Z1000-FE103A レビュー総合
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Z1000-FE103A お客様投稿レビュー
大山サウンドが本機で更なる高みへ
音工房Z謹製SPはかれこれ5機目です。部屋の都合でZ1000-103Solは隠居の身となりました。それはさておきインプレッションです。まだ到着して6日目で鳴らし込みは5日間です。SPの後面には音響パネルを設置して試聴しています。最初の音出しは低音量でキースジャレットのピアノソロです。一聴してユニットの素性の良さが伺える清澄な中高音ですがドライな音色。直に変化を見せる筈と鳴らし続けると初日の3時間程でドライさは取れ豊潤な響きや余韻が感じられます。これは想像以上に良いSPだと確信。さすがは大山さんです。そのまま女性ボーカルやファンクジャズ、自分の好きなソースでエージングを進めましたが出てくる音は大山さんがHPやメルマガで表していた表現そのものの音で、ある種の感動を覚えています。中低音の量感はZ1000-108Solを凌駕していますし中高音の心地良さや分解能の凄さは今回のフォステクスの記念ユニットの能力の高さを見事に引き出していると感じます。Z1000-108Solを購入後はSP道楽もこれで終点かと思っていましたが、ユニットが70周年記念モデルという気合の入ったものを大山さんが料理すると聞いて購入しましたが大正解でした。今まで購入したSPより確実に上を行くグレードの音を聞かせてくれています。これで聴き慣れたソースから新しい発見が出来る楽しみが増えました。本当に有難うございます。最後に音工房Z社の更なる御発展を祈願して私のレビューと致します。
8センチと10センチのスピーカーで世界が変わるのを実感しました。
6/26の午前中に届きました。
細かい所まで行き届いた包装で驚いています。二つ目の段ボールを開けたら、スピーカー面はこちらですというシールが貼ってあり気を付ける事が出来ました。上下に入っている発泡スチロールが上だけ角がカットされていて、指が簡単に入り取るのが容易でした。
スピーカー自体を包んでいた薄い発泡スチロールを止めるテープが養生テープでしょうか、薄い発泡スチロールを破ることなくはがせたのも初めてでした。
すぐにマークオーディオ2019年箱と入替え鳴らしました。全くエージングしていない状態。翌朝の27日は薄っすらシンナーの匂い(おそらく塗料の匂い)、が部屋に充満するという状態の評価は無意味だとは思いますが、一つだけ気づいた事があります。
テレビの大画面が、50インチ以下と以上で世界が変わるように、8センチと10センチのスピーカーで世界が変わるのを実感しました。
同じ部屋で、長岡先生の初代スワンの10センチを鳴らしたのが1990年頃。その後引っ越しした1997年頃から8センチのスピーカーをずっと使っていました。初代スワンの大きさがネックでアパートには置けなかったんです。2018年頃に仕事の都合でまた実家に戻り、
その時にマークオーディオ2018年箱に巡り8センチを続けました。翌年2019年箱に変え、エージングが済んだ素直な音で楽しんでいましたが、20年以上を経て再び10センチを同じ部屋で鳴らした事になります。
Z1000-FE103Aはブックシェルフタイプなので、10センチを机の上に乗せる事が出来るという信じられない様なスピーカーです。
そして、その10センチの威力を目の当り出来るスピーカーだと思います。いろいろ聞いて初代スワンの鳴り方を思い出しました。
まだ鳴らして2日目なので、スピーカーからの音離れは悪く、高域が固く感じられ音自体の評価は無意味だと思いますが奥行に深さを感じました。前に出るべき音は前に出るので、前後の広がりが、マークオーディオ2019年箱より倍増した感じです。そして音の存在感のリアル感。クラシックの交響曲で、マークオーディオ2019年箱では弦楽合奏の強烈な音が歪んで潰れてしまう所も、Z1000-FE103Aでは、
余裕でバイオリンの数まで見える様に鳴ってくれました。
これからエージングが進み、低域がどの様に伸びて行くのか、その低域が、コントラバスとベース、ドラムとシンセドラムの違い、そして、ライブ録音で感じられる超低域の暗騒音がどう表現されるのか、楽しみになって来ました。
一番好きな所は高域の美しさです
Z1000-FE103Aファーストインプレッション
凛々しい、透き通った空気を感じる。柔らかい、自然な音、とにかく美しい。
フルオーケストラ、器楽曲、ピアノソロ、ジャス、J-pop、ハードロック、ボーカルなど、全て質感、量感バランス、雰囲気とも素晴らしいです。もっとも、所謂高級SPとは無縁でしたので、今まで聞いていた音のレベルが低すぎたのかも知れません。
直近のSPはFF105wk(バスレフ自作)とDALI MENUETですが、10秒ほど聞いただけで勝負有りでした。
一番好きな所は高域の美しさです。上と同じ言葉になりますが、透き通った空気感、自然感、凛々しく且つ柔らかい。ピアノの繊細感、シンバルの抜け感、最高です。こんな感動体験は初めてです。エイジングによって音が丸くならないで欲しいと思います。
その高域を支えるのが、中域の充実感。ぎっしり詰まった強靭さを感じます。これが有るから高域が映えるのでしょうね。
低域は出過ぎず、WELLバランスです。音域はかなり下まで出ており、音楽に余裕感が有ります。
半日ほど聴いて、家内にうるさいと言われないのに気が付きました。普段より大き目の音で聞いていたにも関わらずです。これには嬉しかった!あと、音量が少なくてもバランスが良く音楽が崩れません。これも重宝します。
このZ1000-FE103Aは一生のお付き合いになると思います。買って良かった。
ありがとうございました。