試聴会 レビュー投稿フォーム (試聴会で聞いたスピーカーの名前をお書きください。)
試聴会 お客様投稿レビュー
さよならZ800-FW168HR、Z702-Modena。こんにちはZ703-FF125WK。
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
今回で試聴会に伺うのは4回目ですが、ブラインドテストは初めての経験でした。
私はZ800-FW168HRのキット版のユーザーです。今回参加の目的は、日常自宅で聴いているスピーカーの開発者が鳴らす音を聴ける最後の機会に立ち会い、自宅でも同じように鳴らせているかを確認することでした。
その目的がようやく達せられ大変満足致しました。と同時に私の部屋は低音が出にくいということも再確認でき、改めてこれからの課題が浮き彫りになった次第です。
先だって行われた、初めて体験したブラインドテストでは自分の嗜好がはっきりわかり納得しました。
前半のポピュラー系の曲では、鳴りっぷりの良いZ703-FF125WKを選んでおり、後半のクラシック系では805D3の表現を選んでおり、どちらがどちらかと、選ぶ理由も含めてほぼほぼわかって選んでいて、自分の耳が意外とちゃんと聴き分けられていて少し安心しました。
それにしてもZ703-FF125WKはすごいコスパではないでしょうか!? 聴かせていただいた中でも1812年の大砲の音を除けば805D3とがっふり四つの勝負をしていたと思いました。
突発性難聴の耳で聴いたZ800-FW168HR
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
音工房Z様の試聴会
いつか聞いてみたいと思っていたZ800-FW168HRが生産終了というので3月15日の試聴会に参加しました。参加は3度目ですが試聴室のアンプ等もどんどん改善されています。私は2年程前から突発性難聴からのメニエール病の疑いで左耳の聴力が落ち音質も右とは異なり常に耳鳴りがあり、耳の状態を確認したかったのも参加した理由です。この半年ほどは回復傾向ですが、そのような耳で聴いた感想であることをご留意願います。
試聴会はZ703-FF125WK と B&W805 D3のブラインドテストで始まりました。10曲聴いてどちらが良いかです。最初はスピーカーの順番を入れ替えていることがわかったのですが途中からわからなくなり、ほとんど後から聞いた方を良いと回答したら、答え合わせをするとさんざんな結果でした。それでも9曲目のストラビンスキーは片方でしか聞こえない楽器があり、こちらがB&Wかと思ったら当たっていました。
Z703-FF125WK は音が固いもののメリハリがあり、B&Wは癖がなく柔らかく広がる音で聴き疲れはしないだろうがビットレートの低い動画を見ているような薄味で物足りない感じもあり、両者の優劣は付けにくいと思いました。帰宅してネットの情報をみるとB&Wには私と似たような評価もありセパレートアンプで聴きたいスピーカーらしいが、それはFF125WKも同じで、フォステクス製の専用バスレフ箱に入れてアキュフェーズのプリとモノラルアンプ2台で聴いたことがありますが素晴らしい音でした。
その後Z800-FW168HR、Z702-Modenaを加えた4つで普通の試聴会。
Z702-Modenaは小型ながらソースによってはB&Wと張り合える音です。ただし、低域の限界からか時々音程が高く聞こえることがあり、さすがに序曲1812年の大砲の再生は無理でした。
目当てのZ800-FW168HRは、どのソースも無難にこなす感じですが、同席した人が高域に少し癖があると言っていました。確かにB&Wの素直な高域とは違いますが、その人もオーケストラはZ800-FW168HR方が良いという意見で、私もB&Wは音の厚みに欠けるし脳天気に明るいところがあってワーグナーの暗い表現には向かないと思いました。
総じてZ800-FW168HR の方がB&Wに比べると荒さもあるが好みの音です。しかし、ブラインドテストの成績からみると、私の難聴の耳にはこの二つより良いスピーカーでもあまり違いがわからないだろうと思いました。これが試聴会の収穫でした。
皆様も突発性難聴にはお気を付け下さい。耳の詰まり感などがあったら左右の聞こえ方に違いがないか確認し、あったら即耳鼻科へ。2週間以内の治療が必要ですが、それでも完治は3人に一人とか。
さよならZ800-FW168HR、Z702-Modena視聴会での意外?な気付き
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
Z800-FW168HR、Z702-Modena が終売、廃番とのこと聴き納めと思い今年1回目の試聴会に出かけました。2020年の夏からですので6年目になります。当時30年振りにホームオーディオに復帰し家が近かったので試しに伺ったのがきっかけでした。
私はFOSTEXも長岡式バックロードホーンも聴いたことがありませんでしたので、Z701-Modena(V5)のBHBSの音は衝撃的でした。仕事の関係でカーオーディオのサブウーファーは色々聴きましたが、8cmのフルレンジでここまで低音が出るのが信じられませんでした。バックロードホーンは雑誌やネットの情報では賛否両論で、癖があるという悪いイメージが刷り込まれていましたので実際の音にビックリした覚えがあります。ただ、箱鳴りの様な低音を無理に持ち上げているような印象があり、曲を選ぶなーという感想を持ちました。(当時の私はバックロードホーンバージンでしたのでそう感じたのかもしれません)
Z800-FW168HR はその後度々通う中で一番聴いたシステムです。音工房Zのフラッグシップ10年以上君臨したシステムで、1500セットも売れたのですから悪いはずは有りません。唯一の問題はユニットの価格が高いためセット価格もそれなりになってしまう点だけです。価格の上がり過ぎた B&W などよりかずっとお勧めではないでしょうか。夏以降に後継モデルが予定されといるそうなので、懐に余裕のある方は2セット揃えて聴き比べなんて贅沢もアリかもです。
さて、今回はZ703-FF125WK という開発中のスピーカーのお披露目もあり最初にブラインドテストがありましたが、この辺のことは後半に書きます。ブラインドテストのあとは直ぐに個人試聴となりました。Z703-FF125WK、B&W805D3、Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR の順の並びで4台自由に切り替えられ、音量はほぼ同じになるように調整してあるとのことでした。Z703-FF125WK のみスーパーツイーターがセットされています。「さよならZ800-FW168HR,Z702-Modena 視聴会を実施します」との会でしたが、実際に試聴が始まると皆さん Z703-FF125WK 対 他3機種の聴き比べとなりました。
意外?だったのが Z702-Modena(V6)で、以前Z 702-Modena(V6)が改訂販売された試聴会のときは、Z701-Modena(V5)よりずいぶん癖が取れて聴き易くなったなといった感想は持ちましたが、音工房ZのエントリーモデルでZ800-FW168HRや他の音工房Zのモデルには及ばないと勝手に決めつけていました。しかし、今回先入観を持たずに聴くと十分メイン機として使える完成度に達していると感じました。これは、後から記載するブラインドテストの影響が大きかったかもしれません。低域だけなら Z703-FF125WK に勝っていると思います。8cmフルレンジユニット一発の点音源の定位の良さとBHBSによる中低域の強化、前後に音が広がる奥行き感がうまくブレンドされており、音道が長くないためバックロードホーンの癖も抑えられていると思います。長岡氏の最高傑作スーパースワンのエッセンスをうまく再現していると思えます。
Z800-FW168HR はブックシェルフ2wayとしては音離れの良さと癖のないオールマイティーな性格ですが、ツイーターの受け持ちが2K㎐からと広範囲なのが魅力的な音の要因とのことでした。エンクロージャーの形状もこの辺に関係しているそうで、4回に渡り青木さんがメルマガで配信中ですので参考になると思います。
話題のZ703-FF125WK ブラインドテストですが、B&W805D3 と交互にどちらが鳴っているか分からない状態で聴き、好きな方にチェックを入れるというものです。一見簡単そうですが初めてやると迷っているうちに次の楽曲になってしまい途中からグタグタになってしまいます。今回確か3回目(4回かも)で大分慣れました。コツはポイントを絞って好き嫌いをはっきりさせる方法です。今回のシステムでは、1)音の奥行立体感(空気感)、2)中高域の美しさ(艶やかさ)、3)低域の自然な音(低域が出ていても不自然ならペケ)の3点を中心に選びました。最初に結果を云うと10曲中なんと8曲 Z703-FF125WK を選んでいました(証拠写真を添付します)。B&W805D3 を選んだ2曲の内1曲はどちらか決められず最初の方にチェックしましたので、B&W805D3 を選んだのは実質1曲と云ってもいい結果で自分でも驚きました。今までは大体半分以下しか当たらずテストを受ける意味があるのか・・・ と思っていました。慣れればテストの意味は十分あると感じました。(但し、テスト方法が正しい場合に限ります)
私は B&W805D3 は勿論、他のB&Wもまともに聴いたことがありませんし、買えるわけもありません。そんな奴の意見を信じるかどうかはお任せしますが、B&W ファンの方には恐縮ですが今回聴いた B&W805D3 の音は好みではありませんでした。100万円のスピーカーはハイエンドではないとおっしゃる方はもう読まない方がいいと思います。私には B&W805D3 の低域の癖が気になりました。B&W805D3 を特徴づけている要素なのだとは思いますが、広がり感があまりなく自然さが感じられ難く、音工房Zの他の3機種から切り替えると明らかにこのシステムの低域のみ違うと認識できました。高域の音の魅力は認めますが全体としては、これで100万円ならいらないと云うのが私の結論です。(買えたとしても買いません、買えない僻みではありません!)
対して Z703-FF125WK ですが、¥7,700(税込)/1台の平凡?なユニットでバスレフ用でBHBSに向くとは思えない機種です。正直なところブラインドテストが始まるまで「安達さんこんな無謀な挑戦大丈夫ですか?」と腹の中で思っていましたが、結果は先ほど書いた通り杞憂に終わりました。慎重な安達さんが勝てないケンカをする訳はなかったのでした。
まだ、開発中とのことで詳細は不明ですがミドルサイズのBHBSで容量は15L強ぐらいで、丁度 Z702-Modena(V6)の倍ぐらいと考えてよいと思います。他3機種との聴き比べでは、Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR と(帯域によりますが)いい勝負で B&W805D3 のみジャンルが違う感じです。Z703-FF125WK はFOSTEXの明るい音ではありますが、FEシリーズの様な中高域の個性は強くはなく大人し目のユニットだと思います。安達さんに問い合わせたところ「FEシリーズの10センチと12センチも検討したのですが、私の趣向の変化かもしれませんが高域が納得いかずにFF初採用になりました。」との回答でした。5年以上安達さんとお付き合いになりますが、去年あたりから中高域への拘りが強くなったと感じていました。(Z701-Siena の開発時に強く感じるようになりました)
私の知る以前の大山さん時代は、低域命の音工房Zという印象が強くそれが魅力でもありました。私も最初、そこに惹かれて音工房Zにドハマリしました。しかし、去年は迷われていたのか、企業理念にブレが出ているように感じていましました。海外進出へのシフトやキットモデルの縮小計画などとても心配していました。オーディオ業界の衰退は避けられない現実です。私は生き残る術は安達(大山)さんを慕うファンを大切にすること以外にないと思っています。ユーチューバーの方たちは視聴者数を伸ばすため面白おかしくあれこれ書き立てますが、解決策が分かれば当にメーカーは手を打っているはずです。地道に一人一人のユーザーを大切にしている今までの安達さんのやり方が今できる唯一の策ではないでしょうか。
話しが横道にそれたので戻します。安達さんの嗜好に変化が有ったとしても、やはり音工房Zのスピーカーに低音の迫力は欠かせません。その点で Z703-FF125WK は Z702-Modena(V6)、Z800-FW168HR のレベルにはまだ達していないと感じました。Z702-Modena(V6)の方がより低くまで伸びており量感もたっぷりしています。Z800-FW168HR のシングルバスレフブックシェルフとは思えない押し出しの低域には圧倒されます。12cmのBHBSならこれらと同等以上も安達さんなら狙えると確信しています。中高域は元気で明るい音は良いのですが、まだ粗削りな感じがします。もう少し抑えたしっとり感とでもいった音なら最高です。エンクロージャーがコストの関係で最終ダクトの構造がスリット形状のため、バックロードホーンの様な粗さ(元気の良さ)が勝っているのかもしれません。この辺なら未だ調整変更可能ではないでしょうか。
最後に安達さんはスーパーツイーターを付けた方が良い結果とのことですが、老耳の私には無くても十分いい音でした。必要な方のみのオプションで即対応できますのであまり気にされる必要はないと感じました。
毎度ながら好き勝手な感想と要望ご勘弁ください。ただ、私の中では試作段階で B&W805D3 に8勝1敗1引分は既に名器の片鱗を見せていることは確かだと思います。今回の試聴会で最後に言いたいことは、Z800-FW168HR は後継が出るのでいいとして、Z702-Modena(V6)がこれで終売になるのはいかにも惜しいと云うことです。年1回生産とかでいいので存続できないでしょうか!
スゴイの一言!!!
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
Z703-FF125WK VS B&W805 D3 ブラインドテスト
10曲聴いて好きな方という採点では5対5のドローでした。
私の耳では甲乙つけ難い戦いでした。
B&W805 D3というハイエンドスピーカーと比べて
Z703-FF125WKが定価5万円の自作キット(しかもMDFの試作品)が遜色ないほどの音を出せることに驚愕しました。
Z703-FF125WKの完成が待ち遠しい
【Z800-FW168HR、Z702-Modena、Z703-FF125WK】
音工房Z様の試聴会
今回はZ800-FW168HRとZ700-Modenaが終売になるとのことで聴き納めという意味合いで参加いたしました。
特にZ800-FW168HRはオーディオから離れていた私をこの世界に引き戻してくれた思い出の商品なので特に思い入れがあるスピーカーです。
といっても私が購入したのは10年以上前の初期モデルですが。
そこから幾度のバージョンアップされても本質は変わらず相変わらず聴き馴染んだ最上の音色でした。
それよりも驚いたのはZ703-FF125WKという全く予備知識のなかったスピーカーが鎮座しておりいきなりB&W 805D3とどちらの音色が好みかというブラインドテストが始まりましたことです。
フルレンジ一発のBHBSタイプのスピーカーと2WAYのバスレスポート型スピーカーでは音色の違いは明らかでした。
805D3は上品にまとまった優雅な音色なのですが細かいニュアンスが聴き分けられない感じ(音工房Z様のZ1-LivornoSが似た雰囲気)でしたがFF125WKはメーカーではバスレフ専用ユニットと謳っているようなのですがポートから発せられる低音は豊かでメリハリがあり中高音はフルレンジならではのはつらつとした音色を奏でとても好印象でした。
試聴会が終わってからFF125WKの音色はとても良かったのですがボックスが振動に負けて鳴っているのが気になってとスタッフの青木様にお伝えしたところなんとボックスがまだ試作段階でMDFの各所がねじで止まっているだけでボンドでの接着が全くされてない状態なんで…と言われ腑に落ちました。
この音色ベースでしっかりとした箱が出来ればスピーカーユニットが7000円/本であることを考えるとかなり楽しみな商品になるのでないかと感じました。
また【Z】スーパーツィーターキットが上部にセットされてましたがFF125WK自体が高音までしっかり表現されていたのであまり必要性は感じませんでした。
この先の楽しみがまた増えたように思います。
Z703-FF125WKが仕上がった頃にまた聴きに伺います。
ありがとうございました。
追伸Z700-Modenaは単体で聴くにはとてもお値打ちなのですが今回の3台のスピーカーと同列で比較するのはちょっとかわいそうな気がしました。
またまた凄いリトルジャイアントが誕生しました
【Z701-Siena】
11月24日のZ701-Sienaの試聴会に参加しました。
会場には4種類のスピーカーがございましたが…文書起こしはせずで、写真をご確認下さいませ。
最近実家に戻る事が多くなり…12畳で気兼ねなく鳴らす為のスピーカーを探しておりまして…2番のバーチ版スーパーツイーター付)を既に申込致しました。その同じ条件の2番と、都内に有るZ701-OMMF4に今後付けたいサブウーハーに興味があり4番、の2つに集中して試聴致しました。
大山様の準備された音源でも、先に持参音源を披露された先輩方のクラッシック、男性ボーカル(角松敏生)、女性ボーカル(ダイアナクラール?クラーク?)とても素晴らしい再現をしていました。
自分の嗜好するビッグバンド物の音源は果たしてどうなることかと…。
今回のスピーカーはフラットな特性との事で、いつもの意地悪的なバリトンサックスの発音を特に意識する音源は外しまして、楽器の分離再現を確認しましたが、分離はしっかり出来ておりました。実家で聴く音量に近づけましたが、あと少しボリュームを上げようとしましたが大山様の視線を感じて無理は致しませんでした。中低音の再現も予想以上にしっかり出来ておりそこはこのサイズでと驚いてしまいました。当方の目的にまさに合うスピーカーでございました(買って良かったと強く思いました)。
(今回テスト用の音源は吉田治さんのビッグバンドBATTLEJAZZBIGBAND,ボブミンツァービッグバンドのSPECTRUM,村田陽一ソリッドブラスのDOUBLE EDGE)
こちらはサブウーハーを併用しなくともかなり満足出来る中低音と感じました。
最近当方の所有するZ701-OMMF4の中低音が満足出来なくなり卒業させて、4番のスピーカーセットの昇格を期待致しましたが、今回のセッティングはサブウーハー仕様なので、その周波数帯域が音源になければ特にボリュームをあげたとて何ら変化も感じられない訳でございますが…当方の音源にも該当周波数がある物もあったようで面白いと言えば面白い体験をする事も出来ました。
このZ506-Livornosub2かなりのポテンシャルで可能性が期待出来そうです。
Z701-OMMF4は卒業させずにLivornosub2をマルチウェイでの利用目的で次回の購入候補に検討したいものと強く感じました。
Z701-Siena完成おめでとうございます。
キットは未完の大器と思います。
【Z701-Siena】(2回目)
今回はZ701-Siena試聴会2回目に参加してきました。Sienaシリーズはついに4回目となります。前回はキットエンクロージャーにおけるフルレンジ(スーパーツイーター無し)Sienaの素の実力を味わいましたが、今回はスーパーツィーターの有無の音の違いをメインに試聴してまいりました。また、前回はパスしたZ600-Cannonball100+Z-Sienaも他の方の試聴時に確認させて頂きました。なお、今回のレビューはかなり主観が入っていますので、あくまで一個人の感想とお考え下さい。
前回はキットのユニットが「まだエージングが十分でないのか完成品に比べ低域から中域にかけて癖が感じられ、良く云えば元気な音ですが余分な音が乗っているような感じがして、完成品の様なクリアーさが今一出ていないと思いました。なんか余分な音が付加されたように感じてしまいます。」と書きましたが今回はエージングが進んだようで癖はほぼ感じられないレベルになっていました。これで完成品との違いもより明確になりました。やはり違いは結構ありました。
音質的には中低域の鳴り方の違いは前回感じたように、キットの方が多く出ているように感じたため元気な印象ですが、完成品のフラットな鳴り方の方がスッキリしていて私の好みです。
この原因が構造の違い、容積の差、板厚の差、ポート形状の違いの何れなのか、それとも総合的になのかは分かりませんが、25日のメルマガの「Z701-Sienaキット版 グレードアップ」に記載の「第2ダクト調整」で書かれているように、ダクトを延長すると低域が伸び中低域がスッキリするならばはやってみる価値は高いと思います。
もう1点の違う点は音場で、完成品の方がスケールが大きく音離れが良く、Cannonball程ではありませんが点音源の立体感が良く出ていてスーパースワン的な鳴り方に感じられました。キットの方はZ1-Livornoキットに似た感じで奥行き感は今一足りない感じがしました。オプションで完成品の様な集成材バッフルを用意していただけたら立体感のある音が期待できるのですが、バスレフポートは樹脂で構いませんので大山さんいかがですか?
さて、スーパーツィーターの有無での音の違いですが前回までのレビューでは私にはあまり分からないといった感想で避けてきましたが、今回は個人試聴時間はこの点に集中して試聴しました。時間が短めのためソースはEAGLESのアルバムhell freezes overからhotel california (ライブ版)、音工房Z定番の試聴曲です。スーパーツイーター有から外してもらうと奥行き感の差があることが分かります。今回は標準コンデンサーは0.68μFとなり最初の頃の0.47μFよりクロスが下がってスーパーツイーターの被る帯域が広がったことが効いているのだと思います。前回は確か0.56μFでしたがあまり分かりませんでしたので、0.68μFより大きなコンデンサーの方が効果は分かり易いと思います。
このシステムを聴く以前はスーパーツイーターを追加すると音(音質)に変化があるものと期待していたのかもしれません。確かに今まで聴いてきたシステムでは変化ははっきりと感じられました。今回は音(音質)の変化は極めて少なかったのですが、奥行き感や音の繊細さが増すことが分かります。音(音質)が非常に似ているため付加しても変化に気付き難いのだと思います。市販のスーパーツイーターは1. 0μFぐらいが多いかと思いますが、あまりスーパーツイーターの音が聴こえるのも如何なものかと思ってしまいました。ま、コンデンサーの銘柄でも音が変わりますので買われた方はお試しあれですね。
以上で4回にわたるSiena試聴会は制覇しました。最後に私の纏めを書きたいと思います。
20万円の予算があるなら迷わず完成品をお勧めします。メルマガにもう1回生産予定の旨記載がされていますが、ユニットの7割ぐらいが売れてしまったとのこと次がもしかすると最後のチャンスかもしれません。
キットは未完の大器と思います。完成品とは音の傾向が多少違います。しかし、曲によってはキットの方が合う場合もありますし、工夫次第で完成品に肉薄させることも可能と思います。バーチとMDFの比較は私ならバーチを選びます。理由は完成品に近い音と外観です。MDFは完成品とは違う路線で行く方が賢明と思います。MDFを選ぶ理由を見つけるとしたらコスパに尽きると思います。色々言ってきましたが高いレベルでの比較で、MDFキットのSienaの音が悪いと云うわけではありませんのでご安心ください。(因みに世の中のエンクロージャーキットの大半はMDFですから!)
スーパーツイーターは予算があれば買った方が楽しめますが、迷われているなら後からでもいいと思います。ハイレゾやオーケストラなどは効果が大きいですが、ニアフィールドでの使用、古い音源やボーカル中心、小編成JAZZなどは無くても不足は感じないと思います。
オマケ的になりましたがCannonballについて書きます。
Cannonballについてはあまり触れてきませんでしたが、決してCannonballとSienaユニットの相性が良くないと感じたからではありません。Cannonball+SienaはZ-Sienaとは全く違う魅力的な音を出します。澄み切ったクリアーな音はハイエンドスピーカーとも戦える能力があると思います。高域だけならこれが1番かもしれません。しかし、低域が不足しているため量感が表現しきれていないように感じてしまいます。低音を諦めたフルレンジスピーカーとして聴くならこのままでもいいかと思いますが、音工房Zのスピーカーにはやはり低音を期待してしまいます。
Cannonballは容積が4Lしかないシングルバスレフの上、点音源のためバッフル効果は得難い構造です。対してZ701-Sienaが7.7L、Z1000-Sienaが9.6Lと2~2.5倍の容積の違いがあり、更にBHBS(ダブルバスレフ)のため低域の量&質が全く違います。Cannonballの容積がせめて今の倍ぐらいあればサブウーファー無しでも低音に不満は出なかったかもしれません。
以上の理由でCannonballにはサブウーファーは必須ですが、低域があまり出ないためクロスポイントが高目となります。そうすると本来フルレンジスピーカーがカバーすべき低域の一部をサブウーファーが受け持たなければならなくなります。その場合フルレンジとサブウーファーの音質が似かよっていないと繋がりが気になります。また、今回の組み合わせシステムはデジタルチャンネルデバイダーではないため低域をシーャプに切ることができず、サブウーファーがフルレンジの帯域に大目に被ってきます。残念ながら今回のZ506-Livornosub2との組み合わせは相性が必ずしも良好とは思えなかったのです。Z1-LivornoとZ506-Livornosub2の試聴会の時はサブウーファーを追加した違和感は皆無でしたので相性の問題と思われます。Cannonball+Sienaの音に合うサブウーファーを探す、Cannonballの容積を大きくする、デジタルチャンネルデバイダーを使うなどやれることは多々ありますので、Cannonball200?に期待します。
大山さん2回(計4回)にわたる試聴会お疲れさまでした。同じユニットでエンクロージャーの違いによる聴き比べはなかなか無い機会大変ありがとうございました。来年はどんなスピーカーが出てくるか楽しみにしております。
唯一無二の心奪われる音色のスピーカー
【Z701-Siena】
11月24日(日)14:00~の試聴会に参加いたしました。
Z1000-Siena (完成品)とZ701-Siena (キット)の音の印象の違いはZ1000-Siena(完成品)は中高音の繊細な音の解像力や透明感が優れている。クラッシク音源の弱音部再現性等が高いと感じました。キットのZ701-Siena(MDF版)はBHBFらしい、勢いよく飛び出しれ来る音色で元気の良い印象でした裏を返せばエンクロージャーの共振が強いとも言えます。Z701-Siena(バーチべニア版)はその中間的な感じでした。
Z1000-Siena (完成品)は音工房Zの技術の全てを投入した最高の音と最高のデザインを兼ね備えた商品で尚かつ大山さんがチューニングをして仕上げたスピーカーであり、他のメーカーのコンパクトスピーカーには無い個性的な音色が魅力的なスピーカーだと思います。既存有名メーカーのスピーカーに満足できない、又は飽きた人向けのマニアックな商品だと私は思います。 片やZ701-Siena (キット)の方は、音も見た目も完成品には及びませんが、リーズブルな価格で購入でき自分で工夫しながらデザインや音作りを育て苦労して完成させる楽しみがあります。又、Siena 以外のスピーカーを取付けて音の違いを楽しむことも可能です。大人のホビーとして夢のある楽しさ満載の商品だと思います。私もキット派のホビー好きの一人です。
私が今回の試聴会に参加した目的はZ600-CannonbollのユーザーとしてZ-Sienaを取付けたZ600-Cannonbollがどんな音色を奏でるのかを確認するためでした。現在私はZ600-Cannonbollに10㎝のマークオーディオMAOP7を取付けています。又自作のサブウーファーも一緒に使って鳴らして楽しんでいます。MAOP7は柔らかい音色で決して悪いユニットではありませんが少し中高音のキレや明瞭感が物足りない気がします。甘い音色が良くもありますが曲によってはノリの悪い印象です。無いものねだりなのは十分わかっているのですが、もう少し改善できればと、あがいているわけです。中高音のキレだけならむしろZ-601v2に取付けて使用している8㎝のMAOP5の方が上だと私は感じます。今回試聴したZ600-Cannonboll+Z-Siena+スーパーツイーター+Z506-Livornosub2の印象は、余裕を感じる重低音に透明感がある中高音が上手くブレンドされたリラックスして聴けるラグジュアリーな音色が印象的でした。 サブウーファーと上手くマッチしたペアリングだと感じました。
透明感のあるリアルな音色でした
【Z701-Siena】
11月24日音工房Z様の試聴会に参加いたしました。
試聴室に入るとZ1000-SienaとZ701(ホワイトバーチとMDF)Z600-Cannonball100 4種類のボックスに限定ユニットZ-Sienaが納まってました。
初めて見るそのユニットはまず見た目が良くそそられました。
試聴が始まった瞬間見た目以上にその音色の透明感と音像のリアルさにびっくりしました。
重低音を求める曲には合わないのかもしれませんが試聴で掛けられた曲や他の参加者が持ってこられた曲を聴く限りそんなの関係ないくらい音楽に没頭出来ました。
自分の番になったときにスーパーツイーターを外してZ-Siena単体での音色を確認したのですが高音に関してはフルレンジ1本で充分に思いましたがスーパーツイーターが入ったほうが余韻と中低音のふくらみが出て全体がスケールアップするように感じました。
ボックスに関してはやはりZ1000がダントツに完成度が高く、Z701シリーズとの聴き比べは一聴で判別できましたがホワイトバーチとMDFの違いは瞬時に切れ換えるとわかりますがブラインドテストでは判別できない程度の差でした。
見た目はZ600-Cannonballが好みでしたが単体ではやはり私の聴くジャンルでは厳しくサブウーハーを付けると位相のズレが気になりなかなかセッティングが難しそうに感じました。
それにしてもこの限定品のユニットは定番商品にしないともったいないくらいにずっと聴いていたい音色でした。
終のスピーカーに出会ったかも。。
【Z701-Siena】
2度目の試聴です。スピーカーユニットはもちろんですが、箱そのものもかなり繊細な表現力を持っているのでしょう。材質の違う同じ箱2種を聴き比べても明らかに違いがわかる。どちらが良いではなく、どちらも良いんだけど音源によってどちらの方がいい!がかなりはっきりしているんです。試聴会への参加をお勧めします。今回はついで?に聞かせていただいたキャノンボールにも感服しました。ホームシアター用に購入する事を決定しました!今後も期待しております。