴いたサブウーファーを足しての再生。
音工房Zさんが集めた40Hz以下の低音が入っている音源、半数くらいはサブウーファー有無の差を明確に感じることなくZ-1単体でもいいのではと思いましたが、後半に流された30Hz台の成分がしっかり入った音源でサブウーファーの効果を実感しました。
Z-1単体では聞こえなかった音が部屋の空気を揺らすように響いたのです。
この迫力は凄いと思いました。
しかしながら、こういう40Hz以下の成分がしっかり入った音源は少なく、果たして投資に見合った感動があるのか、自問自答です。
人それぞれ判断基準が異なるのですが、今まで聴くことが出来なかった音が聴けることへの投資をするかしないか、すでに持っている音源もこのサブウーファーを付けて聴いたら新たな発見があるかもしれず、それは今回のサブウーファーを家に持ち込んでみないとわかりません。
ジワジワと心が揺れてきます。
要は40Hz以下の低音だけを抜き取ることができるLPF、好ましいのはAPA1200DSPのデジタルでフィルタリングする方なのですが、Fosi Audio M03 のアナログフィルター+アンプでも効果はあるといいます。
……迷います。
設置スペースが欲しい!
【Z506-Livornosub】
2023/01/29
(株)音工房Zさんの試聴会に参加しました。
■Z506-Livornosubの視聴会でした。11時からの試聴会、なんと私一人。贅沢な時を過ごさせていただきました。
試聴は、Livorno単体、サブウーファー駆動で、フィルターを2種類。最初にアキユフューズの特急品、続いてフォステクスと中華アンプの四万円程度のお手軽価格。最後にメインスピーカーをZ1000Bergamoにての試聴と盛りだくさん。
まず、サブウーファーの効果素晴らしいものです。音全体の空気感、厚み、重心が下がり全てに安定感が増します。フィルター、特急品とお手軽品違いはあります。しかし、実用的にはお手軽でも十分かと思います。切り替えて比較すれば、違いはあります。でも、ブラインドでやったらわからないような気がします。
試聴用に持参した、アルバンベルク四重奏団の演奏による、シューベルトの死と乙女の第2楽章。分離、溶け合い共に素晴らしい響きを聴かせてくれました。また、歌曲のCDではステージの立ち位置の再現が良かったです。
では、自分が導入するかといえば、スペース的に無理なんです。寝室の出窓にチョコンと置く程度しかない我が家では、不可能なのです。現在使用中のスピーカーはModena V.5と作成したばかりのBergamoの2機種。そして今回改めて、LivornoとBergamoの単体としての素晴らしさも確認できました。次のチャレンジは、Livornoを制作するか、スーパーツイーターにするか。楽しい迷い道に入った次第です。
ただ、スペースさえ許せば、サブウーファーはコスパから考えてもとても魅力的な音でした。
小口径とは思えない良質の重低音
【Z506-Livornosub】
Z1-Livorno単体でもバランスのとれた生々しい音がしました。
ホテルカリフォルニア (イーグルス)冒頭のギター音は目の前に浮かび上がるし、火の鳥(ストラビンスキー)イントロダクションの重低音も雰囲気が出ていました。これだけ聞いていると 不足はありませんでした。
ところがZ506Livornosubを追加して聞いたところ、十分に伸びたローエンドに伴う「圧」のような空気感が生まれることに驚きました。
これはパイレーツオブカリビアン(サントラ)のオーケストラの臨場感を低域から支えていて、体に感じる迫力を堪能できました。
一方、Z1-Livornoの代わりにZ-Modenaと組み合わせるとやや低音域の重なりが余分に聞こえる印象でした。
以上はサブウーファーアンプ方式での感想ですが、ハイローコンバーター方式ではやや音が濁る印象です。せっかく再現性の高い低音を聞きくことができるのですから、迷わずサブウーファー方式にしたいです。なお、ディジタルフィルター方式の音は聞いていないのですが、将来の拡張性(マルチアンプ駆動など)も含めてこれも期待が大きいです。
一つ気になった点は、同席者が困るくらいの大音量で聞こうとすると、やや歪みっぽくなるところです。
今後はZ800−F168HRと組み合わせる20cm×2発のサブウーファーも開発予定で大音量に対応可能とのことでした。
今から楽しみです。
自由に料理してください
【Z700W-OMMF4MICA】
音工房Z大山さんとのお付き合いは Z701-OMMF4 以来ですので既に2年以上になります。その間ほとんどの試聴会にお邪魔させて頂き、新作は勿論レギュラー品もほぼ聴かせて頂きました。今回ユニットがOMMF4MICAとのことでとても興味がありました。
Z701-OMMF4 は音の良さに惚れ込み音工房Zで最初に購入したSPです。とはいってもそれ以外はZ702-Bergamoの2台しか購入していませんのであまり偉そうなことは言えませんが、自分ではFANのつもりです。
さて、今回は私のお気に入りOMMF4の後継機とのことで期待は大きくコイズミ無線さんで、ONTOMOムック箱(ダブルバスレフ3L)とフィディリティム中島さんのMICRO_NC4(シングルバスレフ1,5L)は短時間ですが試聴しました。OMMF4MICAはOMMF4に比べ20%コーン紙が軽いそうですが、音が明るく元気な感じでした。約倍の容積とダブルバスレフの効果か音はONTOMOムック箱の方がよかったです。(中島さんごめんなさい。)
OMMF4にも感じたのですがこのユニットは成りに似合わず力持ちで大きめの箱に入れた時の方が本領を発揮すると感じます。シングルで10L、ダブルなら20Lぐらいはほしい気がします。前作のZ701-OMMF4 は20LーBHBSで低域が伸びた分スーパーツイーターが標準装備となるほどでした。因みにPC用に特化したZ600-OMMF4 (シングルバスレフ2,5L)は3Dサブウーファー前提のシステムでしたが、音量を上げると明らかに音に乱れを感じました。
結論から言うと音だけなら前作のZ701-OMMF4 をモディファイするのが簡単で確実です。しかし、昨今のロシア危機やウッドショックによる物価高騰で、ユニット自体も2千円の値上げ?前回でもトータル6万円でしたが今回は7万円になってしまいそうです。流石にこれではムックユニットには高すぎると私は心配しまいたが、大山さんは別の手を考案、キットユニット無しなら3万円を切ってきました。これは大歓迎なのですが、私は可能な限り2万円に近い金額を熱望していましたので今回のレビューは☆4つとさせて頂きました。音以外で-1となり大山さんには申し訳ありませんが、理由は最後に書きます。
さて、毎度のことですが前置きが長くなりましたので、本題の試聴会レビューに入りたいと思います。皆さんここをお読みの方はオフィシャルブログやメルマガは既にお読みだとは思いますが、もしまだの方は必ずお読みの上この先はお読みいただけると私の言わんとしていること、大山さんの開発趣旨がご理解できるのではと思います。
今回初めての試みとして試聴者のインタビューと云うのがありました。ポイントに弱い私は直ぐに手を挙げてしましました。今まで折角ペンネームで通していたのにバレバレになってしまいました。1分程度に纏めてとのことでしたので簡潔にとの思いがあり後で計ると40秒しかありませんでした。「音は普通でした・・・」というのが私です。あまりに短く皆さまにお伝えするには身がないのでこの辺も加味して私の感想を書きたいと思います。YouTubeである程度は分かりますが、実際の音はやはり違いがあります。
大山さんのYouTubeで試聴システムや試聴会の内容は公開されていますので詳しくはそちらをご覧ください。デモは一押しのOMMF4MICA/Modena(ユニットダブル)のみで、今回のデモソースはラテン系?が多かった気がしますが、私はその手のソースはほとんど聴かないので今一よくわかりませんでした。
試聴は私が最初でいつものソースを聴いてみました。まず感じたのは音場型と云うのはほとんど聴いたことが無く、どんな鳴り方をするのか興味津々でしたが意外と普通に感じました。特に違和感は感じませんでしたが、OMMF4MICAのみのシングルバスレフと比べると音に厚みがあり中低域がリッチで、定位は少し大きく感じますが広がり感は、通常の2chSPでは出せない雰囲気が感じられました。しかし、5.1chサラウンドなどに比べると自然な感じです。私の後に試聴された方のクラッシックのオーケストラ物などはとてもいい感じでした。
OMMF4MICA(シングルバスレフ)に切り替えると、広がり感はあまりなく音が細く感じられました。ただ、こちらの方がクリアーな音でピュアオーディオとしてはこちらがいいのかもしれません。ボーカル物やJAZZなどはシングルの方が自然に聴こえますが馬力?は明らかにダブルの方が上です。今回の箱は9Lだったと思いますが、ダブルで音量を上げても音の乱れはなくメインシステムとしても十分な素質はありそうです。
細かく見ていくとOMMF4MICAはOMMF4に比べハイ上がりとのことですが、確かにシングルバスレフではその傾向は強めに感じました。良く言えば明るめの音、悪く言えば煩い感じの音と云えなくもありません。ONTOMOムック箱では煩くは感じませんでしたので箱で対応可能なレベルと思います。ダブルの方では低域が伸びている分ハイ上がりな感じはしません。ただし、低域はあまり下の方までは出ていないようで、ソースによっては音に違和感がありました。これはシングルバスレフや銘柄違いのダブルユニットなどがが絡んでいると思われますが、サブウーファーを追加してあまり超低域を出さないなどの工夫で回避できると思います。また、低域を伸ばすと今度は高域に不満が出ると思います。ハイ上がりのユニットですので高域が不足している訳ではないのですが、広がり感がある反面定位が曖昧になりますので、高域を足すのではなく定位をハッキリさせるため、スパイス的にスーパーツイーターが有効なのではないか思えました。OMMF4MICAに音色が近くあまり出しゃばらないスーパーツイーターがあれば理想的です。以上が妄想を含めた私の感想です。
最後に☆4つの件を書きたいと思います。価格の点でー1の評価と云いましたが、これはこの商品が高いと云う意味ではありません。ロシア危機やウッドショックなど物価高騰のため全てのものが値上がりしています。残念ながら我々の収入はそれに比例はしていません。オーディオは残念ながらおじさん(おじいさん)専用の娯楽で女性特におばさんには理解されない趣味だと思います。この厳しい環境を乗り切るためには少しでもコストダウンするしかないと思います。大山さんもメルマガでMDFの汎用BOXの妄想を語られていますが、私はこのシステムをベースとしたAMAZONのMDFモデルを試聴会の席で大山さんに要望しました。あまり汎用性を持たせ過ぎるのも個性がなくなりますので、フロントはマークオーディオOMMF4(CHN40)系に決め打ち、リアはOMMF4(CHN40)系/Modena/ユニット無しの3択とすることでコストダウンと汎用性を両立できると思います。更に、追加の要望として配線ターミナルはトップからリアに移してほしいと思います。一度システムが決まれば配線をいじることはほとんどありませんし、デザイン的にも上にない方がスッキリしますしスーパーツイーターや物を置くのにも平らな方が使い易いと思います。
以上が今回の試聴会の感想と要望ですが、一つ気が付いたことがあります。今までの試聴会はほぼほぼ完成形のシステムがあり一押しの大山サウンドが提案されていました。しかい、今回は半完成の提案型のままのシステムで使い方はユーザー任せで自由に料理してくださいと云うように感じました。既にOMMF4やModenaをお持ちの方なら箱を買うだけで楽しめますし、そうでない方はとりあえず箱を押さえておいてユニットはゆっくり考えるなんてのも楽しい悩みではないでしょうか。今回キットと完成品ではべニアの材質が一部違いますが、構造は全く同じだそうですのでブラインドテストなら音の違いが分かるか私には自信がありません。ただ、完成品の塗装は高級家具職人さんによるものだそうで素人ではとても歯が立たないと思います。突板仕上げのZ1000-Bergamo完成品と比べても見劣りしないレベルですので予算がある方はこちらがお勧めです。しかし、この予算ならZ702-Bergamo(キット)も買える価格になります。Bergamoとも聞き比べましたがBergamoは更に上を行ってます。あまり惑わせるのは大山さんに申しわけないのでこの辺で終わりにします。
小さな名機
【Z700W-OMMF4MICA】
私、2年ほど前よりZ工房さんのホームページを興味深く拝見しておりましたが
フルレンジ1発でそんなにいい音がするのか半信半疑でした。そこで試しに
今年の2月にZ600をアマゾンで購入して自分の耳で確かめることに致しました。
結果は目からウロコで想像をはるかに超える魅力的な音に私のスピーカーの
固定観念は崩れ去り、完全にノックアウト。
その後、今年の10月にZ703(キット)を制作し11月にZ502を取付けて完成
十分満足したので今年は試聴会に行くのはもうやめにしようと思っていましたが
前後にフルレンジ2発の装着モデル発表の試聴会のお誘いメールきたので
YouTubeでまず試聴した結果、かなりいい低音が出ている様子なので実際に
確かめたくなり参加いたしました。
当日、視聴室入ると頭にスピーカー接続端子が付いた奇妙な実験器具のようなZ700W-OMMF4MICAが2台置いてあり、№1はOM-MF4-MICA(前面)取付と
Z-Modena(背面)取付の2発の仕様。
№2はOM-MF4-MICA(前面)取付の1発の仕様
音の印象は№1はOM-MF4-MICA(前面)の元気で溌溂とした中域と
良く伸びた高音、そして後ろのZ-Modena(背面)から出る量感たっぷりの低音。
№2は中音、高音寄りで低音不足。結果№1の勝ち
OM-MF4-MICAはマークオーディオの製品らしい中高音の解像と
高音のキラキラ感が気持ち良く、少しハイ上がりな音ですがFostexのようなキンキンした感じが上手に抑えられています。もちろん10㎝のような量感は今一ですが
そこはZ-Modena(背面)がスピード感のある低音で良くカバーしており
音場が広く元気な音のスピーカーです。
試しにクラシックのオーケストラを聞きましたがこのサイズのスピーカーでは
聞いたことない音の広がりと量感を表現していました。
その後、カーペンターズを聴いてみました。自分の中ではカレンの歌声はフルレンジ1発ではあの優しいしっとりと感じが出せず、いつもZ1-Livornoに劣る印象でした。今回も僅差で及ばない気がしましたが今までで一番心地良い音でした。
私の勘ですがこの2発の音場型スピーカーは音が混ざって少しボケて柔らかい音質に変化するのかもしれません。
フォープレイも聞きましたが、ベースはスピード感のある十分な低音で、ピアノもはっきり前に出てくるいい音でした。Z1000Bergamoの小型版のような感じです。
個人的な印象ですがこのスピーカーは小型ブックシェルフでは難しい音場の広さや
音の量感を十分に表現できる個性的で魅力的なスピーカーです。
また他のスピーカーに交換すれば音の変化が楽しめるユニークなスピーカーだと思います。手軽な小さな名機の誕生です。期間限定商品ではもったいない。
最後に手前味噌になりますがZ703の写真を添付いたします。
フュージョン系ニアフィールドスピーカー
【Z700W-OMMF4MICA】
Z700W-OMMF4MICA(Wスピーカー、シングルスピーカー)、Z1-Livornoキットの比較試聴会です。「音場感」というワードに惹かれて参加させていただきました。
当初、ソースがフラメンコやフュージョンばかりで、その際はZ700W-OMMF4MICAのWスピーカーの効果覿面。確かに鮮鋭さではシングルだけれど、音の豊潤さの違いは歴然。有無を言わさずWに軍配。一方、Z1-Livornoと比べると大口径の差か、Livornoの余裕感が如実に現れた。Livornoはホールで、Z700W-OMMF4MICAはコンパクトなライブハウスで、といった鳴りの違いが顕著だった。私が持参したソースはチェロのソロとオーケストラだったが、チェロは広がり感では劣るもののLivornoのもたつきの方が目立つ結果に。そしてオーケストラは物足りなさが。
総評としては、「コンサートホールのような壮大な音場空間」ではなく「ライブハウス感」であり、クラシックよりフュージョン、といった印象。私が過度に「音場」を期待しただけに「?!」でしたが、気軽に元気な音を楽しめるし、スピーカーの増減や前後入れ替えなど、楽しみに事欠かないセットだなという印象です。
Z700W-OMMF4MICA 前後にユニットを配置した音の広がりは面白い
【Z700W-OMMF4MICA】
前後から音が出るという面白いシステムに興味を持ち、12/17の試聴会(13時~)に参加しました。
試聴会では前側にOMMF4MICAが、背面にZ-Modenaのユニットが完成品版に装着されたものと、背面を塞いで前面にOMMF4MICAが付いたキット版の比較ができました。
OMMF4MICAのキャラクターが高域強めで元気のいい、明るくキレのいい音なので好みはここで決まります。私は好きな音です。
前面だけのOMMF4MICAシングルではそのキャラクターが際立ち、音像の定位もよく、6cmユニット1発とは思えない低音を聴かせてくれますが、背面にZ-Modenaを追加した方を聴くとしっかり低音が出るので1発の方は少しもの足りなく感じます。
では肝心の前後配置でどういう聴こえ方だったか。
定位をあまり気にしない音源ではふわーっと広がる感じの音場が魅力的で、前1発に切り替えると寂しく感じます。
しかしふわーっと広がる音場は臨場感のあるものではなく、効果音的な感じで音像定位は1発シングルより後退します。
この効果音的というのは昔流行ったDSPでコンサートホールの雰囲気を出すような感じです。
「臨場感」と言ったのは、後述するコンサートライブの音源で残響音がホールの端の方に消えていくような空間を感じるとか、本当に目の前で歌っていると感じるようなリアリティを含めてのことで、そういう臨場感を感じるスピーカーや音源は多くありません。
一つ懸念しているのは背面から出る音は背面の環境(壁との距離や置いてある物など)の影響が大きく出て、設置環境次第で変わるのではないかということ。
背面ユニットの効果を自在に調整できれば定位感や音場感を好きなようにできるので、背面ユニットの音量を調整できるアッテネーターかあるいは物理的な減衰器があればいいなと思ってしまいました。
或いは背面はスコーカーの低域カット程度の時定数で、中高域だけでもいいかもしれません。
持ち込んだCDとその印象は以下です。
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1.鬼太鼓座の「三国幻想曲」
これは試聴会で毎回使用しますが、大太鼓の鳴り方で低音の質をみます。
悪くない、けどやはり6cmユニットなので腹に来るほどではありません。
2.玉置浩二 2015年旭川コンサートライブの「しあわせのランプ」
このCDは我が家のFE103をダブルバスレフで作ったスピーカーではギターの弦をはじく音やボーカルが極めて生々しく、残響音はホールの隅に消えていくような空間を感じる優れた録音です。
残念ながらそういう臨場感は前後にユニットを配置した方で感じることはなく、前面だけの方でもあまり感じませんでした。
或いはOMMF4MICAユニットが原因かもしれませんが、このCDの音質の良さを全く感じなかったのが気になります。
ちなみに我が家ではZ-1でもこのCDの録音の良さを表現できています。
3.聴きなれた女性ボーカル、カーペンターズのNow and Thenからマスカレード
ユニット(OMMF4MICA)のキャラクターがわかります。
キレのいい元気な音、残念ながらふくよかさや声の色気は表現してくれません。
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以上はあくまで私の印象です。
ひょっとしたらJazzなどは得意なスピーカーかもと後になって思いましたが、今回Jazzの音源は試していません。